2008年10月28日(火)

Sun081026我孫子講演会 マッジョーレ紀行最終回(ミラノ風リゾット・ホテルジェットなど)

テーマ:アーカイブ
 15時から東進・我孫子校で講演会。我孫子の講演会は6月にもやっているが、前回は高校3年生対象、今回は高1&2年の生徒の父母対象で、ターゲットが全く別だから、2回目でも全く問題ないのだ。我孫子は遠い。時おり弱い雨が落ちてくるハッキリしない天気の中、いつものようにたとえ雨でも傘は持たずに家を出て、12時半すぎに代々木上原始発の千代田線に乗った。我孫子行である。我孫子着13時45分。始発の電車に乗って終点まで行く長い長い各駅停車の旅だが、ものは考えようである。往復3時間近くかかってくれて、しかも行き帰りとも始発電車なら、ゆっくり端っこの席に座って文庫本ならちょうど1冊読み切れる。私自身は最近、電車の中でデカくてゴツい全集本を読む変なクセがついてしまったので、なかなか「行き帰りで1冊」の境地には至らないが、読書の達人とか活字中毒とかいうカッコいい人たちなら、この行き帰りは楽しいだろう。
 そんなことも感じつつ、代々木上原から我孫子まで1時間半、往復3時間近くの千代田線を読書に費やした。それにしても、デカくてゴツい全集本というものは、どうがんばっても読書が先に進まない。3段組みにビッシリの活字に圧倒されて、たった2ページ読んでページをめくるのに、駅が4つも5つも過ぎていく。なるほどこういう本が時代遅れになって、文庫と新書ばかりの時代になってしまったのも理解できる。「なかなか進まない」というのは、どんなことでも閉塞感を生み出すものらしいのである。
 講演会はいつも通りの大成功。私と同世代のご父母は、話題も私とピッタリ重なりあうらしく、最後まで爆笑が絶えなかった。参加者は50名程度だったが、我孫子という都市の規模から考えても、雑居ビルの一室という会場から考えても、大健闘と言っていいと思う。我孫子のスタッフに、大いに感謝する。開始15時10分、終了16時50分。予定より10分延長することになった。好調なのに延長してしまったのは、講演冒頭で「校舎が雑居ビルの一室であること」について、約10分にわたってお詫びと説明をしたせいである。そのお詫びの最中にも、もうすでに爆笑が始まっていた。おお、楽しかった。

(ヴィラ・アミンタ前、散歩道からのマッジョーレ湖とベッラ島)

 9月13日、マッジョーレ湖の最終日になった。なお、「イタリア湖水地方の旅行を計画してVilla Amintaやマッジョーレ湖をネットで検索したら、不幸にもこのブログを開いてしまった」という人もいるようだ。「なんだこりゃ?」と唖然としていらっしゃることと思う。そういう人のためにお断りしておくと、このブログは予備校講師の日常生活、ネコたちとの交流、受験生へのアドバイス、海外旅行の記録などを混ぜこぜに書きまくっているもので、毎日読んでいただいている方でも(それがまた驚くほどたくさんいらっしゃって、まもなく合計50000アクセスに達する見込みであるが)なかなか焦点の合わせにくい、厄介な代物である。Villa Amintaやマッジョーレ湖の詳しい情報は、このブログ080918以来15回ほどに分けて書き続けてきたし、たくさん写真も掲載しているので、是非過去の記事を参照して、旅行の参考にしていただきたい。
 さて、マッジョーレ湖は相変わらずの快晴だが、さすがに朝は冷え込むようになった。1週間前、Villa Amintaにチェックインしたときにはまだ汗ばむほどだったが、今朝は長袖シャツに綿のベストを着ていないと寒いぐらいだ。高台にある部屋から眺めたマッジョーレ湖の風景も、この一週間で大きく変化したようである。紫の混じった濃い青が、水も空も山も淡く澄んだ青に変わった。あまり詩的ではないが、私にとっては喘息の恐怖を引き起こす初秋の青である。湖畔のストレーザは10月末にはほとんどの店もホテルも店じまいする街だから、秋も急激に深まるようである。

(ヴィラ・アミンタ、部屋の前からのマッジョーレ湖とペスカトーリ島)

 12時チェックアウト。フロントで、4カ国語を流暢に操る例のお姉さんに「お風呂の件でいろいろ迷惑をかけたから」という理由で「お詫びにテラスでワンドリンクいかがですか」とすすめられた。こういう時に宿泊代の値引きを要求してゴネたりするのは、旅行そのものの記憶を粗雑なものにしてしまう。最後は相手に優しくして終わるのが原則で、テラスでのワンドリンクサービスで心から満足することにする。
 今年のコモ湖ヴィラ・デステでもそうだったが、この「ワンドリンク」がなかなかのクセものである。白ワインをグラスで1杯注文すると、おまけのナッツが山のように盛られて出てきたのだ。ヴィラ・デステの超巨大オリーブ20個にも参ったが、ここのナッツの山もまた壮観。私のような大喰らいだからいいが、普通の日本人ならナッツだけでランチが終わってしまうぐらいの大盛りである。食べきれなければ(私のような下品なクマなら)むき出しのままナッツをポケットに押し込んで、電車の中でポリポリやりたくなったりするかもしれない。

(ヴィラ・アミンタ、チェックアウト直前の室内)

 というわけで、初秋のマッジョーレ湖を眺めながら大量のナッツを食べ終わったら、いやに食欲が出た。せっかくサービスしてくれた白ワインも、クマ1頭にグラス1杯ではいくら何でも量が不足する。クマはもぞもぞ横のレストランの席に移動して、早速にこやかに近づいてきたウェイターに、白ワインをボトル1本注文して、ついでにミラノ風リゾットも追加。この秋の涼しさの中で、それでも意地でも水着でプールサイドにいる強情なヨーロッパ人の気配を背中に感じながら、2時過ぎまでのんびりワインとリゾットを楽しんだ。
 このリゾットが旨かった。リゾットを直径20cmほどの円形に広げて両面を軽く焼いたものなのだが、その焼き具合が「おこげ大好き」の日本人には絶妙。同じア・ラ・ミラネーゼを注文しても、普通の店だと焼き方が遠慮しすぎでなかなか「おこげ感覚」を楽しめるほどには焼いてくれない。まあ、せいぜいで他のリゾットよりも温度が高く「焼いたのかな」と思わせる程度のものがほとんど。それに対してこのリゾットは、フォークで叩いてみても手先にパリパリ感が伝わってくるほどで、口に入れると「おお、懐かしのおこげ、素晴らしい」と叫びたくなった。シェフが日本人の好みをどこかで知って、わざわざ強めに焼いてくれたのか、と思うほどの旨さだった。とか偉そうに言っていると、意外に「ただ単に焦がしちゃっただけ」だったりするかもしれないが、とにかく気に入ったのだから仕方ない。
 午後2時過ぎ、タクシーを呼んでもらって、マルペンサに向かう。日本に帰る明日の飛行機が結構朝早いから、今日中に空港の近くまで移動しておこう、という計画である。ストレーザの駅まで5分のタクシーと、マルペンサまで40分程度のタクシーでは格が違うらしい。フロントに「マルペンサまで」と告げると、フロントの男性クラークは一瞬だが姿勢を正して、どうやらマルペンサ行専用の高級なクルマと高級なドライバーを呼んでくれた。さて、これで、Villa Amintaともお別れである。

(最後にもう1度ヴィラ・アミンタ全景)

 タクシーは、私がバベーノじいさんに出会い、番犬の群れと遭遇し、ドイツ人一行に助けられた付近から高速に乗って、マルペンサまで30分ほどで到着した。料金は50ユーロ以上かかったから、まあ贅沢といえば贅沢。しかし大きなスーツケースを引きずりながらストレーザからミラノへ、ミラノからマルペンサへ、いろいろ物騒なこともなくはない地域を右往左往しても、結局同じような運賃がかかってしまうのだ。何よりも三角形の1辺で到着できる近さ(しかもその三角形は細長い三角形で、今日の移動はその中の一番短い辺だったのだから)と安全優先でタクシーを選んだのは正解だったと思う。
 ここから先は、記録すべきことはほとんどない。マルペンサの街には(ちょうど成田の街と同じように)朝早い飛行機に乗らなければならない客を当てこんだビジネスホテルが点在していて、さらにそのビジネスホテルの客を当てこんだ安くて旨くないレストランも点在している。私が止まった「Hotel Jet」もそのうちの一つ。「4つ星」ということになっているが、もちろんそんなことはなくて、またはおなじみ「自己申告のなんちゃって4つ星」であって、ひいき目なしに見れば、まあ3つ星の中間から上ぐらいのビジネスホテルである。それでもお湯がちゃんと出てトイレがちゃんと流れれば文句はないし、Villa Amintaで贅沢はもう十分したのだからそれで満足だ。結局Hotel Jetでは完全に部屋に籠りきりで、朝食以外では一度も外に出なかった。
 翌朝6時に、朝食。従業員さえ一人も見当たらない、薄暗い物置のような場所に、「好きにやってくれ」という投げやりな感じで、パンにヨーグルトにバターにジャムにクラッカーにコーヒーにジュースに、忙しい家族の朝食のようなものが無造作に並べられている。それでも大いに飲んで食べて、ミラノのホテル・アンバシアトリに始まった、短くも長くもあったマッジョーレ旅行の締めくくりとした。
 7時、明らかに東欧系とわかるビジネスマン8人と一緒に、マルペンサ空港行の無料送迎マイクロバスに乗り込んだ。空港には15分ほどで到着。空港までのタクシー代を節約して「無料送迎」を利用したせいで、空港で3時間待つ羽目になったが、まあそれも悪くない。他の席がガラガラに空いていても何故か人の近くに寄ってきて座りたがる、騒がしくて無遠慮で楽しいイタリア人を観察しながら、どういう弾みかこちらもワケもなく楽しくなって、ニヤニヤしているうちに搭乗が始まっていた。

1E(Cd) Krause:BACH/DIE LAUTENWERKE・PRELUDES&FUGEN 1/2
2E(Cd) Krause:BACH/DIE LAUTENWERKE・PRELUDES&FUGEN 2/2
3E(Cd) Karajan & Berliner:BACH/MATTHÄUS-PASSION 1/3
4E(Cd) Karajan & Berliner:BACH/MATTHÄUS-PASSION 2/3
5E(Cd) Karajan & Berliner:BACH/MATTHÄUS-PASSION 3/3
6E(Cd) Harnoncourt:BACH/WEIHNACHTSORATORIUM 1/2
7E(Cd) Harnoncourt:BACH/WEIHNACHTSORATORIUM 2/2
8G(Cd) 戸泉絵里子:スペインを旅する会話:三修社
9G(Cd) 戸泉絵里子:スペインを旅する会話:三修社
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