2012年08月21日(火)

Sat 120728 地下宮殿 再び小学生軍団 「絨毯屋にご用心」(イスタンブール紀行19)

テーマ:ブログ
 5月25日朝、「これでもうイスタンブールの大物はすべて退治した」という安心感の中で、クマ蔵は「今日はどこへ行こうかな」と、番付表を広げてみた。イスタンブールの観光地のうち、大関・横綱クラスはすでに総ナメにしたのであって、ここから先は関脇・小結クラスや前頭上位との対戦。ぐっと気が楽になるとともに「お楽しみは、ここからだ」なのである。
 そもそも、横綱から横綱へ、mustからmustへ、帰国してから「...に行かなかったなんて、おかしいよ。いったい何しに行ったの?」と難詰されることを恐れながら、仕方なしに超有名観光地をウロウロしているうちは、外国旅行の醍醐味は分からない。
 旅の一番の楽しみは、小結や前頭クラスを相手にする日々にある。ガイドブックに大きく掲載されたmustな観光地を全部退治したあとは、「何だそりゃ?」「何でそんなところに行ったの?」「そんな場所をウロウロして、危なくないの?」と、目を丸くされるような場所を満喫する日々になる。
地下宮殿1
(イスタンブール地下宮殿 1)

 そこで、イスタンブール滞在も第2週に入ったことだし、まずは関脇・小結クラスから1つ1つ退治にかかる。5月25日の午前は、関脇「地下宮殿」に決めた。
 ブルーモスク/ハギアソフィア/トプカプ宮殿など、錚々たる横綱陣が集中するスルタンアフメット地区にあって、「未来の大関候補」と嘱望されながら、毎場所毎場所「終わってみれば9勝6敗」。関脇には定着したが、まだまだ大関と認めるには安定感に欠ける。そういう存在である。
地下宮殿2
(イスタンブール地下宮殿 2)

 今日の今井君って、何でそんなにお相撲にこだわるの? 別に、何か理由があってのことではないが、何しろ今井君はコドモの頃からお相撲を見させられて育った。すでに数百年お相撲を見続けているから、頭の中を整理するにはお相撲かプロ野球が一番。このオヤジ臭さは、まさに昭和レトログマでござるね。
地下宮殿2
(イスタンブール地下宮殿 3)

 で、関脇「地下宮殿」である。写真でご覧に入れる通り、見た感じはホントに地下宮殿だが、実際は4世紀から6世紀に作られた地下貯水池。コンスタンティヌスだのユスティニアヌスだの、そういう時代の建造物である。
 この水は、かつてはヴァレンス水道橋から引かれていた。ヴァレンス水道橋は、今回の旅の最終日かLast but oneの日に訪問する予定。写真はそれまでお預けにするが、参考までにスペイン・セゴビア大水道橋の写真でもいかが。ブログ内検索ですぐに写真が出てくるはずだ。もちろん単純にググっても、似たような写真はいくらでも出てくる。
地下鉄
(トルコ地下鉄)

 奥行きも予想外に広い。この広さは、やっぱり間違いなくホンモノである。関脇小結クラスには、5回に1回ぐらいの割合でパッチものやバッタものが混じり込むのだが、ガイドブックによれば縦140メートル、横70メートルの広さ、深さは7メートル。これほどの規模のバッタものをワザワザ建設するアホはいないだろう。
 赤くライトアップされた宮殿内はヒンヤリとして、確かに地下貯水池だけのことはある。水はそれほど深くないが、魚もたくさん泳ぎ回っている。トプカプ宮殿付近に住んだトルコの人々の生活を支えた水である。もちろんスルタンどんも、後宮の女性や宦官たちも、この水に頼って生きていたわけだ。
地下宮殿4
(地下宮殿の内部。おサカナもたくさん泳ぎ回っている)

 地下宮殿の一番奥の暗闇に、巨大なメドゥーサの顔がある。地下の水の中に半ば埋もれたまま、誰にも発見されずに数世紀の間、こんな逆さまのままでいたというのだから、マコトに気の毒なことである。
 この暗闇の中で、今井君はとうとうトルコ小学生軍団に追いつかれてしまった。宮殿に入ってまもなく、後方が異様に騒々しくなって、小学生軍団の来襲に気づいてはいた。100
人ぐらいの集団である。こうなると、もうとてもメドゥーサどころではない。
 何しろ地下貯水池だ。容赦なく大声をあげるコドモたちの声は、岩の天井と四方の壁に反響して、5倍にも10倍にも増幅される。しかも諸君、特に男子諸君は身に覚えがあるだろうが、密閉された空間に入り込んで声がガンガン反響することに気づけば、なおさら大声で騒いでみたくなるのが「男子」というものである。
メデューサ
(メドゥーサの首)

 この場合、「オトナに叱られる」「女子に叱られる」というのは、男子にとってこの上ない快感の源なので、叱られれば叱られるほど楽しいし、楽しければ楽しいほどますます絶叫したくなる。女子だって、自制のきかないダメな男子と一緒にいるほうが楽しいから、いっそう男子を煽ってみる。
 だから、ものの分かったオトナなら、ここで男子を叱りつけたりはしない。涼しい顔で無視していれば、そのうち飽きるか疲れるかして自然に大人しくなる。大人しくなるのをじっと我慢して待てばいい。というか、待つしかない。
シシュハーネ
(イスタンブール地下鉄 シシュハーネ駅)

 ところが地下宮殿の小学生軍団は、一向に大人しくなってくれない。ちょうどいい具合に女子が煽り立て、これまたちょうどいい具合に先生が叱りつける。男子にとっての2大快楽=「煽り」と「叱り」が触媒になって、この騒ぎが収まるのを期待するのは、もう完全に無理である。
 無理なら無理で、「やり過ごす」という手が残っている。小学生集団などというものは、盛り上がるのも早いが、飽きるのも早い。宮殿の入り口で絶叫してから、メドゥーサの首で再び絶叫し、どこまでも絶叫しながらここを去っていくのに、10分もかからない。その間、メドゥーサみたいなオッカナイ顔をして、彼ら彼女らを睨みつけていればそれでいい。
地下鉄座席
(トルコ地下鉄)

 地下宮殿の後の、午前のメニューは以下の2つ。①スルタンアフメット地区の高級ホテル探険 ②シッシュハーネ地区散策である。
 ①については、正直言って「ガイドブックにしてやられたな」の感が強い。初めてのイスタンブールなら、ホントは旧市街ブルーモスク裏のホテルが圧倒的に便利。なのに新市街のスイスホテルに13連泊するのは、ガイドブックやネットのクチコミを心から信じてしまったせいである。
 「旧市街のホテルに泊まってはいけません」が、その種のクチコミの共通した意見である。
高級ホテル
(イスタンブール旧市街、トルコ高級ホテル)

「旧市街のホテルは、たいてい絨毯屋とツルンデいます」
「そういうホテルのフロントでは、絨毯屋の手先がいつも見張っていて、コトバ巧みに絨緞屋に誘い込まれます」
「気がついたときはもう遅い。いつの間にか高価な絨毯を購入しています」
どこを見ても、そういう情報のオンパレード。今井君もさすがに恐れをなして、いつのまにか「旧市街のホテルは恐ろしい」「宿泊は旧市街を避けなければ」と夢中で考えていた。それが「ガセネタ」だと分かるには、結局自分で現地を実地に歩いてみるしかなかったのである。
絨毯屋
(高級ホテル玄関前の絨毯屋さん。怪しい営業活動なんか、一切していなかった)

 この日の②は、シシュハーネ探索。シシュハーネは、日本語表記では「シシハーネ」もOK。正確には「気がつかないうちに迷いこんじゃった」と言ったほうが正確であるが、イスティクラール通りからカラキョイに出る裏町である。東京で言えば「ヤマギワ」に該当する照明器具の店が延々と連なる、堂々とした専門店街なのであった。
専門店街
(シシュハーネの照明器具屋さん。同じような豪華な照明器具屋さんが、50軒ほど軒を並べていた)

 
1E(Cd) Nanae Mimura:UNIVERSE
2E(Cd) AFRICAN AMERICAN SPIRITUALS 1/2
3E(Cd) AFRICAN AMERICAN SPIRITUALS 2/2
4E(Cd) Maria del Mar Bonet:CAVALL DE FOC
5E(Cd) CHAD Music from Tibesti
total m142 y1255 d9150
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