2012年05月26日(土)

Tue 120501 身辺雑記より旅行記優先の理由 ダブリン到着(スコットランド周遊記1)

テーマ:ブログ
 サンティアゴ巡礼予行記が終了したばかりでマコトに申し訳ないが、今日から2009年夏の「スコットランド周遊記」を書くことにする。
 予備校講師の身辺雑記に対する需要と要望は大きい。身辺雑記を書けば、ブログへのアクセス数も旅行記の時より1000件近く増える。読者の過半が求めているものは、誰とどこでどんなふうにメシを食べ、どんな酒を飲み、どう励ましあったかであり、「ボクも全力を尽くすから、キミたちも頑張れ」の類いの激励メッセージなのである。
 しかし諸君、余りにも当たり前のことを書くのは、今井君の嗜好に合わない。「ボクは頑張る」のは当たり前であって、6月からは吉祥寺での授業収録がバンバン入って、その予習の分量は、いやはや、こりゃたいへんそうだ。
ダブリンバス1
(ダブリンも2階建てバスが走る 1)

 もちろん、いつも繰り返して書いている通り、今井の予習は「何を省き、何の説明を省略することで、どう簡潔平明に説明するか」の工夫と検討である。辞書を引いたり、訳文を考えたり、構文を研究したり、生徒の予習の大半を占めるようなことは、講師の予習とは呼ばないのである。
 「キミたちも頑張れ」「全力を尽くせ」「諦めるな」の類いは、何も今さらブログなんかに書かなくても、日々の授業でいくらでも言っている。それどころか、何をいつまでにどんなふうに頑張るのかまで、メッセージビデオやらプロモーションビデオやらテレビコマーシャルまで、ありとあらゆるチャンスを通じて語り尽くしている。
ダブリンバス2
(ダブリンも2階建てバスが走る 2)

 だからせめてブログの中では、少しだけ次元の違うことを語りたいのである。さもないと、若い諸君が大学受験の重要性を誤解する。大学受験が人生の最重要事で、受験の結果が全てであり、「受験の失敗は一生取り返せない」とか「受験で成功しさえすれば人生の勝ち組でいられる」とか、20世紀の遺物のような考え方に凝り固まってしまう。
 マコトに残念なことに、人生はどうもその程度の浅薄な仕組みにはなっていない。受験の世界でどれほど成功しようとも、貧しい人生はどこまでも貧しいし、豊かな人生はどこまでも豊かになりうるのだ。
ダブリンの空1
(8月のダブリンの空。リフィ河で)

 書店でも受験参考書のコーナーにしか足を運ばなくなってしまって久しい諸君、余り売れていない文庫本の書棚にフラフラと入ってみたまえ。新刊書店の中でさえホコリをかぶった古い文庫本の群れの中で、運命の1冊が諸君を手招きしている可能性は高い。
 いや、旅行用ガイドブックのコーナーだって構わない。2012年5月現在でも、「リビア」「チュニジア」「シリア」「イラン」「ギリシャ」が平気な顔で並んでいる。
 もちろんそんな政情不安定な国に今すぐ出かける必要はないが、アルゼンチンもモロッコもある。ポーランドもブルガリアもルーマニアもある。パラグアイもウルグアイも、カザフスタンやウズベキスタンやキルギスタンもある。
ダブリンの空2
(8月のダブリンの空。人々の装いは、すでに初冬である)

 同じような受験参考書をあれこれめくって「これもダメ」「あれもダメ」と否定的冷笑的なことを言い合っているのもいいが、例えば「イスラエル」「ペルー」「ボリビア」みたいな一冊をパラパラめくりながら、「合格したらここを貧乏旅行してみたい」と思うのは、受験勉強に対する素晴らしいインセンティブになると信じる。
 その場合の受験勉強は、別に大学入試に限ったことではない。司法試験とか税理士試験とか、英検1級とか医師国家試験とか社内昇進試験とか、ありとあらゆる試験に通じることである。
ホテルと花屋
(宿泊したウェストベリーホテルの前に店を出した花屋)

 行き詰まっている諸君、今すぐ書店に走って、古ぼけた文庫本や旅行ガイドブックのコーナーに立ってみたまえ。おそらくたったそれだけのことで、行き詰まりはキレイさっぱり解消する。合格したら、どこか知らない国を1ヶ月のんびり旅してくればいい。
 このブログが旅行記ばかり掲載しているのも、そういう意図を含んでいないこともない。どんどん右のブックマーク欄をクリックして、受験勉強やシューカツに疲労しきった脳を温めてくれたまえ。今井君は知っている。労苦で疲労した脳はどんどん冷えて、肉体さえ冷たくなってくるのだ。
飲食店の花
(パブにも花がたくさん飾られている)

 というわけで2009年夏の今井君は、別に何かに合格したわけではないが、アイルランドからスコットランドにかけて大周遊旅行を企てた。ブリティッシュ・エアウェイズでロンドンに入り、すぐにAer Lingusに乗り継いで、ロンドンから約2時間でダブリンに着いた。
 Aerというスペルを見れば分かることだが、アイルランドでは英語とケルト語が公用語。フラッグシップでもAirと言わずにAerを名乗る。アイルランド中、どこへ行っても英語とケルト語が併記されている。
 到着してすぐ、街中の新聞でAer Lingusの経営危機が伝えられ、1980年代後半から20年続いた「アイルランド経済の奇跡」も、いよいよ終わりを告げようとしていた。
英雄ジムラーキン
(アイルランドの英雄、ジム・ラーキンは語る)

 ダブリン空港は、「これが首都の空港か?」と驚くほどアッサリしている。飛行機が直接横付けできるスポットもないし、「バスで移動」もない。タラップを降りれば、乗客はそのまま徒歩で空港の建物に向かう。「ありゃりゃ、こんなにカンタンでいいんですか?」である。強風が吹きつけていて、みんな前屈みで空港ビルに走った。
 ガイドブックには「ロンドンで入国審査を受ければ、ダブリンではもう入国審査は必要ありません」と書かれているが、結局ダブリンでもキッチリ入国審査があった。2時間で2回の入国審査は煩わしいが、まあやむを得ないものはやむを得ない。
 いやはや、この寒さはいったいどういうことなのだろう。飛行機の外に一歩踏み出した瞬間、吹き荒れる寒風にたじろいでしまう。
 その感覚は、スキー場のゴンドラで一気に山頂に上がり、雪の融けかけた麓とは気温が10℃も15℃も違う猛吹雪の山頂駅に降りた瞬間に似ている。「うへ、寒っ」と思わず呟いて、知らない同士が苦笑の顔を見合わせるのである。
語る
(曇天の下、ジム・ラーキンは熱弁をふるう)

 タクシーに乗って、ダブリン市内に向かう。タクシーの運転手さんが「寒いだろ」「グリーンだろ」「Everything is green!!」と笑う通り、ホントに寒いしホントに全てがグリーンだ。経営危機に陥ったAer Lingusだって、機体だけは全身グリーンである。
 8月末の緑の木々が、霧を含んだ強風に大きく揺れ、道ゆく人々はセーターの上から羽織った防寒着の裾を引き寄せる。東京でいえば11月中旬から下旬の風雨の日のような雰囲気。「冷たい雨にうたれて、アナタを思ったの」みたいな、80年代ニューミュージック的冷たい雨が続いた。
 15時間前まで「38℃近くまで気温が上昇するでしょう」「熱中症にご注意ください」という猛暑の東京にいたクマは、余りの寒さに「こりゃ、そろそろ冬眠の準備をしなきゃな」と自分に言い聞かせるほどであった。
 なお、今回のダブリン・スコットランド周遊記の大枠は以下の通りである。

8月26日 成田発 ダブリン泊
8月27日 ダブリン泊(ウェストベリーホテル)
8月28日 ダブリン泊 キルデアへ
8月29日 ダブリン泊
8月30日 船で移動 リバプール泊(ホープストリートホテル)
8月31日 ウィンダミア泊(オールドイングランドホテル)
9月1日 ウィンダミア泊
9月2日 ウィンダミア泊
9月3日 鉄道で移動 エジンバラ泊(バルモラルホテル)
9月4日 エジンバラ泊
9月5日 エジンバラ泊
9月6日 エジンバラ泊
9月7日 鉄道で移動 ロンドン泊(ホテルリッツ)
9月8日 ロンドン泊
9月9日 ロンドン → 東京

1E(Cd) Stan Getz & Joao Gilberto:GETZ/GILBERTO
2E(Cd) Keith Jarrett & Charlie Haden:JASMINE
3E(Cd) Ann Burton:BLUE BURTON
4E(Cd) Harbie Hancock:MAIDEN VOYAGE
5E(Cd) Miles Davis:KIND OF BLUE
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