2010年01月12日(火)

Thu 091224 ウィーンでの今井どんの朝 ホテル・ザッハーの朝 お菓子の家

テーマ:ブログ
 今井どんは、そういう夢のような日本人団体とは違って(すみません、昨日の続きです)、決して高尚な存在ではない。高尚な美術館にも、高尚なオペラ座にもあんまり興味がない。ベルベデーレ宮殿に行けば、クリムトの「接吻」があって、確かに4年前にはそれを見にベルベデーレに入ったけれども、「クリムト『接吻』と再開するためにウィーンに来た」と臆面もなく発言するほど高尚な趣味の持ち主ではないのである。少なくともそれほど高尚なおカタが、出発の前日に酒にむせ返って土壁に激突したり、ヒタイから流れるリンパ液のせいでバンソーコーを寒風にピラピラたなびかせたり、そういうことは決してしないはずである。

(ウィーンmust5:ベルベデーレ宮殿。ただし4年前、2005年2月22日。この翌日、列車でアルプスを越えヴェネツィアに向かった)

 だから今回の旅行の初日も、ダラしなくいつまでもホテルの部屋で眠っていて、昼近くなってからノコノコ街に(しかもこの上なく面倒くさそうに)出かけることにした。日本人団体がまるで宗教団体か中学受験塾のノルマのような、勤勉きわまりない旅行に苦しんでいるのとは、まるで問題にならないぐらい怠惰である。
 だって彼らは朝7時に整然と朝食をとり、7時半にはもうツアーバスに乗り込んで、決められたスケジュールを着々とこなしているのだ。「午前中は美術館を満喫」「昼食は名物♨♨♨を満喫」「午後は…宮殿を見学」「有名カフェ…でご休憩」。その後は「クリスマス市を満喫」「夕食は☆3つレストランにご案内」「オペラをご鑑賞」。明日の早朝には荷物をまとめて「プラハにご出発」だったり「一路、帰国の途へ」だったり、うひゃ、うひゃ、とてもカニ蔵どんにできることではない。

(ホテル・ザッハー、朝のロビー1)

 ま、怠け者のクマどんも、一応スケジュールは決める。ただしそのスケジュールの決め方が、おそらくこの世で一番不承不承というか、やる気のないことこの上ないので、だれか日本人のツアーコンダクターが今井どんの行動を知ったら、頭から湯気を出して激怒するのではないかと思うぐらいである。
 10時半頃、「もうこれ以上眠れない」と決まるまで、だらしなくベッドの中で過ごす。テレビをつけることもあるが、つけないこともある。面倒なので朝食は食べない。蔭山英男先生とか、朝日新聞の「花まる先生」とか、そういう品行方正な先生がたによれば「早寝、早起き、朝ご飯」でいくらでも成績は上がるらしいのであるが、クマどんなんかが今さら成績を上げてもなんにもならないので、明け方までモゾモゾ起きていて、起きるのは10時で、朝ご飯なんか絶対イヤである。
 ま、今回はクリスマスの最中に飢え死にすることがないように「玉子スープ」(通称「玉ス」)と「豚汁」と「ココナッツ・サブレ」を大量に持参したから、そういうものでちょこっとお腹を満たしてごまかすことにする。

(ホテル・ザッハー、朝のロビー2)

 それが済むと、洗面所の鏡でヒタイの傷をみて、まだ血液の混じったリンパ液が流れ続けているのを確かめる。少し化膿しているようでもある。確かに、ホテルの枕に傷口から流れ出た汁がシミを作っている。おお、汚い。苦笑しつつ、傷口の写真を撮り、それからシャワーを浴びて、絆創膏を貼りなおし、絆創膏を貼った写真も撮って、やおらガイドブックを開き「さて、どこへ行こうかな」の検討が始まる。ここまで1時間。
 やっと身支度を整えて部屋を出る頃には、部屋の前にはハウスキーパーの掃除機とワゴンがデンと据えられ、「まだ部屋にいるのはアンタだけだよ」「アンタみたいな客が泊まってると、アタシたちが迷惑なんですけどね」という顔のメイドのオバサンが忙しそうに走り回っている。時計は既に11時半。確かに迷惑な客であるに違いない。

(クリスマスツリーとお菓子の家)

 ホテルのロビーには、すでに真昼の多忙な空気が漲っている。昨夜チェックイン時に見たクリスマスの夢のような雰囲気は変わっていないのだが、ビシッとスーツを着込んだ中年男女のビジネスパーソンたちが、ある者はパソコンを開き、ある者は新聞に読みふけりつつミーティングを待っている。もう始まった難しそうなミーティングの輪もある。おお、さすがホテル・ザッハー。昼前になってやっとモゾモゾ動き出す、山の中の獣のようなオジサンは今井どんだけなのである。

(お菓子の家。拡大図1)

 そうは言っても、ロビーのクリスマスツリーの前には昨日はなかった「お菓子の家」が飾られている。これを写真に収めないのは、どう見ても見栄のはりすぎであって、作った人にも飾った人にも余りに失礼である。そのすぐ近くには「ウィーンで一番ダンディ」と言ってあげてもおかしくないオジサマ・ビジネス・パーソンが陣取ってパソコンだか何だかを相手に奮闘しているところだったが、かまわず思い切ってお菓子の家に接近し、何枚もカメラに収めることに成功した。

(お菓子の家。拡大図2)

 この様子を目で追うダンディ・オジサンの驚きの表情も、なかなか忘れがたいものがある。何しろ、接近してきたのは、この辺ではなかなか見かけぬ東洋のクマである。紫の毛糸の帽子をかぶった、中年のクマである。ヒタイにはバーソーコー、そのバンソーコーに収まりきらない大きな傷口から、何だか汚い汁が滲み出している。しかも、クマの構えたカメラの先にあるものは、シャケでもドングリでもなくて、可愛い「お菓子の家」である。ダンディ・オジサマが視線を離せなくなったのも、まず無理はない。シーンと静まり返った不気味な緊張のなか、カタい視線を浴びながら、クマどんはかまわず何度もシャッターを切ったのであった。
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