2010年01月10日(日)

Tue 091222 ウィーン第1夜 ドイツ語の出番が少ない ホテル・ザッハー

テーマ:ブログ
 空港からタクシーに乗って、20分ほどでウィーンの中心街に入る。ウィーンは2005年2月以来だから4年ぶり。ドイツ語圏は昨年5月のライン河旅行以来だから半年ぶりである。ドイツ語は、単に旅行で使うだけなら、勉強しがいのない言葉である。何しろドイツ人は決定的に英語が得意である。得意だから、ドイツ語が得意そうでない外国人旅行者を見かけると、ほとんど餌食を発見した肉食獣のように、実に嬉しそうに英語で話しかけてくる。「しめしめ、英語、つかってやろうじゃないか」という得意満面の様子なのである。

(宿泊先ホテル・ザッハーのロビー 1)
 
 ホテルや空港やお土産屋さんや旅行関係者の間で「英語が通じる」どころではない。田舎のおばさんでも、飲み屋で隣り合ったオジサンでも、涙が止まらないおじいさんやおばあさんでも、実に積極的に英語で話しかけてくる。昨年5月、フランクフルトのレーマー広場で名物アップルワインをガブガブやっていたら、70歳ぐらいのオジサンが「で、どうします?ドイツ語にしますか?英語にしますか?」と、おお、実に自信満々で「あなたの好きなほうで話しましょう」と提案してくるのであった。
 ここまで相手が自信満々では、もう「英語帝国主義に抵抗しよう」などという気力はすっかり萎えてしまって、「はい、では、英語にしましょう」と、残念ながらヘナヘナ応じてしまう。こうなると、せっかくドイツ語を勉強していても、実際に使うのはGuten TagとDankeだけ、あとは別れ際にAuf Wiedersehenぐらいか。ミュンヘンとかウィーンとか、ドイツ語圏南部に出かけてGuten Tagの代わりにGrüß Gottとでも、知ったかぶりをして言ってみれば、それ以上はドイツ語なんか使うチャンスがない。要するに「地元の人に媚を売る」だけのことで、あとは変なドイツ語の発音に苦笑いされながら、「英語にしましょう、いいですか?」となだめられるありさまである。

(宿泊先ホテル・ザッハーのロビー 2)

 21時、宿泊先のHotel Sacherにチェックイン。オペラ座の隣りの豪華&超有名ホテルで、4年前に宿泊したHotel Astoriaのお隣である。4年前は「ザッハー・トルテ」で有名なホテル内のカフェで蒸留酒を2~3杯飲んだだけで、どういうわけだったか従業員の横柄さと慇懃無礼に大いに機嫌を悪くして帰った。ザッハーだけでなく、ウィーン全体に対する印象も大いに悪くして終わってしまった。
 どうも「市民全体がアジア人全体に対して覆いがたい優越感をいだいている」あるいは「東洋人蔑視が定着しているらしい」という印象さえ残ったのである。あの時は余程ふてくされていたとみえて、「はいはい、パプスブルグは偉いですねえ」という捨て鉢なセリフまで飛び出しかねないほどであった

(4年前の宿泊先、ホテル・アストリア)

 今回ここに4泊するのは、リベンジのつもり、もっと正確にいえば、そういう悪印象を一掃するためである。あんな悪い印象をいつまでも引きずっているのは自分でも不愉快だから、しっかり「ウィーン大好き」になってからブダペストに向かいたい。だからこの4日間の目標は「ブダペストになんか行きたくない」「このまま半月ずっとウィーンにいたい」と感じること、それどころか「どうしてブダペストやプラハをたった半月の旅程に入れちゃったんだろう」「いつもと同じように、1つの都市で半月全部費やす予定にすればよかった」と嘆きながら、いやいやブダペストに向かうこと、それができれば4年前のリベンジは果たせたことになる。

(夜のシュテファン寺院とクリスマスツリー)

 ウィーン滞在はたった4日であるから、巨大なスーツケースの中身を全部明けて「荷解き」するのは面倒である。必要なものだけその都度引っぱり出して使うことに決めて、とりあえずウィーンの繁華街に出る。クリスマス直前の夜9時というのに、オペラ座近くの繁華街は閑散としている。照明も控えめで薄暗い大通りに、クリスマスイルミネーションだけが白々と浮いて、あちこちに物乞いの人の姿が目立つ。そういう薄暗闇のどこにいるのか、大勢の人々のやわらかな話し声が、街を包み込むように深く反響しているばかりである。

(オペラ座近くの店のデコレーション)


(その翌朝)

 気温はおそらくとっくに氷点下まで下がっていて、毛糸の帽子をかぶり、しっかり手袋をしていても、指先も耳も痛くなるほどに冷たい。写真を撮ろうとして手袋を脱ぐと、もう冷たくて痛くて、1分もそのままではいられない。結局、ホテルから徒歩5分ほどのシュテファン寺院まで行ってみただけで、暖かいホテルに逃げ帰ってきた。おお、この暖かさのおかげで、早くもザッハーやウィーン全体への印象はどんどん良いほうに向かいはじめたのである。
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