2011年05月11日(水)

Sat 110507 「セベ」とビールの百花繚乱’90 フランクフルトではアップルワインを飲む

テーマ:ブログ
 セベ・バレステロスが急死してしまった。ゴルフ解説の戸張捷さんは、バレステロスが画面に登場するたびに「セベ」「セベ」と、親しげにファーストネームで呼んでいたものだ。「セベなら、このアプローチは…」「このショットは、セベらしくありませんね」というのである。
 戸張さんの解説を聞いていると、「出場しているどの選手よりゴルフがうまいんじゃないか」「いっそ戸張さんが出場したら、メジャーの大会を総なめにするんじゃないか」と思うことがある。魅力的な声の魔力というか、自信たっぷりであることがどれほど大切かを痛感させられるというか、要するに今井君が師匠とあがめるヒトのうちの1人である。
 だから、戸張さんが例の声で「セベ」と呼ぶのを一度聞いてしまうと、バレステロスはもう絶対に「セベ」であり「セベ・バロステロス」であって、ただ単に「バレステロス」と言われてもピンと来なくなる。
 急死のニュースを新聞で見たとき、クマ蔵君は「セベ・バレステロス」「セベ・バレステロス」と何度も何度も呟いてみた。やっぱりあの名選手はどうしても「セベ」であって、ただのバレステロスなんかではないのだ。
 どういうわけか、何度も「セベ・バレステロス」を繰り返すうちに、今井君の脳裏に「マッツ・ビランデル」の名前が浮かんだ。彼は80年代後半に活躍したスウェーデンのテニス選手。何の脈略もないが、セベにマッツ、名前の連想にいちいち脈略なんか求めていたら、人生もつまらないし、ブログも窮屈である。
 今井君の90年代の記憶の中で、セベ・バレステロスは大切なヒトである。当時は、次々とビールの新製品が売り出され、まさに百花繚乱。セベ・バレステロスもビールのコマーシャルに登場、ゴルフ場の彼がガッツポーズで広告したのは新発売「Z」であった。
 2000年以降、発泡酒と第3のビールの百花繚乱時代になってしまったが、90年代前半はまだバブル時代であって、ホンモノのビール以外は誰も口にしなかった。ビールみたいでビールじゃない中途半端なシロモノの百花繚乱などというのは、決して好ましいことではない。
レーマー1
(フランクフルトの中心・レーマー広場)

 思い出しても心が躍るが、87年にアサヒスーパードライが発売されて、日本のビール天国が始まった。落合信彦が初代のキャラクターを務めたCMは有名である。
 若い諸君は「落合信彦って、誰?」「落合信子の間違いじゃないの?」と言うかもしれないが、それは中日ドラゴンズの監督の奥さん。落合監督は秋田工業出身だ。は? 話がどんどんそれていくのを、クマ蔵はいかんともすることが出来ない。食べ物がいっぱいの豊かな森のクマさんは、一カ所に集中なんか出来ないのだ。
 それまでの日本は、キリンラガー一辺倒。「とりあえずビール」というのは「とりあえずキリンラガー」ということであって、わざわざ「キリンラガーください」と言わなくても、もともとキリンラガーしか出てこなかったのである。
 もちろん、北海道ならサッポロ黒ラベルが出てきただろうが、それは北海道だからこその幸福or至福。東京で「とりあえずビール」と注文してキリンラガー以外が出てくるなんて、まずあり得ないことであった。
 しかも、オジサンたちの根強い保守志向が、これまたいかんともしがたい。飲み比べもしてないくせに「キリン以外はビールじゃない」と断言したオジサンたちこそ、日本の高度成長を支えた世代。嗜好品の多様化とは、ノンキな2代目3代目に許される贅沢&ワガママに過ぎないのかもしれない。
 87年、落合信彦とともにやってきたアサヒスーパードライは、だからこそ衝撃的だった。「あれって、奇跡的に旨くないですか?」と、新宿上空にUFOの大群を見たような衝撃とともに、みんなそれぞれの感動を熱く語ったものである。
ユーロ
(2009年春、まだユーロは絶好調だった)

 経営危機さえ囁かれたアサヒがこれ1発で立ち直るのを見て、キリンもサッポロもサントリーも、指をくわえているはずはない。そろって「ドライ」を売り出した。キリンなんか、キャラクターにジーン・ハックマンを起用するほど力が入っていた。
 諸君、パックマンとは違うでござるよ。映画「フレンチ・コネクション」のジーン・ハックマン。その大スターのハードなスーツ姿に重ねて「ドライ・ドライ、半端じゃない」の音楽が流れるCMを見たら、落合信子じゃ、おっと落合信彦じゃ、勝ち目はないように思えた。
 ところが、やってみるとわからないもので、アサヒ以外のドライの売れ行きは芳しくない。あっという間に勝負がついて、アサヒ以外はドライ市場から撤退。これが結果的にはビールの百花繚乱につながったのであって、日本のビールは世界に類を見ないほど豊かになった。
 90年代に生まれ、90年代に消えていった百花繚乱のビールは、枚挙にいとまがない。若い諸君は、パパに尋ねてみたまえ。「吟仕込」、パパは覚えているだろう。山口智子と赤井英和でCMを制作した「ダイナミック」。「レッドビール」なんてのもあった。せっかく武田鉄矢を起用したのに苦すぎて売れなかった「ほろにが」、同じ路線で早々に消えた「焙煎」。やはり日本人は苦すぎるのは苦手なのだ。
寿司ライブ
(食べ放題の「スシ・ライブ」。「なんちゃって和食」の典型であるね)

 「ビア吟醸」「ピルスナー」「秋味」「キリンクール」「クールドライ」「素材厳選」。このあたりから、百花繚乱すぎて、むしろ粗製濫造気味の新発売ラッシュ。春になるとピンク色のデザインの春限定ビールが並ぶようになって、そこからはホントに粗製濫造になった。
 ネーミングも何となく順列&組み合わせっぽくなって、竜鉄也・竜雷太・藤竜也みたいな感じ。諸君、藤原竜也とはまた別人である。そこに、税制とか酒税法云々よりももっと深刻な、発泡酒や第3のビールへの抜け道があったように思う。
 こうしてようやく、話はセベ・バレステロスの「Z」に戻ってきたのである。諸君、こうやって意味もなくダベっているのは、ホントに楽しいものだねえ。しかし諸君、これは商学部か経営学部のレポートに使えそう。社会学部の卒論にいかが。文化人類学だっていけるんじゃないかね。
レーマー2
(レーマー広場、今井君は毎晩この辺をうろついておりました)

 「ドイツに行ってきます」と言うと、多くのヒトから「ああ、季節もいいし、ドイツで美味しいビールを飲んでくるんですね?」とニコニコされることが多い。しかし正直に申し上げて、ビールは日本のものが圧倒的に旨い。ドイツだろうがチェコだろうが、少なくとも今井君は、日本の旗色が悪いとは思えない。
 イタリアなんか、どこの店でもビールがヌルいので、「怒り心頭に発する」である。イギリスのパブのビールは、まあ旨くないことはないが、「泡」というものがない。1パイントの大きなグラスに、てっぺんまですべて黄金色のビール。おお、それじゃ香りも立たないし、色合いも美しくない。
りんごちゃん
(フランクフルト、道路にもリンゴちゃんが埋め込まれている)

 うにゃ。ビールは日本に限る、それが今井君の意見。政府が観光立国を訴えるなら「世界一旨い日本のビールを飲みにいらっしゃい」と首相がニッコリするのも悪くない。
 もっとも、今の首相じゃちょっと。飲むと横柄な仏頂面になりそうでイヤだ。前首相だと、実現不能の夢を語る妙な宇宙人になりそ。新宿上空のUFOに収まっていた方が無難だ。そのまた前だと、口が曲がって漢字の読み方を間違えそう。CMの人選は、なかなか難しい。
 というわけで、フランクフルトに到着した今井君は、何も「ドイツのビールが楽しみだ」「何が何でもソーセージとポテトでドイツビール」「ホフブロイハウスって、ミュンヘンにしかないの?」というわけではない。
 今井君がこの旅行で楽しみにしていたのは、フランクフルト名物のアップルワイン。「アップル原料なのに甘くない」という、マコトに不思議なワインである。「ドイツ人もビックリ」なほどたくさん飲み干して、日独友好に寄与しよう。そう考えて、初日から早速張り切ってレーマー広場に出かけることにした。

1E(Cd) Midori & McDonald:ELGAR & FRANCK/VIOLIN SONATAS
2E(Cd) 芥川也寸志&東京交響楽団:エローラ交響曲など
3E(Cd) Kirk Whalum:COLORS
4E(Cd) Kirk Whalum:COLORS
total m28 y355 d6320
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