2011年08月21日(日)

Sun 110807 ヨーロッパ旅行熱に火がついた春 2010年5月リシュボア紀行を開始する

テーマ:ブログ
 1年に3回の割で、2週間ずつヨーロッパ旅行をする。こんなに頻繁になったのは、ごく最近のことだ。2005年2月から3月にかけて、ヨーロッパ40日旅行をした。もし「火がついた」とすれば、まさにあの旅行で火がついたのである。
 2005年2月8日に代ゼミをヤメた。代ゼミ最後の授業が2月8日の2時間目。代ゼミの2時間目は10時50分から12時20分である。2月8日ともなれば、もう授業はほとんどなくて、講師室はガラガラ。顔なじみになった先生がたの姿もほとんど見当たらない。
 生徒たちだって受験の真っ最中だから、「今井先生に挨拶にいこう」とわざわざ代々木まで来てくれる余裕はない。しかも最後の授業は「名古屋大学必勝セミナー」。名古屋大学向けのセミナーを東京の代々木でやったって、受講者が100名に満たないのは当たり前。何とも寂しい最終日になった。
リスボン市電
(リスボン旅行記を開始:リスボン市電。ごく普通に市民の足になっている)

 その8年前、駿台から代ゼミに移籍の1年目は、大量の生徒が駿台→代ゼミに一緒に移ってきて、大教室でもいきなり満員〆切を連発。サテラインもスカイパーフェクTVの授業も根こそぎ今井の天下になって、代ゼミ生え抜き講師の強い反感を買った。そうした講師のファンである生徒たちの反感は想像を絶するものであった。
 今井派vs反今井派の抗争みたいなアリサマは、その後8年間絶えることなく継続。その他いろいろな意味であまりに激しい8年だったから、さすがの今井君もすっかり疲弊、体重は5kg増えた。クマ蔵は「精神的に疲れると体重が増える」という稀有な体質の持ち主であって、当時の写真を見ると、おお、なかなかのパンパン状態である。
 ついでに「精神的に疲弊すると性格が悪くなる」「性格がキツくなる」のもクマ蔵の特徴。いまの穏和で穏健な紳士・今井君♨から考えれば、信じがたいほど意地悪な、一言で言えばイヤなヤツであった。
市電内部
(リスボン旅行記を開始:リスボン市電内部)

 この辺の事情は、すでにこのブログで何度か書いているかもしれないが、許してくれたまえ。人生のターニングポイントは、どうしても強く印象に残る。東大に入れてもらえなかった18歳の春の日、電通に辞表を出した7月の朝、あんなに大活躍だった代ゼミの最後の日が、それらと同じぐらい強烈な印象を残しているのは、当たり前のことである。
 わざわざ「ご苦労様でした」を言いにきてくれた男女合わせて5~6名のモト生徒と、まあ軽く談笑しながら講師室内を見渡すと、教務課職員2~3人が厳しい表情でこちらを睨んでいる。「今井が東進に移籍する」と判明した日から1ヶ月、今井君の授業には厳重な監視がついた。最後の最後まで、「今井が何か悪いことをしようとしているんじゃないか」という粘っこい視線が飛び交った。
ロカ岬1
(リスボン旅行記を開始:ロカ岬。ユーラシアの西端である)

 しかしまあ、やはり8年間勤務した予備校である。「これで最後」「今日でヤメるんだ」となれば、さすがにいろいろ思い出が去来する。校舎を出たところで、号泣しそうになって、冬の冷たい雨の中、慌ててタクシーを止めた。とにかく西新宿まで行きたかったのだ。
 とりあえず昼飯。出来ればスカッと祝杯をあげたい。平日の真っ昼間の新宿で「スカッと祝杯」となれば、ファミリーレストランのようなところがベストである。選んだのは、京王プラザホテルの向かいの「シズラー」。生ビール1杯と、白ワインをボトル1本注文して、8年間の激務の完了を涙ながらに祝った。
ロカ岬2
(リスボン旅行記を開始:ロカ岬。向こうはアメリカである)

 クマ蔵が40日のヨーロッパ旅行に出かけたのは、その翌日だ。2月9日に出国して、帰国が3月20日というのだから、普通のオヤジがするには相当に大胆な旅行である。計画では、真冬のベルリンから入って、ドイツ→イタリア→フランスと回り、早春のパリから帰国する。「厳冬期からだんだん春へ」というテーマであった。
 スカンジナビア航空を利用し、コペンハーゲン経由でベルリンに入った。まずベルリン5日、ミュンヘン5日、ウィーン5日。アルプスを列車で越えて、ヴェネツィア3日、フィレンツェ3日、ローマ3日、ジェノヴァ2日。ジェノヴァからフランスに入って、マルセイユに5日。残りをパリで過ごした。
 ドイツでは雪の結晶がいつまでも消えないほどの大寒波だったのに、パリはすっかり春で、ちょっと汗ばむ日だってあった。クマ蔵のヨーロッパ旅行熱に火がついたのは、まさにあの40日だったのである。
リズボン1
(リスボン旅行記を開始:リスボン、もうすぐ日付が変わる)

 「一番よかったのは、どこですか?」と聞かれれば、それは間違いなくマルセイユである。ドレスデン、ライプツィヒ、アビニョン、モナコ、宿泊先から小旅行で出かけたそういう町も、今でも思い出しただけで涙が出そうになるほど好きだけれども、マルセイユに勝てるほどの街はなかなか見つからない。
 美術館で素晴らしい絵に出会ったとか、荘厳な教会建築に感動したとか、オペラや音楽で「サブイボ出来た(鳥肌がたった、の大阪表現)」とか、そういう話ではない。今井君はたいへん複雑で難しい人間だから、何がツボにハマっちゃうか予測もつかないのだ。
リスボン2
(リスボン旅行記を開始:日付が変わる頃の裏町)

 雨の降る深夜、地元民の集まる港のそばのレストランで、寒さに震えながらブイヤベースを食べただけのことで、マルセイユが大好きになっちゃったのである。そのブイヤベースだって、ヌルくて、魚の小骨だらけで、「あんまり旨くてサブイボ出来」たりするようなシロモノではなかった。
 高校生を中心とする大規模デモ(というより、暴動)もあった。街中が騒然とする中、今井君は2度もコキヤージュを食べに出かけ、いかにも「地元民専用」という店で生ガキ20個+得体の知れない貝類50個あまり+でかいカニの半身をペロリと平らげた。
イワシ
(リスボン旅行記を開始:今日もイワシ、明日もイワシ)

 宿泊したのも、「中世の修道院を改修した」というフレコミの、あまり高級とは言えない小規模ホテル。バスタブなし、シャワーのみだが、そのシャワーのドアが開け閉めするたびにガクンと外れてしまうという念の入ったシロモノ。それでも、「やっぱり一番よかったのは、ヴェネツィアでもフィレンツェでもなくて、どうしてもマルセイユ」だったのである。
エビとイカとお魚
(リスボン旅行記を開始:エビとイカとお魚なリスボンの日々)

 その変わり者の今井君が、この10年間ずっと気にかけていたのがリスボンである。ポルトガルが好きなのではなくて、リスボンが好きなのだ。
 何が好きかは、実際に行かなければ分からないけれども、子供の頃から「もしヨーロッパに行くなら、リスボン」と決めていたようなところがあって、「2010年5月、どこに行こうかな」と考えた時、即座に「こりゃどうしてもリスボンだ」という結論になった。
 リスボンに2週間。別に「ファドを聞きにいく」とか、「ユーラシア大陸の最西端を見に行く」とか「ポルトガルワインを味わう」とか、そういう明確な目的があるわけではない。リスボンに着いたら、何もしないかもしれない。何もしないで、港の周辺を毎日散歩して回るだけでもいい。
アルファマ
(リスボン旅行記を開始:風光明媚なアルファマ)

 散歩に疲れたら、地元民専用レストランに入る。イワシとかタコとかイカとか、欧米人ならあんまりマトモに相手にしないような食材を食べ散らかし、20ユーロもしない安いワインを1本空ける。1本は2本になり、白は赤になり、クマ蔵はますます盛り上がっていく。
 ポルトガルの腹の出たオヤジとか、寂しそうなリスボンのオジーチャン&オバーチャンの様子を眺めながら、港の風に吹かれ、初夏の陽光を浴びて、「おお、自分はダラしなく酔っぱらっていく」と気づくのは、いかにも退廃的で、なかなかいいものである。
リスボン3
(リスボン旅行記を開始:地元レストランの熱気は、体験しなければわからない)

 目の前のお皿は、お魚の骨と、無惨に食い散らかされた貝の貝殻が山のように積み上がる。そうやって際限なく酔っぱらって、夕方には意気揚々とホテルに引き上げる。そういう日々が2週間つづくのも悪くない。マルセイユ、バルセロナ、リスボン。今井君の乏しい経験では、この3つの街は、この旅のやり方が最も相応しい。
 こうして2010年5月10日、クマ蔵は成田空港からリスボンに向かうことになった。このブログは、これからしばらく昨年のリスボン旅行記が中心になる。予備校講師の身辺雑記だけを求めている諸君、マコトに申し訳ない。しかし、こういう旅行記こそ、最も正確な今井君の身辺雑記なのだ。

1E(Cd) George Benson:THAT’S RIGHT
2E(Cd) Michael “Patches” Stewart:PENETRATION
3E(Cd) Menuhin:SCHUBERT/Symphony No.1・4
4E(Cd) Menuhin:SCHUBERT/Symphony No.2・6
5E(Cd) Menuhin:SCHUBERT/Symphony No.2・6
total m35 y908 d6869
最近の画像つき記事
 もっと見る >>

Ameba芸能人・有名人ブログ

芸能ブログニュース

    ブログをはじめる

    たくさんの芸能人・有名人が
    書いているAmebaブログを
    無料で簡単にはじめることができます。

    公式トップブロガーへ応募

    多くの方にご紹介したいブログを
    執筆する方を「公式トップブロガー」
    として認定しております。

    芸能人・有名人ブログを開設

    Amebaブログでは、芸能人・有名人ブログを
    ご希望される著名人の方/事務所様を
    随時募集しております。

    Ameba芸能人・有名人ブログ 健全運営のための取り組み
    芸能ブログニュース