2010年01月12日(火)

Wed 091223 ウィーンにはアジア系アフリカ系の人が少ない 日本人観光客を観察する

テーマ:ブログ
 ウィーンを歩けば、まず日本人旅行客の少なさに驚く。ミラノとかパリとかローマに比較して、アジア人全体が圧倒的に少なくなるのと、アフリカ系の人たちを見かける頻度がやはり圧倒的に低くなるのが印象的であるが、その中でも特に日本人が少ないのである。
 日本人を見かけるとすれば、そのほとんどがツアー客。ツアーの大型バスでどっと押し寄せて、おそらくガイドブックに「見るべきだ」と記載されているものだけを血眼で探し、そこで写真を4~5枚撮れば、もうあっという間に引き上げる。夢のように襲ってきて、夢のように去っていく。そういう疾風怒濤のようなバスツアーは、日本人団体か中国人団体であるが、4~5年前に比較すれば、ヨーロッパ中どこに行っても、日本人団体は激減、中国人団体は激増。その傾向が中欧とか東欧では特に目立つように思う。

(ウィーンmust1:国立オペラ座)

 若い女性2人連れなら、まず間違いなく韓国の人である。手をつないだり、お互いの腰に腕を回しあったり、有名な観光名所で1人が盛んにポーズをとり、もう1人が盛んに写真を撮ったり、まあそういう関係を思わせる状態なら、韓国女性2人連れであることは、はるか遠くからみても、まず間違うことはない。おそらく韓国女性の中での長い流行であって、我々の知らない、韓国独特の激しいドラマとかアニメとか小説とか、その類いのものの影響なのだろうと思う。
 その韓国女性2人連れに男子の紛れ込んでいる確率は低くて、たまに女子2人に男子2人が絡まっていても、何だか添え物というか、邪魔者というか、要するに女子2名の用心棒みたいにしか見えないのは、おそらく実際にその通りの存在に過ぎないのである。あくまで重要なのは「女子2名でのヨーロッパ旅行」なのであり、絡んでいる男子2名にしても、何の不満もなくその地位に甘んじている様子である。

(ウィーンmust2:王宮)

 「中国人女性2人組」というのも、昨年一昨年あたりから目立つようになった気がする。韓国系との区別のつけ方は(別に区別なんかつけなくてもいいのだが)、(1)男子が絡んでいる率が圧倒的に低い(2)韓国系のファッションが黒を基調としているのに対し、中国系は白・赤・黄などの色彩が入ることが多い、などか。
 ついでに、中国系の女性たちのほうが、行動がより大陸的であるということもあるかもしれない。チケット売り場に長い列ができていても、その列がヨーロッパ独特のオダンゴ状になっていても、彼女たちはその列に臆することなく激しく突っ込んでいき、他者をかきわけかきわけ、他者を押しのけ押しのけ「かきわける」「押しのける」権利が存在するかどうかは一切自問することなく、たゆみなく前進を続け、周囲の困惑とか迷惑とか舌打ちの音とか、そういうものを顧慮することなく、どんどん望みのものを手に入れていくのである。

(ウィーンmust3:夜のホテル・ザッハー)

 日本人観光客の特徴は、年齢層が高いこと。日本人団体の2大勢力は、関西系の「トラピックス」と首都圏系の「クラブ・ツーリズム」であるが、遠くから眺めた感じではそのどちらも平均年齢60歳を超えている。彼らの会話に共通するのは「自分がどれほどベテランであるか」を、巧みに周囲の仲間に思い知らせるテクニックである。まあ、確かにそういう年齢になれば、ベテランであるのは間違いない。
 2大勢力のうち、「トラッピクス」のほうが集団性が強くて、彼らが個人で行動しているところはほとんど見かけない。首都圏系は、どちらかと言うと「お上品」であり「ご高尚」に行動し、個人での行動も嫌がらないようである。彼ら彼女らとすれば、ウィーンに来たんだから、「何をさておいても美術館とオペラである」らしい。だから、ガイドブックで「☆、3つですっ!!」と堺正章が絶叫する「チューボーですよ」の世界に近づけば近づくほど、日本人団体との遭遇の可能性は高くなっていくし、一番日本人密度が高いのはオペラ座周辺。オペラ座から離れれば離れるほど、日本人密度は稀薄になっていく。

(ウィーンmust4:シェーンブルン宮殿)

 こういうのは、カフェとかレストランでも同じことである。ガイドブックで「MUST」と書かれているようなカフェに足を踏み込んでしまうと「ありゃりゃ、こんなところに隠れてたんだ!!」と叫びたくなるほど、日本人団体が大挙して座り込んでいる。というより日本人に占拠されて、店の人もちょっと途方に暮れている。
 おそらくオペラ座や美術館(というより、正確にいえばその中の「土産物ショップ」)も途方に暮れているのではないかと思うが、他の場所では決して見かけない珍種の生物が、そこにだけはウジャウジャ大量に存在して、高尚な顔で、高尚なことを、高尚な身振り手振りで論じあい、ツアーコンダクターの号令一下、きわめて整然と会計を済ませ、驚くほど整然と荷物をまとめ、驚くほど整然とバスに乗りこんで、周囲が呆気にとられるのを尻目に、ゴミ一つ残さずに夢のように姿を消してしまうのだ。
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