2011年10月09日(日)

Wed 110915 また三軒茶屋で講演 ポルト縦横無尽+Z軸 疲労困憊(リシュボア紀行27)

テーマ:ブログ
 10月8日14時、今井クマ蔵はまたまた三軒茶屋に向かった。三軒茶屋校で保護者対象の講演会があったのである。15時開始、17時終了。出席者約40名。「保護者対象」になると、出席者数が伸びなくてちょっと寂しいけれども、中には超有名国立大教授もいらっしゃって、なかなかハイレベルな会になった。
 しかし、どんなに優秀な生徒や保護者が出席しても、今井君の基本姿勢は微動だにしない。軸は、ひたすら基礎基本の徹底。難関校が志望であればあるほど、医学部志望であればあるほど、数学や物理が優先。英語に費やせる時間は、ぐっと限られてくる。ならば、英語こそ最短距離の王道を行くべし。
 最短距離の王道とは「単語、文法、音読の徹底」である。予備校講師の英語トリビアなんかに夢中になっている時間はないし、「聞き流すだけでいい。アメリカの赤ちゃんになれ」などというバカ話に付き合う余裕は皆無のはずだ。そのヒマに、単語集5ページ。そのヒマに、音読10ページ。勝利の方程式は、本格派の正攻法にしかない。
 こういう話に今日一番喜んでくださったのは、やっぱり大学教授である。「たいへん有意義な90分でした」「まさにその通りだと思います」「高校生までは、基礎徹底こそ望ましい」と、今井君を有頂天にする感想を残して帰っていかれた。さすが、優秀なヒトほど基礎徹底の重要性を全面的に肯定してくれるのだ。
再び三軒茶屋
(三軒茶屋、保護者対象の講演会)

 いいかね、諸君。少なくとも受験生時代に、「基礎なんか、アホらしい」「単語なんか、バカくさい」「もっと速読をやりたい」「高度な語法解説で感動したい」、そういうことを言いだすような生徒は、すでに落伍しかかっているのだ。
 難問集を買い揃え、高度な授業内容をウリにする塾に入り、「大学への」を無視して「大学での」にウツツを抜かす。うーん、それって、要するにコンプレックスの裏返しに過ぎないんじゃないの? 「大学での」は、予備校講師なんかの授業で聴くよりも、チャンと大学に入学を許可されてからで十分じゃないの?
 三軒茶屋の講演会は午後5時で終了。こんなに早い時間帯で終わってしまうと、「今日も飲みに行きますか」という気分にはならないものである。タクシーを拾ったクマどんは「代々木上原まで」。おお、久しぶりに素直に帰宅して、久しぶりに自己研鑽に励もうと決意したのだった。
ポルト1

ポルト2
(ポルト、サンベント駅。アズレージョが美しい)

 5月19日、ポルトガル・ポルトの今井君は、坂道と階段の昇り降りで疲れ果ててしまった。夕刻8時、ホテルの部屋に戻ると、すぐに気を失うように眠りこんでしまい、そのまま夜明けまで記憶が抜けている。「前後不覚に」とはこういうことであって、気がつくと空は朝日に赤く染まっている。
 夜中に盛んに鳥たちが鳴いていた記憶がないではないが、夕食も酒も一切なしに眠りこけていたことは間違いない。ポルトの一夜は、こうして惰眠を貪っただけで終わってしまった。夜明けの教会の塔の上空を、鳥の大群が激しく飛びかった。
ライトレール
(ポルトのライトレール。地下鉄もこの車両が走る)

 5月20日、朝の目覚めはそのぶん爽快であって、珍しく朝早くから精力的に行動することになった。「ホテルをチェックアウトする」と言っても、何しろリシュボアから背負ってきたのはリュック一つであるから、大袈裟なことは何もない。朝からすでに炎暑の気配のポルトの街に出た。
 この日の午前中の今井君の行動は、まるで日本人の団体ツアー客のように勤勉である。まず、街の中心サン・ベント駅まで坂道を降りていく。サン・ベントからトラムに乗って「ドン・ルイス1世橋」をわたる。この橋から見下ろすドゥウロ河の眺めが絶景なので、トラムの脇の歩道を行ったり来たり、何度も橋を往復して河の眺めを満喫する。
橋からの風景
(ドン・ルイス1世橋からのドゥウロ河風景)

 10時過ぎ、徒歩でいったん降りて川縁を散歩。ケーブルカーで一気に街の中心に戻り、カテドラルから古式ゆかしいトラムに乗り込んで、街をゆったりゴトゴト一周する。気がつくと、ちょっと治安が悪そうな地域に入り込んでしまったが、まあ、このぐらいは別に構わない。
ケーブルカー
(ポルト、急坂を一気に登るケーブルカー軌道)

 そのまま進んで、ポリャオン市場に入る。とにかくクマ蔵は、ヨーロッパの一般市民が集まる市場が大好き。ぶら下がる大量の肉、大量のソーセージ、氷の中で売れ残った大量のタコとイカ、充満する肉と血とサカナの匂い、小学生の頃「秋田市民市場」で慣れ親しんだそういう空気が大好きなのである。
 もっとも、バルセロナやアテネやブダペストに比較すると、ポリャオン市場は大人しい。血の色も、肉の匂いも、人の叫びも、みんな控えめである。小柄な人が圧倒的に多いポルトガルは、やはり西の果て。ヨーロッパ独特の肉感的で血なまぐさい匂いは、あまり好きじゃないのかもしれない。
市場1
(ポリャオン市場のタコ。日本の魚屋とおんなじだ)

 ポリャオン市場を出て、華やかな店が並ぶサンタ・カタリーナ通りに入る。今井君はファッション関係には決定的に疎いから、こういう通りには何の用もないのだが、老舗カフェ「マジェスティック」に入って、4~5日前に書いた「とろんとろんの甘いポルトワイン」をどうしても飲みたかったのである。
市場2
(ポリャオン市場のサカナ。荒々しさはほとんど感じない)

 いやはや、今書いてみても、マジメな日本人並みに忙しい半日だった。しかも諸君、この縦横無尽の行動、実際には縦(Y軸)と横(X軸)という2次元のものではない。ポルトとか尾道とか長崎みたいな、坂道と階段だらけの街の場合、それにZ軸で示される「高さ」の概念が欠かせない。
 クマ蔵ももうすっかり年をとったおじいちゃんグマであるから、2次元の縦横無尽だけでも十分に疲労する。それが縦横+高さ無尽、またはXYZ軸無尽という話になってしまうと、息も乱れて気絶寸前である。あっちに行くにも坂道。こっちに行くにも階段。地図を見間違えてホンのちょっと戻るにも、またまた坂道が待ち受けている。
 「高低差をガイドブックに書いてほしい」と書いた一昨日のブログの訴えは、まさにクマの悲痛な叫びなのだ。鳥瞰図で直観的に高低差が理解できるようになってさえすれば、無理な計画を立ててヘトヘトになってしまう悲劇は避けられる。
マジェスティック
(カフェ・マジェスティックのヒトビト)

 以上、カフェ「マジェスティック」のテーブルにヘナヘナ座り込んだクマさんは、こうしてもう立ち上がる気配すらない。とろーり、とろんとろんに甘いポルトワインほど、疲れきったクマどんを癒すものは、他に考えられないのだ。
 ダラしなくテーブルを抱え込み、ワイングラスに鼻をつっこんでしまえば、クマはもう自分のネグラに返ったような懐かしさで、舌なめずりを繰り返すばかりである。
ポルトワイン
(とろんとろんのポルトワイン)

 実は、この日の午後も夜も、深夜までクマ蔵は激しい行動を続けたのであるが、その記録はまた明日にしよう。これ以上写真を掲載する余裕もないし、目の前のクマ蔵もすっかりご機嫌で甘いワインをなめている。何よりも、これ以上読まされる読者の苦労を考えてあげなければならない。
 酔っぱらったダラしないクマ蔵を「マジェスティック」にいったん置き去りにして、我々はそろそろチャンと暖かいベッドに入って眠ろうではないか。どうも風邪が流行っていて、苦しそうに咳き込んでいる人が多いようだ。諸君も、身体に十分に気をつけたまえ。
トラム

トラム内部
(ポルト市電外観と車内風景)


1E(Cd) Reiner & Wien:VERDI/REQUIEM 1/2
2E(Cd) Reiner & Wien:VERDI/REQUIEM 2/2
3E(Cd) Mravinsky & Leningrad:SHOSTAKOVICH/SYMPHONY No.5
4E(Cd) Maggini String Quartet:ELGAR/STRING QUARTET in E MINOR & PIANO QUINTET in A MINOR
5E(Cd) THE WORLD’S ROOTS MUSIC LIBRARY:トルコの軍楽
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