2008年08月12日(火)

Mon 080811 東進で打ち合わせ オリンピック柔道 ボローニャ紀行2

テーマ:アーカイブ
 午後から東進・吉祥寺1号館で「東進タイムズ」の取材(9月号「学習アドバイス」)と、「志望校対策講座(早稲田・政経/法/国際教養/文)」の収録打ち合わせがあり、久しぶりに吉祥寺に出かけた。吉祥寺駅では井の頭線のホーム改修工事が始まっていて、2つあるホームの片方しか使用できない状態。これで通常通りの過密ダイヤをこなすというのだから、京王電鉄の職員はたいへんである。電車内のアナウンスについては、改善する点が随分いろいろあるように思うのは真実だが(080626参照)、この工事の無事を祈る気持ちは私も同じである。ぜひ何事もなく工事が完成してほしいものである。
 吉祥寺の駅を出たところで「東進・富士吉田校の職員ですが」という2人連れに呼び止められ、一緒に写真も撮った。取材の時間が迫っていたので余りたくさん話が出来なかったけれども、もし出張だったとすれば、暑い中ご苦労様と声をかけるべきところだった。こういうことは非常にたびたび起こる。今日は何とか名刺をお渡しすることが出来たが、いつもはもっと慌てている。これからも、路上で呼び止められたらせめて名刺だけでもお渡ししたい。遠慮なく「名刺を」と声をかけていただければ幸いである。PCを使って自分で作った名刺だけれども、どんどんお渡ししたいと考えている。
 というわけで、講演会旅行と河口湖合宿に明け暮れた1ヶ月が終了して、いよいよしばらくは普通の生活を確保できる見通しがついた。これからしばらくの間は、読書・音楽・映画などもスムーズ楽しめるようになると思うし、インプットが円滑になる分、ますます授業の質も上がってくると考える。参考書「英文法決定版」または「今井の英文法教室」の原稿執筆も同様。しばらくはPCもマトモに使用できない環境に置かれていたが、今日からは違う。東進ブックス編集部からは「8月末日まで」と期限を切られてしまったが、8月末日と言わず、遅くとも8月20日までには上巻の原稿を仕上げることが可能になってきた。
 夕方、酒を飲みつつオリンピックの柔道を観戦する。女子何キロ級かで日本の佐藤愛子選手が中国の選手に判定で敗れるところまで見て、その判定の奇妙さに驚き、驚きのあまり居眠りをして、結局そのままソファの上で夜中まで眠ってしまった。この主審の顔には記憶があって、私の間違いでなければ、一昨日谷亮子が準決勝で敗れた時の主審と同じ男である。
 私は別に国粋主義者ではないし、めったやたらな日本びいきでもなくて、実際イランからやってきた変則的柔道の男子選手などには思わずテレビの前で拍手してしまったりしたのだが、しかしこの主審の判定は余りにひどすぎる。佐藤愛子に判定勝ちした中国選手など、制限時間いっぱいずっと嫌がって逃げ回っていただけである。
 技をかけようとして手が滑っただけで「かけ逃げ」の反則。いったんポイントが有利になれば、あとは積極的に取り組むフリをするだけで逃げ回っているだけで判定勝ち。こういうのは柔道ではなくて、むしろ小学生どうしのケンカにすぎない。積極的に技をかけにいって手が滑ると「かけ逃げ」の反則をとられるような競技、嫌がって逃げ回っているだけの方が勝利者になるような競技では、これから柔道を本気でやろうと考えている少年少女諸君に自信をもってTVを見せることができない。「教育上よくない」とは、まさにこのことである。
 「世界基準」などというとカッコはいいけれども、これは明らかにもっと悪質な審判である。サッカーの試合でやたらに相手の反則をアピールしてみせる選手がいて、わずかばかりの身体の接触で、大袈裟に転げ回り、両手を捧げて神に祈り、痛みに頭をかかえ、そのくせ担架が来るとすぐに何事もなかったように立ち上がる。そういう世界基準もあるのだろうが、それはサッカーの話。柔道は、何よりもまず武道であって、ショーではない。逃げ回るのは、武道の名に値しないし、ショーとしても3流である。審判法をぜひ見直してほしいと憤慨しつつ、ソファでだらしなく居眠りを続けた。

 4月19日、ボローニャのポルティコ3.5km、全長5kmを見事に踏破してサン・ルーカに到着したのは17時半頃。このポルティコの道には「天国への階段」というニックネームがあるらしいが、何故「天国への階段」なのかは実際に登ってみた人しか理解できないかもしれない。登りつめたところには、別に天国と呼んでいいような素晴らしい寺院が待っていてくれたわけでもない。サン・ルーカはごく平凡な寺院である。

 サンチャゴ・デ・コンポステラなら寺院自体を天国と呼んでもいいかもしれないが、ボローニャのサン・ルーカは内部に入っても、特に絶賛するにあたらない。写真下はサン・ルーカの内部。

 山の上からの眺望が天国かと言えば、標高たった300mの山上からの眺めは、これもまた平凡な北イタリアの田園風景と、夕暮れの迫った赤い市街地が眺められるにすぎないのだ。

 それでも、確かに「天国への階段」だったと実感するものがあるのだ。あえて天国の呼び名にふさわしいものを具体的に示すなら、ポルティコを抜けて吹いてくる微風の涼しさと、ポルティコを抜けて差し込む春の遅い午後の日差しと、つかず離れず一緒に登った人々の優しい息づかいと、お互いを讃え合う笑顔である。
 ただし、たとえそれが「天国への階段」であったとしても、いつまでもサン・ルーカにとどまるわけにはいかない。午後ももうすっかり遅い時間帯であって、眼下に広がるボローニャの街全体が今夜の夕餉の準備にかかったような、いかにも優しい柔らかな気配に赤く霞みはじめた。一緒に登った人々も三々五々「天国への階段」を下り始める。つかず、離れもしない、お互いの邪魔にならない微妙な距離を保ちながら、3人4人5人のグループになって、ポルティコの道を下っていく。バラ色のポルティコがオレンジ色の夕陽に染まって、ますます鮮やかな赤い色に変わる。こうやって暖かい気持ちでゆっくり降りてくると、これはどうもすっかりこの聖堂に魅入られてしまったようで、「天国への階段は、帰る時も同じように天国への階段なのだ」などと考えて一人頷いていたりする。

 ボローニャのサッカー場が見下ろせるところまで降りてきたとき、ポルティコの外側の車道を登ってくる自転車数台と遭遇。自転車競技の選手たちとそのコーチである。それほどの有名選手たちではない。中学または高校の自転車部、という感じ。すっかりオレンジ色に染まった坂道を、歯を食いしばって登ってくるのである。おお、頑張りたまえ。全力で頑張りたまえ。私はこういう若い諸君の姿なら大好きである。イタリアの中高生といっても、決して観光地で大群をなして他の人たちの大迷惑になっているばかりではないのだ。こうやって夢に向かってライバル同士歯を食いしばって努力し続けている者たちもいる。

 腹のつき出た太ったコーチは、クルマの中から声を振り絞り「Tutto de li!! Tutto de la!!」と(あくまで私が聞きとれた範囲では)叫んでいる。「トゥット・デ・リ!! トゥット・デ・ラ!!」というのだが、そのリズムがたいへん耳に心地よい。「全力、左!! 全力、右!!」といった所か。よし、頑張りたまえ。こういう他愛ない出会いで、元々暖かくなっていた心は、ますます十分に温まっていくのであった。
 旧市街到着20時過ぎ。さらに街中を歩いて、酸っぱいホテル(参照)には20時半到着。明日はシエナに「マンジャの塔」を見に行く予定になっている。ボローニャからシエナは、乗り換えがうまくいったとしても、片道3時間。途中フィレンツェで乗り換える強行軍である。早めに眠って、早く起きるに限る。危険きわまりない「朝食をしっかり」を再び決行するかどうかは、明日の朝決めればいいことである。

1E(Cd) Indjic:SCHUMANN/FANTAISIESTÜCKE CARNAVAL
2E(Cd) Argerich:SCHUMANN/KINDERSZENEN
3E(Cd) Solti & Chicago:MAHLER/SYMPHONY No.1
4E(Cd) Solti & Chicago:MAHLER/SYMPHONY No.4
5E(Cd) Solti & Chicago:MAHLER/SYMPHONY No.5
6E(Cd) Leinsdorf:MAHLER/SYMPHONY No.6
7E(Cd) Solti & Chicago:MAHLER/SYMPHONY No.8 1/2
8E(Cd) Solti & Chicago:MAHLER/SYMPHONY No.8 2/2
9E(Cd) Barbirolli & Berliner:MAHLER/SYMPHONY No.9
10E(Cd) Rattle & Bournmouth:MAHLER/SYMPHONY No.10
11E(Cd) Goldberg & Lupu:SCHUBERT/MUSIC FOR VIOLIN & PIANO 1/2
12E(Cd) Goldberg & Lupu:SCHUBERT/MUSIC FOR VIOLIN & PIANO 2/2
15D(DvMv) A BEAUTIFUL MIND
18D(DvMv) KING ARTHUR
total m101 y867 d867 w79.1 fp25.6
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