2012年07月03日(火)

Sat 120609 ドレスコードのある朝食 vs ワラ色ジャケット(スコットランド周遊記23)

テーマ:ブログ
 おっとっと。「毎週月曜日に、その週のスケジュールを告知する」んだった。またまた忘れておりましたぞ。5月と6月に収録した2つの「特別招待講習」の出来があんまり良かったので、ついその広告に夢中になり、告知を忘れておりました(昨日の記事参照)。スミマセン&スミマセン。
 しかし諸君、告知を忘れてしまうほど広告に夢中になるのは、やっぱり「鉱脈を見つけたい」「有望な資源の鉱脈を、発見できずに放置してしまいたくない」の一心である(これも昨日の記事参照)。広告宣伝に熱心なのは、素材や商品の出来映えに自信があるからこそである。
ビッグベン
(イギリス周遊の旅も最終盤。曇り空のテムズ河とビッグベン)

 広告のすべての基本はそれなのだ。まだ幼い諸君は理解できないかもしれないが、広告で鉱脈を掘り当てようとしない広告主は、探検に出ないインディ・ジョーンズと同じこと。そんな怠惰なインディに、何の魅力があるというのだ?
 講師の場合、何しろ「人という最高の資源を育てよう」という熱意に燃えているのであるから、鉱脈探しには夢中になって当然である。「いい素材を収録したから、あとは黙って諸君が来るのを待ってます」などというエエカッコシイまたは臆病者は、どうせ素材も大して魅力的じゃないのだ。だから、おいで、おいで。どんどん行きましょう、どんどん。
ビッグベンとダブルデッカー
(ビッグベンと、疾走するダブルデッカー)

 おっとっと。おっとととの、おっとっと。こんなこと書いてたら、またまた「1週間の告知」を忘れてしまいそうだ。うにゃにゃ、あっけなく忘れてしまいそうなところへ、関東南部を地震が襲った。午前11時30分、震源は東京湾の入り口、横浜や千葉で震度4。これじゃ、「告知」どころではなくなってしまうよん♨
 東京都渋谷区にある今井君んちも、突き上げるような縦揺れに脅かされた。「秋田杉と土壁が呼吸する家」という建築家のコンセプト。近所の子供たちが「キレイなネコのいるオウチ」と羨ましそうに呼ぶこのオウチも、長い初期微動が続いた後で、ドーンと激しい衝撃を受けた。
 もっとも、揺れはごく短かったので、2匹の「キレイなネコ」、大邸宅♨の看板ネコ1号2号は、仲良く目を閉じて昼寝を続けている。よおし、いよいよ「1週間の告知」に絶好の時間帯がやってきた。
四角い螺旋階段
(ホテルリッツ・ロンドン、四角い螺旋階段)

 ところが、こんなにいつまでも悪ふざけをつづけていると、「スケジュール告知の前に、そのスケジュール自体が終わってしまう」という本末転倒の事態が訪れる。7月3日火曜日は、午後から4時間ほど吉祥寺スタジオにこもって、熊本大学2012年問題の解説授業を収録しなければならない。
 というわけで、もう吉祥寺に出かける時間が迫ってきたから、告知はすべて明日の記事ですることにして、ほんの二十数行だけ、ロンドンの今井君に付き合っていただきたい。今日は長くなりすぎた。超高級&超高飛車な朝食シーンだけ書いて終わりにしたい。
丸い螺旋階段
(ホテルリッツ・ロンドン、丸い螺旋階段)

 だって諸君、ホテル・リッツにチェックインして部屋に入った段階で、荷物を運んできた年配のフロントクラークが、
「当ホテルのドレスコードはたいへん厳しいですよお」
「それはそれは厳しいんです」
「朝食のレストランでも、ジャケットとタイは必須です」
「それなしには、朝食レストランもムリでございます」
と、苦笑とも自嘲ともつかない不思議な笑いを浮かべながら、繰り返し繰り返しアドバイスしてくれたのである。
 翌9月8日朝9時、いよいよホテルリッツ・ロンドンの「ドレスコードの厳しいブレックファスト」に向かう。普段はあまり朝食というものを食べないが、そうまでツベコベしつこく言われたら、こっちだって日本の誇るツキノワグマだ。まさか
「そんな高級なブレックファストは恐ろしゅうござります」
「恐ろしいので、ご遠慮申し上げます」
とは言えない。それじゃ日本のクマの名折れじゃないか。
ドレスコードのある朝食
(ドレスコードの朝食。そんなこと言ってるから、ガラガラだ)

 今井君はこういう時に備えて、巨大なスーツケースの中に、ネクタイ1本とジャケット1着を常に忍ばせている。もちろん、高級スーツなんか外国に持っていくのはメンドーだから、「もう仕事では着られません」という類いの疲れきったジャケットである。
 この時のジャケットは、15年前、駿台から代ゼミに移籍した時に、世田谷区梅が丘「コナカ」で購入したヤツ。ワラの色のジャケットで、見るからに安物。誰がどう見ても、一目で安物と分かる。これを見て安物と思わない人がいたら、その人のほうがおかしいぐらいだ。
ワラ色ジャケット
(いまもタンスの中にあるワラ色ジャケット)

 これを着て「代ゼミTVネット」で授業しているビデオが残っていた。1998年版「英文法入門」96回のうち、3回目だったか4回目だったかである。98年10月、今井君はまだ丸刈りのボーズ頭ではない。長い髪をオールバックにした驚くべきその姿は、「パイナップル君」とも「ハクサイ君」とも呼べる、何とも不思議なお姿であった。
 その姿で、ワラの色のジャケット。ズンボは黒。上下別々のパイナップル今井は、開口一番恥ずかしそうに「すみませんねぇ、どう見ても安物のズンボ、ジャケットもどう見ても安物。しかし授業は一流ですから、どんどん行きましょう、どんどん」と叫ぶ。何だ、15年も昔から、今井君の口癖は変わっていなかったのだ。
 しかし、ロンドンでのクマ蔵は最大限の緊張状態。「まさか、朝食のレストランの入り口に昔のディスコ(21世紀のクラブに相当する)の黒服みたいな意地悪な人が立ってて、『通せんぼ』でもされたらどうしよう」と足もすくむ思いであった。
スタイリッシュアロハ
(今井君は物を大切に使う。穴が開かない限り捨てない。写真の服は、15年使用の果てに断捨離を決意。右側中程に「品揃」の文字が見えるのが「穴」。何なんだ、Stylish Alohaって?)

 だって諸君、あの朝のボクチンの脳裏には、黒服たちの以下のような意地悪なセリフが、グルグル渦巻いて響いていたのだ。
「ちょっとちょっと、そこの日本のカタ。そんなワラみたいな色の安物ジャケットで、ヌケヌケと我がホテルリッツのブレックファスト会場に侵入できるとでも思ってるんですか?」
「それは『侵入』というより、むしろ『闖入』と呼んだほうがいい滑稽で無惨な行動ですな」
「なんか様子がおかしいと思ったら、ヒトじゃなくて、クマさんじゃないですか?」
「いやいや。きっとサトイモさんだ」「いや、キウィさんだ」
「ちょっと前までは、パイナップル君だったクセにね」
「いい気なもんだ。『パイナップル変じてキウィとなる』か?」
「やーい、やーい、クマどん」
「やーい、やーい、サトイモどん」
 以上はもちろん冗談であるが、「スミマセン、お客さま。その服装では、朝食はお召し上がりになれません」の類いの丁寧な言葉遣いだって、やっぱりコワい。スーツのウェイターであれ、朝からビシッとメイクを決めたウェイトレスであれ、サーキャスティック(sarcastic)な笑いに口許を歪めたロンドン人の一言が、あの朝はホントにコワかった。
エレベーター
(エレベーターも、何だか高級そうだった)

 もちろん、ワラ色ジャケットをわざわざ東京から持参したクマ蔵が悪いのだ。しかも諸君、あれから3年、「物を大切に擦り切れるまで使う」という今井君の生き方は微動だにしない。だから今も、書斎の奥のタンスにはワラ色ジャケットが大切に保管されている。
 「今度いつ着るか」「果たして次に着るときが来るのか」「次に着た時、周囲のヒトビトが腹を立てないかどうか」。そういう疑問や疑念はさておき、まだ着られるものを捨てるなどというもったいない断捨離は、クマ蔵の断捨離とはハッキリ異質なものである。

1E(Rc) Solti & Chicago:R.STRAUSS/DON JUAN ・ ALSO SPRACH ZARATHUSTRA・TILL EULENSPIEGEL’S MERRY PRANKS
2E(Rc) Collegium Aureum:HAYDN/SYMPHONY No.94 & 103 
3E(Rc) Solti & London:HAYDN/SYMPHONY No.101 & 96
4E(Rc) Collegium Aureum:VIVALDI/チェロ協奏曲集
7D(Pl) 2011/12シーズン:Kenneth MacMillan’s MANON:新国立劇場オペラパレス
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