2009年09月17日(木)

Thu 090910 巨大美術館はキライだ 公園でパンにハム&チーズをかじって過ごす NY最終回

テーマ:アーカイブ
 観光にでかける場所も、滞在が長くなると(昨日の続き、いよいよNY最終回です)、次第に淡白な場所を身体が求めるようになる。私はもともと「巨大美術館」「巨大博物館」の類いが苦手、というよりキライである。ルーブル、プラド、大英博物館みたいな巨大なもの、人間が1日かかってヘトヘトになってもまだ半分も1/4も見られないようなのは、悪趣味である。1つの建物に1週間も通わなければならない不便きわまりない状態を作って、そんなことで国威発揚をはかるのには賛成できない。そういう悪趣味な美術館にノコノコ出かけて、見たいものもマトモに見られない押し合いへし合いの中で1日中あんぐり口を開けているなんて、余りに愚かである。それこそ「うっひょピョーン、行ってきたゾー、メッチャよかった♡最高♡だったゼイ」とか、そういうブログを書くための行動に過ぎないと言ってもいい。

(メトロポリタン美術館。大きすぎると思う)

 だから、ルーブルもプラドもオルセーも、私にとっては一種のマラソンの対象である。走り抜ける。しかも一定のスピードを保ち、ひたすら高速で駆け抜けるのである。
「ええっ? Aに行ったのに、Bに行かなかったんですかあ?」
という呆れ顔(Aには都市名、Bには美術館 or 博物館名が入る)を避けるためのマラソンだ。いちいち
「フィレンツェには行ったが、ウフィツィには行かなかった」
「ニューヨークには行ったが、MOMAには行かなかった」
とか正直に発言して、気のいいオジサンやオバサンをビックリさせるようなことをするのは、大人の世界では礼儀に反するのである。
 最近は「ショップだけ入って、行ったことにしてしまう」という荒技も覚えた。MOMAやメトロポリタン美術館の薄暗闇で、頭を傾げながら2日も3日も潰しているヒマがあったら、ハーレムやクイーンズやブルックリンをもっと探検するほうが遥かに楽しいから、マトモで教養好きな日本人をいちいち驚かさないようにするには、そういうパフォーマンスが必要になる。

(自然史博物館に直結する地下鉄駅。Catcher in the Ryeには、この博物館内についての記述もあったはずである)

 というわけで、2週間の海外旅行の最後に一番ふさわしいのは「公園でのんびりすること」である。マドリードならレティーロ公園、ロンドンならハイドパークかグリーンパーク、東京なら代々木公園、ニューヨークならもちろんセントラルパーク。出来れば、スーパーで買った安い赤ワインと、パンとハムにチーズをぶら下げて出かけ、昼飯もそれで済ませる。ただし、もちろん21歳以下は不可。ついでに、セントラルパークでの飲酒は条例違反なのだそうな。おお、こわ。そこは日本など問題にならないほど厳しいから、注意。
 しかしワインが許される国の公園なら、そういう日曜は楽しい。ワインは安いほうから3番目ぐらい、スクリューキャップのものを選べば、手間がかからなくていい。グラスとか、そういう難しいことを言わないで、「ラッパ飲み」というのが、昼の公園では一番旨いと思う。少し上品なカタは、プラスチックのコップもスーパーで買っていけばよい。イタリアのマッジョーレ湖やコモ湖で、2週間過ごしても全くウンザリしないのは、毎日がそういう日々だからである。

(セントラルパークでのパフォーマンス。「上手い」というより「微笑ましい」という感じ。おそらく大学生のサークルである)

 ただし、鳥さんと虫さんとリスさんに注意し、ガイドブックの記述をウノミにしないこと。鳥は集団でヒトを襲うのが趣味であるし、モコモコ&クネクネした不気味な色の虫を誤ってつまみ上げれば丸1日が台無しだ。若い人は知らないだろうが、むかしむかし、暑い夏の盛りの夜のデザートに生のモモをかじっていると、中からそういう白いモコモコ虫が出てくることがあった。「しんくい虫」である。あれが出てきて、間違って食べそうになったりすると、モモは台無し、その夜も台無し、夏のすべてが台無しになった。私は今でもモモは食べたくない。

(セントラルパーク、声の響きやすい橋の下でゴスペルを歌っていた家族)

 リスだって危ない。例の可愛い外見は、遠くから眺めているからこそいいので、手の届くほど近くには寄らないほうがいい。しかも、ガイドブックよれば「リスに噛まれると、破傷風になるから、ご用心」。「触らないほうが、ベター」である。
 ついでに言わせてもらえば、そういうことをしつこく書きまくるガイドブックが一番うざいかもしれない。不必要におっかないことばかり書かないほうが、それこそ「ベター」ではないか。例えば、マドリードのレティーロ公園については、以下のような記述がある。
「日本人だけに狙いをつけて襲ってくる強盗団が横行している。襲われないように注意が必要。いきなり後ろから首を絞めて気絶させ、金品やパスポートを奪うのだ。万が一襲われたら、あきらめて要求されたものを素直に差し出そう。変に抵抗して、命でも失ったら、たいへんだ。間違っても、公園内で昼寝なんかしないように。」
ときた。そりゃ「命を失ったら、たいへん」だろうから「昼寝なんかしな」かったけれども、日曜午後のレティーロ公園はいたって穏やかな美しい公園。たくさんのコドモと犬たちが楽しそうに駆け回り、パパやママやおじいちゃんやおばあちゃんが目を細めてそれを見守っているばかりであった。

(セントラルパーク、「A列車で行こう」など定番を次々と演奏していたセミプロとおぼしき2人。あとから、おそらく遅刻したギタリストが加わって3人になった。観客は少なかったが、演奏は際立っていた。)

 首を絞めて金品を奪う「羅生門の鬼」みたいな、世にも恐ろしいシロモノがそこいら中をウロツイているとでもいうような記述は、その国の国民全体に対して失礼である。危険なのは、真夜中とか明け方とか、非常識な時間に公園に入りこむから。パンをかじり安いワインを楽しみ、旨そうにハムにチーズをムシャムシャやっている日本のオジサンやお兄さんに、白昼堂々とチョッカイを出してくるような勇気のあるヤツなんか、なかなかいるものではないのだ。
 さて、こういうのんびりした日曜の散歩を最後に、今回の旅行も無事に終わり。JFKから帰路の便に乗り込むことになった。その帰路、14時間にもわたって「韓国系オバ姉さん」の存在に悩まされたことは、すでに1ヶ月近い昔に書いた通りである。
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