2012年09月30日(日)

Thu 120906 マリアンヌプラッツ 迷い込んだ場所を再訪する(ミュンヘン滞在記16)

テーマ:ブログ
 9月30日、早くも9月が終わってしまう日曜日、大型台風が東京を直撃しようとしている不気味な空を眺めながらテレビをつけてみたら、今井君の馴染みのお店が画面に大映しになった。
 日テレ系「誰だって波瀾爆笑」であるが、代々木上原「まんぷく」が「森公美子行きつけの高級焼肉店」として紹介されている。ゲストは陣内孝則。もともと陣内孝則の行きつけだったのが、いつの間にか森公美子に横取りされ、いつの間にか「モリクミ・スペシャル」なるものが出来上がってしまった。そういうスタンスの紹介である。
 ま、ホントにモリクミ・スペシャルが存在するのかどうかは定かではない。脂タップリの豚ロースを、バターをタップリ入れた特製ソースで食べるなんて、そんな脂脂&脂だらけのシツコく&クドい焼き肉では、滅多な人の喉を通るものではない。
自撮り3
(キウィ大将♡黒コゲMAX  ホフブロイハウスでの自撮りより)

 このごろの今井君は、この店にほとんど入り浸っていると言っていい。「半月で3回」というペースで「入り浸る」は少々言いすぎかもしれないが、注文するのはいつも「普通のロース」。脂身の最も少ない、肉質だけのロースをワシワシ食べまくる。
 この間、ちょっと血迷ってロース以外の肉を頼んでみた。すると諸君、あっという間に脂のしつこさが胃袋から一気に脳天を直撃。いつもなら3皿でも4皿でも猛スピードで退治する今井君の胃袋が、脳天を脂で直撃されたせいか、何とも情けなく音を上げ始めた。眉間がガンガン痛むのである。
「もういけません、ご主人様。何で脂なんか詰め込んだんですか、ご主人様。肉質ならいくらででも処理して差し上げますが、脂がヌルヌル&デロデロ流れ込むと、それだけで私は降参でございます、ご主人様」
思うに、今井君の胃袋と脳天と眉間は、かよわいメイドさんたちで構成されているのだ。
自撮り2
(焦げゆくキウィ君の自分撮り記録1  at ホフブロイハウス)

 さてミュンヘンであるが、5月24日、ホントに信じられないが「滞在残り2日」まで来てしまった。しかもテーマは「なんにもしない」。「何もしない」が目標だから、今日もまた昼前にホテルを出て、鼻歌を歌いながら暢気にホフブロイハウスに向かう。
 ただ、さすがにあまり「何もしない」を貫きすぎると、自分でも
「何だかバカげすぎているんじゃないか」
「神様に叱られはしないか」
「ホトケサマでも怒りだすんじゃないか」
「ヨロンとかセロンとか、そういうものが動き出すんじゃないか」
気の弱いサトイモ大将は、その種のモロモロが恐ろしくてたまらない。
自撮り1
(焦げゆくキウィ君の自分撮り記録2  at ホフブロイハウス)

 そこで、ビアガーデンのテーブルに2日連続で腰を落ち着ける前に、「あそこに行っておこう」と決意する。「あそこ」とは、マリアンヌプラッツ。旧市街の中心マリエンプラッツから西に1km弱ほど、イーザル河畔の静かな広場である。
 虫メガネ片手にガイドブックを矯めつ眇めつしても、マリアンヌプラッツを見つけることは困難である。7年前、初めてのミュンヘン滞在のある夕暮れに、シュトラーセンバーン(トラム)の降り場を間違えて、ふと入り込んでしまった寂れた街はずれに過ぎない。
マリアンヌプラッツ
(発見したマリアンヌプラッツ)

 一夜で50cmも降り積もった大雪の翌日である。初めて訪れたミュンヘンで、「マリエンプラッツ」と「マリアンヌプラッツ」を間違えてしまっても、別に不思議ではない。夕暮れ迫る雪に埋もれた裏町を、白い息を吐きながらさまよった記憶は、いまなお鮮烈である。
 どういう野生の鼻が利いたのか、かじかむ両手をこすりあわせながら30分ほどさまよって、クマ蔵は目指すマリエンプラッツにたどり着いた。ハムやチーズやオリーブの屋台の並ぶ大きな市場に暖かい明かりが灯って、「そろそろみんな閉店時間」という慌ただしい空気が漂っていた。
教会1
(マリアンヌプラッツ教会 1)

 市電の降り場を間違えて入り込んでしまった街はずれ。そこがいくら鮮烈な印象を残していても、再びその場所に行きつくのは難しい。
 図書館や古本屋で手当たり次第に手に取って数ページ読んでみた小説。目的もなくチャンネルをかえながら、ふと数分だけのめり込んだ映画やドラマのワンシーン。それがどれほど印象的で、「また出会いたい」とどんなに願っても、再会するのは困難である。
教会2
(マリアンヌプラッツ教会 2)

 どこだったか。誰だったか。誰の小説だったか。どんなタイトルの映画だったか。懸命に思い出そうとしても、記録魔である以上に記憶魔であるサトイモ閣下=今井君でも、手掛かりがいったん完全に消滅すると、もう滅多なことでは手を伸ばすことはできない。
 しかしマリアンヌプラッツの美しい教会は、イーザル河の緑の流れのすぐそばに、静かに待っていてくれた。7年前は、深い雪に埋もれた白黒の教会だったが、この日は初夏の日差しと濃い緑の中で「おや珍しい、わたくしをお探しでございますか?」とニコニコ笑っていてくれた。
イザール河
(イザール河)

 大満足でマリエンプラッツに戻り、2日連続のホフブロイハウスに入る。今日の席は昨日の席よりももっと強烈な直射日光があたって、焦げサトイモ大佐は、一足飛びに黒こげサトイモ大将に昇格していく。その様子を自分撮りで連続写真に収めつつ、この席で3時間以上を過ごすことになった。
バンド
(ホフブロイハウス。バンドも登場してキウィ君は絶好調である)

 名物・白ソーセージも試してみた。正式名称「ミュンヘナー・ヴァイスブルスト」。ガイドブックには「白ソーセージの食べ方」を詳細に説明してあって、
「まず片方の端を切り、切り口からナイフを縦に入れ、ソーセージの皮を外側にめくるように剥いていきます。慎重に皮を剥ぎ取ってから輪切りにして食べるのが、本場の流儀」
とある。ページタイトルは「本場のヴルストを極める」。ヴルストとは、ソーセージのことでござる。
 ところが諸君、今井君がその通りの流儀で白ソーセージにチャレンジしていると、周囲のテーブルからどっとドイツ人の笑い声が。ガッツポーズで声援を送る者さえいる。確かに冷静になって考えてみると、ソーセージの皮を剥くその動作に、男子中学生あたりがエラく喜びそうな要素が含まれている。
空っぽ
(ビアもワインもどんどんカラッポになる)

 何のことはない。周囲のドイツ人はごく単純に輪切りにして、無造作に口に運ぶだけだ。何が「ヴルストを極める」だ。今井君は、取材さえマトモやっていないガイドブックのこういう作り話が大キライだ。
 ガイドブックのせいで、どれほど多くの日本人がバカバカしい恥をかいていることか。現地の人が聞いたら激しく腹を立てそうな、現地を「危険だ♨危険だ」と書き立てる治安情報の世界も含めて、編集者たちの反省を促したい。

1E(Cd) Jandó:MOZART/COMPLETE PIANO CONCERTOS vol.9
2E(Cd) Jandó:MOZART/COMPLETE PIANO CONCERTOS vol.10
3E(Cd) Jandó:MOZART/COMPLETE PIANO CONCERTOS vol.11
4E(Cd) Eschenbach:MOZART/DIE KLAVIERSONATEN 1/5
5E(Cd) Eschenbach:MOZART/DIE KLAVIERSONATEN 2/5
total m30 y1455 d9350
最近の画像つき記事
 もっと見る >>

Ameba芸能人・有名人ブログ

芸能ブログニュース

    ブログをはじめる

    たくさんの芸能人・有名人が
    書いているAmebaブログを
    無料で簡単にはじめることができます。

    公式トップブロガーへ応募

    多くの方にご紹介したいブログを
    執筆する方を「公式トップブロガー」
    として認定しております。

    芸能人・有名人ブログを開設

    Amebaブログでは、芸能人・有名人ブログを
    ご希望される著名人の方/事務所様を
    随時募集しております。

    Ameba芸能人・有名人ブログ 健全運営のための取り組み
    芸能ブログニュース