2012年06月25日(月)

Fri 120601 東京は今日も寒い エジンバラ城を搦め手から攻略(スコットランド周遊記18)

テーマ:ブログ
 6月25日、いったいこの涼しさは何なんだ。東京では、最高気温20℃。朝8時、もそもそ起きて窓を開け放つと、「おぇ、こりゃ寒いや!!」と思わず呻き声が出るほどに風が冷たい。こんなのは、絶対に間違いである。
 ニャゴだって、やっぱり寒い。何しろニャゴは重い腎臓病だから、2日に1回の点滴に耐えなければならない。一年半前に「検査では、致死的な数値が出ています。2日に1回の点滴を怠れば、命は残り100日かも知れません」と宣告されたネコである。それにしては、もう500日もピンピンして生きている。
今日も元気でござる
(ニャゴは、今日も元気だ)

 そういうネコがいるからこそ、クマ蔵はエジンバラで「忠犬ボビーの像」を見て激しく涙するのである。今日も元気に階段を駆け下り駆け上がり、テーブルに飛び乗り飛び降り、まさか500日前に余命100日宣告を受けたネコとは思えない、大活躍の日々である。
 しかしそれでも、どうしても2日に1回の点滴を忘れるわけにはいかない。点滴の輸液は冷たいから、湯煎してネコの体温ぐらいまで温めてあげる。38℃までホカホカ温めて、それから背中に針を刺し、100cc強の輸液を10分近くかけて点滴する。
忠犬ボビー君
(エジンバラの忠犬ボビー。ニャゴだってボビーに負けてない)

 湯煎には、真冬なら3分、真夏でも1分かかる。まずニャゴにエリザベス・カラーをつける。人を引っかいたり暴れたりして叱られたらネコ自身が可哀想だから、首の回りにエリザベス1世みたいなプラスチックの襟を付けるのだ。
 それからニャゴを洗濯用ネットに入れて、輸液の湯煎をする。洗濯用のネットに入れると、すっかり安心して(orあきらめて)、ネコとは思えないほど大人しく座り込んで輸液が温まるのを待ち受ける。「ま、仕方がありませんね」「私が病気になったのがいけないんですからね」という、まさにオトナの対応である。
ボビーとソックリの犬
(ボビーそっくりの犬を、エジンバラの酒屋さんで発見)

 湯煎が終わって点滴の準備が出来ると、さすがのニャゴも少し緊張気味になる。だって、直径1mm以上ある針を背中に突き刺されるのだ。発病以来250回以上の点滴を我慢し続けているが、やっぱり針を刺される瞬間だけは「うにゃ!! にゃにゃ!!」と抵抗の声を上げる。
 針を刺す位置は、肩甲骨の間よりほんの少し上。ヒトで言えば「盆の窪」の位置に極めて近い。今井君は「必殺仕事人」だの「必殺仕置人」だので、山崎努の演じる仕置人や仕事人が、ヒトの盆の窪(要するに延髄)に針を突き刺す瞬間を何度も目撃してきた。もちろん、盆の窪を直撃すればヒトは確実に即死する。
ホテルロビーで目撃した閣下どん
(エジンバラ、バルモラル・ホテルで発見したスカート閣下)

 大人しく洗濯ネットの中でうずくまっているニャゴロワの肩甲骨の間に、太い注射針を突き刺すというのは、人間にとってもたいへんなストレスである。だとすれば、刺される側のニャゴのストレスは想像に絶するものがある。
 それをすでに1年半、ニャゴは250回にわたって耐え抜いた。我が忠猫ニャゴの銅像を、代々木上原の駅前に建てたくなるのは当たり前である。エジンバラのボビー、渋谷のハチ公、代々木上原のニャゴロワ。そういうふうに並べてもらっていい価値は十分にある。
同じくホテルロビーで
(バルモラルのスカート男爵)

 輸液の湯煎は、昨年の夏はほとんど必要なかった。6月中旬から気温は連日30℃を超え、物置に一晩中置いておいた輸液の温度は、朝の起きたてでも30℃近くあったからである。しかるに今年の6月は、最高気温20℃、最低気温16℃。どうしたって、異常だ。
 確かに、話が節電ということになるなら、この異様な低温は望ましいことなのかもしれない。しかし例えば作物の成育にとって、この低温はマコトにコマリモノである。今井君は秋田県で育ったから、異常低温が続くとNHKニュースの地元アナウンサーの表情が曇り、「イモチ病の発生が懸念されます」と原稿を読み上げる声も暗く沈んでいたのを覚えている。
エジンバラ市街を望む
(ホーリールードの丘から、エジンバラ市街を望む。左の小高い丘に上がエジンバラ城)

 要するに、今年はヤマセが吹いている。ヤマセだなんて「中学入試の社会の時間に学んで以来」というヒトがほとんどだろうけれども、こんな低温と日照不足が続けば、品種改良以前のイネなら、まずマトモには育たない。
 ニャゴの点滴の輸液も冷たい。エリザベス・カラーをして洗濯ネットに入れたニャゴが可哀想すぎるから、湯煎もそこそこに慌てて点滴を始めたら、ニャゴロワはキレイな真っ白の背中をピクピク波打たせて「冷たいですよ」「湯煎を怠けましたね」「ホントに冷たいです。全くアナタはいい加減ですね」という黒い目をして、悲しげな高い声で何度も繰り返して鳴いた。
店のロゴ

丸焼き君
(豚の丸焼き店。ロゴと、ロゴそっくりの丸焼きちゃん)

 こういう夏の寒さは、2009年9月のエジンバラを思い出させてくれる。エジンバラだけではない。ダブリンの空港でAer Lingus機から降りた瞬間から、まるでスキー場の山頂みたいな冷たい霧と風と雨に悩まされ続けていたのだ。すでに10日、マトモな太陽をほとんど見ていない。
 9月6日、エジンバラ滞在4日目の朝も、ダンジョンツアーの悲鳴で目覚めたときから、外は冷たい雨に閉ざされていた。9月6日と言えば、東京ならまだ真夏の蒸し暑さに息も詰まるほどの時期であるが、エジンバラのクマ蔵は、ポットで湧かした熱いお湯をカップに注ぎ、塩辛いタマゴスープで暖をとって、やっと一息ついた。
エジンバラ城を見上げる

いよいよ城を攻略へ
(崖下からエジンバラ城を見上げる)

 今日の予定では、まずもう一度エジンバラ城にアプローチする。一昨日のエジンバラ城は、みんなと同じ道を通って大手門から城に攻め込んだのであるが、今日は反対の崖下からアプローチする。搦め手からの城攻め、言わば源義経の「鵯越の逆落とし」である。
 今井流ヒヨドリゴエは、義経と正反対の「坂上がり」だが、結果としてエジンバラの裏町を満遍なく散策することになった。途中には「残酷ここに極まれり」という豚の丸焼き店の光景もあったし、寒さに凍えながら豚の丸焼きにむしゃぶりつくスコットランド人の満面の笑顔もあった。
崖下からアプローチ
(崖下の搦め手からエジンバラ城を攻略する)

 搦め手から攻めるエジンバラ城は、心臓破りの坂道を登りきった崖の上にある。大手門からの城があまりにも平凡だったのに比して、今井君の満足感はまさに別格。雨模様のエジンバラ風景はやっぱりツライが、「やり遂げた」という達成感は全くの別物であった。
 諸君、ロンドンオリンピック観戦ついでに、もしもエジンバラを訪れるなら、エジンバラ城の探索は必ず搦め手から、まず大きく町を迂回して、岩山の真下からの攻撃を心がけたまえ。攻略時の感激の大きさは、大手門からの凡庸さとは比べ物にならない。
雨のエジンバラ城

エジンバラ城からの風景
(雨のエジンバラ城と、城からの風景。遠く北海が見える)


1E(Cd) Stan Getz & Joao Gilberto:GETZ/GILBERTO
2E(Cd) Harbie Hancock:MAIDEN VOYAGE
3E(Cd) Miles Davis:KIND OF BLUE
4E(Cd) Weather Report:HEAVY WEATHER
5E(Cd) Sonny Clark:COOL STRUTTIN’
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