この本にはABCDという四人の仮想読者が想定されています。就職するのがこわい20代の法学部の学生。仕事にも結婚にも価値を見いだせない30代の女性。人生半ばを超え、仕事に疑問を抱きはじめた40代サラリーマン。癌の誤診をきっかけに人生について考えはじめた50代の男性。いずれも現実にいそうな人たちです。


この本を読むのは15年ぶりぐらいでした。

確か、本の越後屋をはじめる前に一度読んでいました。

その頃は、前の仕事(靴屋のフランチャイズ店を経営)から古本屋開業までの転換期でした。

いちおうその時期は人生のどん底の時期でした(笑)

40歳過ぎぐらいだった。

まだ、天職探しでもがいていた時期だった。

この本を貪り読んだ気がします。


15年ぶりに読んでびっくりしたのは、内容をほとんど覚えていないことでした(笑)

結局この本で天職探しにピリオドは打てなかった。

それよりも、中島義道さんに興味が湧き、この人の本を次々と読んだような記憶がある。

「孤独について」「ウィーン愛憎」など。


その結果、ある考えに至りました。


それは「ウィーン愛憎」中にありました。


それは「まず、働こう」ということでした。


彼はこのウィーンでの体験で、現実に立ち向かう力を身につけます。

おそらく、ここが彼の人生のターニングポイントだったと思います。

あれほど弱かった人が、哲学に生きる縁を求め、ボロボロの中で掴んだ自分の生きる道。


今、それらのことが全て彼の力となり、悩める若者の大いなる助けとなっている。


人生にずっと悩んできた哲学者中島義道、

そういう意味で、この「働くことがイヤな人の本」は、働くことについて考えたいとか、働くことが辛いとか、働くことが虚しいとかの人になんらかのヒントとなり、今よりは前に進むことができる本になるような気がします。


この本で「読書会」をしてみたいと、思いました。



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