2008年09月22日(月)

Fri 080919 「チョー」「スゴ」「オニ」の区別 英語芸人 マッジョーレ紀行6

テーマ:予備校講師の日常
 昨日は「very」「much」「very much」の使い分けを、どこまで大学受験の学習参考書に書くのか、その悩みについてSex and the Cityの登場人物にもたくさん例文中に登場していただいて示したつもりである。日本語で言えば「とても」「非常に」「すごく」「スゴ」「チョー」「モロ」「オニ」、そういう言葉をどう使い分けるか、というような話。「とてもうざい」「非常にうざい」「オニうざい」「チョーうざい」「スゴうざい」のどれが正しいか、そういうことを日本語学習中の外国人に教えるかどうかということである。例えば「よくわかる日本語」「大学受験・日本語頻出問題1000」みたいなタイトルの学習参考書にこういう例文を並べて、以下のように解説したら、それがいい参考書で、それを説明するのがいい教師か、という問題である。
「すべて、可。ただし『モロうざい』はstrange。なお『うざい』自体フォーマルな場ではstrange。『チョー』『オニ』『スゴ』も同様にフォーマルな場では不可、『スゴ』のみ『スゴい』と最後に形容詞語尾『い』を付加して『スゴいうざい』とすれば、口語表現としては、可。その場合でも『うざい』は形容詞であるから、形容詞を修飾するための連用形『スゴく』に変えて『スゴくうざい』とすべきである」
こういう解説を読み、ハチマキして勉強したアメリカ人を想像してみたまえ。吉本かなにかの芸人学校に入学して、1年も頑張れば、一発屋の芸人ぐらいになれる可能性は十分だ。

(写真上:貪欲が眠れば、理性が目覚める。)

 もちろん、昨日書いたveryとmuchとvery muchの使い分けのようなことも、大学入試の問題には出題されるわけだから、ある程度のことは参考書に書いておかなければならないし(昨日の記事中(1)(2)(3)の区別までは大学学部受験の段階で必須)、品格あるネイティブに引けを取らない美しく格調高い英語を流暢に話せるようになりたいというなら、昨日書いたすべての区別が、知識としてではなく血液として脳にも肉体にも染み込んでいなければならない。いちいち考え込んでいるわけにはいかないし、反射的に口にしないと意味がないからである。

(写真上:貪欲は眠りこけても、理性はまだ目覚めている)

 しかし、染み込んでいなければならないのはもちろんveryとmuchの区別だけではなくて、同じように複雑に入り組んだ同じような区別を2000も3000も染み込ませないといけないのだ。第一、「格調高い英語を話せることが目標」と言ったって、それでは彼ら彼女らの母国語が格調高く美しいかどうか、そちらのほうが心配である。人格も母国語もあまり格調がお高くない状況であり、そういうことを指摘されると「すごいウザイ」などと言ってしまう状況であって、それなのに英語だけ妙に格調高いのは、それはやはり「英語芸人」の一種である。我々予備校講師も「英語芸人養成所インストラクター」にならないようにむしろ自制と節制に努めるべきだ、授業や参考書で教える範囲を限定または厳選すべきであるように考えるのだ。
 つまり重要なのは、自制しながら要点だけを分かりやすく提示し、「あれを書いていない」「あの点が抜けている」という批判を恐れないことである。書きすぎれば、真面目な読者ほど、英語芸人への道をひた走ることになる恐れが高まる。説明しすぎれば、真面目な生徒ほど、「こんな細かいことも一気に覚えないといけないのか」という絶望に陥る可能性がある。要点だけに集中して、まず今すぐに必要なことだけを早く学習してもらうことである。

(写真上:貪欲が眠り、理性も次第に眠りに落ちる)

 9月5日、ヴィラ・アミンタの離れの部屋にチェックインしてまずスーツケースを開け、中身をすべて取り出し、部屋を綺麗に整理する。何しろ7連泊である。ほとんど引っ越しのようなものだ。スーツケースをカラにしてみると、水と食糧の備蓄量が非常に多いことに気づく。この有り様は、人が見たら笑うだろう。災害時の避難用品のようなものである。大量のインスタント味噌汁、スナック菓子、カップ麺、コーンスープ、ポルタ・ガリバルディのスーパーマーケットで購入した6リットルの水にたくさんのワイン。特に味噌汁については、1ヶ月かけてもこんなには飲まないだろうと思うほどの量である。割り箸、プラスティックのナイフやフォークも忘れていない。キャンディー、春日井の豆菓子3袋。日本茶のティーパックも、1ヶ月かけても飲みきれないぐらいである。講演旅行で日本中のホテルに宿泊するたびに、部屋に備え付けのティーパックは必ずすべていただいてくることにしているから、ティーパックなら人に配るほどもっている。それをこういう旅行に持ってきて、水出しにして飲むのが大好きである。カップ麺のカップは、捨ててしまわないで、洗えばその後の食器として利用出来る。放っておくとメイドさんが捨ててしまうので、洗ったらすぐスーツケースの中に隠しておく。

(写真上:ヴィラ・アミンタのメインダイニング。節約&倹約の旅行中、このダイニングでの食事は、今のところ夢物語である)

 下着からシャツから、洗濯はすべて自分でする。だから荷物には小物干が2つ入っている。洗剤は、以前は液体洗剤をリステリンの小さい空き瓶に入れて持ち歩いたが、液漏れが心配で何重にもポリ袋で包むのが面倒なので、いまは粉セッケンをテーブル用の塩なり味の素なりの空き瓶にいれている。これだと、洗濯の時も食事と同じ感覚でサッサッと3フリ4フリするだけで済むから、チョー手軽で、スゴ気楽で、オニ楽しい。どうですか。こんなふうにツメに火を灯すようなイジマしい努力をして、それで初めて「5つ星7連泊」を達成しているのであって、金に飽かせて贅沢しまくるような旅では全然面白くないのだ。

(写真上:ヴィラ・アミンタ、メインダイニング横のティールーム。その奥はサブ・メインダイニングに続いている)

 荷解きを済ませて、ヴィラからストレーザの街まで、湖畔を散歩することにする。部屋のキーを預ける時も、フロントの従業員の笑顔が、わざとらしくなくていい。だいたいいつでも男女2人がフロントに立っていて、とてもアットホームな感じの応対をしてくれる。女性の方がとても綺麗なフランス語でフランス人に応対していたので、思わず「何か国語話せるのか」と聞いてみたところ、悪びれることなくニコニコしながら、フランセ、イングリッシュ、ドイッチュ、の3カ国語の名前を言い、最後に男女声を合わせて「andイタリアーノ!!」と笑った。滞在中本当に呆れたのだが、イタリアのこの地域からスイスのジュネーブにかけては、鉄道マンでもホテルマンでも売店の従業員でも、平気でこの4カ国語を操るのである。
 どのぐらい「平気で」かというと、ホテルや鉄道で持ち上がるいろいろなトラブルに対処できるぐらいに平気なのである。「ホテルや鉄道で持ち上がるいろいろなトラブル」のレベルは非常に高い。チョー高い。スゴ高いのだ。ホテルは安らぐところ、鉄道は楽しむところであり、安らぎや楽しみには感情や情緒や感性が複雑微妙に絡んでくる。それを解決する語学能力は、単語と文法を覚えた程度のことでは身につかないのである。我々日本人も、「ゆとり」とかいうバカバカしいお金持ちのオゴリは早く捨てて、もっともっといろいろ努力した方がいい。子供の頃の「ゆとり」より、大人になって「ドイツ語もイタリア語もフランス語もOK。英語は当たり前」と胸を張って言える幸せの方が遥かに大きいように思うが、どんなものだろうか。

1E(Cd) Kirk Whalum:COLORS
2E(Cd) Kirk Whalum:FOR YOU
3E(Cd) Kirk Whalum:HYMNS IN THE GARDEN
4E(Cd) Kirk Whalum:UNCONDITIONAL
5E(Cd) Sheila E.:SEX CYMBAL
6E(Cd) Sheila E.:SHEILA E.
7E(Cd) Incognito:BENEATH THE SURFACE
10D(DvMv) OCEAN’S TWELVE
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