2012年12月12日(水)

Sun 121118 青い教会 アイスクルプ・ブラウ バーとエレベータ(ンラゼマ地球一周記28)

テーマ:ブログ
 9月10日、ドイツ滞在2日目のクマ蔵は、マインツまで電車で出かけて、まず分厚いステーキを1枚ペロリと平らげた。気分はまだアルゼンチンであって、今井君の行動は相変わらずワイルド。流行語大賞も何も、もともとホントにワイルドなのはこのサトイモ君なのである。
 こういうふうで、マインツの街に出たのはもう夕暮れである。グーテンベルグ像、シラーの像、さすがマインツは中世から近世にかけての「黄金のマインツ」、ライン河クルーズの上流の起点でもあって、文化と歴史においてフランクフルトに勝るとも劣ることは決してない。
 大聖堂から少し行ったところで、「スミマセン、聖シュテファン教会はどこですか?」と尋ねると、すぐに立ち止まってくれたオジーチャンが正確無比の説明を披露。「ここを右に真っ直ぐ行って、大通りを渡って、ビアホールの前の坂道をどんどん登っていけばいい」と言うのである。
マインツで1
(マインツで 1)

 ガイドブックの地図を見ながらクマ蔵としては全く逆のルートを考えていたので、このオジーチャンのアドバイスは大いに助かった。夕暮れのマインツの街で完全に道に迷ってしまう寸前を、オジーチャンに救われたのである。
 オジーチャンの言った「ビアホールの前の坂道」を目指せば、もちろんまず問題の「ビアホール」が目に入る。3年前の訪問のとき、初夏の冷たい雨☂に濡れながら、ほとんど命を救われた記憶のあるビアホールである。今日も「教会なんかどうでもいいから、ここに入ってマインツ観光を終わりにするかな?」という強烈な誘惑があった。
マインツで2
(マインツで 2)

 しかし諸君、それじゃあんまりダラしがないじゃないか。せっかくフランクフルトから40分、ライン河とマイン河の合流点までやってきて、やったことと言えば「ステーキを食べた」「ビアホールでビアを痛飲した」の2点に集約されたりすれば、今井ブログの愛読者たちはいったいどう考えるだろう。
 我々が愛読するブログの筆者は、せっかく地球を東回りに回ってドイツに至り、「黄金の」という形容詞までつけて絶賛される歴史ある町で、ステーキとビアまみれで終わり。うにゃにゃ、読者の名誉にかけても、絶対にそれだけで終わりにするわけにはいかない。
グーテンベルグ
(マインツ、グーテンベルグ像)

 以上のような、プライドというより見栄のトリコになったサトイモ男爵は、誘惑のビアホールに背中を向けてひたすら坂道を昇っていった。もこみちの向こうに何が待ち受けているわけではないが、坂道の向こうには「あのシャガールが制作を担当した青いステンドグラスの教会」が待っている。
 教会の入り口で、大きな犬を連れた老人が笑っていた。3年前にもここに来たが、とにかくあの時は5月とは思えない冷たい雨が街に降り注いで、「寒い」「寒い」「寒すぎる」→「何でもいいから、早く坂道の麓のビアホールに駆け込みたい」というクマの欲望がむき出し。とてもシャガールどんなんかに付き合っている余裕はなかった。
シャガール・ブルー
(マインツ、シャガール作の青いステンドグラス)

 しかし今日は9月上旬の快晴の昼下がりである。下世話に言えば、「まさにシャガール日和」。むかし「行楽日和」というテレビの字幕を「こうらくニチワ」と発音して何とも思わない人物と遭遇した記憶があるが、おお、まさに今日はシャガールニチワな午後である。
 しかし諸君、シャガールの青い教会には、快晴の夏の午後のシャガールニチワよりも、「寒いね。早くお酒で温まりたいね」な冷たい雨の日のほうが似合うのである。例えばこの青に、秋の夕暮れの夕焼けの色が混じりあえば全く別なのだろうが、夕焼けにはまだまだ時間が早い。
 気温にも、空の色にも、青いステンドグラスはミスマッチ。もちろんこんな目立たない街の教会に中国人団体ツアーが訪れるはずもない。日本の誇るたくましいTrapics軍団も、クラブ・ツーリズム軍団も、影も形もない。半時間以上、今井君は呆然と教会に佇んでいたが、ワイワイ&ガヤガヤな集団とは無縁の、素晴らしい時間を過ごすことができた。
ビールジョッキ
(アイスクルプで)

 さて、こうやって聖シュテファン教会を満喫したら、いよいよ麓のビアホール「アイスクルプ・ブラウ」に入るばかりである。3年前には冷たい雨の中、2時間近く他のお客の全く来ない「完全ヒョーロクダマ」経験をしたが、今日はもう夕方5時を過ぎた。さすがに大丈夫だろう。
 しかしそれでも、「半ヒョーロクダマ」であることは免れない。この名門ビアホールに地元のヒトビトが大挙して押し掛けるのは、早くても午後8時過ぎだ。午後5時なんていうのは、観光客集団が4時ぐらいで全て去り、常連客が訪れるのをゆっくり待ち受けながら、店員さんが旨いマカナイ・メシを楽しんでいる時間帯なのだ。
自分撮り1
(アイスクルプで自分撮り 1)

 ま、いいじゃないか。あんまりメンドクサイことを気にしているのも、逆にまたメンドクサイだろう。店の一番奥のテーブルを占領して、今井君は何と言ってもまず生ビア。ついでにステーキ。ステーキだけではさすがにツラくなってきたので、真っ白い塩の粒が嬉しいプレッツェル、そういう軽いツマミも注文して、楽しいビアホールの夕暮れを満喫することにした。
自分撮り2
(アイスクルプ、左手で自分撮り)

 この店には、自家製ビアの工場も併設されている。ガイドブックによれば、1日3000リットルの自家製ビアを生産しているのだという。トイレに行くたびに大きなビア樽を目撃するけれども、こういうのもドイツならではであるね。ワインをガブ飲みしている自分が何だか申し訳なくなる瞬間でござる。
ビア製造
(アイスクルプ、ビア醸造機)

 店を出たのは、午後7時半。ヨーロッパの夏の夕暮れは遅い。下の写真に示した美しいオレンジ色の夕焼けは、すでに午後8時過ぎである。赤い夕焼けの中にまずライン河が去り、しばらく線路に寄り添って流れていたマイン河も遠ざかり、オペルの工場街のあたりから、オペルの社員とおぼしき人たちがドヤドヤ電車に乗り込んできた。
 フランクフルト到着、午後9時。実は翌日21時すぎのフランクフルト中央駅で、ある日本人との驚くべき出会いがあるのだが、今はまだ知る由もない。大人しくインターコンチネンタルホテルに戻り、今日もまた酔いに身を任せてグースカ惰眠をむさぼるばかりである。
夕焼け
(マインツ付近の夕焼け)

 しかし諸君、こんなに楽しかった1日を、一気に惰眠に向かって収束させるのは、もったないじゃないか。調子に乗った今井君は、ホテル1階フロント前のメインバーに闖入。惰眠に陥る前の1時間、「アイリッシュ・コーヒー」を満喫することにした。何杯飲んだかねえ。
 アイリッシュ・コーヒーとは、目いっぱい濃く入れたコーヒーの中に、ラム酒とかウォッカとか、これもまた目いっぱい濃厚なアルコールをドボドボ注ぎ足した、ほぼ悪魔の飲料と言っていい。
 まず、異様に眠くなり、異様に深い眠りを眠ることになる。2時間なり3時間なり、自分がどれほど眠ったか、正直言って全く記憶がない。しかしそのあと突然、恐ろしいほど激しく目が覚める。そしていったん目が覚めたら最後、もう何がどうひっくり返っても、どうしても眠ることはできない。
ステーキ
(アイスクルプ、ステーキの思ひ出)

 ただし、このホテルはエレベーターの走行音が異様なほどウルサイ。おそらく1970年台の建築。6基のエレベーターが自慢の高速走行を続けると、ホテル全体は暴風雨の真っただ中のような激しい轟音に包まれる。
 したがってホテルは、宿泊客のほぼ全員が部屋に戻る午前1時ぐらいまで、暴風雨の轟音の中にある。どんなにアイリッシュ・コーヒーの酔いが深くとも、その夢は巨大台風か巨大ハリケーンの凄まじい暴風雨に彩られる。
プレッツェル
(アイスクルプ、プレッツェルの思ひ出)

 午後1時、エレベーターの轟音がやっと静まり返ったころ、今井君の酔いはコンクリートの壁に激突でもしたかのように爆発的に冷却し、もうそのまま朝まで全く眠ることができない。諸君、こんなに激烈な旅、激烈な日々、激烈な人生は、やっぱりちょっと慎んだほうが、健康な人生には好ましいのかもしれない。

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4E(Cd) SECRET OF ISTANBUL
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