2012年01月27日(金)

Mon 111227 旅の不良/人生の不良 束ねたキリタンポ山(バルセロナ滞在記19)

テーマ:ブログ
 こんなふうに青息吐息の状況で(スミマセン、昨日の「モンセラートに向かう」の続きです)、予定よりピッタリ1時間遅れでモンセラートに到着した。途中で雨模様になって心配したけれども、登山鉄道の終点「修道院前」では、まあ何とか薄曇り。山頂は雲に隠れているが、何とか天気はもちそうである。
 マトモな人たちは、ここでまず修道院に入場し、お隣の美術館を見る。あとはショップでお土産を購入して、下山まで2~3時間。マジメな優等生とは何とも淡白な存在であって、ガイドブックに書かれた内容を確認し、ガイドブックに掲載されたのと同じ写真を撮って、それで満足して帰っていく。
ケーブル上から修道院
(ケーブルカー山頂駅からモンセラート修道院を望む)

 ところがこの今井君というのは、何を隠そう劣等生である。劣等生というより、旅の不良、人生の不良である。諸君、「不良」という言葉を誤解してはならない。中学生でタバコを吸い、高校生で飲酒に不純異性交遊。チーマーとかヤクとかで補導歴数回。大学に入るのに数年かかって、しかもその大学を中退。そういうのは不良ではなくて、単なる乱暴な青春である。
さらに不気味な
(山頂近くの奇岩怪石)

 「人生の不良」とは、むしろ高校生ぐらいまでは優等生なのである。ホントの不良の花が満開になるのは、大学で留年したり、意味もなく退学したり、やる気がでなくて就職浪人するあたりからである。
 あるいは、ヒトも羨む就職をしたのに、ケンカしてすぐにヤメてしまう。再就職しても、サッパリ本気になれず、周囲のヒトたちを散々に困惑させては転職を繰り返す。「いったい何がしたいんだ?」と尋ねられても、「オレは『何もしない』をしたいんだ」とか、クマのプーさんみたいなことを言って、プーさんソックリのお腹をさすってゴマかしてしまう。
もっと上の建物跡
(山頂付近の廃墟)

 こういう今井君的な不良人間は、「まず基礎基本からシッカリ」みたいなことを一番イヤがるのだ。受験勉強でも、「基礎基本」を言われただけでムカついて、本屋で難問集の類いを買ってきては、本棚に並べて「いつかあれを5日か1週間で仕上げれば、東大ぐらい合格するに決まっている」とウソブクばかりである。
 スキー場に出かければ、普通の人なら「まず足慣らし」と言って、整備された山麓の初級者コースを3~4本滑りながら、みっちり基礎基本を確認する。ゴンドラで山頂まで行って上級者用の深雪コースを楽しむのは、そのあとである。
 ところが、人生の不良は「基礎? アホじゃあるまいし」「基本? 前回確認したから、今回はパス」とか、ニタニタ笑って相手にしない。せっかく山に登って、中腹でゴチャゴチャやっているヒマがあったら、サッサと山頂に上がって悪ふざけがしたい。何が何でも最長最速のゴンドラで、濃霧と強風と猛吹雪の山頂に立ちたいのだ。
さらに上へ
(さらに上に向かう 1)

 「それは危険です」とか、メンドイことを言われたり考えたりするのが一番メンドイ。危険なら、自分でその責任を背負い込むから構わない。お馴染み「誰にも迷惑かけてないしー」という渋谷系ジョシコーセーみたいな、マコトに厄介な存在である。
 しかも、それがジョシコーセーであれば、まあ可愛げがなくはない。そういう趣味のオヤジが見れば、さぞ魅力的に映るだろう。しかし、今井君はクマでありウワバミであり、中納言でありオジサンであって、「誰にも迷惑かけてネグネ?」などとヌカしたりヤラかしたりしていれば、存在自体がマコトに迷惑である。
 こういうふうだから、迷惑中年グマの行動は今でもヒトの度肝を抜く。というより、自分で自分に度肝を抜かれることが少なくない。いきなり「暴動のさなかだからこそ、ギリシャを見てきます」「じゃ、ちょっとルーマニアに行ってきます」「厳冬のモスクワに毛皮の帽子を買いに行きます」みたいなことを言い出して、周囲を慌てさせる。
修道院駅前
(修道院付近の奇岩怪石)

 モンセラートに到着して、登山電車に同乗していた欧米人グループは、みんな大人しいヒツジの群れのように修道院に吸い込まれて行く。それを見ながら、クマ蔵は「よし、では一気に山頂を目指そう」と決めた。山頂はここからケーブルカーで10分ほど。今のところ、厚い雲がかかったりその雲に切れ間ができたりの状態だ。
 ケーブルカーを降りて、さらに山頂を目指して濃霧の中を徒歩で進むと、修道院付近よりさらに大きな奇岩の列が、ますます不気味に肉感的に迫ってくる。巨大なタケノコかスリコギのような形状。巨人族が武器として振りかざした棍棒を数百本、勝利した神々がロープで束ね、イベリア半島の付け根に放置したのが、このモンセラートなのである。
束ねた棍棒
(束ねた棍棒 遠景)

 秋田出身の今井君には、巨大スリコギないし巨人の棍棒は、むしろ巨大キリタンポに見える。日本に居ながらにしてモンセラートを実感したい諸君、今すぐ近所のスーパーマーケットに走って、キリタンポを20本ほど購入してきたまえ。
 売り場は「鍋物コーナー」である。「さむーい冬の夜はお鍋で暖まりたいですねコーナー」ぐらい、どこのスーパーでもあるだろう。分からない場合は、お店のオジサンに尋ねること。もちろん店のオバサンでもOK。今こんなところで引っ込み思案になっていてはならない。
 首尾よくキリタンポを購入したら、その20本を1つの束にして、ヒモでクルクル巻いてみる。ヒモがなかったら、電気コードでも構わない。ただし力を入れすぎると、都会で売られているキリタンポは腰が弱いから、すぐ崩れてしまう。諸君、「ご用心を」だ。
 そしていよいよモンセラート体験だが、何のことはない、束にして縛ったキリタンポ20本をテーブルの上に縦において、約1m離れたところから写真を撮影してみたまえ。
 するとあら不思議、バルセロナなんか行かなくても、あっという間にモンセラートの出来上がりである。何と安上がり、何という節約生活。デフレを誘発する恐れがあっても、安く経験できるならそれに越したことはない。
さらに山頂へ
(さらに上に向かう 2)

 もちろん、即席モンセラートの眺めを堪能した後は、「寒い冬はみんなで集まろう。あったか鍋物でポッカポカに」をやればいい。そのためにも、スーパーで「キリタンポ鍋用・濃縮スープ」も買ってくること。鍋に入れる順番は、出汁→ゴボウ→ネギ・キノコ・鶏肉・セリ→キリタンポ。日本酒をタップリ入れるのがコツである。
 さて諸君、あまりにバカバカしいことを書いていると「コイツ、ホンモノの不良かも」と誤解されてしまう。マトモなモンセラート探訪記は明日また続きを書くとして、今日は写真でモンセラートをよく眺めていただきたい。
 束ねたキリタンポなこの山の光景が、カサ・ミラの発想のモトであり、サグラダ・ファミリアのデザインのモトであったとは言わないが、ガウディの天才に強烈な印象を残したことは、どうも間違いなさそうである。基本とすべき写真を5枚、下に一覧にするから、何が何にどう影響を与えているか感じて、笑ってくれたまえ。
モンセラート基本

カサミラ基本

グエル基本

サグラダ基本

ナバジャス基本
(上から、モンセラート、カサ・ミラ、グエル公園、サグラダ・ファミリア、ついでにナバジャス)


1E(Cd) Kirk Whalum:FOR YOU
2E(Cd) Grover Washington Jr.:TIME OUT OF MIND
3E(Cd) Barenboim:MENDELSSOHN/LIEDER OHNE WORTE①
4E(Cd) Eduardo Egüez:THE LUTE MUSIC OF J.S.BACH
5E(Cd) Savall:ALFONS V EL MAGNAN/EL CONCIONERO DE MONTECASSINO②
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