もう舞台終わったから転載よいだろうか?
劇団文化座公演「あかきくちびる」に出演していた 小林悠記子さん に向けた パンフレット文章。暖かい良い文章なので、転載させていただきます。(代筆 瀬田)

「小林悠記子という可能性」

見た目以上に自分を抱えている。東北出身かと思っていたが東京だという。期待されることに浮かれないので斜に構えているのかと思うとまっすぐ考えている。時々、どこにいるのかわからない。そういう時は何かを見つめている。舞台ではいつの間にか観客の目を持っていく。色々抱えてはいるのだろうが、みんなまとめて役への集中に持っていく才能はある。集中すると口を利かなくなる。助手の時は演出家に厳しい。酒はまるで飲めない。そのくせ飲み屋ではよく喋る。その時は声が高い。妻楊枝で突くとくるっと剥ける羊羹があるが小林のほっぺも突くと剥ける、と、Aさんが言っていた。思い詰めた時にいい顔をする。ペコちゃんに似ている。女優である。

原田一樹(演出家)

劇団東演

テーマ:
劇団東演公演「めくらぶんと」「結婚の申込」
東京公演の前に、岩手・銀河ホールでの公演です。
演出をしています。

東演ブログ
をご覧ください。

「セット」が出来ました。
$nobler in the mind


上の東演ブログの中程に登場する、出演者の菊池さんは陶芸家でもあります。
彼の工房で購入した、ビアマグ。
ご無沙汰の友人へのお土産です。
$nobler in the mind
タイトル【nobler in the mind】について。

nobler in the mind より高貴だなと思うもの。馬鹿な訳だ。

実は大学の教養課程の英語の副読本(といったかどううか、これは高校か?)のタイトルで、いまは、その本すら何処にも見当たらないのだが、なぜか記憶にずっと残っていた。あまり深くも考えていない。ハムレットをめぐる、戯曲論というよりも、もっと気軽に読めるエッセイだった気がする。(もし名著だったら、その時の先生、申し訳ありません。私は今、演劇などをやっております)ただ、イギリス人の演劇関係者はタイトルの付け方が上手いと、そのくらいに思っていた。(考えた見たらもう四半世紀も前のことだ、恐ろしい)

もう少し長く引用すれば、which is nobler in the mind?

シェークスピアのハムレットの、あまりにも有名な、to be or not to be に続く言葉である。つまり彼は、「そうあるべきかあらざるべきかべきか」「生きるか死ぬか」「やるかやらずか」を、mindにおけるnobleの度合によって判断しようとしていた。

こんな物をブログタイトルにするのもおこがましいとは思うが、たまたま、劇団のモノドラマの公演で太宰治を取り上げていて、これまでは御伽草子や、新諸国話などを、そのストーリーテリングの面白さ、口に乗せた時の文章の完成度などから取り上げることが多かったのである、が、今度改めてその作品を読み返すと、あの太宰の小説には、ハムレットのこの台詞に対応するような言葉が多いと気がついた。

もちろん太宰自身、新ハムレットを書いている。これは、もとのハムレットと混合するという思いつきに頼って不遜にも芝居にして、キンダースペースでも上演したことがあるくらい、戦時下に書いた太宰の社会感、戦争感(戦争論まで行かない、だから太宰)として非常に興味のあるテキストである。

勿論、タイトルにしたからといって、品格のある内容ですとか、失われた高貴さを嘆くとかそんなことは無い。

大体、私は演出家なので、例えば、ハムレットこういう心の動きは、何がそうさせるのだろうか。これは本当か、誰かに聞かせてるのか? 自分にきかせてるのか? などと不遜に考えるだけである。

演出家にはそういうことが許されている。人の心を試すためにうそをついてもいい唯一の職業かもしれない。小説家もそうだ。

と、なぜか太宰を読んでいると、そう思えてくるから不思議だ。

太宰については、みんな書いているので、皆があまり思いついていないのではないかということを思いついたらまた、書いたりします。

それにしても、このpcは、太宰をいつまでも堕罪と、変換する。

内容は、無いようと変換する。

堕罪はともかく、「内容が無いよう」は、昔、うちの猫が、書いている原稿の上に乗ってきて、爪を研いだりしたのを、ア、やっぱり駄目? と、思ったりする、それと同じことをされてる気がする。

太宰が堕罪は、本人の意図も有るのかどうか、その辺はもう、誰か書いてるに違いない。

又、上の原稿を、現行と変換する。しかも、言語バーにある変換トレーニングウィザードがさっきから表示されていて、消えてくれない。USBも、生きてるのは三つのうち一つで、それも、初めのうち手で押えていてやらないとつながってくれない。ファンの音もやたら大きい。しかし、こう書いていると、又、へそを曲げられそうな気もする。

すみません、もう少し、よろしくお願いします……

2009.05.10 楽天ブログより