2013年01月15日(火)

Sat 121222 今井君は蓄積疲労中 新オペラ座へ ドン・キホーテ(パリ速攻滞在記20)

テーマ:ブログ
 12月28日午後遅く、モンマルトルからいったんホテルに帰って、ひと休みすることにした。バスティーユ・新オペラ座の公演は、19時30分から。まだ16時ちょっとだから、ひと休みするには十分な時間があった。
 そもそも、この日の今井君の蓄積疲労度は相当なものである。「ウソだ、今井がそんなに疲労するはずがない」と思うヒトは、おそらく今井君の授業をタップリ受講した経験のあるヒトだろう。
 ナマだろうと、収録授業だろうと、受講生に疲労を一切感じさせないのが、今井君の真骨頂。授業中にヤッコダコになって空中浮遊するほどのエネルギッシュなサトイモ男爵を見慣れたヒトにとって、「ボクは疲れてしまいました」「1時間でいいからホテルで寝かせてほしいです」などという今井君のテイタラクを、信じられないのは当たり前である。
ドンキホーテ
(12月28日、新オペラ座「ドン・キホーテ」チケット)

 ナマ講演会に出席したことのあるヒトも、事情は同じである。「出席したことのあるヒト」だって、その数は相当なものだ。1年に100回、1回平均200名とすれば、1年で2万名。東進に移籍して8年だから、2万×8年で16万名である。
 単純計算ではあるが、16万ということは、酒田/鶴岡/米沢ぐらいの人口を超えているじゃないか。「何で山形県なの?」という疑問もあるだろうが、最近は合併&合併また合併で地方都市の人口がヤタラに増えたりしているから、今井君にはよく分からない。
ガルニエの思ひ出
(オペラ・ガルニエ、昨日のボックス席の思ひ出)

 しかし諸君、ナマ講演会で疲れを一切知らないサトイモ男爵を目撃したヒトの数は、東進移籍後だけで16万人に達したわけである。代ゼミの8年、駿台の6年、河合塾の3年も入れたら、ありゃりゃ、おそらく30万を超えている。
 すると、今井が「疲れた。あまりに疲れた。ホテルのベッドで1時間でもいいからグッスリ眠りたい」と絶叫したとき、日本国中で30万人以上のヒトが、「ウソだ。今井が疲れるはずはない!!」と叫び返す計算になる。恐るべき世界であるね。
 しかもこの数には、この8年の収録授業の受講生数を入れていない。東進にやってきて最初にお試し受講する無料の5コマ「特別招待講習」の受講生も入れていない。教務課のヒトに「年間の無料受講者数」を教えてもらったことはないが、有料でもあれほどの数が受講しているのだ。無料となると、その数倍、または数十倍の受講生がいるんじゃないのか?
雪だるま
(滞在中のホテル・ランカスター、エントランス 1)

 無料招待講習の今井君だって、さすがにヤッコダコのマネはしないとしても、やっぱり異様にエネルギッシュであることは同じだから、「☃疲れました☃」→「絶対ウソ!!」「今井が疲れるはずがない」の絶叫は、30万どころか、40万、50万、下手をすれば100万に接近することだって予測される。
 仙台、広島、北九州、川崎、福岡。その規模の大都会の市民が全員立ち上がって「疲れただなんて、絶対ウソだ!!」と叫びだす事態を、ちょっと想像してみたまえ。今井君なんか、マコトに臆病なクマだかサトイモだかウワバミだかであるから、その事態を想像しただけで、コワくてベッドで寝ていられなくなる。
ランカスター
(滞在中のホテル・ランカスター、エントランス 2)

 しかし諸君、「疲れた」というのはマギレもない真実である。どうしても信じられないヒトは、昨日の記事の最後の写真をもう1度見直してみるがいい。
 「カフェで自分撮り」などというフザけた行動自体、疲労の極にあってはモトモト不可能なのかもしれないが、おお、この黒ずんで&疲労しきったサトイモの苦笑の苦々しさは、人生の恐るべき深淵を覗き込むようなメマイを感じさせるではないか。
 この疲労は、いったいどこからやってきたのだろう。この短いパリ滞在中、心身ともに疲労が蓄積するほどの激しい行動は一切していない。モンマルトルとオペラ座に入り浸って、来る日も来る日も同じような範囲をグルグル歩き回っていただけだ。
 あえて言えば、口の筋肉だけは疲労したかもしれない、ツムリン王国・マキマキ軍団との連夜の大激戦。Deauvilleのステーキとも激戦の連続。トドメを刺したのは、昨夜のヒポポタマスのカバ肉。ブエノスアイレスの優しく旨いウシさんたちとは雲泥の差のヒッポ君に、今井君の舌のデリカシーは決定的な打撃を受けた。
 しかし諸君、アゴの筋肉や舌だけの疲労が、果たしてサトイモの全身にダメージを与えるものだろうか。サトイモが黒く焦げつくほどに、アゴと舌の疲労は決定的なものだろうか。
お部屋
(ホテルランカスター、今井君のお部屋)

 考えられることは、以下の3つである。
① 今井君自身、やっぱり年老いた。おヒゲにはチョイと白髪も混じって、だんだん胡麻塩っぽくなってきた。だから、秋だけで45回もの講演会をこなして日本全国を飛び回り、もともと疲労の極にあった。それなのに、講演シリーズ終了の翌朝にもうパリに飛び立った。スケジュールが過密すぎたのかもしれない。
② 普段の外国旅行は、2週間がスタンダード。2週間も外国をホッツキ歩けば、だんだんその国の食事に飽きてきて、「意地でも日本食が食べたい!!」と絶叫する。そうしたら、そろそろ日本に帰る潮時である。ところが今回は「速攻」と題した通り、パリ滞在は正味6日間。6日じゃ、忙しすぎて疲れ果てる。
③ ホテルの部屋が狭すぎた。もちろん、「プチホテル」だから仕方ないし、スタッフの笑顔やサービスはスンバラシかった。しかし、収納スペースがほとんどないせいで、毎日がスーツケースとの格闘。デスクも小さすぎて、PCをいじるのは全部ベッドの中。ベッドに腰掛けて、こんな長いブログを毎日更新するんじゃ、そりゃ肩こりだってひどくなる。
疲労ふたたび
(せっかくだから、疲労で焦げたサトイモを再度公開)

 以上のようなことを考えめぐらしつつ、18時半まで眠った。起床後、すぐに身支度を整えて、地下鉄1号線でバスティーユに向かう。「身支度」と言っても大袈裟なことは一つもナシ。歯を磨いて、マウスウォッシュで「クチュクチュ&ぺッ」を終え、スーツを着てコートを羽織って、地下鉄で15分。授業収録で吉祥寺スタジオに向かうより、もっとカンタンである。
 本日のバスティーユは、バレエ「ドン・キホーテ」である。もちろん、あの有名な「ドン・キホーテ」であるが、セルバンテスの原作とはほぼ何の関係もない。ドン・キホーテとサンチョ・パンサの活躍もほとんど皆無である。
 セルバンテスの原作冒頭、「騎士物語を読みすぎてちょっと精神に支障をきたし、周囲のヒトビトが心配して騎士物語の本を全部燃やしてしまう」の一節と、お馴染み「風車に向かって突進」の場面はあるが、あとはホンモノのドン・キホーテとはお構いなしに、元気な若者たちが舞台一杯に踊りまくるばかりである。
新オペラ座1
(バスティーユ、新オペラ座の風景 1)

 こういう場合、今井君は「原作と違う」と言って腹を立てるようなことはしない。NHKの大河ドラマをみて「原作と違う」「史実と違う」と怒り心頭に発するのは、オジーサン&オバーチャンに任せておけばいいので、ドラマ化/オペラ化/バレエ化されてしまったら、それはもう原作とは全く別の生き物として扱うである。
 そもそも、「原作とちがう」と言ったって、「じゃ、キミは原作を知ってるの?」「風車に突撃の場面以外、どんな場面を知ってるの?」と問い返されれば、多くのヒトはコトバを失うはずである。
 ドストエフスキー「カラマゾフ」がフジテレビでドラマ化されることになって、今井君なんかは何だかマコトに嘆かわしいけれども、これもまた致し方ない。原作とは全く違う生き物として、せいぜい可愛がってあげるしかない。
新オペラ座2
(バスティーユ、新オペラ座の風景 2)

 しかし、ここまでデフォルメされてしまうと、やっぱりちょっぴりセルバンテスが可哀想だ。だってホントにバレエ作品のドン・キホーテからは、知性もユーモアも逆説も一切が差し引かれ、両手を広げて宙に差し上げて慌てふためき、理解できない事態の展開にただ呆然と立ち尽くす哀れな老人に過ぎないように描かれてしまう。
 セルバンテスは、1571年のレパントの海戦に参加している。オスマントルコ軍に囚われ、ガレー船の漕ぎ手として数限りなく鞭打たれ、トルコの敗戦によってガレー船を脱出し、ついにスペインに戻ってドン・キホーテを書き上げる。ドン・キホーテとは、そのような艱難辛苦の果ての創作であって、理解の埒外の事態に翻弄されるだけの老人とは、明らかに次元が違うはずである。
 ま、いいか。そういう難しいことを言いっこなしにして、ただ主役たちの見事な踊りに集中しているかぎり、今夜の新オペラ座もまた最大限に楽しかった。観衆の拍手も、この4日間で最高に盛大なものになった。
 オペラ・ガルニエの花やかな雰囲気と比較すれば明らかに物足りないけれども、それはもちろん比較の対象が悪いのである。もしも東京・初台のオペラパレスでこれを見たなら、感動を当分忘れられないような素晴らしい舞台であった。
ドービル
(Deauvilleは今日も満員だった)

 12月28日という日付のせいもあるのだろうか、新オペラ座は日本人の姿が目立った。少し大袈裟かもしれないが、クマ蔵が周囲を眺めつつ計測した所では、5人に1人が日本人。クマ蔵は前から5列目だったが、後方の列には日本人団体の姿も見えたから、全体のジャポネ率は25%に近づいていたかもしれない。日本人のオペラ好き&美術館好き、要するに文化愛好者の多さは今に始まったことではないが、何だかやっぱり誇らしい。
 ただし、これは「年末の海外脱出」が始まったに過ぎないのかもしれない。ということは、年末のグアム、年末のワイハー→年末のハワイなんてのは、まさに「日本人だらけ」「日本人が占領」の状態なのかね。チョイと恐ろしくなる、パリ滞在最後の夜であった。

1E(Cd) Rampal:VIVALDI/THE FLUTE CONCERTOS 2/2
2E(Cd) Anne-Sophie Mutter:VIVALDI/DIE VIER JAHRESZEITEN
3E(Cd) Krause:BACH/DIE LAUTENWERKE・PRELUDES&FUGEN 1/2
4E(Cd) Krause:BACH/DIE LAUTENWERKE・PRELUDES&FUGEN 2/2
5E(Cd) Karajan & Berliner:BACH/MATTHÄUS-PASSION 1/3
total m113 y2178 d10072
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