2012年01月16日(月)

Fri 111216 崩壊後もバブル 駅も空港も美しく広大かつ最新鋭(バルセロナ滞在記10)

テーマ:ブログ
 バルセロナでもマドリードでも、スペインを旅していると一瞬「お、景気がいいな」と呟いてしまうことがある。サグラダ・ファミリアの修復も含め、鉄道でも道路でもハコモノでも、忙しそうな建設現場がそこいら中に展開するのである。
 ユーロ危機が伝えられて久しいし、ギリシャ・ポルトガル・アイルランドから始まった経済財政危機は、イタリアやスペインばかりかフランスまで格下げ。日本のテレビニュースを見ているかぎりでは「欧州は崩壊の崖っぷち」のはずなのだが、実際に出かけてみると、「いまだにバブル継続中」と言っておかしくない建設ラッシュである。
 2011年のマドリードでは、新しい地下鉄路線が次々に開通している。マドリード近郊でも高速鉄道の建設ラッシュ。新幹線AVEもALVIAもTALGOも頻繁に走り回り、サンチャゴ・デ・コンポステラみたいな、大聖堂以外見るべきもののない田舎町にも、間もなくAVEが開通する。
アトーチャ
(マドリード・アトーチャ駅に並んだ新幹線AVE)

 景気があんまりいいから、アフリカや中南米からの移民がたくさん入り込んでいる。路上では違法なフェイク・バッグをアフリカ系移民が大量に並べて売り、近くに警察官たちが立ち並んでいても、お互いナアナアで無視しあっている。レストランでタパスをつまんでいる鼻先に、いきなり高級腕時計のフェイクを突きつけて「買わないか?」とくる。
 中国からの移民をあまり見かけないあたり、おそらく「バブル完全崩壊近し」の空気を感じ取っているのだろうが、2010年バルセロナ、2011年マドリードをクマ蔵が歩いた限り、完全失業率20%超などという言語道断な危機の、切羽詰まった雰囲気はない。
チャマルティンのAVE
(マドリード・チャマルティン駅のAVEと、高層ビル群)

 クリスマスが近づいたマドリードの中心・ソル広場は言葉通りにヒトが溢れていた。思い思いに着飾った人々が、レストランもカフェも超満員で入れずに路上に溢れ出し、ホントに立錐の余地もない。前に進むことも困難。冗談でも何でもなく、広場全体が朝の山手線車内と同じ状況である。
 仕方なくヒトビトは路面店でピザやハンバーガーを買う。オシャレした家族が4人も5人も雑踏の中に立ち尽くし、ファストフードをムシャムシャかじって、クリスマス・ディナーを済ませたことにする。男の子は際限なく悪フザケ、女の子は叱られて泣き出し、ママはむくれ、パパは困り果て、昭和の日本の「好景気すぎて地獄絵図」な感じをマザマザと思い出させる光景である。
 こういうふうで、「客が来なくて閑古鳥」などという悲惨なアリサマの店も滅多に見かけない。店員の態度や表情も、日本のバブルの頃とソックリ。
「こっちは忙しいんですけどね」
「ドリンクだけなら、出てってください」
「食事が終わったら、早く出て行ってくれませんか」
と言わんばかりの横柄な応対も少なくなかった。
アルヴィア
(バルセロナからバレンシアに向かうALVIA)

 マドリードのバラハス空港ターミナル4は、バブルの名残の最たるものである。この超巨大ハコモノは、バブル決壊が明らかになってから竣工したのだが、もともとあったターミナル1~3でさえ巨大だったところへ、巨大すぎて乗客も従業員も「どう使ったらいいのか分からない」という巨大な悪魔を建設してしまったのだ。
 例えて言うなら、ヒースローやシャルル・ドゴール並みの巨大空港があったところに、もう1個フランクフルト空港を併設してしまったようなアリサマ。これをほぼイベリア航空1社で利用する。巨大ハコモノ独占状況になったイベリア航空の横柄ぶりは、世界中に例を見ないと言っていいほど。昭和40年代の国鉄職員でさえ、あの親方日の丸ぶりには呆気にとられるかもしれない。
 ターミナル1~3と、ターミナル4との間は、地下鉄で2駅離れている。クルマで10分かかるから、イベリア航空と他社便との乗り継ぎには、2時間余裕を見ても十分とは言えない。乗り継ぎにタクシーを使わなきゃいけない可能性さえなくはない。
 何と言っても驚くのは、ターミナル4自体の広大さである。手荷物検査場から搭乗ゲートまで、「徒歩15分」「徒歩20分」と掲示されると、ビックリ仰天どころか、呆れ返って乗客たちが喚声を上げるほどだ。しかも、そのゲートが出発ギリギリに変更されて、「変更後のゲートまで、徒歩20分」などという恐るべき事態にもなる。
コルドバの駅舎
(コルドバの駅舎もピカピカの新築だった)

 こういうことは、マドリードだけで起こるのではない。驚いたのはサンチャゴ・デ・コンポステラの最新鋭空港である。今井君ほど長い旅行経験をもつオジサマでも、あんなにキレイに整備された空港を目撃したことはない。バゲージが出てくる台なんか、ピカピカの総ステンレスだ。
 「では、さぞかし飛行機が頻繁に飛んでるんだろうな」となると、離着陸は多い時で「1日1往復」。今井君がサンチャゴを訪れた2012年12月には、「1週間に3往復程度」。全く離着陸のない日が結構あったりする。
セビージャ駅
(セビージャ駅も美しかった)

 2010年9月のバルセロナも状況は似たようなもので、バルセロナ空港の現代的なデザインと美しさには、諸君、まさに脱帽であって、成田も関空もバルセロナに比べたら「前世紀の遺物ですか?」と謗られかねない。
 そして街中、とにかく建築現場が多い。そっちでビル建設中、こっちで道路工事中。中央政府も地方自治体も徹底して素直なケインズ盲従主義者ばかりが揃っていて、「不況&不景気 → 財政出動!! ハコモノ作り!! カネ♨カネ♨カネ!!」という感じのようである。
 日本みたいに「もったいない」とか、そんなことを言ったら「しみったれたケチンボ」扱いされかねない。どんどん作り、どんどん消費する。それで経済が動けば、税収も上がる。おお、恐ろしくバブリーな考えが蔓延しているように見える。ユーロバブルは崩壊、というより完全決壊したのに、ヒトビトも政府も骨の髄までアブクに浸ったまま、いまだに抜け出せずにいるのかもしれない。

1E(Cd) Eduardo Egüez:THE LUTE MUSIC OF J.S.BACH
2E(Cd) Bernstein:BIZET/SYMPHONY No.1
3E(Cd) Kirk Whalum:IN THIS LIFE
4E(Cd) WAND:SCHUBERT/SYMPHONY No.8・9②
5E(Cd) Kirk Whalum:THE GOSPEL ACCORDING JAZZ
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