2013年01月06日(日)

Thu 121213 世界の街でのネコたちとの出会い ネコとの出会い3件(パリ速攻滞在記11)

テーマ:ブログ
 先進国の首都を旅していて何よりも寂しいのは、ネコたちとの思いがけない遭遇の頻度が甚だ低いことである。パリでもロンドンでもニューヨークでも、「犬を連れた中高年夫婦」「犬を抱っこしたオジサマ」なら頻繁に見かけるが、日なたボッコに飽きて大きなアクビをしているネコとの出会いは、あまり期待できない。
 ギリシャなら、アテネでもサントリーニでもミコノスでも、ネコは撫で放題である。誘わなくても、向こうから勝手に近寄ってきて、目の前で大きな伸びをしてみせる。「ほら、撫でなさい」と命令するような表情だったりする。
 イスタンブールでも、やっぱりネコのほうから寄ってくる。ひどく痩せた小さなネコばかり多くて、撫でていても何だかかわいそうになる。「オマエ、日本に来るか?」「東京までついてくるか?」「ニャゴロワっていうデカイ白ネコがいるけど、きっと仲良く暮らせるぞ」と尋ねながら、しつこすぎて嫌われそうなほど、いつまででも撫でている。
クリスマスツリー
(パリ・サントノレ通り。高級店が林立する街のクリスマス風景)

 もちろん、ネコの遠出には限界があって、とても日本だの東京だの言ってはいられない。向こうの角のケバブ屋台までが限度なので、そこを超えれば別のネコが縄張り死守のために強烈な唸り声をあげる。
 だから、どんなに仲良くなったネコがいても、撫でている人間の側でしっかり心得て、適当なところで別れを告げる。間違っても抱っこして自分の散歩のお伴なんかにしてはならない。四方八方からあっという間に唸り声が響き、平和で安定したネコの国際社会をかき乱すことになる。
サクレクール
(サクレクール周辺のクリスマス風景)

 いったん仲良くなったネコやイヌとの別れは、人間にとってもクマにとっても非常にツライ。ウルグアイで仲良くなった中型犬の悲しそうな表情は、今でもサトイモ男爵の夢の中に出てくるほどである。
 イスタンブール陸軍博物館に展示中の大砲をいじっていた「ニャニャンゴ中尉」(ブログ内検索で検索のこと)もあまりに懐かしい。あれから半年経過しても、「何とかもう一度連絡を取り合いたい」「メルアド交換しておけばよかった」と、クマ蔵としたことが、取り返しのつかない後悔に唇を噛んでいる。
サクレクール拡大図
(サクレクール、拡大図)

 「先進国の首都」であっても、東京はちょっと例外的にネコとの出会いが多い。野良猫はメッキリ減ってしまったが、外ネコとして飼われているネコが、世田谷区や渋谷区の静かな住宅地の塀の上で、のんびり顔を洗っていたり伸びをしていたりするのを見かけると、サトイモ男爵は思わず「うにゃにゃ」「にゃごにゃご」と挨拶してしまう。
 今回のパリでは野良猫や外ネコと出会うことは1度もなかったが、路上でたくましく生活している人たちが、ネコを友にしているケースは少なくないようだ。12月26日のパリで、今井君はそういうネコを中心に5匹のネコと挨拶を交わした。
サクレクール正面図
(サクレクール 正面図)

 すると、ネコを友にしているヒトビトも、マコトに嬉しそうに顔をほころばせて、声には出さないまでも「どうだ、可愛いだろ?」「こんな可愛いネコ、見たことないだろ?」という自慢気な笑いを浮かべる。
 そういう時に限って、ネコたちは「たったいま眠りに落ちたばかり」だったりする。当然ネコにとって挨拶なんかは迷惑千万であるから、ネコとして最もイヤミな顔で「迷惑なんですよ」「放っておいてくれませんか?」と言い放つのだが、その様子がまたこの上なくキュートに見えるのだから、ネコ好きというものはホントに始末におえない。
ブリストル
(パリ、サントノレ通り ホテル・ブリストル。今井君が宿泊中の「ランカスター」とはチョイと別格の超高級ホテルでござる)

 最初の出会いは、ホテルからサントノレ通りを東に向かい、マドレーヌ教会の方向に左折した直後だった。12月26日午前、サントノレの高級品店がこぞって営業を始め、黒スーツに身を固めたセキュリティの男たちがあちこちに難しい顔で立ちふさがり、毛皮を着た中国のお金持ちがこぞって街を占拠しはじめた頃である。
 今井君は、こういう光景があんまり好きではないから、角を曲がった所に座り込んで日なたぼっこ中の中年男と、彼の友として付き従う2匹のネコたちの姿に思わず心が和んだ。2匹はおそらくきょうだいである。生後3~4年の大きなキジトラ猫で、そっくりな姿勢で丸く縮こまり、セーヌの冷たい河風に耐えている。
 キジトラといっても、今井君のナデシコより赤茶色の毛が多い。同じ方角を向いて丸くなったまま、ホントにソックリな表情で薄目を開けて、東洋の果てから旅してきたクマどんを迷惑そうに睨みつけていた。
マドレーヌ
(マドレーヌ教会)

 たったこれだけの出会いでも何だか心がホクホクして、グッと機嫌もよくなった。こういう幸運な時には、次のネコとの出会いもすぐに訪れる。マドレーヌ教会の脇を抜けて、パリの巨大百貨店「プランタン」を過ぎ、国鉄サンラザール駅は見えたあたりで、またまたきょうだいネコを連れた別の路上生活者と出会った。
 パリのプランタンは広大である。東京銀座にもプランタンがあるが、売り場面積でも店内の豪華さでも、パリ本店とは比較にならない。何となく「百貨店の世紀は終わったな」という退廃感が溢れているのが、あえて言えば銀座プランタンとの類似点ではあるが、パリ本店はまだまだ元気。市街が一望できる最上階レストランは、今日も超満員であった。
プランタン
(パリ プランタン本店)

 サンラザール駅は、19世紀末から20世紀にかけて多くの名画に描かれてきた歴史ある建造物である。ネコたちもまたそういう誇りに満ちていて、「おや、日本のカタが、私たちに何か御用でも?」と、ツンとした表情を崩さない。
 今度のネコさまたちは、ミルクネコである。「ミルクネコ」とは、黒&白の乳牛柄のネコのこと。2匹とも、黒のほうが白より圧倒的に多いミルク柄。こんなにソックリじゃ、きょうだい以外の可能性はまず考えられない。
 30歳の今井君が初めて飼った「ぶちこ」とソックリである。「ぶちネコだから、ぶちこ」という自分の単純なネーミングを思い出しながら、「もしもし、あなたたちは、ボクのぶちこの親戚なんじゃありませんか?」と尋ねてみたくなるが、ぶちこは東京のネコ、彼女たちはパリジェンヌ。そんな可能性は皆無である。
サンラザール
(サンラザール駅)

 一昨日に続いて今日も、モンマルトルを散策することにした。サンラザールからなら地下鉄12号線に乗れば、5駅でモンマルトルの真ん中アベスAbbessesの駅に到着する。今井君は別に「アメリのファン」とかではないが、騒然としたクリスマスのパリ繁華街を避けて、パリの中でも最もパリっぽい庶民的な街をのんびり歩こうと思う。
 ところが、12号線に乗り込むやいなや、まるで今井君を呼ぶように「ミー、ミー&ミー」と高く激しい子猫の声がする。3たび、しかもホンの1時間の間に3たび、ネコどんとの出会いである。あまりに至近距離なので思わず振り返ってみると、まさにクマ蔵の目の前に、夢中で呼びかける子猫の顔があった。
サンラザール拡大図
(サンラザール駅、拡大図)

 今度の飼い主は、ホンモノのパリジェンヌである。ネコの病院の帰りなのだろうか、透明のケースの中に子猫を入れて、大切そうにかかえている。10年前、ナデシコが初めて代々木上原の2階に上がってきた時を髣髴とさせるような、キジトラの子猫である。生まれてまだ4~5か月だろうか。
 12月26日に慌ててネコの病院に連れていったとしたら、よほどの急病だったに違いない。いや、もしかすると誰かからのクリスマスプレゼントに、この子猫をもらったばかりなのかもしれない。
 パリジェンヌどんは、あまり心配そうな表情じゃなかったから、後者の可能性のほうがずっと高そうだ。まずはメデタシ&メデタシ。これからもいろいろあるだろうが、ずっと仲良くネコと生活してくんなまし。今井君と同じAbbessesの駅で降り、いつのまにか姿が見えなくなった。
お気に入り
(モンマルトルのお気に入り Le Ceni's)

 さて、サトイモ閣下は一昨日と同じ店(Le Ceni’s)で遅い昼食をとることにした。どこの街を旅しても、いつも必ず「お気に入りの店」が出来てしまうのがクマ蔵のクセ。この間のブエノスアイレスではステーキの「エスタンシア」がそれだったが、今回のパリでも「Deauville」と「Le Ceni’s」、この2軒がすっかりお気に入りになってしまった。
 今日も19時半からオペラの予定だが、まだ14時過ぎだ。ワイン1本ぐらい、かまわないだろう。今日はシャルドネを1本空けてもらい、ステーキを1枚ペロリと平らげた。これからホテルに戻って、オペラの時間まで一寝入りしようと思う。
ガルニエ
(今夜はいよいよオペラ・ガルニエだ)


1E(Cd) Billy Wooten:THE WOODEN GLASS Recorded live
2E(Cd) Kenny Wheeler:GNU HIGH
3E(Cd) Jan Garbarek:IN PRAISE OF DREAMS
4E(Cd) Bill Evans & Jim Hall:INTERMODULATION
5E(Cd) John Dankworth:MOVIES ’N’ ME
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