2011年10月05日(水)

Sat 110910 サンマ塩焼きにカレーで〆る ホームを疾走する欧米人(リシュボア紀行24)

テーマ:ブログ
 10月3日、三軒茶屋で公開授業が終了した後、何となく寂しくなったクマどんは「ちょっと一杯飲んでいくかな」と決めた。三軒茶屋は今井君の準・地元であって、7年前まで住んでいた下北沢の貸家からも至近距離。馴染みの店もたくさんあって、「ちょっとそのへんで」というオジサマ独特の行動もカンタンである。
 入ったのは「いなせや」。昔よく昼飯に入った蕎麦屋「安曇野」の地階である。当時は焼き鳥「あぶり亭」で、階段を下りていくともう鶏肉の焼ける旨そうなケムリが漂ってきたものだが、現在は(おそらくは不動産屋さんの言う「居抜き」で)鮮魚料理店になっている。
さんまと刈り穂
(三軒茶屋「いなせや」のサンマ塩焼きと、日本酒「刈穂」)

 わざわざ鮮魚料理店を選んでおいて「お刺身はあんまり好きじゃありません」という客も珍しいが、今井君はまさにその「珍しいお客」。生ビールを2杯、ほぼ一気に流し込んだ後は、大量の枝豆をむさぼり、キュウリの漬け物を飲み込み、「最後はサンマの塩焼きに日本酒で〆よう」と決めて、入店前からウキウキしていた。
 予定通りの順番で、ポルトガル滞在時と同じワシワシ食いに励み、ビールはやがてウーロンハイに代わり、やがて定番の日本酒は秋田の銘酒「刈穂」である。「刈穂」とは、百人一首にも入っている天智天皇の「秋の田の、刈穂の庵の苫をあらみ、我がコロモデは露に濡れつつ」からのネーミング。「あらみ」の「み」は「...なので」を意味する助詞である。おお、なかなかいいネーミングじゃないか。
ネコ以上に
(クマさんがネコ以上にキレイに食べてみせたサンマの残骸)

 サンマ1匹を平らげた時点では、まだ何となく「〆」な感覚がなかったので、ホントにシッカリ〆!!にするために、三軒茶屋に新開店の「CoCo壱番屋」にハシゴすることにした。この夜の〆!!に選んだのは、「ささみカツカレー」。鈍感なクマどんは普通のカレーでは辛さが不足するから、辛さが普通の4倍の「3辛」というのを選んでみた。
 ま、もう少し辛い方がいいけれども、身体を壊すほど辛いのもイカン。今のところはこのぐらいで〆!!にした方が良さそう。夜は更け、気持ちもちょうどよく〆って、明日からまた元気に講演ができそうである。
ポルトガルな建物
(I love Portugalな建物 at ポルト)

 5月19日、ポルト行き特急のリシュボア・オリエンテ駅発は10時09分。2号車16番席である。ホームに上がって、まず当面の最大の問題は「2号車がどこに来るか」。ヨーロッパの鉄道は、何号車がホームのどの辺にくるか、列車が実際に来てみないと分からない。日本の鉄道との最大の違いはそこである。
 ベルリン中央駅だったツォーロギッシャーガルテン駅で、今井君は大きなスーツケースを引きずって100mを9秒で駆け抜けたことがある(もちろん冗談です)。予約していた1等車が、ホームの一番前に来ると思っていたら、ホームの一番後ろに来たからである。
 ローマ中央駅であるテルミナ駅で、クマ蔵は途方に暮れた経験がある。チケットに印刷された車両番号が13号車。しかし実際に列車が入線してみると、いくら探しても列車には12号車までしかなくて、13号車は見当たらない。仕方なく乗車してから車掌に尋ねると「Non c’ è」→「13号車は、ありません」という答えしか返ってこなかった。
 ブダペスト中央駅のケレティでは、それをさらに激辛にした事件があって、12号車に乗るはずが、実際に来た電車には1号車から4号車までしかない。5号車も7号車も9号車も、一切存在しない。じゃ、12号車って、何のこと?
 ただし、このころの今井君はヨーロッパ鉄道事情にすっかり精通していた(要するに「あきらめ」のことであるが)ので、「同じようなもんだろ!!」と4号車で我慢することにした。激怒したアメリカン・オバサマ2人組が、激怒のあまり駅に置き去りにされて呆気にとられていたのと、まさに好対照である。
カンパーニャ
(ポルト中央駅、カンパーニャ。ガイドブックは意地でも「カンパニャン」に固執している)

 諸君、ヨーロッパの鉄道を利用するなら、この辺のことは「悟り」なり「あきらめ」なりが必須である。ポルトガルやイタリアみたいな、経済危機まっただ中の南欧の国ばかりではない。ドイツでもフランスでも事情は同じで、列車が実際に到着してみて、発車直前になってから、自分の乗るべき車両を探してホームを疾走する。むしろそれが彼らの常識なのだ。
 「じゃあ、とりあえず乗車して、発車してから列車内を移動すればいいじゃん」と日本のヒトは考える。しかしそんな甘い考えは、日本の新幹線に甘やかされ放題に甘やかされたヒトのご意見。日本以外でそんな甘えが通用すると思ってはならない。
 ヨーロッパの鉄道で、車内の移動がスムーズにできるなどということは、まず期待しない方がいい。列車の通路はいたるところ、巨大な荷物と巨大なニンゲンたちで塞がれ、”Excuse me !!”を腹の底から最低5回叫ばなければ、1車両分の移動すら出来ない。
 この場合、問題になるのは巨大バゲージより、むしろのニンゲンの肉体である。通路で夢中になって話し込んでいる欧米人に「どいてくれませんか?」と説得するのがどれほど至難のワザであるか。日本人みたいに、つねに「他の人の迷惑になってはならない」と身構え、身を縮め、周囲への気配りを一切怠らない人間ばかりではないのだ。
券売機
(ポルトのチケット自動券売機)

 車両間のドアがチャンとスムーズに開閉すると考えるのも、また甘い。車両間には赤と緑のゴツいボタンがあって、緑のボタンを押せば、ドアはおそらく開閉する。
 その際「ブシュ、ブッシュシュシュー!!!」という大音響があって、普通の日本人ならそれだけで命が3ヶ月は縮んでしまう。ホンキで「電車、こわしちゃったかね!?」と思ったり、「あれ、車両の連結器でも外れたか!?」と考えて、Mr.ビーンみたいにゾッとするのである。車両1つ移動するのに3ヶ月縮んだ命は、10車両も移動するハメになれば30ヶ月=2年半ぶん縮むことになる。
 しかも諸君、その場合、途中で必ず1カ所だけ、ボタンが壊れている箇所がある。つまり、あまりにも厳然と「ここから先には行けません」というドアがあるのだ。その場合にも、悪いのはドアではなくて、乗客の方と判断される。
 機械とは、本来故障するものであり、乗客は常に機械の故障を予想して行動しなければならない。車掌に文句を言ったって「そんな故障すら予測しなかったアンタが甘いのだ」という態度で一蹴されることになる。
 だから、乗客としては、ホームに電車が到着したら、直ちに自分の乗る客車を求めてホームを疾走するしかない。乗車してからの車両間移動なんて、彼らから見たら「マヌケのすること」なのだ。
 人間が常に細心の注意を払って疾走し、機械君たちの面倒を見てあげる。万が一機械クンがミスしたら、人間が痛みを我慢して耐え忍ぶ。どうだい。欧米人の常識の中で「人間と機械の関係」とは、以上のようなものである。思い通りにならず暴発する機械を前に、今もなお呆然とするしかない日本人としては、彼らの姿勢に学ぶところも多いはずだ。
andante
(ポルトのSuica、アンダンテカード)

 ま、以上のようなことをあれこれ思い出し、あれこれ考えているうちに、列車は終着のポルト・カンパーニャ駅に到着。3時間の旅はあっという間に終わった。
 カンパーニャで地下鉄に乗り換えなければならない。カンパーニャはポルト中央駅サン・ベントから地下鉄で6駅も離れた、閑散とした郊外の駅にすぎない。
 ここでSuicaやIcocaに該当するANDANTEカードを購入。1日用や2日用もあって旅行者にはたいへん便利、リシュボアのVIVA VIAJEMと同じ紙製のカードだが、1日や2日ならボロボロになることもない。Suicaと同じように改札口でタッチして使用。おお、NYやパリよりずっと先進的である。

1E(Cd) Blomstedt & Staatskapelle Dresden:BRUCKNER/SYMPHONY No.7
2E(Cd) Wand & Berliner:BRUCKNER/SYMPHONY No.8 1/2
3E(Cd) Wand & Berliner:BRUCKNER/SYMPHONY No.8 2/2
4E(Cd) Wand & Berliner:BRUCKNER/SYMPHONY No.9
5E(Cd) THE WORLD’S ROOTS MUSIC LIBRARY:トルコの軍楽
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