2010年05月25日(火)

Sat 100501 韓国人女性2人組のモデルちゃんとカメラちゃん ウィーンの「見残し」

テーマ:ブログ
 ベルベデーレ宮殿前のクリスマス市の閑散ぶりと、焼きグリの乾燥ぶりに、すっかり腰を抜かしたクマどんは、クリムトもまた同じクリらしく(つまり「栗ムト」というオヤジギャグですが、まあいいじゃないですか。何しろ昨日の続きです)乾燥して味気ないだろうと考えて、早々にベルベデーレを立ち去ることにした。
 そのクマどんの目の前を(スミマセン、意地でも昨日の続きです)、韓国人女性2人組が通り過ぎていく。おお、ヨーロッパで見かける韓国人女性は、たいへん激しい女性たちが多い。3年前、シエナからフィレンツェ経由でボローニャに向かう特急の中で向かい合った韓国人の超不機嫌オバさんについては、Fri 080815参照。いんにゃ、参照どころか必読としてもいい。あの出会いは、長いクマどんの人生の中でも、最も驚くべき出会いのうちの1つであった。
ベルベちゃん
(ベルベデーレ宮殿、正面)

 ベルベデーレの2人組は、別の意味で激しかった。激しく手を絡ませあった2人のうち、やがて一方がポーズをとり、もう一方がカメラを構え、ベルベデーレ宮殿をバックに次々と写真を撮っていく。観察してみると、約3秒に1枚の割合である。モデル役とカメラマン役というか、とにかくモデルちゃんが1歩進むごとに「いかにもモデル」のポーズを決め、カメラちゃんは一瞬の間を置いてシャッターを切る。
 2人の息は驚くほど合っていて、ほとんど日本のお正月の餅つきを思わせる。杵で一ツキ「ぺったん!!」、手ぬぐいを巻いたコネ役が「よいしょ!!」。「ぺったん!!」「よいしょ!!」「ぺったん!!」「よいしょ!!」、そうやって、やがて真っ白くて温かい美味しそうなおモチがつきあがっていくのだが、この2人の間合いはそれとそっくりであって、モデルちゃんが「ぺったん」と1歩踏み出せば、カメラちゃんが「よいしょ」とシャッターを切る。
 それを1歩ごとに正確に繰り返して、ベルベデーレ宮殿の前の広大な雪野原(正確には広大な庭園)を、2人は次第にクマどんから遠ざかっていく。むかしむかしの日本で「エビちゃん」とか「もえちゃん」とかいうモデルさんが大流行したことがあったが、この日のモデルちゃんの1つ1つのポーズの決まり具合は、全盛期の彼女たちを髣髴とさせるものがあった。
 なつかしい、あまりになつかしい。よく見ると、1歩ごとにモデルちゃんの表情が微妙に変わり、しかも全て「口、半開き」のモデル顔を忠実に実践しつづけている。筆者の職業柄、独断的な審美的評価や個人的な好みをあまり露骨に表現するのは控えるべきだとは思うが、こういう場合、なぜかモデルちゃんよりカメラちゃんのほうがずっと美しくみえてしまう。どうもクマどんは、「口、半開き」のモデル口や、意味のないキラキラお目々は好きではないらしい。
遠ざかる
(次第に遠ざかるベレベデーレ)

 まあ、それこそ意味のないそういう感慨にふけりながら、クマどんは吹雪の寒さや耳の冷たさも忘れて、ニガい乾燥グリを噛みしめていた。その遥か向こう、降りしきる雪の向こうを、もう豆粒のように小さくなりながらも、「ぺったん」「よいしょ」「ぺったん」「よいしょ」のリズムも楽しく、2人はやがてウィーンの街のどこかに消えていったのである。
 さて、こうして12月のウィーン滞在は終わりを告げることになった。今回の中欧&東欧旅行の目玉は、あくまでブダペストとプラハであって、ウィーンは言わば中継点として選んだに過ぎない。中継点についての記事だけで合計1ヶ月以上もブログを書き続けたことになるが、そういうのもウワバミ君の趣味であって、まあ許してもらうしかないのである。
男社会
(ベルベデーレの「男社会」的な彫刻ちゃん)

 中継点と言いながらもすっかり満喫したウィーンを去るにあたって、お気に入りの場所をもう1回ずつ訪ねて歩いた。こういうのを「見残し」と呼んでいるが、海外旅行の時には必ず1日ずつ余裕をもって、見残したところを1カ所1カ所つぶし、気に入った場所や店をもう1度訪れることにしている。
 今回のウィーンでは、まず美術史美術館前(マリア・テレジア像の下)のクリスマス市。ここの焼きグリの旨さは、ベルベデーレの焼きグリ屋に見習ってほしいほどだったし、猪肉のハンバーガーの湯気の上がり具合も最高だった。次に市役所前のクリスマス市。観光客専用、地元のヒトのほとんどこないクリスマス市だが、とにかく有名なので見残してしまうのはイヤだった。最後に、初日の夜に傾いたテーブルでワイングラスを粉々に砕いてしまったレストラン「グルーフェンバイスル」(Mon 100104/Tue 100105参照)にも出かけた。
市役所前
(ウィーン市庁舎前クリスマス市の「甘いもの屋」)

 どうしても行きたいと考えていたのに見つからなかったのが、オペラ座近くの裏通りにあるはずの「ラーメン京都」(Sun 100103参照)。5年前、深夜0時を過ぎていたが、どうしてもラーメンが食べたくなって入ったのがこの店。その直前に、明らかに大ゲンカをしてホテルをチェックアウトしてしまったらしい日本人カップルを見かけ「こんな時間にこんな街で行き場所をなくしたカップルの行く末」を案じつつ、それでも自分自身がどこまでも大切なウワバミどんは、カップルの運命のことなんかすぐにどうでもよくなってしまった。
 中国人夫婦の作る「ラーメン」は、実際にはラーメンとは名ばかりの野菜煮込みに、薄黄色いウドンみたいな麺が5~6本絡まりあっている奇妙な食べ物であったが、それでも身体の心から暖まってホテルに戻ったものである。
 あれから5年、カップルはどうなっただろう。さっきの韓国人女性のモデルちゃんとカメラちゃんはどうなっただろう。ウワバミどんは、その種のとりとめもないことを思いつつ、ホテル・ザッハーに溢れるチョコレートの匂いに酔っ払いそうになりながら、ウィーンの最後の夜は更けた。窓からは相変わらずライトアップされたシュテファン寺院の屋根が、いつまでもいつまでも吹雪にけむって見えていたそうな。
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