Sat 121013 講演ラッシュ後半へ 静岡で保護者会 千葉県土気で講演会 ツイてない一夜 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Sat 121013 講演ラッシュ後半へ 静岡で保護者会 千葉県土気で講演会 ツイてない一夜

 秋冬の講演会ラッシュ45本のうち、昨日までに23本が終了。ちょうど折り返し点を過ぎて、いよいよ後半に突入する。
 前半は、1100名を超えた金沢オペラ座・大講演や、600名が甲南大学大講堂を埋め尽くした神戸六甲会場など、感謝&感激→雨アラレな日々が続いた。前半の締めくくりが、今井史上に残るほど強烈に盛り上がった神奈川県・海老名会場だったわけである。
 もちろん少人数の公開授業も、クマ蔵どんはタップリ楽しんでいる。集まった人数でいちいち盛り上がったり盛り下がったりしているようなヒマはない。しかしやっぱり、せっかくあれほど大爆笑の続くムチャクチャ楽しい講演なんだから、出来るだけたくさんの人に聞いてほしいのである。
踊る
(踊る大講演会。決して「5文型が重要」「速読をやれ」などと熱弁をふるっているのではない)

 陽気なクマどんでも、たまには落ち込むことだってある。目の前の生徒のうち1人か2人が、露骨に「オマエの話なんか聞く耳もたない」という態度を最初から最後まで貫いていたりすると、「あーあ、もっと素直になったら、どんどん力がつくのにな」と悲しくなってしまうのだ。
 前半23回のうち1度だけ、そういう悲しくもったいない生徒が2名、クマどんの目についた。迷惑がかかるとイケナイから、どこの会場だったかは書かずにおくが、ホントに最初から最後まで、意地でも仏頂面で通した女子が2名いたのである。
 おそらく友人どうしで来たのだろう。2人で大アクビはするは、私語を続けるは、遠慮なしにダラしなく頬ヅエをついたままの姿勢で90分続けた。そもそも、友だちどうし隣り合って座ると、碌なことはない。特に少人数の時は、キチンと座席表を作って、友人どうしは離れて座るようにしてあげるといいのだ。
 ま、なかなか可愛らしいでござるね。「意地でも反応しない」「意地でも聞きたくない」「音読のススメになんか、意地でも耳を傾けたくない」。それをフテくされた態度で示さずにはおかないのである。
ボールペン
(千葉県・土気校には、「書いて書いて書きまくって合格しました」というモト生徒のボールペンのカラが展示されている。この生徒は千葉大学に合格)

 しかし今井君はチャンと分かっている。そういうコドモこそ、お腹の中ではキチンと今井君の話に熱心に耳を傾け、「今日からタップリ音読しよう」「やるぞ、今に見てろ♨」と決意を固めているはずなのだ。逆に「頼もしい」と言ってあげてもいい。
 だから、他の生徒のジャマになる「私語」だけは絶対にヤメさせるが、それ以外のところは大目に見る。このタイプのコドモは、ムカついた態度をとりながらも実際にはコッソリ決意を固め、どんどん&どんどん音読して、どんどん&どんどん学力をつけ、それに比例して態度も改まっていくものである。
テキスト
(これも土気校。第一志望に合格した生徒のテキストに、オススメ学習法を貼りつけて展示)

 さて、11月4日から講演ラッシュの後半に突入した。後半戦は、少人数の講演が2回連続して始まった。11月4日、静岡で高1&高2の保護者対象の講演会。15時開始、16時40分終了、出席者60名強。当初「50名程度」と言われていたのだが、開始直後から、ちょっと遅れて次から次へと入場者があり、数えたわけではないが、少なくとも60名は超えていた。
 しかも、この保護者の皆さんの反応が素晴らしい。ママたちもパパたちも、盛んに頷き盛んに爆笑し、笑わない人も顔を真っ赤にして何とかコラエている様子。「パパたち」とか気軽に言っているが、勤務先では相当な地位にあり、多数の部下を指導し、組織の中枢にある世代である。今井君としても全く油断は出来ない。
静岡
(最高の盛り上がりだった、静岡での保護者対象講演会)

 会場を出た所で、ママたち4~5名が出待ちしてくれていた。
「今日の講演、ホントにありがとうございました」
「先生のお話を聞いて、ホントに感激しました」
「ホントに1週間に7日、東進に送り出そうと思います」
「単語も、文法も、音読も、私たちもやろうと思います」
「高校生の頃に先生と出会っていたら、幸せだったのに」
仮定法過去完了の表現まで飛び出して、嬉しそうな笑顔が並んだ。いやはや、こんなに感動してもらえれば、静岡の今井君はこれ以上の幸せはないのである。
ソリレス
(恵比寿・今井屋総本店で打ち上げ。稀少部位ソリレスの拡大図)

 帰りの東京駅では、またまた「今井先生ですか?」に遭遇。向こうからきた男子2名がいきなり「今井宏!!」「お、今井宏だ!!」と絶叫。今日もまたフルネームでビックリされ、今井宏は立ち止まった。筑波大学理工系の大学生たちで、受験生のころC組→B組→A組と受講したのだと言う。
 楽しかった1日の締めくくりに、おなじみ恵比寿の今井屋総本店に立ち寄った。10月からこれで3回目だから、店の人たちもすっかりサトイモ軍曹を覚えてしまい、「いつも来てくださるので」とサービスの1品も登場。大好きな稀少部位、ソリレスやセギモも出してもらい、秋田名物ハタハタ寿司やキリタンポも堪能できた。
鶏軟骨香味揚げ
(今井屋「軟骨香味揚げ」。Mac君は「軟骨こう見上げ」と来た)

 11月5日は千葉県土気で講演会。19時開始、20時30分終了、出席者83名。もちろんそんな正確に数えたわけではないが、手渡された資料の数字はそうなっている。おそらく部活の関係だろう、遅刻者が20名以上いる。もちろん生徒は悪くない。「19時開始」に無理があるんじゃないか、19時半開始が妥当なんじゃないか。
 このところ連日、広尾の日赤医療センターに立ち寄らなければならない所用があるのだが、昨日の静岡も今日の土気も、日赤医療センターから直接会場に駆けつけるのである。さすがの今井君も、そろそろ心身ともに疲弊して青息吐息、肩で息しているアリサマである。
 土気でも「今井先生ですか?」2名に遭遇。2人とも受験生で、1人は「早稲田大学国際教養志望です」。もう1人は「東京理科大学志望です」。そう言えばこの間の大阪・堺での講演の帰りにも、難波の駅通路で「3年前に授業を受けてました。ヤベ、ヤベ、ヤベ。超ヤベェ!! ヤベんじゃね!!??」という激・男子に遭遇。何で最近こんなに打率が高いんだ?
土気1
(千葉県土気で講演会 1)

 この夜は、全くツイていなかった。まず、帰りの土気駅ホームでガムを踏んだ。ガムは右足のカカトにベットリくっついて、グリーン車内でも離れようとしない。よっぽど今井君が大好きだったのだ。好かれて困ることもある。
 千葉に着いたところで車内アナウンスがあって、「ただいま馬喰町駅で人身事故が発生いたしました」「快速電車は運転をしばらく見合わせます」「運転再開のメドは立っておりません」。あげくの果てに「総武線各駅停車をご利用ください」と来た。
 諸君、千葉からの各駅停車(通称:黄色い電車)は、ホントに延々と各駅に停車しながら、不承不承にしか進んでくれない。まあ仕方ない。本八幡まで行って、都営新宿線に乗り換えて行こう。そう思って各駅停車に乗りこむと、隣の席のダンナの吐く息が異様に臭い。前代未聞に臭い。我慢できなくて、お隣の西千葉駅から立っていった。
 うにゃにゃ、それでも何とか本八幡で乗り換えた。すると今度は、向かいの席の若者のヘッドフォンが言語道断にウルサイ。音漏れもシャカシャカ言っているうちはまだ可愛らしいので、その程度ならヨーロッパの鉄道ですっかり慣れっこだ。ところが諸君、昨夜はシャカシャカどころか、音楽そのものがほぼカンペキに聞き取れるアリサマだ。
土気2
(千葉県土気で講演会 2)

 やむを得ず、お隣の車両に移動。すると今度は「げほげほオバサン」に遭遇。今井君の席から数メートルも離れていない向かいのシートで、マスクもせず、口も覆わず、3駅でも4駅でも何の遠慮もなく、激しく咳き込んだままなのである。
 クマ蔵は、いま風邪なんかウツされている場合ではない。12月中旬まで、まだ講演会が20回以上残っている。受験生たちともたくさんの接点がある。オバサンからウツされた風邪が、サトイモ軍曹を通じて受験生たちにウツっちゃったら、取り返しがつかない。
 そこでまた車両を移動。すると今度は座る席がない。ヒマな人は、都営地下鉄新宿線の東大島から幡ヶ谷まで、駅がいくつあるか数えてみてくれたまえ。日赤医療センター以来、土気を回って代々木上原に帰る今井君は、混雑した車両で40分以上の押し合いへし合いに耐えなければならなくなった。うにゃぽ、ホントに青息吐息でござるよ。
 やっとたどり着いて、駅を出るやいなや、雨が降りだした。まるで大昔の英作文の定番問題みたいなシチュエーション。ハケでベトベト塗りたくるような、雨の中でも一番イヤらしい雨である。
 暑がりの今井君はまだ夏用のスーツを着ていたから、スーツがグショグショに濡れるのは別に構わない。クリーニングに出す直前だったのだ。しかし、クツとカバンは昨日キレイに磨いたばかり。特に自慢のカバンは、顔が映るぐらいにピカピカだったのに、こんな雨に降られては昨日の努力が元も子もない。
スーツ
(15年目を迎えるゼニアの冬用スーツ)

 こうして、代々木上原に帰還、23時40分。心身ともに完全にヘトヘト&青息吐息。しかも諸君、明日は昼ごろから大阪に移動、岸和田に向かわなければならない。昨年の今頃はドラマ「カーネーション」で盛り上がっていたが、今はどうだろうか。
 帰り着いて、まずクツとカバンの水分を拭き取った。だって、こんなに濡れちゃったら、クツ君もカバン君もかわいそうじゃないか。サトイモ軍曹は、ものを大切に使うのが好き。グショグショのスーツだって、もう12年目だ。
 明日は冬用のスーツを出して大阪都・岸和田に向かう。このスーツは15年目。長年クマ蔵とともに戦ってくれたツワモノ諸君を眺めながら、熱い涙が湧き出る思いであった。

1E(Cd) Martinon:IBERT/ESCALES
2E(Cd) Bruns & Ishay:FAURÉ/L’ŒUVRE POUR VIOLONCELLE
3E(Cd) Collard:FAURÉ/NOCTURNES, THEME ET VARIATIONS, etc. 1/2
4E(Cd) Collard:FAURÉ/NOCTURNES, THEME ET VARIATIONS, etc. 2/2
5E(Cd) Cluytens & パリ音楽院:BERLIOZ/SYMPHONIE FANTASTIQUE
total m64 y1811 d9705