2012年12月08日(土)

Wed 121114 泥酔グマの大西洋ひとっとび ドイツでもステーキ(ンラゼマ地球一周記26)

テーマ:ブログ
 こういうふうで、ブエノスアイレスからフランクフルトまで、クマ蔵にはほぼ全く記憶がない(スミマセン、昨日の続きです)。その間、約13時間である。機内食は「夕食」と「朝食」の2回が出たはずだし、意地汚いサトイモ閣下は間違いなくその2つともペロリと平らげたはずであるが、何をどう食べたのか、それもまた記憶は皆無である。
 大西洋を横断したのは、クマの人生初である。日本とヨーロッパの往復には大西洋はもちろん無関係だし、日本とアメリカの往復で横断するのは常に太平洋である。だから今回の大西洋横断はきわめて稀なチャンスだったのだが、いかんせん、ブエノスアイレスの狭苦しい超満員ラウンジで緊張しすぎ→完全に飲み過ぎた。
夕暮れの大聖堂
(夕暮れのフランクフルト大聖堂)

 目の前に大西洋を見たのは、2010年5月のこと。ポルトガルのリスボンに滞在して、近郊のカシュカイシュから、ユーラシア大陸の再西端=ロカ岬を探険した。西に広がる茫漠とした大西洋の姿に感激し、
「海の向こうはアメリカなんだな」
「大航海時代のヨーロッパ人が夢を膨らませたのは、この海だったんだな」
と、坂本龍馬よろしく感動をかみしめた。
自撮り1
(大聖堂と、ようやく復活したサトイモ君の自分撮り)

 今回の旅の目標が、「マゼランと反対向きの東回りで地球を一周してみよう」だったのも、あの広大な大西洋の眺めに感激したことがキッカケ。しかし、「後悔、先に立たず」を絵に描いたような結果に終わった。「大西洋を横断しながら、英雄たちの夢の海を天空から見おろす」という目論見は、アブクと消えたわけである。
 酒とは、かくも恐ろしいものである。しかし諸君、クマとはもっと恐ろしい生物である。酒のせいで夢がはかなく消え、呆然とドイツの地に降り立った瞬間、すでにクマどんは夢を復活させること、リベンジすることを誓っていた。
レーマー広場
(フランクフルト、レーマー広場)

 つまり、「よーし、それなら2013年のうちに、もう1度地球一周を企てようじゃないか」。後悔とか落胆とか、そういうのは実にクダラン、愚か者と弱虫の感情である。2013年の4月か5月、東京→シカゴ(またはワシントンDC)→リオデジャネイロ(またはサンパウロ)→ロンドン(またはパリ)→東京、そういう旅を敢行すればいいことだ。
 フランクフルトでルフトハンザ機を降りる時には、サトイモ太郎の頭の中も心の中も、そういうリベンジ計画でいっぱいになっていた。後悔や落胆でベシャベシャ潰れてしまうほど、サトイモどんはヤワじゃないのである。
自撮り2
(レーマー広場。レストランが立ち並ぶ)

 それでもとにかく、今井君はドイツに着いてしまった。ドイツ語圏に入ってしまえば、少なくともここからは「ブエノス・ディアス」ではないし「ブエナス・タルデス」ではない。誰かに何か親切をしてもらったからといって、「グラシアス」な世界は通過してしまった。
 ここからは「グーテン・モルゲン」「グーテン・ターク」であり「ダンケ」の世界が広がっている。おお、だからこそ楽しいのだ。何でもかんでも英語、何でもかんでも「グッドモーニング」に「ハロー」に「サンクス」、そんな多様性の破壊された平べったい世界じゃ、ちっとも面白くないじゃないか。
大聖堂
(大聖堂を真下から)

 13時間ぶんの意識が消えた後でも、さすがにクマ蔵は回復が早い。「ここはもうフランクフルトだよ」「もうドイツだよ」とクマのヒタイのあたりで5cmぐらいのキンキラ天使が囁くと、あっという間にスタンバイOK。EUへの入国審査はパスポートを開きもしないぐらいテキトーだから、あっという間にクマどんは、ヨーロッパの真っただ中に放り出されることになった。
 うぉ、なつかしい。フランクフルトの空港にはしょっちゅう立ち寄っていても、街中に出るのは2009年5月のライン河周遊記の時以来である。南半球のお酒にデロンデロンに酔っぱらったクマ蔵の頭脳も、ドイツ人の厳しい視線に晒されて、いかにも日本人らしくビシッと立ち直ったのである。
ぬるいビア
(ドイツ・ビア。「ヌルいな」とガッカリすることが多いのは、今井君がシロートだからだろうか)

 空港からはタクシーで、宿泊先のインターコンチネンタルホテルへ。同じタクシーでも、アルゼンチンとドイツでは安心感が全く違う。
「どこか犯罪地帯に連れ去られるんじゃないか」
「ワザと道を間違えるんじゃないか」
「間違えた自分をポカポカ殴ってみせる、変なパフォーマンスが始まるんじゃないか」
こういう類いの心配は全くない。メンドクサイ道順なんかはタクシー運転手に100%お任せ、
「おお、オレは北半球に戻ってきたんだ」
「おお、ワタクシは21世紀の文明世界に帰還したんだ」
という安堵と安心に身を任せることができる。
アップルワイン
(フランクフルト名物、アップルワイン。あまり期待しないほうがいい)

 15時、インターコンチネンタルホテルにチェックイン。久しぶりに中国人団体ツアーの人々を目撃する。「目撃する」などというのは甘いので、インターコンチはほぼ中国の人々に占拠されているようである。ロビーでも、エレベーターでも、このホテルを支配しているのは中国語。ドイツ語も英語も、強烈な中国語の嵐の前でションボリ立ちすくんでいる感がある。
 別に、中国語に占拠されているのはインターコンチだけではない。フランクフルトの街全体が中国人の大きな波に飲み込まれている。ついさっきまで、ブエノスアイレスには中国人の影も形もなかったのが、夢のようである。
 どういうんだろうねえ。イスタンブールでもアテネでもリスボンでも、今井君は中国人の姿をほとんど目撃していない。ところが、ニューヨーク、ロンドン、そして今日のフランクフルト、オカネが集中する街を訪れると、そこは確実に中国人団体の大波に占拠されて、日本人なんかマトモに身動きすることもできない。
あなたの広場
(フランクフルト中央駅そば、IHR PLATZ)

 さてと、3年ぶりのフランクフルト、あまりにも懐かしい。サトイモ閣下はまずフランクフルト中央駅の地下に降りて、ビアとスパークリングワインとミネラルウォーターを確保することにする。
 駅近に小さなスーパーがあって、ドイツ系の「IHR PLATZ(アナタの広場)」と、中国系の「亜洲大市場」であるが、うーん、やっぱりクマ蔵の足は亜洲ナントカよりも「アナタの広場」のほうに向くのである。
 こうやって飲み物を確保して安堵の胸を撫で下ろしてから、いよいよ今井君はマイン河に沿ってフランクフルト中心街に歩みだした。マイン河にはたくさんの観光船が行きかい、休日の夕方の穏やかな雰囲気に浸って、人々は心の底から幸せそうである。
 ホントにホントに信じがたいことだが、ボクチンはホンの15時間前まで南半球の街にいて、「金品を奪われはしないか」「犯罪多発地帯に連れ込まれはしないか」「目の前のヒトビトが突如として危険な群衆に変貌しないか」とずっとビクビクしていたのである。
マイン河
(マイン河沿いにレーマー広場を目指す)

 マイン河沿いを15分ほど歩いていくと、フランクフルトの中心「レーマー広場」にたどり着く。レーマーとはRöMERであって、要するに「ローマ人の広場」。古代ローマは今もなおヨーロッパ全域に大きな影響力を残している。
 3年前の5月に「修復中」だったフランクフルト大聖堂は、ようやく大規模な修復が終わって、モトの完全な姿に戻っている。もちろん、第2次世界大戦で爆撃を受け、原形をとどめないほど破壊されて以来の大修復が完成したわけで、60年をかけてようやくモトの姿に戻ったわけである。
 やっぱりヨーロッパの街は、大聖堂があって初めて完全な姿になる。2009年に今井君がみたフランクフルトは、第2次大戦中に破壊されつくしたフランクフルト。3年後の今日サトイモ男爵の目の前にあるのは、ついに修復が完成したホンモノのフランクフルトである。
黒い星
(SCHWARZER STERN)

 そういう感慨にふけりつつ、クマ蔵はレーマー広場の「Schwarzer Stern」(=黒い星)で晩飯を食べることにした。3年前にもここで2回メシを食い、名物アップルワインを痛飲した。ウェイターのオジサンの優しさも記憶に残っている。
 もちろん、注文したのはステーキである。ニューヨークからアルゼンチンにかけて、すでに10日以上連続のステーキ→ステーキ→ステーキの日々。ンラゼマはひたすら肉を食いまくってここまで来た。ドイツまで回ってきても、当然ステーキでなければ一貫性に欠ける。
ステーキ
(今日のステーキ)

 うーん、しかしさすがにアルゼンチンと比較すると、ステーキのパワーが違い、貫禄が違う。小さくて、固すぎて、ナイフの切れ味も悪い。
 ナイフの切れ味は、ステーキの旨さに決定的な影響を及ぼす。これはもう、「切る」というより「こする」という世界。摩擦熱でステーキから火が出そうなアリサマでは、旨いも何もあったものではない。

1E(Cd) Tomomi Nishimoto:TCHAIKOVSKY/THE NUTCRACKER(1)
2E(Cd) Tomomi Nishimoto:TCHAIKOVSKY/THE NUTCRACKER(1)
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