2012年11月03日(土)

Wed 121010 堺で講演会 エスタンシアの巨大肉 チミチュリ(ンラゼマ地球一周記10)

テーマ:ブログ
 11月2日、午前中は広尾の日赤医療センター、というか、日本赤十字病院。10時半まで病院で過ごして、羽田まで6000円の定額タクシーに乗った。広尾からだと、天現寺で高速に乗って、定額の6000円に高速料金700円が加算される。連休の前日だからか、一般道も高速も渋滞して、「堀切まで70分」とか、いろいろ物騒な表示が出ていた。
 羽田から伊丹に飛んで、夜は大阪都・堺で講演会の予定。飛行機もギューギューの満員で、連休の日本はやっぱりまだまだ圧倒的に豊かな国だと実感させてくれる。伊丹空港で大好きな「関亭」の「辛味大根蕎麦」をすすり、またまたタクシーで難波のスイスホテルに入った。
 夕方17時すぎ、ホテルロビーでスタッフと待ち合わせ。今日の講演会場は難波から南海電車で10分ちょっとの堺東、「堺市民会館」大ホールである。ただし「大ホール」とは言っても、昨日の神奈川・海老名の大ホールと状況は同じ。派手なシャンデリアは3つも4つもぶら下がっているが、120名も入ればカンペキに満員だ。
堺1
(堺での講演会。花束で遊ぶクマ)

 堺での講演会、19時10分開始、20時40分終了。出席者100名強。何しろ昨日の海老名があまりにも素晴らしい盛り上がりだったから、どうしても昨日と比較してしまう。すると、堺がどんなにスンバラシイ盛り上がりであっても、「何だかちょっと大人しいな」という印象になってしまう。
 そういう印象を居抱いてしまうあたりがサトイモ男爵の未熟なところである。本来、講演会と講演会の比較自体が間違っている。相対評価じゃなくて絶対評価を行うべき所、思わず「今井史上トップクラス」の昨日と比べてしまう。うにゃにゃ、今井君はまだまだダメでござるね。
 ホレホレ、そう言っている間に「評価」などという言語道断な単語も口をついて出てしまう。「そう言っている間に」を英語で言えば、チョイと難しい関係詞をつかって「… talking of which …」であるが、とにかく堺の100人強は、保護者3人も含め、全身をのけぞらせて90分爆笑を続け、スンバラスイ反応を示してくれた。楽しい一夜だった。
堺2
(堺での講演会。前半の山場)

 今日は祝勝会がなかったから、堺から難波にもどって寂しく飲むことにする。難波なら、寂しく飲める渋い飲み屋もたくさん見つかるのである。目指す「山三」は金曜夜ということもあって満員だったが、その隣の隣、ガラガラの焼き鳥屋に入ってみた。
 鶏皮せんべい、蒸し鶏、なかなかの味だった。日本酒も、珍しい四国・愛媛の「石槌」が旨かった。店の人も気さく、お隣に座った大阪のお姉さん2人も気さく。寒い夜ではあったが、この暖かい店で暖かくポカポカ更けていった。
花束
(堺でもらった花束)

 コンビニで1瓶1000円のチリ・ワインを買い、ホテルに戻って1人で飲みながら、久しぶりにブエノスアイレスのことを思い出してみた。ブログ上のキウィ男爵は、ブエノスアイレス滞在2日目。閑散&荒涼としたブエノスアイレス中心街に散策に出て、ステーキの名店「ラ・エスタンシア」の扉の前に立ち、この店に入るかどうか躊躇したままだった。
エスタンシア
(エスタンシア入口のメニュー)

 もちろん店の戸口で立ち尽くしているわけにもいかないから、店先で輪になってクルクル回りながら焼かれている動物たちの肉体の残骸を眺めつつ、クマ蔵は堂々と店に踏み込んだのである。日曜15時、中途半端な時刻だから、500人は入れる広大な店内にお客の姿はマバラ。7~8組、20人かそこらのお客しか見当たらない。
お肉
(輪になって踊るお肉たち)
 テーブルに案内され、やがて注文をとりにきたのは、カラダのデカイ70歳ぐらいのおじさまウェイター。「ふん、日本人か」「ふん、どうせ肉なんか満足に食えないクセに」「ふん、こっちは日曜に働いてるのに」「いい気なもんだ」「オレはオマエが気に入らない」。彼のオッカナイ仏頂面には、ハッキリとそう書いてある。
 この店の名物は、パリージャ。ウシの肉と臓物のセットで、1人前なら100ペソ。アルゼンチン名物だから、観光客はおそらくパリージャを注文するのだ。しかし諸君、サトイモ閣下は、マコトに高貴な生まれのヤンゴトナキ熊である。ウシの臓物なんて、そんな下品なものをお口に中にお入れになるなど、そんなことは思いも及ばない。
店内風景1
(日曜15時、閑散とした店内)

 そこで、目の前に仁王立ちになったオジサマに恐る恐る注文したのは「ビフェ・デ・ロモ」。フィレステーキ500グラムである。
 何しろ、今井君はアブラが大キライ。「肉汁ジュワー」「サシがキレイに入ってますね」「アブラがあまーい♡」「あれれっ、噛まないうちに融けちゃったぁ♡」みたいな高級肉を何よりも嫌悪する。その点、フィレならタップリ充実した肉質との戦いを堪能できるじゃないか。
 ジーサン・ウェイターは、「気に入らん!!」「ふん、アジア人のクセに」という態度を堅持。ビアを運んでくるのも、ワインを運んでくるのも、全て「不承不承」「イヤイヤながら」という仏頂面を前面に押し出し、「おお、メンドクセェ」と言わぬばかりである。
店内風景2
(お隣のアルゼンチン国旗クン)

 今井君の隣のテーブルには、「おお、よく育ったね」と賛嘆の声を上げたくなるほど立派な肉体のアルゼンチン人が、アルゼンチン国旗カラーの服を着て、注文してしまったパリージャを前に悪戦苦闘中である。
 というより「何でこんなの注文しちゃったんだろ」「とても食べきれるわけはない」という後悔とアキラメの風情。すでにその大きな背中は、山と盛りつけられたパリージャに対する嫌悪を寂しく語っているのであった。
ステーキ
(ビフェ・デ・ロモ)

 そこへ、今井君担当の仏頂面ジーサンが、500グラムのビフェ・デ・ロモを運んできた。驚いたことに、表情は打ってかわってガハガハ勝ち誇ったように笑っている。ホントにガハガハ笑っていて、さっきまでの仏頂面がウソのようである。
 というか、ホントにあれはウソだったのだ。
「がっは。どうだ日本人。こんなデカイの、食えるのか? 食えるもんなら食ってみろ」
「がっは。参ったか。日本のチマチマ肉とは違うんだ」
「がっは。肉ってのは、こういう豪快なのを言うんだ!!」
ま、そんなところである。勝ち誇って笑いながら、ちょっと小躍りしてみせる。おお、何と可愛いジーサンだ。
 もちろん、サトイモ閣下だって日本代表だ。嬉しげに小躍りするジーサンなんかに負けていられない。早速ナイフとフォークを手に取って、500グラムの赤身を平らげにかかった。アブラさえなければ、今の今井君なら500グラム程度は何とでもなる。あっという間に平らげてみせようじゃないか。
正面
(エスタンシア、正面)

 勝ち誇ったジーサンは「慌てるな」「ちょっと待て」と押しとどめ、アルゼンチン名物「チミチュリ・ソース」の白いポットを運んできた。中のチミチュリを大事そうに何度もかき混ぜて、「これをかけるんだ」「タップリかけるんだ」と、ますますニヤニヤ笑いかける。口が耳まで裂けるほどのニヤニヤぶりである。
 おお、こりゃ旨い。この店のチミチュリは、ニンニク/タマネギ/青唐辛子/パセリその他を細かく刻んで、オリーブ油とホンの少しのビネガーで和えてある。いわゆる「注ぎたし注ぎたし」使ってきた秘伝のソースなのである。
チミチュリソース
(チミチュリ・ソース)

 もちろん、肉の旨さもスンバラシイ。昨日の到着直後に入った運河沿いの店も旨かったが、どうもあれは観光客向け。値段から言っても、店の雰囲気から言っても、ブエノスアイレス市民が日常的に食べまくるホンモノの肉は、どうやらこっちのほうなのである。
 なかなか写真にうまく写ってくれないが、この肉の大きさは分厚さを目撃しなければ分からない。まるでローストビーフを切るように、厚さ約5cmの肉を切っていく。
 ギザギザのついたナイフが、これまたホレボレするほど切れ味がいい。ナイフの切れ味がよくなければ、旨いステーキも台無しになるんじゃないかいな。肉を切って爽快、肉を口に運んで爽快。ワシワシ咀嚼して爽快、ゴクリと嚥下して爽快。爽快4連発であるね。
ワイン
(このあと連日飲み続けたワイン)

 ワインも旨い。フランケンワイン風のボトルに入った「サン・フェリペ」。値段からみても明らかに庶民向けの安いワインに過ぎないが、ワインだって肉だって、大阪のヒトビトに言われるまでもなく「安くて旨い」ベストに決まっている。
 こうして諸君、この段階で今井君は「明日も明後日もこの店に来よう」と固く決意。皿を下げにきたジーサンも「おお、よく食ったな」と目を見張り、短時間でカラッポになったワインのボトルを見て「おお、よく飲んだな」と目を丸くした。こりゃ何としても、何度でも足を運ばなけりゃならない。
 余りの爽快さにチップもたくさん出し、いい気持ちで肩をそびやかしつつ店を出ると、外はもう夕暮れである。9月の南半球はまだ早春。東京よりも日没は2時間も3時間も早いのである。

1E(Cd) Stan Getz & Joao Gilberto:GETZ/GILBERTO
2E(Cd) Keith Jarrett & Charlie Haden:JASMINE
3E(Cd) Harbie Hancock:MAIDEN VOYAGE
4E(Cd) Miles Davis:KIND OF BLUE
5E(Cd) Weather Report:HEAVY WEATHER
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