2008年07月30日(水)

Tue 080729 東進合宿第2ターム4日目 ヴェローナ紀行4 ボローニャの夜

テーマ:河口湖夏合宿
 河口湖は午後4時過ぎから激しい雷雨になった。授業の合間に風呂に入っていると、外で何度も落雷があり、窓からは富士山はおろか湖の対岸さえよく見えなくなった。雷雨は午後5時半には止んで、気温は下がり空気は澄んで、爽やかな風の向こうに夕方の富士が綺麗に姿を現した。その雷雨が、やがて東京にまで達したのかもしれない。夜の空き時間にサッカー「アルゼンチン-日本」(オリンピック壮行試合)をTVで見ていると、21時近くなって国立競技場でも見たこともない激しい雷雨になった。解説・セルジオ越後の「すごい風ですねえ」の発言が印象的。あの冷静な彼をこれほど驚かせたのだから、その雷雨の凄まじさが分かる。あまりに激しい落雷が相次いだせいで、試合は後半残り5分のところで中止になった。これは前代未聞。山手線と京浜東北線も、おなじみ「運転見合わせ」になった。
 東進合宿第2タームは、今日が4日目。最初いくらか消極的な感じで心配したクラスだったが、実質的な最終日4日目を迎えて、盛り上がりは佳境に入っている。今日はほぼ全員が「確認テスト合格」を果たし、ほぼ全員が朝5時まで教室に残って、テキストを徹底的に復習する。7時までの徹夜組も少なくなさそうである。詳しくは第1期と同じプログラムだから、Thu 080724とFri 080725を参照してほしい。写真は、ついに「全員合格点」を実現した「まとめテスト」のクラス(90名)平均点と、全員が掲載された一覧表。


 4月17日、駆け足とは言っても、それでもヴェローナで見るべきところはこれで全部である。まだ1時間ほど時間が残っていたので、カステルヴェッキオCastel Vecchioとスカリジェロ橋Ponte Scaligeroを見に行くことにした。夕日が西に傾いて、城のレンガの赤がいっそう鮮やかである。古い城の壁も鮮やかな赤、城から西に進んでアディジェ河を渡る橋のレンガも鮮やかな赤。レンガの隙間にはたくさんの鳩が巣を作り、橋を渡っていく人の顔を覗き込んで首をかしげ、不思議そうにブツブツ言っている。

 この橋を訪れたのは本当によかった。イタリアの河は、どの河を訪れても必ず感動させてくれる。ローマのテヴェレ、フィレンツェのアルノ、今回の旅行で数知れないほど何度もわたったポー、水量も多く、深く渦巻き、澱むことなく豊かに流れ続ける。ヴェローナのアディジェ河も同じである。深い緑の水の色と、城塞と橋のレンガの赤い色が素晴らしい対照をなしているところに、西の空が赤く染まり始めて、吹く風も涼しい。橋の上を歩く人々も皆静かに微笑み、心から幸せそうな人々ばかりである。

 ロミオが自らの幸福を信じ、歌いながらジュリエットの家のほうへ弾むように歩いていくとしたら、この橋の上以外にはありえない。マーキューショーやティボルトが、いかにも無軌道な若者らしく乱暴な大騒ぎをしながら哄笑するのも、この橋の上以外には考えられない。彼らが大笑いしながらアディジェ河の深い緑の水の中に飛び込んでいく姿が見えるような気がする。

 橋を渡りきり、橋の全景が眺められるところまで歩いて、電車の時間まで、のんびり夕日や河や城のレンガの壁の風景を堪能して過ごした。

 ヴェローナから国鉄R(各駅停車)で2時間、途中の豊かな小麦畑が夕日に照らされた美しさが印象的。北からボローニャに戻る車窓右側に、ボローニャ郊外の小高い丘が見える。高さ300mの丘だが、その上にあるのがサン・ルーカ。ボローニャ滞在の最終日には、長いポルティコの道を登ってサン・ルーカ参拝を予定している。
 ホテルに帰っても酸っぱいだけ(Tue 080722参照)だし、まだ夜9時になるかならないかの時刻だったから、ボローニャの街にウォーキングに出かける。今回のボローニャ旅行は、食事と酒を出来るかぎり控えることに決めている。3月末まで、全国を講演会で回っていて、講演会があれば当然のように接待が続き、接待が続けば贅沢な酒と食事の連続で、顔も身体も言語道断に膨張してしまっていたのだ。この旅行中にダイエットを試み、顔と身体を元通りに収縮させて帰らなければならない。「ルックスは気にしない」といっても、まあ人気商売である。あまり膨張してしまっては職業生命にも響きかねない。
 だから、酒を飲みに出かけたのでもなければ、パスタだのピザだのリゾットだの、わざわざ肉体の膨張に拍車をかけるようなものを、腹一杯に詰め込むために出かけたのでもない。あくまで目的はウォーキング。ボローニャといえば、とにかくポルティコが有名である。ポルティコとは、歩道を屋根と柱の列で覆ったもので、日本の伝統的な商店街にも似たようなものがあるが、とにかく柱の列が豪華なのが特徴。直径1メートルもある柱の列がどこまでもどこまでも続いて、雨の日も風の日も、濡れることなく街路を歩き回れるし、店先から外に品物をたくさん陳列できるし、カフェでも雨を全く気にせずにコーヒーやビールをのんびり楽しめる。雨が降ってもウォーキングが出来ればこれほど便利なことはないが、ボローニャのポルティコの規模は、まさに遠慮なくウォーキングが可能。その規模については「サン・ルーカ参拝」について書くときに「これでもか」というほど写真を連続して掲載するから、楽しみに待っていてほしい。冗談ではなく、ポルティコの下を走れば雨の日でも濡れずにフルマラソンが出来るぐらいなのである。
 しかし、初めてボローニャを訪れた者にとっては、最初のうちポルティコは厄介で鬱陶しい。たくさんの太い柱にさえぎられ、屋根にさえぎられて見通しが利きにくいから、そのぶん道に迷いやすい。道に迷って地図を開いても、目印になる塔やビルや教会がやはりポルティコにさえぎられて見つからないから、地図も使いにくい。もっと単純に、常に屋根の下にいるから、せっかくのイタリアの青空が見えない。鬱陶しく感じるのも当然かもしれない。
 私の場合、今朝未明に到着したばかりで、ボローニャの街に出るのは今夜が初めて。太陽はすっかり沈んで、明かりは薄暗い照明だけ。ポルティコの下には、怪しい人影もチラホラ動き回って、軽い恐怖心もなくはない。駅前のホテルからボローニャ中心街までは徒歩15分ほどだから、往復で30分強のウォーキングを予定していたのだが、恐怖心に支配されたときに限って道に迷うものである。薄暗闇を歩き回るうちに、どうも様子がおかしい。どう考えても、ここはさっき通った場所である。同じところをグルグル回っているのかもしれない。さっきと同じ角に、同じレストランがあって、同じ客が同じ顔をして同じ相手と同じ料理をかき回している。同じウェイターが同じニヤニヤ笑いを浮かべて同じ柱にもたれかかって怠けている。これだけ同じだと、普通に同じであるよりも、もっと同じである。同じすぎて、自分がおかしくなったような、冷水を浴びたようなぞっとする気持ちになる。ちょうどその時、そこいらの角に怪しい人影が4人も5人も固まっていたりするのが視界に入れば、愕然とするほど恐ろしい。
 道路を渡るのも命がけである。特にロータリーの見通しが利かず、バスでもトラックでもよく見えない暗闇の向こうから全く手加減することなく突っ込んでくる。うーん、ここは退散すべきだろう。ウォーキングはまた明日にして、フリザンテを飲んで寝ようと思う。ダイエット戦略として「朝食をたっぷり食べて、夕食はなし」と決めている。「無理なダイエットは逆効果」とか、いろいろうるさく言われそうだが、私にはこれが効果的なのだからうるさい口出しは無用である。酒を飲まないで炭酸水にするあたり、今回の決意は並々ならぬものがある。ガッサータと呼ぶよりフリザンテと呼ぶほうがイタリアのトレンドらしいのだが、とにかく炭酸水でビール気分になることにする。東京駅から成田に向かう「エアポート成田」の中で、震えながら(寒かったのと、決意に感動したのとで震えが止まらなかったのだ)決意したことである。この決意は、どうしても最後まで貫き通そうと思う。

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