2005-02-27 18:51:41

「カクテルバー・らせん」

テーマ:過去ログ移行

一月のその週は、シベリアからのマイナス50度の寒気団がジェット気流の蛇行に導かれ、日本列島の上空に到達していた。

金曜日の朝のテレビでは、女性アナウンサーが平地でも積雪の可能性があることを告げていた。

その女性アナウンサーは、つい最近、自虐ネタで人気のピン芸人との交際をスクープされていた。

日常と非日常をうまくこなすような素振りで、天気に関するニュース原稿を淡々としたトーンで読みつづけていた。 



その金曜日、午後はずっと会議だった。

結論の出ない、ただ顔を会わせて会議をしたという自己満足のためだけの会議だ。

そういうやつだから、時間の際限がない。

おまけにやっと終わったと思ったら、同じメンバーで懇親を図ろうという飲み会が続く。
酒の席では仕事の話だけでもうんざりなのに、上司や同僚の悪口が混ざると酒のまずさは頂点に達する。


一次会が終わる前に一人で抜け出し、その店のある狭い通りからタクシーの拾える大きな通りへ向かい歩いた。

このあたりは、再開発事業にかからなかったので昔からの飲食店が数多く残っていたが、いつしか飲み屋街の中心がその事業の区画内に移動し、最近では閉める店も多くなっている。

事実、私もこのあたりを歩くのは数年ぶりだ。


ふと、開店から間もないような外装の店が目に付いた。
「カクテルバー・らせん」という看板を掲げている。

なにか惹かれるものを感じ、そのドアを開けた。

甘すぎる日本酒の熱燗ばかり飲んだので、ロングドリンクの美味しいのを飲みたいという気分もあった。

中に入ると、店内は10席ほどのカウンターだけのこじんまりしたつくりだった。

カウンターの中には若い女性が一人きり。他に客はいない。スピーカーからは、よくありがちなジャズではなく、ザ・バンドのラスト・ワルツが流れていた。

席に座るとその女性のバーテンダーが「お久しぶりです」と言葉をかけてきた。

一瞬、顔見知りかと思いもしたが、いちげんの客にもそう挨拶する店があると聞いたことがあるので、多分その類なのだろう。

そのバーテンダーは「何になさいますか」と言いながら、メニュー表を渡した。

座った席の正面に、今では珍しくなったオールド・トム・ジンが置かれていたので、メニューを見ずにトム・コリンズをオーダーした。

ふと、数年前にビルの最上階のカクテルバーでトム・コリンズをオーダーした時に、「ベースは何でしたっけ」と聞かれた後、目の前でカクテルブックをめくられたことを思い出し嫌な予感がした。

が、女性バーテンダーは「かしこまりました」と確信のこもった声で応え作り出した。

目の前に置かれた、トム・コリンズを一口飲み、ふと視線を上げると正面にバーテンダーが立っていて、見つめあう形になった。


そして、私はフリーズした。


目の前にいるバーテンダーは、高校生の時に一緒のクラスにいた女の子だった。

化粧をしていても、日本人とは思えないようなスラブ系がかった顔は隠せない。

その女の子は転校生で、親類の叔母の家に同居しているという話だった。

しかし、三年生の夏休みにその叔母は他殺体で発見され、それ以後女の子は行方不明になったのだった。

いや、とその考えを否定する。

あの事件はもう四半世紀も前の話だ。
目の前の女性はどう見ても二十歳そこそこにしか見えない。
私の半分の年齢だ。他人の空似以外に考えようがない。

「どうかいたしましたか」と聞いてくるので、

「いえいえ、あまりにカクテルが美味しかったのでびっくりして」と答え、平静を取り戻す。

いや実際、カクテルは飛び切りの味だった。

それから、ジン・リッキー、ホワイト・レディー、バラライカ、XYZと飲み続けた。


そうするうちに緊張が解けて、高校の同級生に瓜ふたつだということ、あの事件のこと、その女の子が学校で際立った存在で人気が高く、私も密かに思いを寄せていたことなどを話すと、バーテンダーは心地よい相槌を打ちつつ、微笑みながら聞いてくれていた。



「もしかしたら君はその同級生で、魔女やドラキュラの類で年をとらないというオチだったりして」

酔いに任せ軽口を叩くと、その女性バーテンダーは急に神妙な顔つきになり言った。

「そうかもしれませんよ。老化はDNAの末端のテロメアが細胞分裂のたびに短くなり、ついには新たな分裂が止まり細胞が死滅するからと言われています。もし、テロメアが短くならない突然変異を手に入れれば、不老不死とまでは行かなくても、通常の人類の数倍の寿命を手に入れられる可能性があります」

「でも、それでは活性酸素により傷ついた人体に有害なDNAまで残してしまうことになる。多くの癌細胞は、テロメアを効率よく複製するテロメアーゼという酵素の働きで、人体に有害な増殖を続けると言われているし・・・」

「よくご存知ですね。しかし、メッセンジャーRNAの真の働きなど何一つとして完全には、人類はゲノムを解析してはいないんです。本当のセントラル・ドグマは永遠に見つけられないと思います。そういった意味では、老化と無縁な、あるいは老化が著しく遅い人類の中のグループがいても不思議ではありません」

自分の中で一度否定した「同級生?」という考えを反芻していると、
「すみません、冗談が過ぎましたね」と、女性バーテンダーは笑顔を見せた。

「本気にされました?」

「いやいや、一瞬は」

それからは、好きな音楽の話とかカクテルの話とかで終始し、心地よい時間が過ぎていった。


勘定を払おうとした段階になって、一次会の会場にコートを忘れていることに気付いた。
コートのポケットに財布を入れていたのだった。
今の時間ならまだ一次会の店は開いているので、すぐ取りに行って戻って来ると言うと、バーテンダーは、

「次にお見えになった時でいいですよ」と言ってくれた。



「○○さん、今日は楽しかったです。また、いらしてください」

その言葉に送られて、「カクテルバー・らせん」を後にした。




翌日は飲みすぎのために、目が覚めたのは10時を回った頃だった。仕事は休みだ。

目は覚めても体の方は活動する段階になく、また眠るということを繰り返した。

その間に不思議な夢を見た。

昨日行った「カクテルバー・らせん」の夢だ。

私がその店に入った瞬間に、「お久しぶりです」と女性バーテンダーが声をかけるシーンから始まる。

そして、その女性バーテンダーの親類と称する同居人が、なにがしかの秘密を守るために、いかにも怪しげな男たちに殺害されるシーン。

さらには、バーテンダーが、私は名前を名乗っていないのに、名前を呼びながら次の来店を促す言葉をかけるシーン。

フラツシュバックしながら、何度も三つのシーンが繰り返される。

昼過ぎに起き出し、ぼーっとしながら夜を待ち、「カクテルバー・らせん」のあった場所に行ってみた。

財布を忘れ、飲み代も払っていなかったし・・・。

しかし、その場所には昨日の夜にあった看板はなかった。
ドアも開かない。
外装は昨日のままだ。

酔って、このあたりの路肩に寝て夢でも見たのだろうか。
素面の状態でよく観察すると、この小路には閉店したいくつもの飲食店の残骸があるだけで、現在営業している店はない。

近所の店に「カクテルバー・らせん」という店が営業していたのかどうか、確認することも出来ない。



強く吹き出した冬の風を受けながら、昨日コートを忘れた店に向かって歩き出すこと以外、私のなす術はなかった。





「カクテルバー・らせん」





カクテルバー・らせん

佐賀市大宇曽1丁目10番地あたり
メニュー表には、年中無休・20:00~26:00と記載されていました。




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2004-06-01 00:00:00

探偵ファイナル!?

テーマ:過去ログ移行
画像:左から「東洋軒」「いちげん」「池田屋」




「2004年6月1日、12時20分。バイクで勤務先から外出。尾行開始」

ボイスレコーダーに記録を残し、私もバイクで対象者の後を追う。

私は探偵である。地味で低収入な、しがない探偵である。
マーロウやスペンサーのように、ハードボイルドでもなければ、
工藤ちゃんや濱マイクのようにストイックでもない。
目の前の仕事を単純にこなし、日々の糧を得るだけだ。

仕事の主なものは浮気調査や家出人の捜索。
最近では、ストーカーや結婚詐欺師と思われる人物の身元調査も増えてきた。
長い張り込み時間の地味さに比例して、収入も地味だ。
宝くじやトトで大金をゲットすれば、今にでも辞めてしまいたい職業である。


今回の依頼人はごく普通の専業主婦。
「自宅で食事を全く摂らない」と依頼人の夫である、
対象者の挙動不審を疑っていた。
口には出さないが浮気を心配しているようだ。
「直接ご主人に聞いたらどうですか?」という言葉を飲み込み、
依頼を受けた。不景気な昨今、ばかばかしい小さな仕事でもこなして行かなければ、
明日にでも餓死しそうな経済状態なのだから・・・。


対象者は程なく、ラーメン屋に入っていった。
「東洋軒」という屋号のその店に私も入る。
対象者はカウンターの一番奥に座っている。
私はカウンターの一番手前に。
対象者はラーメンと小ごはんを注文。私はラーメンのみ。
数分後に出来てきたラーメンを目前にしても、対象者はすぐには食べなかった。
携帯とデジカメで何枚も写真を撮っている。

中年のオヤジが、ラーメン店でバチバチとラーメン画像を撮る。

なんとも滑稽な絵面である。

ラーメンはさほど好きではない私は、出されたラーメンを見ながら、
ちゃんぽんにした方が良かったかなと後悔した。
というのも、なんとも薄味でガツンと来るものがない、
凡庸なラーメンだったからである。
スープの色も、豚骨なら茶褐色系だろうという私の概念を覆すような、
乳白色である。麺も軟麺でなんとも表現しがたい食感である。

佐賀ラーメンと言うのだろうか??
この味は私には許容しがたい。
これならシコシコと2DKの事務所兼自宅のマンションで、
「うまかっちゃん」でも食っていたほうがマシだと心底思った。

私がラーメンを半分ほど食べた頃に、対象者はラーメンと小ごはんをたいらげ、
勘定をしだした。
おいおい、なんという早食いだ。
これでは依頼人は、対象者の浮気より食生活を心配すべきではないか?
という疑問がふつふつと湧き上がる。
塩分過多のスープまで全て飲み干しているようなので、
間違いなく三大成人病予備軍である。
「いい大人が・・・」と突っ込んでやりたい心境だ。

仕方なく私も、食べかけのラーメンを残し店を出る。
対象者は全く私の方には視線をよこさない。
ラーメンに取り付かれているかのように、
ラーメン店を目指し走り、ラーメン画像を撮り、ラーメンを早食いする。
まさに一心不乱である。
ここまで来ると探偵失格であるが、少しは尾行に気づけと言いたくなる。

対象者はバイクで職場に戻った。
これから夕方の退社時間まで、長い退屈な張り込みを戸外で続けることになる。


依頼者からの情報によると、今日は上の娘がバレエの発表会の練習のために、
依頼者が下の娘も連れて、送迎をする予定らしい。
それで対象者は今晩一人で、フリーな時間が持てるとのこと。

今晩は「しっぽ」を捕まえる、絶好のチャンスなのである。

18時過ぎに対象者が職場から出てきて、帰途についた。
どうやら、寄り道をせずに自宅へ帰る模様である。
こじんまりとした社宅の通路で部屋の様子をうかがっていると、
対象者がすぐに着替えて出てきた。
今度はバイクではなく自動車で移動するようだ。
いよいよかと思い、私は心を引き締めた。
追跡中の信号待ちの間に、証拠写真をとるためのデジカメのスタンバイを確認する。
よく、記録用のデバイスをパソコンのスロットに挿入したままで、
出かけてしまうことがあるからだ。大丈夫だ。

対象者の車は西部環状線を東に走ったあと、空港道路入り口交差点で右折し、
南下した。佐賀空港へ続くこの道は、
両サイドが田んぼで、なんとものどかな風景である。
ちょうど沈みかけた太陽が西の空にぽつねんと浮かび、
雲を茜色に染めている。

対象者の車は、高架を渡りきったところに位置する交差店を左折した。
バイクでかなりの距離を取って追跡しているが、
決して見失うことがないくらい、交通量は少ない。
かえって、少なすぎて追跡を悟られないかと心配な程である。

しばらくして対象者の車が、とある建物の駐車場に停まった。
なにやらプレハブの建物のようである。
怪しげにパトライトが回転している。
その下には、「スナック・ハッピー」と「ラーメン・いちげん」
と書かれた看板がある。問題はその看板である。
ピンクとブルーという配色といいデザインといい、
ダサうまの極地のような看板である。
ダサイのかクールなのか判断しかねるようなブツである。
私は思わず、今朝のテレビで見た、あの庵野監督が作る
キューティーハニーでのサトエリの変身シーンを思い出してしまった。
どちらもなかなかのサイケデリック具合である。

私は道路の対面にあるコンビニにバイクを停めた。
対象者は多分、スナックのほうに入るんだろう。
昼食もラーメンだったのだから、またラーメンを食べるなんてことは
到底考えられない。もしそうなら人間失格である。
少なくても分別のある大人のとる行動ではない。

スナックで女性と待ち合わせか?だとすれば少々困った展開だ。
こんな田舎のスナックである。特に今の時間には、客が何人もいるわけがない。
私もスナックに客を装い潜入し、証拠写真を撮るというのはかなり難儀だ。
となれば、一緒に出て来るところをツーショットでいうことになるが、
フラツシュを焚かなければならない時間帯になるだろうし・・・。
今日は暗視撮影用の準備がないのだ。

しかし、私の心配は苦慮に終わった。
なんと対象者はラーメン店の暖簾をくぐったのだ。
「そな、あほな」と一人ツッコミをしている場合ではない。
バイクをコンビニに置いたまま、メッツのキャップと度なしメガネという
安直な変装で、ラーメン店に入ることにする。
道路を渡っている時点で、豚骨の獣臭が漂ってきた。
「オーマイガッッ!」私はひとり愚痴る。
どうせラーメンなら、「塩」か「醤油」という嗜好の私には、
この匂いだけで、意識が南回帰線あたりまでひいてしまう。

対象者はL字型のカウンターの長辺側の中ほどに座っていた。
私は短辺側の一番奥、壁際に座る。
「ラーメンね」対象者がオーダーする。
ビールでも飲みながら待ち合わせかと、一縷の望みを抱いていたが、
その望みは、海辺の砂の城のように跡形もなく消え去った。
仕方なく私もラーメンをオーダー。
本当はコーラあたりにしたいのだが、怪しまれないためにはこうするしかない。

ラーメンが出来上がると、またぞろ対象者は例の「儀式」を始めた。
携帯とデジカメでの写真撮影だ。
アングルが気に入らないのか、途中で椅子から立ちあがり、
俯瞰の構図で収めている。私はいたたまれない心持ちになってしまう。
こんな奴と同じ場所で同じ時間を共有するなんて反吐が出そうだ。

私のラーメンも出来てくる。
昼間の店と違って、私のイメージどおりの豚骨ラーメンの色をしている。
店外に漂っていた、妙に鼻を突く獣臭もそれほど気にならない。
スープを飲むと、旨みが凝縮された味の奥行きが感じられる。
豚骨もいいのでは、と一瞬考えてしまった。

対象者は「今日もなかなかだね」と、茶髪の店主に話しかけている。
どうやら常連のようである。


尾行そのものは簡単すぎるくらい簡単なのだが、
なんとも精神的なストレスの溜まる尾行である。
対象者のような人種を「ラーメンオタク」とでも言うのだろうか・・・。
はたから眺めていると、爽やかなものではない。
対象者の車は、そのラーメン店から出た後、
自宅を通り越して行った。「いよいよか」と期待が膨らむ。
佐賀大学の交差点を右折してすぐの、「マンガ倉庫」という
中古コミックを主に販売している店の、駐車場に車は停まった。

対象者は「マンガ倉庫」の入り口には向かわずに、
駐車場のフェンスを飛び越えて敷地外に出た。
「今度こそ、近所の居酒屋あたりで待ち合わせか?」
と思った刹那、対象者は「池田屋」と書かれた幟が掲げられた店に消えた。
おいおい、ここは「ちゃんぽん屋」だぞ。
さっきラーメンを食ったばかりではないか。

見るからに狭そうなその店内に、意を決して入ることにする。
対象者は三席ほどの小さいカウンター席に、
私は入り口に一番近いテープル席に陣取った。

「蒸し麺でちゃんぽん」。

ここでも本当に食べるつもりらしい。
メニューを眺めると、カレーがある。心底助かったという心境である。
もう麺は御免だ。私はカレーをオーダーする。
このカレーが意に反して旨かった。甘味と辛味が微妙なユニゾンを奏でる。
こんなところにこんな店があるとは。ささやかな今日の収穫である。


対象者はその後、コンビニに立ち寄り「白波」と「ピスタチオ」を買い込んだ。
そして、自宅へ戻ってしまう。


いやはや、今日の一日は何だったんだ。
これが対象者の日常であろうか。
ただの「麺馬鹿」というだけではないか。
依頼者に追加調査を提案するのは、全く馬鹿げている。
それは、私がどんなファクターを考慮してもダービーを獲れない
というのと同じくらい確かだ。

今日の救いは、調査に要した必要経費がラーメン二杯とカレーという
小額で済んで、依頼者から感謝されるくらいのものだ。


「逆ハードボイルド」な探偵業務は、なんともツライ。



【最終調査報告書】

浮気ではない。完全無欠な本気です。「Fall in love with 麺.」





東洋軒 佐賀市水ケ江1丁目5-7 0952-23-4859 11:00~21:00 定休:日曜 P 店舗北二軒目の路地を西に突き当たったところに2台 



いちげん  佐賀郡川副町大字西古賀925-1 0952-45-7865 11:00~21:00(15時~17時中休み) 定休:水曜 P12台 



池田屋  佐賀市赤松町6-11 0952-22-7508 11:30~21:00(15:30~18:00中休み) 日曜休み Pあり








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2004-05-24 00:00:00

軒率をリサーチ

テーマ:過去ログ移行

えー、最近バイク通勤です。
5年ほど前に買ってほとんど乗ってなかった・・・。
ホンダのカブですが、ちとオシャレなデザインで若者をターゲットにした、
「リトル・カブ」という50CCのやつです。
中々いまどきの気候は、バイクに心地よい。

てなわけで、昼休みに「プロロンッッ~」とラーメン食べに出陣。
行ったのは佐賀市松原三丁目の「来々軒」。
かの「中川輪業」の対面あたりにあります。
食べるのは、かれこれ20年ぶりぐらいかも。
味の記憶はもちろんナッシング。
メニューを眺めてみると、「麺」の他に「単菜」「点心」との言葉が。
町の中華屋という塩梅です。
「麺」メニューがちと意外。
メニューに書かれている順に、味噌ラーメン・醤油ラーメン・塩ラーメン・坦々麺・皿うどん・ちゃんぽん・ラーメン・パリパリ麺というオーダー。
ラーメンのスープのバリエーションの多さは、味と反比例するような気がしないでもないが、
味噌・醤油・塩に触手が動く。
が、まずはデフォからと、ラーメンを食べてみる。

豚骨&鶏がら出汁で、麺は細麺。
スープの色がちと乳白色系で不安な色彩に見える・・・。
食べてみるとスープといいチャーシューといい麺といい、
昔死ぬほど食べてた、明星食品の「久留米屋」というカップ麺を彷彿とさせる味。
つーか、「久留米屋」を全ての面でグレードアップしたようなカンジ。
まずくないけど、お店で食べるラーメンとしては、好みの方でないな~。
重いけど、濃厚でない味つーか、なんつーか・・・。

他の麺類や中華丼、マーボー丼は気になるので、再来店しよう。
ちなみに対面の「中川輪業」のポップ、「冬のソナタ 見るのはドナタ」というのは、
ヘタウマでコテコテで、やっぱココロに刺さる。(笑)


ところで、佐賀には「軒」を持つラーメン屋が多いような気がしないですか?
へのさんは「麺喰い日記」で~『軒』を訪ねて~というステキなシリーズを展開されていますが、
確かに軒の付くラーメン屋は総じて昔からの古い店で、滋味系な安らぎでマッタリする店が多いようです。
てな展開で、Yahoo!電話帳で、
佐賀・福岡・北九州・久留米の各市の「軒率」を調べてみました。
もっとも、電話帳ですからチェーン店の営業本部とか、FAXが掲載されていたりとか、
ラーメン店でなく食堂等で掲載されていたりする店もあるでしょうから、
かなりアバウトですけどね。
(今日食べた来々軒も中華で載ってます。爆)

佐賀市 ラーメン店 72店 軒が屋号に付く店 19店  軒率 26%
福岡市 ラーメン店 429店 軒が屋号に付く店 23店  軒率  5% 
北九州市 ラーメン店 307店 軒が屋号に付く 店55店  軒率 18%
久留米市 ラーメン店  77店 軒が屋号に付く 店12店  軒率 16%

ウオー、佐賀市がぶっちぎりのトップです。(笑)
田舎の裏返し?古き良きものが綿々と存在し続けるステキな状態と、
ポジティブに評価しておこう。

参考までに、ラーメン店と焼鳥店の都道府県別ランキングを調べたのは、
こちらです。
人口当たりのラーメン店数は、佐賀と福岡は18位と19位でほぼ同レベル。
(まっ、福岡は屋台がカウント出来ないから・・・)
驚くべきは焼鳥屋のランキング。
福岡・佐賀・長崎が全国ベストスリーです。スンゴイ。



私が常日頃「よっぱーの記憶ナッシング状態」になるのは・・・

焼鳥屋が多すぎるせいだ。と、責任転嫁してみる。(自爆)





来々軒 佐賀市松原3丁目3-26 0952-24-3887 11:00~22:00 
定休:火曜 P 656パーキング使用可 



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2003-12-15 00:00:00

ラーメンって、なんなんだろう?

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今日の21時からの日テレ系で放映された、
スーパーテレビ情報最前線は、かなり興味深いプログラムでした。

今日の放送内容は「すごい味がやって来た!新宿・不夜城ラーメン物語」というもの。


関西に10店舗を持ち、年商37億円を稼ぐ、どうとんぼり「神座」(かむくら)が、新宿歌舞伎町に超大型店でラーメン激戦区に殴り込むというのがメインです。
うーん、ラーメン番組に出てくるラーメンは、ほとんどが「おっ、旨そうだなー、一度くらいは食べてみたい」と思えるんですが、
これはなんかそう思えんかった。
番組内では、何度か食ったら忘れられなくなる味なんて事が言われてましたが、仮に私が食っても
こんなカンジではないかと、ヒシヒシと感じたわけで・・・。
それにしても売り上げ目標が、一日4000杯、月商1億というのはスゴイ。
番組のフィナーレ近くでは12月12日の開店の模様が流れ、ほぼ4000杯を売り上げて、
「サクセス・ストーリー決定」みたいなオチでしたが、「盛者必衰」の予定調和は見えてるような気がしたなー。
つーか、出汁・タレは本店直送つーことでしたが、同店の求人情報には、

仕事内容
(1)接客&調理。調理はマニュアルがあるので安心です。ホールのみでもOK。あなたの希望を聞かせてね!! 
(2)開店前の清掃と仕込みをお願いします

という記載が・・・。
うーん、マックとかと一緒かな??
ファースト・フードですね。ラーメンを売ってても、ラーメン屋ではないな・・・。


サイドストーリー的に紹介されたものでおもろかったのが二つほどあった。

ひとつは、の新宿本店撤退のエピソード。
番組内では、「新宿はラーメン店が乱立しすぎて、いい品を提供しても生き残るのが難しいので、リスク回避のために閉店する」ということでした。
が、上記のHP内では、リニューアルオープン予定2004年の文字が・・・。
つーか、2ちゃんの「新宿で食える名店はここだ」スレを覗いて見ると、「味落ちすぎ」って、カキコもありますねー。真実はどこにある~~。(笑)

もうひとつおもろかったのは、池袋の二店で成功したらーめん専門店えるびすが、新宿に前店のネームバリューを使わずに、大八軒で、ケンカを挑むというもの。
おっと、自信満々だった社長は、開店直後の不入りに意を決して、味の見直しはするわ、嫌っていた「情報誌」の取材は受けるわで、なんとか盛り返してました。
「新宿にケンカ売りにいくぞー」って開店前のコメントが、最後には「新宿は厳しいですよ」に変わってました。


で、結論。
つくづく感じたのは、「メディア・リテラシー」の重要性。
テレビ・新聞・ラジオ・雑誌・マンガ・映画等のさまざまなメディアを咀嚼し、メディアの提供する偏った情報を取捨選択する能力が大切だということ。
今日の番組と、ネット上から拾う情報はまるで正反対のところもあります。
その辺がよく分かってないと、「好みでないラーメン食べて、金をドブに捨てる」という自殺行為を犯してしまうわけで。
言ってみれば、「ラーメン店のランキングもの」も、どこそこに、あんな味らしい店のラーメン店があるという、「純情報」として拾えば、有益なものだと思うのですけどね・・・。


つー流れで、写真は私がこよなく愛する、「再来軒」の「特製大盛・600円」。
最近は、大盛だと、若干バランスが崩れるかと思い、専ら「デフォ」ですが・・・。
ブースカさんの日記を真似て、特大画像にしてみました。「爆」



てな訳ですから、ラーメンっていうのは、

あなた自身で定義すれば、「それが原理」。


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2002-12-12 00:00:00

奥さん、今はいてるパンティーください!!

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結婚する前の話だから、もう10年ぐらい前の古い話。
サンタからもらった、めったに出来ない「経験」のプレゼント。


クリスマス・イブのその日、何の予定もなく一人寂しく仕事場からパチ屋に直行して、コテンパンに負けた夜の話である。

突然の電話のコール音で、コタツから出てしぶしぶ受話器をとった。
はい、と応答しても返事がない。
イタズラかと不審がりながら、今度は「もしもし、○○ですが」苗字を言ってみる。
すると返事があった。若い女性の声だ。

「もしもし、わたしです」

んっ、誰だ?

「ああっ」

と返事しながら考えをめぐらす。
昔付き合った事のある誰かからのデートの誘い?かと思いもしたが誰だか分からない。

「知らないなんて言わせませんよ」

えっ、マジで分からない。
間違い電話かと思いもしたが、苗字を名乗ったしなー、全神経を脳に集中し記憶をたどるがギブアップ。

「○○ですが、間違いじゃないですか」と言ってみた。

「○○さんでしょ、下の名前は△△△」

ありぁー、フルネームで知っていやがる。
おまけに口調は、昔の職場の同僚や飲み屋のおねーちゃんとは明らかに違う。
たとえて言うなら、3年半付き合って別れて久しぶりの会話ってな具合。
その間、三井グリーンランドとハウステンボスとスペースワールドに2回づつ、一緒に遊びに行ったみたいな。
映画館で10本映画を見て、泊まりの旅行に3回出かけ、焼肉屋に15回は行ったみたいな。
延べにすると100回ヤッテ(うち車中3回)、一度は堕したみたいな。
フルネームを知っているのは不思議だが、こんな女は知らないと確信し言ってみた。

「どなたですか、間違いだと思うんですが」

「○○さん、ちゃんと分かってるんですからね」

何が分かってんだよ、こっちは全然分からないぞ。
おまけに、受話器の向こうからは、赤ん坊が火が付いたように泣く声が聞こえだした。

「あなた毎日電話してくるじゃないですか。そのたび今はいてるパンティーくれって言うじゃないですか。あなた×××で働いてる○○でしょ。」

げっっ、パンティーてなんだ。
職場も知ってて、おまけに苗字呼び捨てにしやがった。
ひょっとして俺、そんな電話したっけ?
いや、してない。明日が誕生日のキリストに誓って・・・。
でも、どうして名前から職場から知ってんだ?
誰かが、俺の名前をかたっているのか?

「それに洗濯して干してる下着も泥棒したでしょ。ブラとパンティーを合わせて10枚はなくなってるから。この電話は録音してるし、近所の交番にも届けてるんですからね」

体が震えてきた。廊下においてある電話で話していたので寒さもあるが、それ以上にこの展開のために。

赤ん坊は泣き止まない。いくら犯人じゃないと言っても、女はとりあわない。
だんだん、ヒステリックになってきてまくし立てる。

しばらくは、俺も興奮して言葉を返していたが、ふと気付いた。
犯人が名刺交換よろしく、自分から職場や名前を名乗って事に及ぶ訳がない。
この女の理論は破綻している、あるいはカマをかけている。

そう気付くと安心して、こちらから一方的に電話を切った。

しかし、録音と交番の話は気になる。
女が言った交番に折り返し電話を入れてみた。
事情を話すと、警官は苦笑いしながら「ああ、あの奥さんですね」と言った。
「心配ないと思いますけど、本人に確認してこちらから電話しますよ」
警官は災難でしたね、と言いたげにこちらの電話番号を聞いた。

とてつもなく長く感じた20分が過ぎ、警官からの電話がかかってきた。
事の顛末は要約するとこんなカンジ。

結婚と同時に妊娠・出産したその女は、出産直後にダンナの勤務する会社のかなり大きな社宅に引越しした。

近所づきあいと育児で疲れ果てている時に、イタズラ電話がかかりだし、まもなく下着泥棒の被害も受けるようになった。

ダンナに相談しても「警察に被害届けを出せ」と言うだけで無関心状態。
逆に仕事で疲れているんだから、そんなことぐらい自分で解決しろ、と怒り出す。

警察に届けたもののイタズラは毎日続く。
神経をすり減らして限界に近づきつつあったクリスマス・イブの日に、グチでも聞いてもらおうと友達に電話した。
しかし、間違ってダイヤルしてしまい俺の会社にかけてしまった。
すみませんと謝り切ったが、電話に出た男(俺じゃない)の声が、イタズラ電話をしてくる主に似ていた。

時間の経過とともにそれは確信に変わっていった。

リダイヤルして俺の会社にかけなおし、イタズラの主が時々名乗る苗字を使い呼び出しをかける。

たまたま、偶然にその苗字が俺の苗字と一緒だった。
もう帰りましたよ、と言われたが、ひるまず自宅の電話を聞きだしたらしい。
(不用意に自宅の電話番号を教えた奴は、分からなかった)

こうして、その女の中では俺が犯人だという図式が完成した。
犯人が本名を名乗る訳はないという、単純な公理を忘れて・・・。


当時は、あんなノイローゼのバカ女にぶち当たって、スゲェー災難だったと思っていました。
しかし、二人の子供の親となった今、冷静に振り返ってみると、哀しくなって同情すら覚えます。

家庭を犠牲にしてまでも、男は仕事だと思い込んでるダンナ、それを当然と受け止めながら、家庭という社会から閉じた系の中で、育児・近所づきあいの重苦しさに耐えられなくなりつつある自分の状態に悩む、その女。


法や制度が整えられ、男女平等・女性の社会進出が声高に叫ばれて久しいのに、現在と当時の状態は、さほど変わっているとも思えない今は・・・。




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