2012年12月24日(月)

Fri 121130 目的達成の寂寥感 早くも立ち直る(第1次ンラゼマ地球一周記33&最終回)

テーマ:ブログ
 9月12日、ヴィースバーデンからそそくさとフランクフルトに戻ったクマ蔵は、あまりの寒さに震えながら、「とにかく肉だ&肉だ!!」と必死の形相で、焼いたウシの肉を求めて街をさまよい歩いた。
 この場合、「さまよい歩いた」という表現にはあからさまなウソがあって、最初から目的地は決まっている。3日前のマインツでも「MAREDO」、一昨日と昨日はフランクフルトの「MAREDO」。ドイツ国内に急速にチェーン展開を進めるMAREDOは、東京で言えば「東京チカラめし」。日本人もドイツ人も、チカラやパワーを求める熱意は同じなのだ。
 では、「さまよい歩いた」という表現はホントに100%ウソなのだろうか。日本語の「さまよい歩く」とは、文学表現における「目的のない彷徨」と同値なのだろうか。Mac君に「samayou」と入力すると「彷徨う」と変換するぐらいだから、辞書的には「さまよい歩く」と「目的のない彷徨」はほぼ同値と言っていいはずだ。
肉1
(今日のステーキもまたローストビーフ並みである)

 しかし諸君、目的地はしっかり定まっていても、それでも「さまよう」という表現を使わなければならない寂しい場面があるものだ。例えば、
「目的地は決まっているが、ホントに訪ねていっていいものかどうか分からない」
「訪ねていったら、きっと相手に迷惑がかかる」
「訪ねていったら、かえって嫌われるかもしれない」
など。昭和の男女の心の機微はかくもオッカナビックリで、映画の世界にもドラマの世界にも、マコトに演歌的な引っ込み思案の男女があふれかえっていた。
 では、クマ蔵はなぜ「MAREDOに行く」と目的地を定めていながら「さまよい歩く」という寂寥感に満たされていたのであろうか。諸君、寂寥感の源は、実は達成感なのである。「東回りに地球を一周してみよう」という旅に出発して15日が経過。今夜の飛行機に乗ってしまえば、それで目的は達成されてしまう。
肉2
(この分厚い肉を、いったい何枚平らげただろう)

 特に受験生諸君、忘れないでおきたまえ。目的を達成した直後、人は大きく激しく抵抗しがたい寂寥感に満たされる。「目的を完遂したぜ!!」の歓喜は、すぐさま「ああ、終わっちゃったな」という暗澹たる寂寥に変わる。
 目的完遂に向かって邁進していた日々の充実は、そのときはもう遥か彼方に去って、輝かしい奮闘の日々は、すでに遠い過去の記憶に過ぎない。次の目標も、まだ明確な形をとって目の前に現れてこない。そういうとき、人は、特に若者は、たとえある程度の目的が定まっていても、ふと街を「さまよい歩く」という行動を選んでいることがある。
 フランクフルト最終日のクマどんは、まさにその状態である。「肉、肉、肉!!」と叫んでいるのは単なるカラ元気であって、「終わっちゃったな」「終わっちゃったな」「地球を一周しちゃったら、次は何をすればいいんだ?」という突然の空虚に呆然としていたわけである。
肉3
(このデカイ肉をいったい何枚平らげただろう)

 しかし、やっぱりクマやサトイモというのは単純な生き物であって、MAREDOでフィレステーキ350グラムを今まで通りワシワシやるうちに、内側から元気がムクムクと蘇ってきた。何のことはない、1周しちゃったら、2周目に入ればいい。2周しちゃったら、3周目に入ればいい。1周目をゴールと思うから寂寥感に苛まれるのだ。
 2周目は、東京→サンフランシスコ→サンパウロ→パリ→東京。3周目はもっとワイルドにして、東京→シカゴ→リオデジャネイロ→ケープタウン→ムンバイ→東京。どうだい、ワイルドだろぉ(死語ですか?)? こう思いついたのは、フランクフルトで3回目のMADEROでのことであった。
閑散1
(フランクフルト、閑散とした雨のレーマー広場 1)

 こうして、サトイモ男爵の第1次・東回り地球一周記は終わりを告げることになる。9月12日午後8時、フランクフルト空港からANA機に乗り込むと、一昨日リューデスハイムからボッパートまでのお船で一緒だった派手なお姉さま2名と再会。なんと彼女たちはANAのCabin Attendantsでござった。乗務のスキをついて、元気に遊び回っていらっしゃるようであるね。
 今井君はANAのプラチナ・ステータス(当時。現在はダイアモンド君でござる♡)のおかげで、エコノミークラスから「プレミアム・エコノミー」に無料アップグレードしてもらえた。2週間前、東京からNYに出発した時はビジネスクラスにアップグレードだったのだが、毎回毎回そんな幸運が回ってくるわけではない。
閑散2
(フランクフルト、閑散とした雨のレーマー広場 2)

 諸君、こりゃ何とも中途半端な席である。「プレミアム・エコノミー」って、訳してみれば、「第1級のエコノミー」「とっても高級なエコノミー」。三菱東京UFJ銀行の預金口座に「スーパー普通預金」というのがあるが、通帳には「スーパー・フツウ」と記載される。「スンゴク、フツウ」。今日の座席はちょうどあれと同じようなシュールな命名である。
 フツウのようで、フツウではない。煮えたようで、煮えていない。偉いようで、偉くない。分かったようで、分かっていない。愛しているようで、愛していない。「友だち以上、恋人未満」「恋人にはなってあげられないけど、妹にだったらなってあげる♡」。ウゲ、ウゲウゲ&ウゲ。チョー、キモイんじゃね?
 生煮えで、半熟で、なんだかマコトにモドカしい。中途半端を絵に描いたような座席である。前方のビジネスクラスと後方のエコノミークラスの中間に、3列だか4列だかカーテンで区切って、たいへん中途半端な乗客を乗せて空を飛ぶ。
泣く猫
(クマどんの帰国に、ネコたちも泣いていた)

 会社で言えば、副部長代理というか、部長代理補佐というか、次長補佐代理というか。受験生で言えば、「よく分かっていないが、何となく点数が取れてしまう」という65点な感じ。単語も文法もアヤフヤだがセンター英語135点な感じ。偏差値56な感じ。おお、ホントにホントにモドカしい。
 しかし諸君、考えてみれば、これは今のサトイモ男爵の状況を見事に具象化した一瞬である。無名なようでいて、有名。一部の人にはチョー有名だが、多くの人には100%無名。10歳代後半から30歳代前半の人には「お、今井先生だ」「今井発見なう」「ゲロ、サトイモだ」と大騒ぎされるのに、それ以外の人たちからは「それってナニモノなわけ?」と首を傾げられる。おお、まさにプレミアム・エコノミーなヤツであるね。
泣く猫拡大図
(ネコたちも激しく泣いていた 拡大図)

 ま、3か月も4か月も前に「スーパーエコ割」で購入した10万円ちょっとのチケットで、定価なら40万円も50万円もするプレミアム・エコノミーに乗せてもらえるのだ。もちろん文句なんか1つも言えた義理ではない。
 そして、何より大事なことは「こうして無事に東京に帰還しました」と笑顔で言えることである。マゼランは西回り世界一周の途中で命を落としてしまったが、21世紀のンラゼマ・クマ蔵はニヤニヤ&ニタニタしながら成田に降り立ち、その時にはすでに「ようし。2013年には第2次地球一周。2014年にはワイルドな第3次を決行」と決意を固めていたのである。

1E(Cd) Courtney Pine:BACK IN THE DAY
2E(Cd) Dieter Reich:MANIC-“ORGANIC”
3E(Cd) Tuck & Patti:AS TIME GOES BY
4E(Cd) Candy Dulfer:LIVE IN AMSTERDAM
5E(Cd) Patti Austin:JUKEBOX DREAMS
total m153 y2065 d9959
最近の画像つき記事
 もっと見る >>

Ameba芸能人・有名人ブログ

芸能ブログニュース

    ブログをはじめる

    たくさんの芸能人・有名人が
    書いているAmebaブログを
    無料で簡単にはじめることができます。

    公式トップブロガーへ応募

    多くの方にご紹介したいブログを
    執筆する方を「公式トップブロガー」
    として認定しております。

    芸能人・有名人ブログを開設

    Amebaブログでは、芸能人・有名人ブログを
    ご希望される著名人の方/事務所様を
    随時募集しております。

    Ameba芸能人・有名人ブログ 健全運営のための取り組み
    芸能ブログニュース