2008年07月23日(水)

Tue 080722 東進合宿2日目 ボローニャ空港で ホテル・エウローパ到着

テーマ:河口湖夏合宿
 東進・河口湖合宿の2日目である。講師もスタッフも生徒もほぼ水平飛行に入って、調子が上がってきた。私はついつい調子が上がりすぎて、これが合宿であることを忘れ、授業中の脱線が多くなりすぎるのを抑えるのに苦労するほどだった。

 ただ、天気はなかなか快晴にならない。宿舎の窓から見えてくるはずの雄大な富士山の姿は、まだ分厚い雲の向こうであって、だから河口湖の色も冴えず、どんよりとした暗い灰色の水面をつまらなそうにボートが行き交うばかりである。

 今日は授業が90分×3コマ。代ゼミ時代は「毎日5コマ×週6日」という生き地獄のような日々だったから、それに比べれば1日3コマは天国のようなものである。久しぶりの生授業も、久しぶりだからこそ楽しさも格別であって、静かなスタジオで寂しく進める普段の授業とは、気分の晴れやかさが違う。

 授業は9時から、14時から、21時から、の3回。生徒はその間も「個別学習」「音読」「確認テスト」「まとめテスト」「アクセントテスト」の連続で休む暇もない。だからこそ楽しいし満足感も大きいので、これがもし中途半端に休み休みしながらなら、合宿の価値はない。

 授業の内容を詰め込んだ「確認テスト」は9割以上の得点が合格点。合格者は教室内に貼り出していく。これがまた面白い。毎年のことなのだが、初日の確認テストでは合格者はあまり多くない。クラスの1割程度が合格者として貼り出される程度である。しかし「小さなテストで合格し続けることの重要性」を説くにつれ、合格者か毎回倍増するようになる。

 小さなテストで合格し続け、それを積み重ねて中ぐらいのテストに合格し、中ぐらいのテストでの合格を積み重ねて大きなテストに合格し、最後にはそういう大きなテストの合格を積み重ねていく。よほどの天才でないかぎり、人生の基本はそれであって、だから出発点としての「確認テスト」の合格は、どうしても必須なのである。

 そういう生真面目な話を私が毎日しているなどと聞いたら、親も兄弟も家族もネコも、おそらくひっくり返って驚くほどだろうけれども、合宿に来ると何故か人間性まで変化してしまうのだ。真実を語るときには、人間は強いものである。

 そうやって、私が自分では実行できない誠実な努力を、目の前の生徒たちが(たとえ5日でも)続けているのを目撃できるからこそ、合宿は楽しいのだ。東進のスタッフの成長ぶりも、見ていて同じように嬉しいものである。

 生徒とスタッフが一丸になって努力を続けるから、「確認テスト」の合格率は爆発的に高まっていき、2日目最後に実施(23時半ごろ)した「第5講確認テスト」は94名中93名が合格。合格できなかったのは1人だけ、合格率98.9%となる。

 この数字を見たときのスタッフの感動の大きさははかり知れない。最終日に泣き出すスタッフが多いのも納得できることである。下の写真は、教室風景。向こうの壁に貼ってあるのが、「確認テスト合格者表」。右が初日のもの、2日目、3日目と、だんだん向かって左に伸びてくる。

 一覧表が下に伸び、最後には床に届きそうになるのが、生徒もスタッフも講師も最高に嬉しいのである。なお、確認テスト満点は50点。こんなふうにずらっと満点が並びはじめる。


 ただし、こうなると合格できなかった最後の一人のケアが最も重要である。うまくケアしないと心の傷が広がってしまう。何らかの形で早く支えてあげなければならないが、支え方が稚拙だと返って傷が大きくなる。

 今の悩みはむしろそこに集中し、曇って見えない富士山にも象徴されている。「ホテル美富士園」の私の部屋からの眺望。本来なら、湖の向こうに富士が姿を現すのである。

 4月16日、結局ローマからのボローニャ行き飛行機は、予定を2時間近く過ぎて23時ごろゲートを出た。では、ゲートを出てすぐに離陸したかと言えば、もちろんそんなことはない。ここはイタリアである。豪雨のせいで飛び立てなかった大量の飛行機が、滑走路前で可愛く行列を作って大渋滞する。

 マスゲーム前に校庭に勢ぞろいした運動会の小学1年生のような風情である。それが次々と飛び立っていく様子は、冬季オリンピックのスキー・ジャンプ競技場を思わせる。ほぼ1分に1機、素人には信じがたいほどの頻度で離陸が続いたが、それでもゲートを出てから私の飛行機の離陸までは1時間近くかかった。

 アリタリアの国内線機内は、日本では考えられないたいへんな有り様である。席のリクライニングにしても座席のテーブルにしても、何らかの形で壊れているものが多い。もしマトモに使えたら、むしろラッキーなのである。

 しかしこれだけ遅れてしまえば、機内設備なんか、もうどうでもいいのだ。他に心配することはいくらでもある。「ボローニャ空港にタクシーはいるのか」「タクシー以外にボローニャ中心部に向かう交通手段はあるのか」「ホテルはキャンセルされていないか」など、切迫した不安材料が数限りなく頭を占領している。

 到着が真夜中を過ぎて、バスや電車など公共交通手段が動いているはずがないとすれば、頼れるのはタクシーのみ。この飛行機に200人が乗っているとして、そのほとんどを運べるだけのタクシーが空港にいるのかどうか。

 とすれば、当然タクシー争奪戦になり、争奪戦にあえなく敗れ去れば、空港で朝まで過ごすことも覚悟しなければならない。しかもその争奪戦は、地元イタリア人集団を相手に戦わなければならないのだ。

 飛行機の左側の窓からはフィレンツェの美しい夜景が展開しているのが見えたが、こういうとき私のような外国人の頭を占拠しているのは「どう敵を出し抜くか」「地元イタリア人を優先しようとするタクシー運転手をどうやって味方につけるか」であり「敗れ去った場合の空港での夜明かしの仕方」なのである。

 日付がかわるころ、ボローニャに到着。しかもご丁寧なことに、駐機場と空港ビルが離れていて「バスでのご案内」。下の写真は、そのバスの中から取ったもの。向こうがボローニャ空港ビル。注意してみると、窓ガラスにおじいちゃんの顔が映っているのが見えるが、地元のおじいちゃんの顔も不安でいっぱいのようである。

 おそらく空調の切れた(面倒なのでサッサと切ってしまった)蒸し暑い空港で、預けた荷物が出てくるのを、みんな殆ど無言で待った。誰がうまく出し抜いてタクシーを確保するか、それは荷物が出てくるタイミングにかかっている。だれもが、荷物を発見した途端にそれを引きずって走り出すのであるが、その光景がさらにその場の緊迫感を高めていく。

 それでも、何とかタクシーは残っていた。私はタクシーを捕まえるのが上手なのである。つまらない特技であるが、欧米でタクシーを捕まえるには、それ相当の気合が必要である。

 そういう気合の面では私は決して負けないから、空港前に4台しか並んでいなかったベルリンでも、オペラが終わって大量の客がタクシーに押し寄せた午前1時のNYリンカーンセンター前でも、とにかく私が右手を広げて「とおせんぼ」すれば、まず間違いなくタクシーは止まる。何しろ代ゼミの8年間は(馬鹿げていたとは思うけれども)仕事の行き帰りから何から、全てタクシーだったのだ。そりゃ、うまくなって当然なのである。

 真っ暗なボローニャを20分ほど走って、5日宿泊する「HOTEL EUROPA」に到着。もちろんここはイタリアだから、スペルEUPORAで、エウローパと発音する。写真は、翌朝撮影したホテル。うーん。写真をみても「4つ星」という実感は全くない。

 イタリア国鉄ボローニャ駅前の繁華街だから、この時間になってもまだ酔漢がタムロしていたりして、それほど治安がいいとは思えない。ヨーロッパで「4つ星」というのは注意が必要なのだ。殆どの場合「3つ星にきわめて近い4つ星」「本当は星3つだけど、自己申告で4つ」というホテルなのである。

 部屋に入ると、何だか酸っぱい臭いがする。カーペットも、カーテンも、ベッドも、シーツも、みんな酸っぱい。おそらく、ホテルで使用している洗剤に何らかの酸が含まれていて、この酸っぱさはその酸のせいである。酸っぱいのが苦手の私が、よりによって5日間も酸っぱい部屋に閉じ込められることになった。

 うーん。ま、我慢するしかないのだが、ついでに部屋は「バスタブなし、シャワーのみ」。バスタブの存在を何度も確認して申し込んでも、こういうことが起こる。マルセイユでも同じことがあった。今更クレームを言っても、満室なのだからどうにもならない。

 しかも、近くで見本市があって、ボローニャは時ならぬ「ハイシーズン」である。バスタブなし、治安悪し、部屋は限りなく酸っぱい。これで「ハイシーズン料金」=1泊5万円。5泊で25万円。うお、うおお。まあ「やられた」ということである。

1E(Cd) Böhm & Berliner:MOZART 46 SYMPHONIEN 6/10
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3E(Cd) Böhm & Berliner:MOZART 46 SYMPHONIEN 8/10
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5E(Cd) Böhm & Berliner:MOZART 46 SYMPHONIEN 10/10
8D(DvMv) OCEAN’S ELEVEN
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