2012年01月07日(土)

Thu 111208 リセウとグエル邸 さらに南下 コロン君雑感(バルセロナ滞在記4)

テーマ:ブログ
 ランブラス通りをさらに南下すると、日本のオペラファンが入り浸る「リセウ劇場」が通りの右側にある。近くには、店先をいかにもガウディ風に作ったCDショップなども並ぶ。
 プラタナス並木が美しいランブラス通りで、最も賑やかなのがこのあたりである。ロシア語、フランス語、イタリア語、中国語など、世界中の笑い声に叫び声に嬌声があふれ、あげくの果てに罵声に怒鳴り声まで氾濫して、真っ直ぐ歩くのも困難である。
リセウ1
(リセウ劇場)

 露店ではたくさんの美しい花が売られ、レストランのテーブルと椅子が並び、テーブルには驚くほど大きな金魚鉢の形のビールグラスが林立する。この辺りから左に入れば「レイアール広場」。さほど広くない正方形の広場では、日曜に切手市が開催されたりする。
 しかし何よりレイアール広場のポイントは「安くて旨いメシが食べられること」。怪しい人々や愚連隊予備軍みたいな連中もタムロしているが、クマ蔵が来る日も来る日もロゼワインをがぶ飲みしていた「Ambos Mundos」もここにあるから、レイアール広場についても、近い将来キチンと1章をもうけて詳述することになる。
リセウ2
(リセウ劇場で)

 ガイドブックを見ると、「このあたりで裏町に入るのは危険。夜間はもちろん、昼間でも脇道に入るのは避けよう」「ご用心♨」ということになっているが、そんな品行方正な行動に終始していたら、バルセロナなんかちっとも面白くない。それこそ「ははあ、ガウディですね」「ははあ、ミロとダリとピカソですね」で終わってしまう。
 諸君、ミロもダリもこの辺りの裏道にズンズン入っていって、連日飲み食い→泥酔に励んだのだし、ピカソもガウディももちろんズンズン組。品行方正の「ひ」の字もない日々を過ごして、残った結果が作品である。別に無理して無頼派を気取る必要はないが、せっかく南欧を訪れたら「ご用心♨」の薄皮を1枚も2枚も脱ぎ捨てたほうが楽しい。
CDショップ
(音楽ショップもオシャレである)

 で、薄皮5枚ぐらい脱ぎ捨ててランブラスから右の脇道にそれると、目の前にガウディの作品「グエル邸」が出現する。うーん。マコトに残念だけれども、バルセロナで最初に出会ったガウディ作品を至近距離に振り仰いで、今井君には素晴らしさがサッパリ分からない。
 今井君は愚かなクマだから、芸術作品を眺めるとき「もしもオカネがタップリあったら買いたくなるかどうか」を判断基準とする。もちろんその「タップリ」という仮定法は「数十億円」の単位でなければラチがあかないが、仮定法というのは元来そういうものであって、ルーブルでもオルセーでもプラドでも、スンバラシイ絵や彫刻を眺めながら頭がフラフラしてくると、今井君は常にその判断基準に立ち返る。
 すると、「初めての直接ガウディ体験」であるグエル邸について、今井君は「頼まれても買いません」なのである。だって、何だか地味で汚いビルに、赤や黄色の三角お屋根だの、青や緑のキノコやブドウをくっつけて、そのことで周囲の景観まで台無しにして、それで汚いビルの付加価値を高められるわけないじゃないか。
グエル邸
(グエル邸)

 カンタンにいえば、この三角お屋根を眺めてクマ蔵が思い出したのは「パラソル・チョコレート」である。今井君が幼児だった数百年前、駄菓子屋にはそういう名前のくだらないチョコレートが「新発売!!」になった。
 まだ若かった快傑ババサマ(今井君のお母上)の美容院について行かされるとき、買い与えられてダマされたのが、パラソルチョコレート。おや、不二家のHPを見てみると、いまだに「人気のパラソルチョコレート」ということになっている。こりゃ、驚きだ。
 不二家の不祥事って、何年前だっけ。今井君の幼児時代から幾星霜、不祥事で世間の激しい糾弾を浴びながら、それでも生き延びた不二家とパラソルチョコレート。その素晴らしいデザインの親戚は、さすがにこうやってバルセロナの「ご用心!!」な裏町で生き続けていたのである。
ライオンさん
(コロンの像の足許を守るライオンさん)

 「立錐の余地もない」というランブラス通りの賑わいは、このあたりから次第に静まってくる。花屋もレストランも見当たらなくなって、安っぽい絵の複製を並べた店や、ありきたりな土産物屋ばかりである。
 海岸が近づいて潮の香りが漂うと、道ゆく人々も足早になる。ガイドブックの地図ではこの辺りに「ろう人形館」が存在することになっているが、バルセロナまではるばる足を運んで蝋人形なんかみるヤカラはちょっと考えられない。
ライオンさんとコロン
(ライオンさんとコロン君)

 目の前にコロンブスの塔が見えると、その先はもう海である。イベリア半島ではコロンブスは短く「コロン」と呼ばれるが、リスボンでも、マドリードでも、サラマンカみたいな小さな大学街でも、コロン君は大人気。どこの街でも、街で一番目立つ位置に50mとか60mの背の高い塔を立ててもらって、海の向こう、遥かアメリカを指さして、難しい顔で立っている。
 コロン君、いったいいつまであんな難しい顔で立っているつもりか分からないが、まあ「少年よ、大志をいだけ」ということなのだ。その足許はマジョルカ島行きのフェリー乗り場だから、確かに海に向かって大志をいだくには素晴らしいシチュエーションである。なかなか大志をいだかなくなった日本の青少年には、ぜひコロン君を見習ってほしい。
コロン君
(足の姿勢もキュートなコロン君)

 しかし、大志云々の前にやっぱりまず治安をどうにかしたほうが良さそうだ。コロンの像の近くは、何故か多くの街で治安危険情報が溢れる。マドリードなんか「コロン広場付近には、日本人だけを専門に狙う首絞め強盗が出没します。決して近づいてはいけません」なのだ。
 バルセロナの今井君は、連日ここで左折。海岸沿いに15分ほど歩き、その先のバルセロネータでドンブリ入り・食べきれないほどのハモンセラーノ=生ハムにウツツをヌカしたのだが、今日もまた長くなりすぎた。その話はまた日を改めることにしたい。

1E(Cd) José James:BLACKMAGIC
2E(Cd) Radka Toneff/Steve Dobrogosz:FAIRYTALES
3E(Cd) Billy Wooten:THE WOODEN GLASS Recorded live
4E(Cd) Kenny Wheeler:GNU HIGH
5E(Cd) Jan Garbarek:IN PRAISE OF DREAMS
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