2011-08-02 23:24:23

いわきに帰省

テーマ:高校野球

 仕事が一段落したので、やっと実家に帰ってきた。放射能の影響が懸念されるため、今年の夏休みの帰省は、家内と子ども達は同伴せず、私1人になった。


 立て続けに野球部の仲間と会って、母校の話をした。夏の予選で1回戦負けしていたため、現場もOBもショックを受けていないか、心配だったのだ。


 いろいろと話すことができてよかった。


 結論を言えば、こういうことだ。


 母校野球部が置かれている状況は厳しい。 もともと県内屈指の進学校だったのが、男女共学になって男子生徒数が下がった。絶対数が少ない上に、テストのハードルが上がった。運動神経がよくて、勉強もできて、野球が好きで、という中学三年生は、それほど多くない。

 県内の男子校も女子校も共学になり、女子校だった高校に男子野球部ができた。そのため、県内の野球部数も増え、競争が激しくなった。

 私立の強豪が全国から選手を集め始め、太刀打ちするのが難しくなった。

 景気が悪くなって、親御さんのお財布が厳しくなったため、厳しい部活の練習を敬遠する親御さんが増えた。浪人するのも大変だ。 就職が厳しくなったため、親御さんも生徒も、勉強をしっかりしなければという気持ちが強いようだ。  さて、こんな環境で、地方の公立進学校が甲子園に出るというのは、奇跡に近いのだと思う。


 さらに震災である。いわき市は、津波、原発、風評被害の三重苦だ。普通に生活するのでさえ苦しい時なのだ。

 この環境で、外の人間が「市民を元気づけるために、ぜひ甲子園に出て欲しい」と応援してくれるのは有り難いが、それができなかったからといって非難されたら現場は可愛そうだ。


 母校は40年近く前に、炭鉱の閉山で町が沈んでいる時に、夏の甲子園で準優勝して、故郷の人々を元気づけた。それは、言ってみれば奇跡的なことで、困難だったからこそ全国的な野球ファンの後押しを受けたと思う。  


 奇跡的だったからこそ価値があったのだと思うし、感動もあったのだと思う。だが、「状況からして起こすのが難しい奇跡」というのは、そう簡単には起こせないのだ。


 そこで結論だが。こうである。


 任された人間が、自分の思うようなチームづくりをし、選手育成をする。現場が一番、実情を知っているし、活路をどう見いだすかということを真剣に考えている。周囲は、それを信じるしかない。信じられないなら、その任された人間に替わる別の候補者を連れてくるしかない。(今の責任者は、県内の超弱小高校だった2校を強くして、そのうち1校からはプロで15年も活躍する選手を出しているのである。この人以上の適任はなかなかいないと思うが)


 任された人間に必要なのは開き直りだ。「クビを切られたらいつでも去る。でも、クビを切られるまでは、全力で自分が思い描くチームを造る」と。そういう開き直りが無ければ、中途半端なチームしかできないのではないだろうか。中途半端なチームには、奇跡など起こせるはずがない。


   結局、人生なんてもんは、非難されようが、悪者になろうが、バカにされようが、自分が信じる道を真っ直ぐに突き進むしかないのだ。

コメント

[コメントをする]

コメント投稿

一緒にプレゼントも贈ろう!

Amebaおすすめキーワード

    アメーバに会員登録して、ブログをつくろう! powered by Ameba (アメーバ)|ブログを中心とした登録無料サイト