2011年05月25日(水)

Fri 110520 吉祥寺・ローレライ 海外では日本食ブーム? スープ・ポタポタをやりたい

テーマ:ブログ
 ローレライについて、実はもう1つ船の上で思い出していたことがあって(スミマセン、昨日の続きです)、吉祥寺・東進スタジオの真向かいにあるドイツ料理店「ローレライ」のことである。
 昨年春にスタジオの完全リニューアルがあって窓の位置が変わってしまったから、今は講師室から外の通りは見えなくなった。しかし一昨年までは、窓が井の頭通りの方を向いていて、真向かいに「ローレライ」が見えた。クマ蔵は禁煙講師室を1人で独占していたから、授業収録の合間にはいつも「ローレライ」を見下ろしながら過ごしていたのである。
 吉祥寺でも繁華街の中心からはちょっと外れた場所である。「ローレライ」に客が出入りしているところを一度も見たことがない。それでも、今井君の東進移籍以来6年、ずっと営業を続けているところを見ると、クマ蔵が見ていないスキを狙って、スバしこい客がスバしこく出入りしているに違いない。
 いつか自分もそのスバしこい客の仲間入りをして、日本のドイツ料理を食べてみたいと思う。「ローレライ」のドイツ料理がホンモノであることを願っている。日本でチャンとしたドイツ料理を食べられる店は余り多くない。それは逆に、ヨーロッパでもアメリカでもチャンとした日本料理を食べられる店が少ないのと同じことである。
リューデスハイム
(リューデスハイムに列車で到着する)

 それにしても、日本のメディアがしょっちゅう報道する「今、欧米では日本食ブーム」「本格的な日本料理を海外でも食べられるようになりました」という話について、海外に出かけるたびにクマ蔵は不思議でならないのである。「日本食ブーム」って、いったいどこの話なんだ?
「欧米でも大都市なら、本格的な寿司店やお蕎麦屋さんも珍しくありません」
「欧米人もみんな上手に箸を使って、美味しそうに日本食を味わっています」
「日本食の人気はウナギのぼり。ディナーはもちろん、ランチでも予約が難しいほど。行列に並ぶのがイヤなら、確実に予約をとっておきましょう」
テレビの旅行番組や「海外トピックス」から、旅行用ガイドブックまで、いたるところでそんなふうに報道されている日本食ブームだが、うーん、クマ蔵はそんな光景を見たことは余り多くない。
 詳しくは6月から書き始める「2011年5月ミュンヘン滞在記」に写真入りで説明するが、実際に欧米で目にする日本料理店は、中国人や韓国人が経営する「ナンチャッテ日本料理」がほとんど。「本格的な」という形容動詞はちょっと遠慮したほうがいいような気がする。
 ラーメンを注文すれば、野菜の味噌煮込みの中を頼りない麺が7~8本泳いでいるだけ。寿司は、8~9割がスシロールであって、海苔と酢メシの位置が逆。ソバもウドンも、すっかり別のスープ料理に姿を変え、「発展形」とは呼べても、だからと言ってブームと囃し立てるほどのことはない。
 バルセロナのウドン店「UDON」はまあなかなかの味だったが、客の多くが「何故この店を選んでしまったのか」と後悔している表情。箸は上手に使えても、ソバをすするのは遠慮がち。神妙に丼なり寿司桶なりBENTO BOXなりを抱え込んでいる姿勢は、大きな背中が寂しく丸まって、何だか可哀想である。
リュー河1
(リューデスハイムの丘からライン河を望む 1)

 多くの店が街はずれなのも、寂しい限りである。「ナンチャッテ和食でいいから、どうしても今日は和食」と決めて店を探せば、街はずれにアジア系の飲食店がひっそり身を寄せ合っている一角があって、中華料理、インド料理、タイ料理、韓国料理と並び、やっとのことで我らが「ブームの日本食」が見つかる。
 店の規模も、他のアジア料理に比較してずっと小さいことが多い。「他のアジアに負けてるな」と実感しながら、隣の店から漂うカレーの匂いの中でスシロールをつまむ。高級ホテル以外で口にする和食は、ほとんどがその類いなのである。
 若い諸君の中で、「ホンモノの和食ブームを海外に巻き起こしたい」と願う勇敢なヒトはいないであろうか。別に料理人修業をする必要はない。青年実業家となって、その経営にあたるだけでいいのだ。せめて有名な繁華街の一角に、店構えも堂々と、世界に通用するワショクの旗を掲げてほしいものである。
リュー河2
(リューデスハイムの丘からライン河を望む 2)

 さて、昨日の舟下りの最中、ライン河の両岸に次々と中世の古城が現れる素晴らしい風景を眺めながら、クマ蔵が熱く考え、固く心に誓っていたことがある。乗船前にリューデスハイムの街で見かけた、実に旨そうな湯気のたつスープのことである。
 ちょうどお昼時、通りに面したテーブルに陣取ったばあちゃんが、満面に笑みをたたえて、湯気の立つ白いスープポッドを抱え込んでいた。スープの横には丸いパンが置かれ、おばあちゃんは耳まで裂けそうな幸せな笑顔で、スープにパンをひと切れ、タップリと浸していたのである。
 5月中旬ではあったが、昨日マインツで降った冷たい雨がようやくやんだところで、河を吹き渡る風は冷たく、ライン河の風景も寒々しかった。
「こりゃ、明日は1日リューデスハイムで過ごして、あのスープを何としても注文しなきゃいけないな」
「どうしても、ばあちゃんと同じ格好で、スープポッドを抱え込まなきゃいけないな」
「パンにスープをタップリしみこませて、スープをダラしなくポタポタこぼしながら、見せびらかすように食べなきゃいけないな」
以上のようなことを真剣に考えた。スープを作るヒトも、スープ君自身も、そうやって抱え込まれてポタポタこぼされながら、満面の笑みで食べてもらいたいに決まっている。食べる時は、ダラしなく、イヤしく、お行儀悪く食べた方がいいのだ。
リューつぐみ
(リューデスハイム「つぐみ横町」。期待通りの肌寒い曇天になった)

 そういうわけで、舟下りの翌日も、舟下りはしないけれども、舟下りの出発点リューデスハイムに向かった。滞在しているフランクフルトからリューデスハイムまでは列車で1時間ほど。どうしてもスープ・ポタポタをやって、それから有名な「つぐみ横町」をノンビリほっつき歩きたい。
 ただ、そのためには必須の条件がある。スープの湯気を顔に温かく感じ、スープ・ポタポタを心から楽しむためには、天候は雨模様、出来れば息が白く見えるほど肌寒い日でなければならない。気難しいクマ蔵は、てるてる坊主を逆さまにするような気持ちで、翌日が震えるほど肌寒い1日になることを願ったものである。

1E(Cd) Ashkenazy & Philharmonia:SIBELIUS/SYMPHONIES1-7 4/4
2E(Cd) Solti & London:WAGNER/DAS RHEINGOLD 2/2
3E(Cd) Max Roach:DRUMS UNLIMITED
4E(Cd) Jochum:BACH/JOHANNES PASSION 1/2
5E(Cd) Jochum:BACH/JOHANNES PASSION 2/2
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