2011年10月27日(木)

Sun 111002 ミュンヘン経由でアテネへ 空港も市内も平穏だが…(ギリシャ紀行2)

テーマ:ブログ
 8月24日、成田からミュンヘンまでANA、ミュンヘンからアテネまではルフトハンザである。3年前のマドリードからの帰途、フランクフルト空港で異様に意地悪な扱いを受けて以来(ブログ内検索で「08 ルフトハンザ」参照)、「もうルフトハンザには絶対に乗らない」と決めていたが、さすがにもう3年も経過した。「少しはよくなったかな」であり、「試してみっか」であり、「だって、ミュンヘン→アテネはルフトハンザしかないじゃん」である。
 こういう自問自答を経て、成田から12時間、ミュンヘン空港に到着。今年5月に10日間ミュンヘンに滞在して以来、3ヶ月ぶりのミュンヘンである。
 ヨーロッパ各都市への乗り継ぎに、この空港はオススメ。キレイ&清潔、保安検査場もノンビリしていて、横柄さは全くないし、「長蛇の列、並んでいるうちに飛行機が行っちゃった」というフランクフルトの悪夢も、繰り返されることはない。
シンタグマ
(地下鉄シンタグマ駅。「いよいよギリシャ語の海へ」だが、英語表記があるからコワくない)

 ただし3年ぶりのルフトハンザは、やっぱりあまり気持ちよくなかった。今井君の席は5C。1列から4列がビジネスクラスで、5列目からがエコノミーである。「ビジネスクラス」と言っても、エコノミーと同じ3席横並びの真ん中の席が空けてあるだけに過ぎないから、何も無理をしてそんな席に高いオカネを出す必要はない。
 ところが問題なのは、5Cはエコノミー最前列だから、目の前にバーンとドイツ的な壁が立ちふさがっていることである。固く、分厚く、「安物を買った人間の立ち入りを許さない」という強固な意志が結晶した黒い壁で、ビジネスとエコノミーを分断する。
 確かに、ほぼ何の違いもないビジネス席に2倍近い料金設定を持ち込むには、「ほら、こんなに分厚い壁でチャンと分断しましたよ」と、固い事実で押し切るしかないのかもしれない。
 しかし諸君、その壁を、顔の約50cm前に厳然と立てられ、アテネまで3時間延々と至近距離に黒い壁が立ちふさがるクマ蔵の立場はどうなるのだ。窓もなし、周囲は恐るべきギリシャ語を読みふけるギリシャ人、目の前は真っ黒な壁。早くもクマ蔵のギリシャ2週間に暗雲が垂れ込めた。
エバンゲリスモス
(滞在したホテルの最寄り駅「エヴァンゲリスモス」。響きはコワいが、爽快な地域だった)

 そこへ、ヨーロッパ乗り継ぎ便独特の中途半端なお弁当が配られた。「食べてもいいけど、食べなくても損はない」というお馴染みのお弁当である。昨年バルセロナに飛んだ時の「味噌漬けナスのサンドイッチ」にもタマゲたが、今回は、中身は中途半端なクセに、その熱さだけは徹底していて、フタを開けようにもフタの熱でヤケドしないほうがフシギというシロモノである。
 お隣のドイツ人オバサマも余りの熱さにニタニタ笑っていたが、やがて彼女がフタの横についているツメを発見。「ネイルがついてるから、このネイルを引っ張ればいいですよ」と教えてくれた。おお、優しいオバサマでござる。
 ただし、エコノミーであっても赤ワインも白ワインもどんどん出てくるのが、さすがヨーロッパ乗り継ぎ便。すでに成田→ミュンヘンのANA便の中でワインはシコタマ飲んだ後であるが、こういう機会を見逃すクマどんではない。黒い壁を睨みながら、中途半端なお弁当の全てをワインで飲み込んで、さて、いよいよ飛行機は深刻なギリシャ危機の真っただ中に向かって高度を下げ始めた。
廊下
(滞在したホテル「DIVANI CARAVEL」の廊下。床のデザインが「米」の字に似ていて心が和んだ)

 アテネ到着22時30分。激しいストライキが続き、火炎瓶が飛び交い、警官隊が催涙弾で応戦する深刻な危機の街に降り立つには、余りに危険な時刻である。旅慣れたクマ蔵ではあるが、さすがに緊張感を抑えきれない。空港は穏やかだが、コワいのはここからだ。
 アテネ空港から市街中心部へは、地下鉄に乗り入れている郊外鉄道か(10ユーロ程度)、市内各所に停車しながらノンベンダラリと走る乗り合いバスか(5ユーロ程度)である。今井君は、選択に迷ったあげく、いつものことながら魔法のジュータン=タクシーを選択した。
 空港バスについては、この旅行記の後半で詳細に書くことになるが、上品な日本の旅行者にはあまりオススメできない。異様な混雑で、スーツケースの置き場もない。どんなに混雑していても、途中で停車するたびに後から後から乗り込むヒトがいて、息苦しさは「酸欠になりそう」の危機を感じるほどだ。
 じゃ、「地下鉄に乗り入れている郊外電車にするか」であるが、電車の恐ろしさはバスの比ではない。この夜、タクシーと並走する電車を何本も見たけれども、その車体はもうこれ以上落書きの場所もないぐらい真っ黒に落書きされている。
 ブダペストでもローマでも、マドリードでもパリでも、どこの都市でも電車の車体は激しい落書きの餌食になっているものだが、アテネの郊外電車ほど激しいのは、クマ蔵も見たことがない。
 しかも、タクシー車内からみた感じでは、電車にはほとんど乗客がいない。せいぜいで1車両に2人か3人。暴動が頻発する南欧の街。真っ黒な落書きで見る影もない車体。深夜23時の暗い郊外。経済危機の真っただ中で、照明も薄暗い。停車するたびに乗り込んでくる酔漢。こんな電車に、大きなスーツケースを引きずって乗り込むのは、何だか自殺行為のような気がする。
ロビー1
(ホテル「ディヴァニ・カラヴェル」の豪華なロビー)

 というわけで、クマ蔵は50ユーロ払ってでも魔法のジュータンを選び、無事アテネ市内に入った。市内は、ごく平穏だ。火炎瓶も催涙弾も飛んでいない。バスも普通に走り、バスを待つヒトも、みんな当たり前の服装で当たり前に歩いている。そこいら中のキオスクも、別に略奪されている様子はない。
 宿泊先はディヴァニ・カラヴェル(DIVANI CARAVEL)。国会議事堂のあるシンタグマ広場から地下鉄で1駅、最寄り駅はエヴァンゲリスモス。何だ何だ、「エヴァンゲリスモス」って、ずいぶん物々しい地名であるが、ディヴァニ・カラヴェルの近くにはヒルトンホテルも店舗を構える。まあ高級ホテル街である。
 日本人ヒイキな感じのホテルで、掲示物の多くは英語/ギリシャ語/日本語の3言語併記。うーん、20世紀日本の羽振りのよさを痛感する掲示である。つい最近まで世界No.2だったのだから、英語と日本語がほぼ対等なのも当たり前だったのだ。
 諸君、これからでも遅くない。また懸命に頑張って、これが世界標準になるようにしたいものでござるね。英語帝国主義に敢然と立ち向かうのは、我々日本人であるべきなのだ。おやおや。
 しかしやはりアテネは危機の真っただ中。広く、天井も高く、シャンデリアが光り輝いて、まさに高級感あふれるロビーに、人影はない。ホントに、誰もいない。「ガラガラ」という表現を遥かに超える、水晶のように硬質な静寂が支配している。危機の本質は、投石や火炎瓶よりも、むしろこの固い静寂にあるのかもしれない。
ロビー2
(水晶のように硬質な静寂。ホントに誰もいない)

 ま、そのぶんクマ蔵は丁寧に迎えてもらえた。お馴染み「ジュニアスイートにアップグレードいたしました」「ワイン1本、当ホテルからのサービスでございます」も嬉しい。
 クマ蔵は、このホテルにまず3泊して、4日後にはミコノス島に飛ぶ。いよいよ本格的旅行記に入る前に、スケジュールを再確認しておこう。

   8月24日 アテネ ①
   8月25日 アテネ ②
   8月26日 アテネ ③
   8月27日 ミコノス ①
   8月28日 ミコノス ②
   8月29日 ミコノス ③
   8月30日 ミコノス ④
   8月31日 サントリーニ ①
   9月1日  サントリーニ ②
   9月2日  アテネ ④
   9月3日  アテネ ⑤
   9月4日  アテネ ⑥
   9月5日  アテネ ⑦
   9月6日  アテネ → 7日帰国

1E(Cd) Karajan & Berliner:BACH/MATTHÄUS-PASSION 1/3
2E(Cd) Karajan & Berliner:BACH/MATTHÄUS-PASSION 2/3
3E(Cd) Karajan & Berliner:BACH/MATTHÄUS-PASSION 3/3
4E(Cd) Karajan & Berliner:BACH/MATTHÄUS-PASSION 1/3
5E(Cd) Karajan & Berliner:BACH/MATTHÄUS-PASSION 2/3
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