2010年09月06日(月)

Mon 100809 只見線日帰り旅行で関東圏を大周遊 「みんな」というコトバの暴力と対処法

テーマ:ブログ
 8月30日、今年3回目の「東京都区内→東京都区内」の旅をしてこようと考えて、朝8時に代々木上原を出た。1回目は2月、東京→盛岡→秋田→(北陸線)→京都山科を回って東京に帰ってきた。2回目は7月、東京→和歌山→金沢→越後湯沢を回って東京に戻った、ついこの間の講演旅行である。
 1回目も2回目も4~5日かけての余裕のある旅だったが、今回は授業収録ラッシュの合間をかいくぐっての日帰り旅行。朝8時に出て、夜10時には東京に戻らなければならない。翌日31日は三重大学2010年度、9月1日には熊本大学2008年度の解説授業があって、綿密に予習するにはタップリ時間がかかるのである。
 8月30日は、東京で37.5℃まで気温が上がったたいへんな猛暑日。朝のNHKニュースの天気予報では「朝7時の段階で既に気温29℃を超えている」というウンザリするような情報を伝えている。これから向かうのは北の方角だし、東京から北に向かえば当然標高も上がる。途中には熊谷とか館林とか、猛暑で有名な地名が並ぶけれども、新潟県から福島県に抜けるルートなら、ホッを一息つけるような涼しい風にも会えるはずである。
きっぷ1
(東京都区内→大宮で9560円って? 経由をみれば理由がわかる)

 予定のルートは、まず東京→浦佐→小出。浦佐まで上越新幹線を使えば、小出までは2時間で着く。小出で蕎麦でも食べて、小出発13時半の只見線に乗る。只見線は4時間かけて新潟県から六十里越えトンネルを抜け、福島県会津若松に向かう。
 只見線のディーゼルカーにはクーラーがない。この猛暑日にクーラーなしの4時間はきつそうだが、六十里越えの長いトンネルは、秋の気持ちいい冷風で満たされているはずである。戊辰戦争のとき、瀕死の河井継之助が長岡から会津に逃れたルートだが、今はこのトンネルで20分もあれば県境を越えられる。会津若松到着が17時すぎ。郡山行きの磐越西線を1時間待つ間に、会津若松駅前で軽く一杯やって、郡山からの新幹線で駅弁を楽しむのも悪くない。以上が予定のルートである。
きっぷ2
(東京→大宮9560円のナゾの切符と、東京→浦佐の自由席券)

 男というものはみんなバカなもので、1円の得にもならないこういう旅を2ヶ月か3ヶ月に1回はしないと、だんだん世の中が悲しくなって、とても仕事どころではなくなるのである。そういうことを書くと、「そんな男はどこにもいねーぜ♨オメエだけだろ♨けっ!!」という罵声が飛んできそうであるが、まあそれは「男というものは」という大雑把なくくり方と断定の口調が反感を呼んだだけであって、あくまで筆者の責任である。
 もし「男というものはみんな」という主語が反感を招くとしたら、「私の知っている男はみんな」と言い換えれば、問題はそれで解決する。世界中に現在生きている全男子約40億人を分母にすれば、分子になる「私の知っている男」が100人だろうと1000人だろうと、その分数は「40億分の100」「40億分の1000」で、どっちにしてもほぼゼロに等しくなる。
 ましてや「男というものはみんな」のような表現をするとき、念頭にあるのは2010年のこの時この世に生きている男たちばかりではない。古代ローマのオリーブオイルくさい男たちも、中世の血なまぐさい男たちも、ルネサンスのワイン臭い男たちも、幕末維新の汗臭い男たちも、古今東西全ての男たちを包摂するのである。40億という分母は、自然80億にも100億にも膨らんで、「概算ゼロ」をさらに「完全なゼロ」に近づけてくれるのである。
 こうして「自分が知っている男たちはみんな」にしてゴマかしてしまえば、あっという間に「そんなヤツ、だれもいねーぜ」という罵声は消える。少なくとも、以上に述べた事情を理解した人なら、罵声を浴びせることは不可能である。「実際には誰もいませんが」「実際にはワタクシだけかもしれませんが」と、たいそうオズオズした魔法使い的な態度で話し始めたことになるからである。
猫というものはみんな
(みんな言ってるぜ。猫ってみんなバカだって)

 全く同じことを「みんな言ってるよ」みたいな表現に当てはめると、生きるのが楽になる。常に躁状態のクマどんと違って、気の弱いおカタや気の小さいヒトでも、とってもラクに生きられる。例えば「先生の授業はつまらないって、みんな言ってますよ」「オメエなんか、みんな嫌ってるぜ」「みんな言ってますが、あなたは会社のお荷物なんですよ」の類いの最悪の罵声を浴びることがある。しかし、ごく冷静に考えて、その「みんな」は実際には決してeverybodyではなくて、「ボクの知ってる人はみんな」「オイラの知り合いはみんな」に過ぎない。
 つまり、先程の論理をたどるまでもなくゼロに等しいのであって、「ボクの知っている人はみんなそう言っているけれど、ボクの知っている人はもともとゼロに等しいのだから、要するに誰もそんなことは言っていない」ということになる。「オメエなんか、みんなに嫌われてるぜ」という罵声には、「ああ、そうですか。誰からも嫌われていないと理解して構わないんですね」と応酬していいことになる。
 問題はeveryとanyとの区別ができない、またはしっかり理解できない人が世の中の大勢を占めているということである。袋の中に十数個のタマを入れて、どの1個(any)を取り出しても必ず黒なら、袋の中は全て黒と判断して間違いないはずだが、それはあくまで「袋の中」の狭い話であって、袋の外の無限大に広い世界では、話は全く別である。どんなことであれ、「みんな」というコトバの暴力に悩んでいる人がいたら、袋の外の広い世界にフト目をやるだけで、周囲の色彩は一気に明るいものに変化する。必要なのは、袋の外を見る決意だけである。

1E(Cd) Bruns & Ishay:FAURÉ/L’ŒUVRE POUR VIOLONCELLE
2E(Cd) Collard:FAURÉ/NOCTURNES, THEME ET VARIATIONS, etc. 1/2
3E(Cd) Collard:FAURÉ/NOCTURNES, THEME ET VARIATIONS, etc. 2/2
4E(Cd) Cluytens & パリ音楽院:BERLIOZ/SYMPHONIE FANTASTIQUE
5E(Cd) Lenius:DIE WALCKER - ORGEL IN DER WIENER VOTIVKIRCHE
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