2012年01月04日(水)

Mon 111205 バルセロナに2週間 ガウディを好きになれるか(バルセロナ滞在記1)

テーマ:ブログ
 ギリシャ紀行が終了したその翌日からでマコトに申し訳ないが、今日から「バルセロナ滞在記」を書こうと思う。2010年9月2日から2週間、バルセロナ・ランブラス通りに面したホテル・ル・メリディアンにじっくり腰を据え、14連泊してバルセロナとその周辺を味わい尽くした。
 「バルセロナに行ってきました」ということになれば、日本人なら誰でも「ははあ、ガウディですね?」とニヤリと笑うことになっている。「ガウディですね」のところは「サグラダ・ファミリアですね?」に置き換えてもいいし、「あの何だか変な、丸っぽく尖ったサボテンみたいな教会ですね?」でもいい。
サグラダ1
(サグラダ・ファミリア)

 しかし、バルセロナに出かけた今井君の目的は、決してガウディではない。バルセロナに出かける1ヶ月前の今井君としては、むしろ「ガウディなんか大嫌いだ」であり、「バルセロナに行っても、ガウディなんか見てやるものか」であった。
 こういうアマノジャクは、今井ブログの熱心な読者にとってはもうすっかり慣れっこだろう。「NYでメトロポリタン美術館を見ない」「ロンドンで大英博物館を素通りする」という行動はいつものことだ。「パリではオルセーは必見」なんてウルセーぜ、と平気でヌカス不良グマである。
カサミラ
(カサ・ミラ)

 けれども、「バルセロナに行ってガウディを見ない」ということになれば、これはもうワンランク違ってくる。日本にはガウディ・ファンがビックリするぐらい多くて、ほぼ「尊敬」を凌駕し(Mac君はどうしても「両餓死」と変換したいようなのだが)、「崇拝の対象」と言っていい。
 人々が崇拝しているものを無視して済ますのは、たいへん危険な行動であって、しかもそのことを平気の平左でブログなんかに公表してしまったら、世間の評価は奈落の底に落ちていきかねない。
「バルセロナに半日滞在するとしたら♡ずっとサグラダ・ファミリアを見つめていたい♡」
と、それを思うだけで感動に腕をワナワナさせている人々の前で、以下のように平然と告白したらどうなるか。考えてみるだに恐ろしい。
「そうですか。ワタシはガウディは大嫌いでがすよ。バルセロナに2週間じっくり滞在しましたが、ガウディはよけて通りましたでがす♨」
カサバトリョ
(カサ・バトリョ)

 あんまり恐ろしいので、クマ蔵はガウディ参りもバルセロナ滞在に付け加えることにした。世間をあんまり驚かせてならないから、ガウディ参りはバルセロナに行く者の義務と考えたほうがいい。
 お正月が来たら初詣。破魔矢、鏑矢、お神酒にお雑煮。凧揚げ、羽根つき、カルタ取り。皆が喜んでいるその脇で「そんなものキライだよ」と叫んでみたくなるのは、精神年齢が低いだけのことであって、ひけらかすには当たらない。オトナなら「ま、いいから、試してみなさい」「そのうち大好きになるかもしれないよ」と、笑って言い含めるはずだ。
 同じように、幼いコグマの今井君が、むずかりながらもガウディ詣をイヤイヤ試してみて、それで万が一大好きになったら儲けものである。なにしろ2週間もある。1日はサグラダ・ファミリア、また1日はカサ・ミラにカサ・バトリョ、またある日曜日は丸一日をグエル公園で過ごしてみて、ガウディ大好き人間に生まれかわるかどうか。
サグラダ2
(修復が進むサグラダ・ファミリア)

 もちろんそれはガウディどんの力量にかかっているのであって、今井君の知ったことではない。幼い依怙地な今井君にとって、ガウディはあくまで「装飾過剰のフヤケタ野郎」。あんなにぶよぶよフヤケタものを大量に作って、街の景観が台無しじゃないか。
 教会なら教会らしく、装飾は控えめに、あくまで重厚に。理想はケルン大聖堂やウィーンのシュテファン寺院であって、修復したそばからすでに崩壊が始まるほどの装飾は、あくまで「過多」。決して賛美の対象ではない。さすがクマだけあって、今井君は頑固一徹、「ああいう新しいのは好かん」という老人と同じことである。
 いつかミュンヘンの州立劇場でオペラを見たとき、確か「後宮からの誘拐」であったが、あまりに新鮮すぎる解釈と演出に、客席のおじいちゃんたちやおばあちゃんたちが怒りだし、ぞろぞろ列を作って帰ってしまったことがあった。年をとると、
「オペラはオペラらしく、教会は教会らしく、チャンとしてもらわなきゃ困るよ」
と感じるものなのだ。
 諸君、中世から続く古い街のど真ん中に、何故いきなりああいう珍奇な建物が建てられなければならなかったのか。例えば京都・嵯峨野の真ん中にガウディの大聖堂やカサ・ミラみたいなフヤケタ建物が建設されたら、住民も部外者もこぞって「景観破壊だ」と叫び、建設反対運動が巻き起こらないだろうか。
サグラダ3
(修復したそばから崩壊が始まる)

 ま、日本を旅立つ段階での今井君のガウディ観は、以上のようなバカげたものであった。2週間じっくり腰を落ち着け、同じホテルに滞在し、バルセロナ周辺の街もいろいろ回りながら、この大嫌いな珍奇な建築を好きになれるのかどうか、試してみたい。
 キライなものを好きになる努力は、大切なことである。「何でカレーにニンジンなんか入ってるの?」「何でニンジンのグロテスクな赤い色が、カレーの中で許されるの?」と子供っぽくムカついていないで、とにかく好きになる努力をする。もしかすると大好物に変わるかもしれないし、その価値を再認識するかもしれないのだ。さて、大いに楽しみな2週間になる。

1E(Cd) Weather Report:HEAVY WEATHER
2E(Cd) Menuhin:SCHUBERT/SYNPHONY No.3・5・8
3E(Cd) Joe Sample & Lalah Hathaway:THE SONG LIVES ON
4E(Cd) George Duke:COOL
5E(Cd) Holly Cole Trio:BLAME IT ON MY YOUTH
total m25 y1661 d7618
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