人前でしゃべるとき、「あがる」ことさえ無ければ、もう少し落ち着いてできるのに・・・。
そのように考えた人は多いのではないでしょうか?
私たちは「あがり」によって、上手くしゃべることができなかったり、話の内容を忘れてしまったり、赤面してしまったりすることがあります。
人前でも落ち着いてしゃべっている(ように見える)人を見ると、つい羨ましく思えてしまうという。

そもそも「あがり」はなぜ起きるのでしょう?
いくつか要因はありますが、その一つには「他人から見られている自分」を意識することにあります。

通常私たちは、1対1で話すときにはそれほど緊張したりすることはありません。
しかし、多くの人前で話すとなると途端に緊張します。
たくさんの聴衆の顔と目が全て自分に向けられていると思うと「何か変な風に見られているのでは?」「話が下手だと思われているのでは?」「つまらない話だと思われているのでは?」等と勝手に思い込み(思考)、感情に不安感を引き起こし、身体反応として心臓がドキドキ、汗が出る、口が渇くなどの症状を引き起こすのです。
こんなときに、「落ち着け!」と心に言い聞かせてもほとんど効果はありません。

では、どうすればよいのか?

「見られている」という意識を、「見ている」意識に変えるのです。聴衆を見ることに意識を集中するのです。
聴衆一人一人の顔(全員でなくても構いません)をじっくりと観察するような気で見てみるのです。
この人はどんなことを考えているんだろう。この人の抱えている悩みは何だろう?今の説明は理解できただろうか?等と聴衆一人一人の顔の表情を観察しつつ意識をそこに集中させるのです。

気が付けば、「見られている自分」の存在はどこかへ消えて行き、「聴衆を見る自分」が意識の中で存在します。
聴衆に意識を集中すればするほど、「あがり」は忘れたかのように消えていきます。

とはいえ訓練が必要です。
いきなり大勢の前で「聴衆に意識を集中させろ」と言われてもそう簡単にはできないでしょう。
普段から1対1でも、少人数の会議とかでも、とにかく相手に意識を集中して観察するクセをつけていきましょう。
そうして大勢の前でも、同じように一人一人に意識を向けていくのです。
 
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