北方文化博物館分館での舞 | 即興舞踊家 ダンサー 松崎友紀

即興舞踊家 ダンサー 松崎友紀

Dancer, Artist from Sado island, Niigata, Japan

今回の出演で確信を得られたことがあります。

今までも気持ちのうえではありましたが

まだ確信が薄く、遠慮が働き
言葉にはしませんでした。

今日はしっかりと言葉にしようと思います。

しっかりと仕事をする為には

私は遠慮している場合ではないからです。

 

 

まずは、先月23日に北方文化博物館分館にて

「竹あかり 花あかり」の出演が無事終了いたしました。

企画の方より来場者が350人くらいと聞きました。

ありがとうございました。


 

いままで、出演等何かあると

「ご覧いただきありがとうございました。」

「支えてくださりありがとうございます。」

とネット上でお伝えしていたのですが

その表現の仕方に

何だかちょっと違和感が出て来ました。

 

 

一緒に制作したアーティストの皆さんやスタッフの方はもちろん

私だけでなく他のアーティストたちを日常のなかで支えている人たちも

ご来場くださった観客の皆様も

来られなくても「こういうことが開催されるみたいよ」と

無意識に話題に出すだけでも

街でふとチラシや市報でお知らせを見るだけでも

濃度は違えど

一つの出来事

一つの作品

一つの新しい芸術を

生み出すことに関わっていることになります。

 

 

なので、一人ひとりにお伝え出来る「ありがとうございました」の意味が

本当は全く違うのです。

「ありがとうございました」に含まれる

「お疲れさまでした」の度合いももちろん違う。

 

たとえば

 

私は踊り手なので、舞う役割を担っています。

「人前で踊りたくても稽古が面倒...」

「芸術活動は大変そうだから自分はしたくない...」

「生活が一番で芸術は鑑賞しなくてもどちらでも良い...」

などなど、色々な方がいます。

私が舞う役割を担うということは

そういう方々にも

「自分も自分の範囲で芸術に関わっていたのだ」と
気付いていただける機会を持っていただけるということでもあります。

それが人によっては

「新しい概念のものを作り出しているのだ」

「面白いものを作り出している」

「美を見つけ出す社会活動が出来ているのだ」

そういう概念に行き着くこともあるかもしれない。

なので、可能性を最大限にするべく

出来る限りのことをしたいです。

 

 

濃度が違うだけで

私も、チラシをふとご覧になる方も

結局は同じ意識を持つ瞬間があるのだから

一緒の所に向かう時間が確実に存在しているということ。

 

 

私が考える、私の踊りの仕事は

そういうことを自覚したうえで

良い作品を創っていくことです。

 

 

私の周囲にいつもいるわけではないけれど

いつも踊りを楽しみにしてくださっている方も

もしかしたらまだお話をしたことがない方も

直接お会いしたことがない方も

心を寄せてくださる方々は

共に一緒に芸術に向かってくださっている方々です。

まだ知らない方も

それぞれの範囲で

これから一緒に自分の踊りに向かってくださる方になっていくかもしれない。

そうでなくても

どこかで必ず支えになってくださっています。

 

 

一人ひとりに向けられる「ありがとうございました」は

それぞれ違う意味合いを持ちます。

分館での舞において、一人ひとりの方々に向けた「ありがとうございました」「お疲れさまでした」を記事にしたかったです。

 

 

ありがとうございました。

大変、お疲れさまでした。

 

 

 

本番の写真は出来上がり次第投稿いたします。

ブログでも、芸術家の友人とどんなことを話しているか

自分の稽古等についても書いていこうと思います。

今後ともよろしくお願いいたします。