2008年07月29日(火)

Mon 080728 東進合宿第2ターム3日目 ヴェローナ紀行3

テーマ:河口湖夏合宿
 河口湖は1日中曇り空。午後から雷雨になるという予報だったが、どちらかというと「高曇り」という曇り方。豪雨や雷に襲われるような予感のない、安心できる一日だった。

 富士山も、曇り空を背景に朝から夕方まで姿を隠すことはほとんどなかった。金沢の水害や敦賀のダウンバースト被害、神戸の鉄砲水被害などが伝えられたが、河口湖は安心感のある夏の1日だったと言っていい。

 東進合宿第2タームも、既に3日目。詳細は第1タームに記したものとほぼ同じ流れだからここに記すことはしないが(080723参照)、イスの上に立っての音読、真剣な授業、確認テストの進捗状況など、全てが順調である。

 確認テストは、まるでわざとやっているように毎回合格者が増える。第1タームの生徒たちのような驚くべき「満点続出」の状況ではないが、着実に合格者が増加。写真を見ると、本当に毎回冗談のように少しずつ増えているのがわかる。なお、4回目からは合格者張り出しが2列に増えている。

 4月17日、ヴェローナを歩き回る時間が、いつの間にか残り4時間ぐらいしかなくなってしまった。あとは一気呵成に回るしかない。アディジェ河から南下して、まず、サンタナスターシャ教会へ。ヴェローナを代表する教会である。

 しかし、うーん、印象はいま一つ。内部も外観もこれといって特筆すべきものはない。もちろん専門家の皆様から見れば、内部の絵画や彫刻に、是非とも感動して涙を流しつつ立ち尽くさなければならないようなものがあるのだろうが、教会の美しさは専門知識を必須条件にするようなものではないはずだ。

 私のような何の予備知識もない素人が、それでも何だか深く感動して、説明できない感激に震え、わなわな立ち尽くしてしまうような荘厳さと芳しさとか美しさとか、そういうものを求めて教会を訪れるのである。ここにはそういう有無を言わせないものは感じられなかった。

 何よりいけないのは、写真右下に見えている教会の前の現代彫刻。あちゃー、の叫びが抑えられない。何故かイタリアには、こういう「あちゃー」がよくあるのだ。ミラノのDuomoの真横に、なぜか奇妙に太った人物像が腹ばいになった像。同じミラノのDuomoの真後ろに、巨大なスケルトン(写真下)。

そして今日のヴェローナは、おそらくは「希望」とか「夢」とかのタイトルであろう高さ5メートルほどの人物(写真下)。

 歴史的建造物が余りにも多すぎてイタリア人がウンザリしているのは、何となく分かる。少しは現代の生気ある芸術の味を添えたいのだ。でも、アンバランスすぎるのは何故なのか。あれほどセンスのいい国民なのに、こういうのを許してしまう理由は何か。日本ならおそらく地方公務員が企画し、地方公務員が実現し、出来てしまってから住民が反発し、マスコミがコミカルに報道し、笑いものになって、やがて朽ちていく、おなじみの失敗作である。

 イタリアと日本の違いは、住民が大笑いし、笑い飛ばして、それで終わりにしてしまうことかもしれない。「他にも歴史的建造物はあるんだから、これが台無しになっても、まあいいじゃないか」ということだろう。

 次に訪れたのは、余り気が進んだわけではなかったが「ジュリエッタの家」。シェイクスピア「ロミオとジュリエット」のジュリエットの家だというのである。ジュリエットの家、ということは豪族キャピュレット家の屋敷である。ロミオが暗闇に隠れて聞いているとは知らずに、13歳だったか14歳だったかのジュリエットが「ロミオ、ロミオ、あなたはどうしてロミオなの」とか、バカバカしい独り言を言ってしまう、まさにその場所である。

 うーん、果たしてこれは本物だろうか。4階まで上がって見学してみたけれども、キャピュレットの屋敷にしては、どうも狭すぎる。こんなに狭くて天井の狭い家では、ジュリエットの従兄ティボルト(タイボールト)がちょっとでも暴れれば簡単に壊れてしまいそうである。これはどうも、パッチものである可能性がある。

 2階に降りて「ジュリエットのバルコニー」なるものに出てみる。バルコニーというより、ちょっと大きめの出窓にすぎない。写真はその出窓からの眺め。これでは狭すぎて、「ロミオがモンタギューでなくなればいいのに」というジュリエットの長い独白はやはり無理かもしれない。

 日本の演劇の演出では、ジュリエットはみんな大袈裟な身振りでバルコニーを歩き回り、自分の胸を抱き、腕を広げ、ひざまずき、天に祈り地に伏して独白するのだ。

 蜷川幸男ふうの演出が流行したせいで、舞台には大道具として大きな階段が置かれることが多くなった。ジュリエットでもオフィーリアでもデズデモーナでもマクベス夫人でも、悩める女性は例外なく、階段を物凄い勢いで上ったり下りたりバタバタ走り回って独白するのだが、あれも問題があるように思う。

 たとえこのジュリエットの家がパッチもので、本物のキャピュレット屋敷はバタバタ走り回れるものであるにしても、演ずる女優にあんなに激しく走り回られては「誰にも聞かれてはならない秘密の独白」というリアリティが全く感じられない。「心の激しい葛藤を身振りに集約しただけだ」と言われても、バタバタしすぎるオフィーリアやマクベス夫人に魅せられる観客が多いとは思えない。


 バルコニーからは中庭を間近に見下ろすことが出来る。確かにツタが絡まって由緒ありげだが、こんなに狭いむき出しの中庭では、ロミオが姿を隠せない。中庭には「ジュリエットの像」があり、カップルが盛んにその前で写真を撮っている。盛んに、というより、写真を撮る順番の列が出来ている。

 ローマの「真実の口」に勝るとも劣らない長さの列である。例外なくジュリエットの胸に手を置いて写真に収まっているから、おそらく何かそういう都市伝説でも存在するのだろう。入り口の扉には、カップル2人の名前を書いた紙が無数に貼られていて、やはりここにも何らかの都市伝説があるのだ。パッチものほどたくさんの都市伝説に彩られる。

 ここは、要するに「新名所」というヤツであるらしい。ま、うるさいことを言っていても始まらない。もしもカップルで訪れたなら、ジュリエットの家を出てすぐの狭い薄暗い通りでジェラートを買って食べながら「楽しかったね」とうなずきあえば、それ以上の幸せはなかなかないだろう。下の写真は「ジュリエッタの像」。


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