2008年09月24日(水)

Sun080921台風中継について マッジョーレ紀行7(ヴィラ・アミンタのマイナス要素1/2)

テーマ:アーカイブ
 昨日早朝に台風13号が通過。テレビなどでは大騒ぎだったが、結局上陸も直撃もなしに弱まりながらサッサと通り過ぎてくれた。以前にも一度書いたことがあるかもしれないが、北国出身の人間は、台風というものを余り恐れない。実際に体験する台風が、みんな大したことないと言うか、どうってことないヤツらばかりだからである。

(写真上:台風の接近をよそに、伊勢丹のペット用品カタログをいじるニャゴロワ。少し太く見えても、かつて「フレンドリータイプ」のネコとして、ネコのビデオDVDに出演した経験も持つ美ネコである。)

 たとえ九州沖縄や四国・紀伊半島に大きな被害をもたらす台風でも、日本列島に上陸して一気に勢力が衰えて、それから2日も3日もかかってやっとのことで東北や北海道にたどり着いた時には、もうヨレヨレ。「すいません、むかしは恐れられていたんですが」と挨拶しながらヨボヨボ通り過ぎるその様子は、引退寸前の元4番バッターが代打で登場した感じである。
 もはや「台風の目」などという精悍なものは消え失せて、まあ中心気圧990hPaぐらいは何とか保っていても、それはむしろ、気象庁の人が元4番に気を遣ったのかな、と思う程度。「明日の天気」の中では「東海上に抜けて、温帯低気圧に変わるでしょう」などと、すっかりバカにされて、それでも怒って逆襲するどころか「サッサと逃げてしまいたい」「もうこのうえ恥さらしはイヤだ」と言って、あっさり政権を投げ出してしまう。
 その段階で気象予報士の表情も柔和に緩んでいて、九州接近中のあの緊迫感はもうほとんど感じられない。見る影もなく老いさらばえた台風の風雨などというものは、1月2月に吹き荒れる吹雪や地吹雪に比較すれば、北国の人間にとってはむしろ微笑みを誘うもの、「台風って、どんなものかな」というちょっとした好奇心をくすぐる程度のものであることが多いのである。

(写真上:もう5歳だから、さすがにマリーの役は無理だが、ダッチェス役で「おしゃれキャット」なら、いまでも十分こなせる。出演したネコビデオDVDは「キャットシッターなんりの 猫暮らしマニュアル」アルバトロス株式会社・2005年)

 テレビのお天気番組や民放ニュースでの報じ方にも問題があるのだ。「張り切りすぎ」「騒ぎすぎ」「盛り上がりすぎ」である。わざわざ女性リポーターが御前崎だの室戸岬だの枕崎港だの犬吠埼だの、そういう危険な荒れ狂う海辺に出かけていって、雨合羽を掻きあわせながら「雨粒が痛いぐらいです」とか、必死の形相でリポートする必要はないのだ。そんなところで雨に当たれば、別に台風でなくても十分に痛い。交通費をつかい、ガソリンの無駄遣いをしてまでするレポートではない。今回の台風13号の場合には、中年男のリポーターが(確か和歌山の潮岬から)中継中に、大きな雷鳴に驚いて「うぉおお、カミナリです!!! 激しい雷鳴です、うぁおっ!!!」と絶叫する場面があったが、あの絶叫を聞いた時には背後の海の大波にさらわれでもしたのかと、こちらがギョッとするほどだった。要するに近くで雷が鳴っただけのことで、その絶叫を全国に伝える必要はないのだ。

(写真上:ニャゴ姉さんのビデオ撮影にきたカメラマンの目に留まり、「シャイなタイプ」のネコ代表で、予定外のビデオ出演を果たしたナデシコ。その後、本の表紙にも採用された。お姉さんのオーディションについていった妹がスカウトされるというのはよくある話である。本は、南里秀子「猫、ただいま留守番中」駒草書房)

 定番になっている「新宿駅南口からの中継」などというものも、多くの場合は無駄に終わっている。張りつめた雰囲気のスタジオからキャスターが「それでは、台風が接近している新宿駅南口から中継です」と告げた次の瞬間、切り替わった画面にはニヤニヤ笑いながらダラしなくケータイをいじったりしている暇そうな男女が映り、あまり緊張感のないリポーターが「風は、穏やかです。雨も先ほどからやんでいます。駅に向かう人も、落ち着いた表情です。新宿南口でした」。これほど意味のない台風中継は、完全に不必要と思うがどんなものだろうか。

(写真上:テレビがつまらないので、ネコかき練習中のナデシコ)

 9月5日、ヴィラ・アミンタは、ほぼあらゆる点で、今までの旅行歴の中で最も気持ちよく過ごせる素晴らしいホテルになりそうである。欠点は2つだけ。その2つのうちの1つが「お湯がちゃんと出ないこと」だった。おそらくヴィラ本館では大丈夫なのだろうが、私が宿泊した別館は、少し離れた丘の斜面にあって、設備面でも明らかにワンランク下。給湯設備の小屋を勝手に覗いてみたが、そこにあったボイラーは相当に時代遅れなものと睨んだ。出てくるお湯も茶色とオレンジ色を混ぜたような不思議な色に染まっている。そのオレンジ色が意外に美しかったので、最初は「さすが5つ星。香料か何かを混ぜたお湯が出るんだ」とバカなことを考えていたが、もちろんそれは考えすぎであって、やがて濁り水の勢いもなくなり、ちょろちょろヌルい濁り水が出るだけになってしまった。これではとてもシャワーなど使えない。

(写真上:続・ネコかき練習中)

 話が大きくそれてしまうが、6年前まで住んでいた下北沢の借家のボイラーがしょっちゅう故障して、そのことでたいへんな目に遭ったから、私はボイラーを見る目が肥えている。もう12年も前になるが、埼玉県鷲宮町から下北沢(詳しくは下北沢と三軒茶屋のちょうど中間の代沢4丁目)に引っ越した3月中旬の夜、右も左も分からない状況で、まず最初から調子がおかしかった給湯がストップ。お湯が全く出なくなった。やがて床暖房もストップ。何の前触れもなく火災報知器が作動して(「これから、私、鳴りますよ」とか前触れがあっても恐ろしいが)、非常ベルがけたたましく(けたたましくて当然なのだが)家中に鳴り響く。何とか非常ベルを止めて、地下のボイラー室を見に行くと、ボイラー室は水びたし、というか、お湯びたし。ボイラーから熱湯が噴水のように吹き出して、止まらない。不動産屋に電話、不在。ボイラー屋に電話、不在。大家さんに電話、不在。仕方なく、完全に素人の私が決死の覚悟を固め、吹き出す熱湯に素手で立ち向かい、どこをどういじったのか、ボイラーの栓を4つすべて閉じることに成功。それでやっとお湯は止まったのである。

(ヴィラ・アミンタ、メインダイニング。これほど美しいホテルに、欠点などあるはずもないのだが、客とはどこまでもワガママなものである)

 あの夜の恐ろしさは、なかなか忘れられるものではない。忘れられないから、はるばるイタリアのマッジョーレ湖まで来ても、お湯が出ないとすぐに火災報知器と吹き出す熱湯がコワくなる。すぐフロントに電話して「ノン、チェ、アクアカルダ」と訴える。「お湯、出ません」である。英語が通じるホテルでも、たとえ緊急事態でも、出来る限り現地の言葉でやってみるのが旅の醍醐味である。電話の10分後、イケメン男性従業員がやってきて、しばらくボイラーをいじって帰っていった。
 するとその直後、ボイラーの機嫌はすっかり直って、いくらでも綺麗なお湯が出るようになった。しかしそのご機嫌は1日しか続かない。翌日の午後になると、またちょろちょろした濁り水に戻って、シャワーがつかえない。バスタブにお湯を溜めてみると、再びオレンジに染まる。結局、滞在7泊で4回もボイラーをいじってもらったが、どうもこのボイラーちゃんはイケメン男性従業員にいじられるのをひたすら待っているのだ。ま、そういう趣味のボイラーちゃんなら、東洋からきたクマさんに意見を言われても聞くことはないだろう。やむを得なければやはりやむを得ないのである。
 ついでながら、ジャクージがついているバスタブの、そのジャクージがピクリとも動かなかった。私自身はジャクージには全く興味がない。だから、これが動こうと動くまいと別にそれでどうということもない。むしろ、余計なものがついていて、少し迷惑なぐらいである。風呂ぐらい、静かに入らせてほしいし、もし万が一ジャクージが必要なら、お金を出してそういうところに行けばいいのであって、ホテルの部屋にこういうやかましい代物がついているのは、それこそ余計なお世話である。むしろ、そういう不必要なものをホテルの勝手で取り付けておいて、それが故障していれば一応こちらから苦情を言わなければならないのが煩わしい。苦情を言えば、謝りにくるだろう。謝りにきた従業員に対して、キレてみせるのも面倒だし、かといって愛想笑いをするのも億劫である。だから、こういうものは最初から取り付けないのが客のためにも節約になるし、ホテルにとっても気楽なのである。

(写真上:意外に地味なバスルーム。オレンジ色の濁り水クン、ちょろちょろ水チャンを相手に、悪戦苦闘が続いた。バスタブに黄色いタオルを投げ込んであるのは「これ洗ってください」という意思表示。ま、クマでもこの程度の環境配慮は欠かさない)

 その昔、どこか海外のホテルで、バブルバス用のバスジェルを1本まるまる投入したうえでジャクージのスイッチを入れ、バスルームを離れ、バスルームに戻って、そこに「泡地獄」「アブク地獄」「バブル地獄」を発見して以来、ジャクージは「部屋についているなら仕方ない、存在を許してやってもいい」という程度の間柄である。どうせ使用することはないから、どうでもいいのだが、フロントに苦情を言っておかないと、まるで私が破壊したようになってしまうから、一応電話をかけた。ホテルからは「修理には1週間かかるから、今すぐ部屋を取り替えたい。隣の部屋ならジャクージは動いている、ぜひ隣の部屋に移動してほしい」、そういう回答だった。

(写真上:ついでなので、意外に地味なトイレなど。ヨーロッパにも早くシャワートイレが普及してほしいものである)

 普通なら、大いに喜んで、大いに恐縮して、「隣の部屋に移動」を敢行するところである。しかし、私はもう日本から持参した引っ越し並みの荷物を部屋中に配置して、新生活を開始した後である。お茶、味噌汁、豆菓子、洗剤、小物干、カップ麺、それを一つ平らげた後の空きカップ、プラスティックのナイフ、フォーク、本、雑誌、ガイドブック。シャツに下着に靴下に水に酒。それをもう一度、全部スーツケースにしまい直して、たかが使いもしないジャクージ如きのためにいそいそ部屋を代わって、もう一度「店開き」をしろでも言うのか。私はそれを断固拒絶して、占領したばかりのこの城に籠り、籠城作戦を展開する覚悟を決めた(うまくいけば宿泊費の減額交渉も可能である)。

(写真上:籠城中。別館は3部屋。泊まり客は7日間ほぼ皆無。一晩だけ隣の部屋でおそらく結婚式直後の親族パーティーがあり、深夜までスペイン語で言語道断の騒がしさが続いた。私が籠城している部屋の外のベンチやイスも、その夜だけはスペイン語軍団に占拠され、気分までまさに籠城の状況に追い込まれた)

 こんな面倒なことになるから、余計なものは最初から設置しないに越したことはないのだ。ハワイやサイパンやグアムのようなリゾートなら、ジャクージの存在はプラスになるかもしれない。しかし、わざわざマッジョーレ湖やコモ湖を滞在先に選び、そこに長期滞在するほどの人間(最低で1週間、普通なら1ヶ月程度滞在するのだ)で「ジャクージがあるかないか」を選択基準にする人はいないはずである。むしろ「それがあるなら宿泊しない」「それがあるから、別のヴィラを選ぶ」というマイナス要因にしかならない気がする。

1E(Cd) Kirk Whalum:IN THIS LIFE
2E(Cd) Kirk Whalum:CACHÉ
3E(Cd) Kirk Whalum:COLORS
4E(Cd) Kirk Whalum:FOR YOU
5E(Cd) Kirk Whalum:HYMNS IN THE GARDEN
6E(Cd) Kirk Whalum:UNCONDITIONAL
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