2012年12月10日(月)

Fri 121116 レーマー広場でもう1軒 黄金のマインツでリベンジ(ンラゼマ地球一周記27)

テーマ:ブログ
 9月9日、フランクフルトに到着した当日の夕食が、「黒い星=Schwarzer Stern」の切れないステーキだけで素直に終わったと思うなら、まだ諸君は今井クマ蔵の恐るべき執念をよくご存じないのだ。
 いやはや、切れないステーキ、ヌルいビア、期待はずれのアップルワイン、愛想の悪いウェイター。ブエノスアイレスの記憶と比較して、「こりゃ何もかもダメだ」と天を仰ぐほどである。
 2009年春、ホンの3年前にこの店を訪れたときには、「さすが有名店!!」と感心したものだった。名声にアグラをかいて油断すれば、どんな店でもダメになるのはあっという間である。もって他山の石とするしかない。
お隣
(お隣りのお店)

 ムカつくほどガッカリしたサトイモ君は、何とその足で「隣りの店に入る」という暴挙に出た。4~5mの小道をはさんではいるが、まあホントにお隣りの店である。この店にも、3年前のフランクフルト滞在時には何度もお世話になった。思い出の店である。
 特に思い出深いのが「シュパーゲル」。ドイツの5月といえば、何と言ってもアスパラガス料理であるが、茹でた巨大なアスパラガス5~6本にヨーグルトソースをかけただけのシンプルな1皿に、今井君は目を白黒させたものだった。
レーマー広場
(レーマー広場の夕暮れ)

 だって、全然切れないのだ。さっきの店だって、ステーキをナイフで切ろうとして、結局は摩擦で引き裂いただけだった。そういうナマクラのナイフを、茹でたアスパラガスの繊維にほぼ垂直にあてるのだから、「切る」というより「つぶす」に等しい。
 周囲のお客が笑い出すほど、アスパラガスは全く切れてくれない。一計を案じた3年前のクマどんは、アスパラの繊維と平行にナイフを当ててみた。ガンコなタケノコ、カタクナなネギ、そういうアコギな連中を相手にする時と同じ要領だ。繊維に沿ってタテにナイフを走らせれば、例えタケミツでも鮮やかに刃が通るはずである。
中央駅
(フランクフルト中央駅で)

 しかし困ったのは、「タテに細長く切って、1本のアスパラを6本や7本に分割してはみたものの、ではこのワラみたいなヤツらをどうやって胃袋に収めるか」。周囲のヒトビトの興味深げな視線を、ますます我が身に集めることになってしまった。
 「途方に暮れる」とはまさにあのことである。ウマどんやウシどん、ヒツジさんやラクダさんに、「細長い繊維質の束をどう胃袋に収めるか」、その模範演技を見せてもらうしかないじゃないか。おお、なるほどそれでラクダさんやキリンさんは、ああやって前歯を横にギシギシ噛み合わせてるんだ。サトイモ君はすっかり納得したものである。
ブルスト1
(焼きソーセージ)

 あの思い出の店に入って、「黒い星」のリベンジ戦に挑む。何となくお腹は一杯だが、もちろん「まずビア」→「アップルワインも」、「あと、ブラート・ヴルスト」も。ブラートは「焼いた」、ヴルストは「ソーセージ」。要するに焼きソーセージである。
 前にも書いたが、ドイツ語の辞書をみると「ヴルスト・マッヘン」という熟語があって、ドイツでヴルストを見るたびに、どうしても思い出さずにはいられない。まあ諸君もちょっとドイツ語辞典を引いてみたまえ。「マッヘン」とは英語のdoであって、まとめて「ソーセージする」。「オレ、ちょっとソーセージして来よっかな♨」みたいに使う。それ以上は、読者諸君の想像と学習にお任せする。
ブルスト2
(ブラート・ヴルスト。ザワークラウトのほうが目立つ)

 で、出て来たソーセージであるが、上の写真のようなシロモノ。それ自体はたいへん旨そうであるし、ヴルスト・マッヘンなどという熟語を忘れて口に運べば、ステーキ1枚平らげた直後でも、そんなの一切関係なくスンバラシク旨くまた香ばしい。
 しかし、どうしてこんなにザワークラウトだらけなの? 黙ってソーセージを味わい、黙って香ばしさを楽しみたいのに、すべてをぶちこわしにするほど酸っぱいザワークラウトがお皿の半分を占領。酸っぱいニオイがあたり一面に立ちこめて、これでは主役がどっちなのか分からない。ビアのヌルさもまた格別。さっきの「黒い星」に勝るとも劣らない。
マインツ
(翌日はマインツを訪れようと思う)

 うにゃにゃ、これは「今日は運が悪いのだ」と諦める以外にない。このカタキは、明日討とう。今日のところはネグラにスゴスゴ帰って、休むことにしよう。何しろ、ブエノスアイレスから大西洋をひとっとびにして、ついさっき北半球に到着したばかりだ。ネグラで一晩ゆっくり休息し、リベンジは明日のことにしよう。おお、諦めのいいクマどんであるね。
 こうして9月10日、今井クマ蔵はフランクフルトの隣り町・マインツに出掛けることにした。マインツは、マイン河とライン河の合流点。交通の要衝であるから、中世から近世にかけて「黄金のマインツ」と呼ばれ、隆盛を極めた。いんにゃ、それどころかシーザーやアウグストゥスの時代から、ローマ帝国によるライン河防衛の要衝だった街である。
大聖堂
(マインツ大聖堂)

 そんなスゴいところまで行って、サトイモ閣下はいったい何をするのであろうか。もちろん、肉を食うのである。「はあ、また肉ですか?」であるが、目標はあくまで昨日のリベンジ。難しい歴史散歩や、シャガール作の青いステンドグラスで有名な教会を訪ねるのは夕暮れが近づいてからでかまわない。
 フランクフルト中央駅からDB(Deutsche Bahn=トイツ鉄道)の赤い近郊電車に乗って、45分ほどの旅である。途中OPELの大工場が車窓右側に広がる。オペル、昭和30年代には日本でも憧れの車種の一つだったはずだが、眺めたところ工場はすっかり古びて、過去の面影はあまり感じられない。
DB
(DB、赤い近郊電車)

 まもなく電車はライン河にかかるゴツい鉄橋をわたり、ライン河の向こうに巨大な教会の影が浮かんで、いよいよ「黄金のマインツ」に到着。すっかり「世界の車窓から」な気分だが、ここも3年ぶりの訪問。前回は冷たい雨☂に降られて、ブルブル震えながら2~3時間歩き回っただけだった。今日は快晴、真夏の日差しである。
 まず目指したのは「Maredo」。アルゼンチン風ステーキを出すこのチェーン店が、現在ドイツで大人気、どんどん支店が増えている。昨日みたいに異様に固い肉を切れないナイフでスコスコこするのはイヤだから、「アルゼンチン風」の一言に吸い寄せられるようにこの店を選んだ。
MAREDO
(アルゼンチン風ステーキ屋・MAREDO)

 外のプラタナスの木の回りにテーブルを10から15ぐらい並べて、料理は店内から運んでくる。隣りのテーブルのオバーチャン2人は、ちょうど食事を終えたところらしく、皿に残ったフライドポテトをつまみながら、デキャンタの赤ワインをチビチビやっている。
 今井君が注文したのは、何と言ってもアルゼンチン風のフィレステーキ350グラム。北半球に戻ってはきたが、気分はまだまだブエノスアイレスのままだ。
お肉
(夏の日差しを浴びながら巨大ステーキを食す)

 あと、何しろこの暑さだから、何と言っても冷たいビア。ついでに「隣りのバーチャンたちと同じ赤ワインのデキャンタも」。これから観光が控えているから、ボトル1本という選択は控えることにした。
 肉は、旨かった。アルゼンチンほどではないにしても、フィレ肉はジューシー、切り口はローストビーフのようである。ナイフの切れ味もいいし、ビアもよく冷えている。おお、これでとりあえずリベンジは完成。心置きなくマインツの街を堪能できる。
お肉断面
(どうだ、この豪快な切り口は?)

 ただし、困ったのはハチ君たちの襲撃である。ま、スズメバチみたいな危険なハチ君たちではない。しかしそのシツコサと言ったら、「ブンブと言いて夜も寝られず」「ブンブと言いて肉も食われず」である。
 寛政の改革の松平定信なら「世の中に蚊ほどウルサきものはなし」だからまだいいが、「マインツにハチ君ほどウルサきものはなし」となると、やっぱり危険きわまりない。下手に追い払って怨恨でも居抱かれたら、お尻の針でチクッと刺される。「マインツでステーキ食べててハチに刺された」などという思い出は、せっかくの地球一周を台無しにしかねないじゃないか。

1E(Cd) Eschenbach:MOZART/KLAVIERSONTEN③
2E(Cd) Eschenbach:MOZART/KLAVIERSONTEN①
3E(Cd) Eschenbach:MOZART/KLAVIERSONTEN②
4E(Cd) Eschenbach:MOZART/KLAVIERSONTEN③
5E(Cd) Eschenbach:MOZART/KLAVIERSONTEN①
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