2008年09月14日(日)

Fri 080912 これからどんどん原稿を書きます クマ宣言 マッジョーレ湖紀行開始

テーマ:アーカイブ
 夕方まで原稿をマジメに書いていた。「あれれ、原稿は確か、ついこの間完成したんじゃなかったっけ」と思うのは、甘いのである。完成したのは、8月31日が締切だった英文法参考書の「上巻」のみ。同じ参考書の「下巻」はまだ全く手をつけていない。上巻と同じように1章6ページ×38章=228ページを、これから2ヶ月足らずで書き上げて、11月上旬には編集者の手に渡さなければならない。その原稿に、さらに「はしがき」「あとがき」「目次」「さくいん」「各章の要点」などを付け加え、4度も5度も校正し直さないと1冊の本は出来上がらない。昨日で「今年の授業収録は終了、仕事納め」とか暢気そうに書いていても、実は原稿のことで頭は煮えくり返っているのである。

(写真上:昼間から眠りこけるニャゴロワ。おお、だらしない。クマさんなんか、原稿書いてるんだぞ)

 しかも、9月9日に書いた通り、どんどん調子に乗って、どんどん原稿を書きまくり、2000年頃と同じように「1年に2冊でも3冊でも」という肉食的な迫力を取り戻したいのである。企画はいくらでもあり、すでに出版社の人と何度か話し合った企画もいくつかあって、それなのに私がなかなか腰を上げず、実際の執筆に入らないでいるから、出版社の内部でも「懸案事項」とかに格下げされて、企画としては「格下げ」なのに、実際には「棚上げ」という矛盾に満ちたことになっている。ここはせっかくだから、どんどん調子に乗って、「棚上げ」事項を棚から下げ、実際の原稿にバリバリ格上げしていきたい。
 7~8年前なら、そういう肉食的な体力と攻撃性が間違いなく満ちていたのである。東京と名古屋を往復する新幹線の中で、本の原稿を次々と完成させていた時代があったのだ。ところが、トラさんとかライオンさんと違って、私はどうしてもクマさんであって、その肉食はどうも中途半端である。「肉しか食べないよ」と言ってムクれていたかと思えば、コッソリ甘いハチミツを舐めている。「新鮮なシャケ以外はいらん」とかカッコいいことを言って、コッソリ人間が捨てていったコカコーラを飲んで陶然としている。座ってオニギリも食べるし、クリの実も上手に剥いて食べるし、ブドウもカキも食べるし、何より好きなのは人間が置いていった酒を飲むことと、ネコを撫で、本を読みちらし、映画を見て、昼まで日陰で惰眠をむさぼり、マンガをビリビリ破り、新聞をかぶってまた眠ることである。素直に地道に生きる草食動物でもないし、かと言って軽やかに極悪非道の限りを尽くすほどの肉食にもなれないのである。

(写真上:昼間から眠りこけるナデシコ。おお、だらしない。クマさんなんか、原稿書いてるんだぞ)

 クマというものは、ちゃんと座って食事をするからダメなのかもしれない。座って食べるのは、中途半端な知性が生きる邪魔をしている証拠なのである。座って旨いものを食べ、座って旨い酒を飲み、両手が空いているから、ネコが寄ってくれば撫でたくもなるし、そこに本があれば読みたくもなるだろう。そうやって、原稿を棚上げにして、両手で持っているより棚に上げておいたほうが楽だから、そのまま忘れたフリをして、忘れたほうが楽だから忘れているうちに、いつの間にか7年も8年も経過して、自分が何をしたいのだったか、それをすっかり忘れてしまった。
 ありゃりゃ、今日もまた「2枚」の制限を忘れてしまった。これは、文体の魔力のせいである。「文体論」が流行したのはもう30年も40年も前のことであり「何を書くか」より「どう書くか」が文学のテーマになったりしたこともあったが、そんなことはもう歴史の彼方に霞んで見えなくなってしまった。だから、いまここでそんなことには触れたくないが、読者の皆さんの中には「この文体がたまらない」と言ってくださる方もいらっしゃる。遠い昔、まだおサムライが日本を支配していた頃だったか、私もまだ大学生で、文体論に思いっきりこだわったことがあったのである。

(写真上:7連泊したストレーザのヴィラ・アミンタ。夕方8時頃。ライトアップすると非常に美しいが、私が宿泊したのはライトアップされていないこちら側の離れ。離れの棟は少し格が下がるらしい。湖の向こうはパッランツァ。「ヴィラ・アミンタ」またはVilla Amintaで検索して、不幸にしてこのブログを開いてしまった方は、このあと20日でも30日でもこのヴィラ滞在記が続くことになるので、ぜひこの長い長ーい滞在記をお楽しみください)

 約2ヶ月にわたるボローニャ旅行記から、昨日無事に日本に帰還したばかりなのであるが、たった1日でもう我慢が出来なくなってしまった。明日から、2007年9月のマッジョーレ湖旅行記に旅立とうと思う。その後にまだ2007年12月のニューヨーク旅行記が控えていて、どんどん書いていかないと後ろがつかえてしまう。しかも2008年11月にはチューリヒ、12月にはロンドン、次々に新しい旅行の予定があって、ボヤボヤしていると旅行記が追いつかなくなってしまうのである。
 ならば「もう少し簡潔に」という選択肢がないことはないが、簡潔などというのは、つまらないのだ。記憶魔&記録魔に真骨頂は、あくまで詳細な記録をつけておくこと。飲んだ酒の量からウェイターの名前まで、嬉しかった駅員の応対から、石に蹴つまずいた街の所番地まで、記憶していることなら何でも記録しておきたいと思うのである。要点を、というなら「いろいろあって、楽しかった」「いろいろ食って、うまかった」「いろいろ見て、驚いた」で、それで終わりで間違いはない。そういうことでいいなら、文章での記録はもともと必要ないのであって、写真やビデオを見せて笑って騒げばそれでいいのである。
 と、いうわけでいよいよ明日からイタリア・スイス国境の湖マッジョーレ湖周辺の旅行記に入る。それに先立って、今日はまず「目次」のつもりで、この旅行の要点を記しておきたい。

(1)9月4日 成田発 ミラノ・マルペンサ空港着
        マルペンサ・エクスプレスでミラノ市内へ。
        ドゥオモ横のホテル・アンバシアトリに宿泊。
(2)9月5日 快晴。ミラノ・ドゥオモの屋上にあがり、
        これから訪れるマッジョーレ湖方面を望む。
        ポルタ・ガリバルディ駅から国鉄でストレーザへ。
        マッジョーレ湖畔散策。
        ヴィラ・アミンタVilla Aminta泊。
(3)9月6日 ロープウェイでモッタローネ山(1491m)に登り、
        帰りは、標高差1400mを軽装・徒歩で降りる非常識を決行。
        約5時間後、日没直前にホテルに帰り着く。
        途中「犬たちとの遭遇」「ドイツ人中年5人と遭遇」等。
        この旅行の最初の山場となる。
        ヴィラ・アミンタ泊。

(写真上:モッタローネ山頂からのマッジョーレ湖。手前向かって右がベッラ島、左がペスカトーリ島、奥がマードレ島。湖の奥はスイス領。ヘミングウェイ「武器よさらば」の主人公は、軍の追及を逃れ、向こう岸一番奥のスイス領まで、深夜荒天をついて小さな手漕ぎボートでたどり着くことになっている)

(4)9月7日 マッジョーレ湖畔、植物園など。ヴィラ・アミンタ泊。
        昨日の疲労が回復せず、激しい筋肉痛に悩まされる。
        ホテル内、マイナーレストランにて夕食。
(5)9月8日 ベッラ島、ペスカトーリ島へ。
        ペスカトーリ島レストランでの昼食が、旅行第2の山場。
        ヴィラ・アミンタ泊。
(6)9月9日 スイス・ジュネーブへ日帰りで小旅行。
        国連ヨーロッパ本部、旧市街など。
        この往復の強行軍が第3の山場。ヴィラ・アミンタ泊。

(写真上:ジュネーブ大聖堂からのレマン湖)

(7)9月10日 ペスカトーリ島、マードレ島、パッランツァへ。
         ヴィラ・アミンタ泊。
(8)9月11日 もう1度、ロープウェイでモッタローネ山に登る。
         オルタ島、モンテローザの風景を楽しみつつ、
         モッタローネ山頂付近を3時間近く歩き回る。
         9月6日の反省に立ち、今回はロープウェイで下山。
         ヴィラ・アミンタ泊。
         最終日夕食はホテル内メインダイニングにて。
(9)9月12日 ヴィラ・アミンタをチェックアウト。
         マルペンサ空港近くのHotel Jet泊。
(10)9月13日 マルペンサ発、14時。
(11)9月14日 成田着、9時頃。

 日本を出た時は、まだ完全に真夏の暑さ。ミラノも同じように真夏。スイス国境のマッジョーレでも、到着した日は同じように暑かったが、10日を過ぎるころから急激に冷え込んで、朝と晩は長袖シャツにウールのベストを着て過ごした。真夏の頂上から急激に深く沈み込んでいく秋の谷底を覗き込むような旅だったように思う。では、明日からその詳細を記していくことにする。

1E(Cd) Solti & Chicago:HÄNDEL/MESSIAH 1/2
2E(Cd) Solti & Chicago:HÄNDEL/MESSIAH 2/2
3E(Rc) Amadeus String Quartet:SCHUBERT/DEATH AND THE MAIDEN
4E(Rc) Collegium Aureum:VIVALDI/チェロ協奏曲集
5E(Rc) Corboz & Lausanne:VIVALDI/GLOLIA・ KYRIE・CREDO
6E(Rc) Elly Ameling & Collegium Aureum:BACH/HOCHZEITS KANTATE
KAFFEE KANTATE
7E(Rc) Backhaus:BACH/ENGLISH SUITE・FRENCH SUITE
10D(DvMv) MAGNOLIA
total m123 y1210 d1210
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