2012年02月03日(金)

Fri 120103 ああスパンエア 2月2日朝日新聞 マジョルカ島で(バルセロナ滞在記24)

テーマ:ブログ
 1月末、スペインのSPANAIRが資金繰りに行き詰まって、ついに全面的な運行停止に追い込まれた。昨日の記事でマコトに偶然にもスパンエアについて書いたばかりだから、今井君の驚きはひとしおである。
 もっとも、「驚き」という言葉にはウソがあって、むしろ「とうとう来たか」というのが正直な感想。もっと正直に言えば「来るべきものが来た」であって、油断しているとイベリア航空なんかにもすぐに火の粉が飛んでいきそうな気がする。
 日本という国はホントにノンキな国で、スパンエアについてのニュースはテレビにもラジオにも出ないし、ネットでさえ1クリックや2クリックで発見するのは困難である。今こうしている間にもたくさんの日本人が大寒波のスペインで立ち往生しているのに、「スパンエアって、何ですか?」という顔のヒトが圧倒的に多いのだ。
カテドラル近景
(パルマ・デ・マジョルカ 海のそばの大聖堂)

 さらに驚くのは、2月2日の朝日新聞トップニュースに対して、大きな反響が全く感じられないことである。諸君、今からでもいいから、2月2日付朝日新聞1面を開いてみたまえ。手許になければ、ネットでいろいろ検索してみたまえ。そこには大きな活字で
「三菱UFJ銀、危機対策。日本国債急落を想定」
とあり、「2016年にかけ潮目」のサブタイトルもついている。
 2016年には日本の経常収支の赤字が予想され、それをキッカケに日本国債の暴落が始まる可能性を、超大手銀行が予測して危機対策を練り始めているという内容だ。国債保有額42兆円という数字にも驚くが、日本一の大銀行がその方向で動き始めたことを、日本一の新聞が第一面トップにデカデカと報じているのにも一驚を喫する。
 こんなこと書いて、パニックが起こったらどうするの? そりゃ「言論の自由」だろうけれども、これほど衝撃的な記事を1面に掲載したら、どこかの国なら記事の筆者は逮捕され、新聞社自体がおトリツブシになりかねない。欧米の先進国でさえ、格付け会社に警察の家宅捜索が入るぐらいなのだ。
カテドラル正面
(カテドラル正面)

 もっとも、何しろ今の日本の政権は「試算して、チャンと試算を見たら、国民が動揺するとマズいので、試算は見せません」という悲しい姿勢のヒトビト。見たくないものは見ない。見せたくないものは見せない。夢と現実がナイマゼになった、ワケの分からない純文学や幻想小説のような政権なのだ。
 昨日の閣議は、きっとこうである。
「朝日新聞、見た?」
「うん。見たけど、見なかった。4年後のことは4年後。60年後のことも60年後のこと」
「4年もあとにボクらが政権についているわけないし。60年後は生きてないでしょ」
「ま、見せられないものは見せない。見たくないものは見ない。ストレスに苦しまない秘訣は、まさにそれでしょ」
もしかして、メディアも国民もみんなこうなの?
 今井君だって、「模擬試験の成績が悪かったら、落ち込んでいないで『なかったこと』にしちゃいなさい」と授業中に発言しているが、それはあくまで「落胆と反省は次元が違う」から。受験生の年齢では、落胆を反省と取り違え、暗い顔で4~5日俯いて過ごせば「マジメに反省した」と思い込む危険があるからだ。
アルハンブラ風
(パルマ・デ・マジョルカ アルハンブラ風の公園)

 2月2日の朝日新聞ではダメを押すかのように、「9面に関連記事」とあり、その9面を開いてみると「国債急落に少しずつ現実味」のタイトルで、ヨーロッパ危機同様の日本危機は確実、他社も対策に乗り出し始めていると解説がある。
 それなのに、誰も動揺することなく、みんなが平然と職場や学校に向かう。誰も問題にせず、「その程度のことは織り込み済み」と笑い飛ばしてしまう。ここまで反省が皆無だと、それは落胆を通り越し、すでに「爽やかなアキラメ」の風情だ。これは、「葉隠」の世界? 潔い敗退? 「負けて悔いなし甲子園」ってヤツ?
アルムダイナ1
(パルマ・デ・マジョルカ アルムダイナ宮殿 1)

 今井君は、3年前のスパンエアの職員や、つい1ヶ月前に見たイベリア航空の女子社員のアキラメきったフテくされた表情を、今マザマザと思い出す。
 クレームに対して「そんなこと、私に言われても」と両手を広げ、肩をすくめて全てを拒絶する。果てはふとどこかに姿を消して、プチ職場放棄をしてみせる。「私の責任じゃありません」「私に言われても困ります」というスパンエア女子社員の表情が見られるから、是非「AFPBBニュース スパンエア」で検索してみたまえ。
 日本人の多くに、あの表情と態度が蔓延しているんじゃないか。25歳以下の若者たちは、生まれてこのかた日本経済の絶好調時を知らずに成長してきたのだ。「今さらボクらに言ったって仕方ないじゃないか」と、彼女らと同じ表情でアキラメを口にしていないか。今井君はいまこそ、「たちあがれ日本!!」と叫びたいぐらいだ。
アルムダイナ2
(パルマ・デ・マジョルカ アルムダイナ宮殿 2)

 さて、こんなことを言っている今井君が、平然とバルセロナ滞在記なんか書き続けるのにも矛盾を感じないことはないが、「まだスパンエアが幸せだった頃」「まだスペインが危機に陥っていなかった頃」の、美しい思い出として読んでくれたまえ。
 何しろクマ蔵がマジョルカ島という存在を知ったのは、恐るべし、小学校低学年のころである。NHK人形劇「ひょっこりひょうたん島」の中に「魔女リカ・シリーズ」というのがあって、「リカ」という名の魔女と、お馴染み・ひょうたん島メンバーとの出会いと交流と別れが暖かく描かれる。
 魔女のホウキに乗った魔女リカが「まじょ、まじょ、マージョーリーカ!! 魔女、魔女、魔—女—リーカ!!」と歌いながら飛んでくるシーンは、今もなおクマ蔵のマブタを離れない。諸君、あれから幾星霜を経て、魔女リカ以上に年齢を重ね、ついに魔女リカの故郷マジョルカを訪れることになった。
カテドラル遠景
(カテドラル遠景)

 バルデモサから引き返したクマ蔵は、マジョルカ島の定番観光地を回って残りの3時間を過ごした。と言っても、この島の本質はあくまで高級リゾート。観光の定番は「カテドラル」と「アルムダイナ宮殿」の2つだけである。
 「カテドラル」は1230年の建設開始から、何と350年かけて完成した大聖堂。そのお隣のアルムダイナ宮殿は、イスラム要塞を14~15世紀にかけてキリスト教徒式の宮殿に作り替えたもの。イスラムvsキリスト教徒の文明の衝突が500年以上にわたって繰り広げられた最前線の現場に、いまや東洋グマ・今井君は立っているのだった。
 長過ぎる歴史にメマイがしそうだったので、カテドラル全景を満喫できるカフェで1時間、ギネスビールを飲みながらノンビリ気を鎮める努力をした。
 もし船でこの島を訪れたら、真っ先に目に飛び込んでくるのはこの光景なのである。どうもマジョルカは、飛行機で辺鄙な山の中の空港に降りるよりも、真っ青な海の向こうに次第に接近するカテドラルを見ながら、船で訪れるべき島のようである。
店の近くの光景
(港近くの光景)

 「海に臨んで生まれ、港として発展し、海運や水運で繁栄した街を初めて訪れる時は、飛行機や鉄道ではなくて、船で海から接近すべきだ」。旅慣れた今井君の実感である。リスボン、ポルト、マルセイユ、ナポリ、ジェノバ、ヴェネツィアも同じことだ。
 パリだって、ルーアンあたりからセーヌ河を船で遡って遥か遠くにエッフェル塔を発見すれば、エッフェル塔の素晴らしさがもっとよく感じられるんじゃないか。ケルンも、ロンドンも、河を遡って訪れるべき街なんじゃないか。
疑似体験
(ヴェネツィア・ブラーノ島からの帰りのヴァポレットで。「海からのヴェネツィア」を疑似体験する)

 クマ蔵はいったんあきらめたが、ヴェネツィアには海側からの接近が可能である。近くのパドヴァの街からヴェネツィア行きの船が出ている。パドヴァを出た船は、河を下ってやがて海に出る。青いアドリア海の向こうに、サンマルコ広場や鐘楼が見えたときの感激を思うと、何故あの時あきらめてしまったのか、不思議になるぐらいだ。
パドヴァ
(パドヴァ・サンタンドレア教会)

 実は、そのつもりでパドヴァの船着き場までは行ってみたのだ。チケットだって、もちろん買うつもりでいた。2007年5月のことである。何故それを実現しなかったのかといえば、パドヴァのサンタンドレア大聖堂に余りに魅了されたからだったのだが、今でもまだあきらめていない。
船着き場付近
(パドヴァ、ヴェネツィア行きの船着き場付近)

 つまり、気の短いクマ蔵のことだ、これは、近い将来必ずそれを実行しに、またパドヴァまで行くという宣言である。夕暮れ、人影のほとんど消えたマジョルカ島の海岸をあてもなく彷徨しながら、思いめぐらしていたのは実はその計画なのであった。
マジョルカの海
(マジョルカ島、港付近の海)


1E(Cd) Joe Sample:RAINBOW SEEKER
2E(Cd) Eduardo Egüez:THE LUTE MUSIC OF J.S.BACH
3E(Cd) Eduardo Egüez:THE LUTE MUSIC OF J.S.BACH
4E(Cd) Joe Sample & Lalah Hathaway:THE SONG LIVES ON
5E(Cd) George Duke:COOL
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