先週の金曜日、ピースで「ママさんのための子供の才能開発ワークショップ」を開催させていただきました。

ご参加者いただいた方といろいろお話していると、今の日本で子供が置かれている環境って、他の人との違いを可能なかぎり削りとっていくことをこれまで以上に推進している気がしてきました。。。

みなさんのお子さんや、お友達のお子さんの置かれている環境はいかがでしょう ?

人より出てもいけないし、引っ込んでいてもいけない、「そこそこ」を期待してしまうような。。。

仕事柄、企業の人事担当の方々とお話する機会が多く、よく「最近の新人に個性がない、自発性がない」という話をお聞きするのですが、、、
もちろん人によって違いはあるとは思いますが、一般論としてそのように言われてしまうことの理由の1つが子供の置かれている環境にありそうな気がしています。

 才能開発ワークショップでよく「お砂場遊びシーン」のたとえ話をします。
(最近はお砂場さえも安心できなくなっていますが・・・)

子供たちが数人あつまって公園のお砂場で遊んでいます。ママさんたちは近くでママ友たちとおしゃべりしています。

あるひとりの子供が、「今度はゲームしよう」とその場を離れると、お友達も一緒にお砂場を離れて、言い出しっぺの子供と一緒に移動します。
そのとき、じぶんの子供だけ、ひとりでお砂場に残っています。

あなたがお砂場に一人だけ残った子のママさん(パパさん)だったら、その状況にどのように対応するでしょう ?

① 「ほら、お友達がみんな行ったよ、あんたもいきなさい」「なんで、そんなにもたもたしてるの」「おいてかれるよ」「まったく人の話をきかないんだから」・・・内心「うちの子はいつも、他の子よりもテンポが遅くて困ってしまう」などと思っている

② 放置しておく。・・・子供が好きでやっていることだから、他の親友から何か言われても気にせず手も口も出さない。

③ さみしそうだから、ママ友との話は中断して子供のそばに行き「一緒に遊んであげる」

このようなちょっとした場面でも対応に違いが出てきます。

このような対応の違いが起こる背景には、この場面に対する見方の違いがあります。

① 他の子供と一緒に集団で行動できることがよいこと、という見方
  この見方を重視すると、他の子供と一緒に行動することを促す。
  他の子供と一緒に行動できないと社会性がない子とか、積極性がないと言われてしまうことがある。

② 他の子供が飽きてしまっても一人の子供は、持続的に同じお砂場遊びができている、という見方

③ 他の子供が「~しよう」という誘いに振り回されることなく、自分のやっていることに集中できている、という見方

④ 周りに人が居なくなり、一人になってしまったので、寂しいだろう、可哀想、という見方

才能開発の観点からは、②や③を大切に観察していきます。
お砂場に一人残った子供はなぜ、他の子供が移動したにもかかわらず、その場に残ったのか ?
そこには色々な情報が隠れています。

そんな「他との違い」の情報を「ほかの子とうちの子が違っていてマズい」ではなく「才能につながる情報の断片」と捉えていきます。


 最近では理科離れなどのトレンドから、「才能教育」というテーマで研究が進んできているという嬉しいニュースもあります。

報告書「中学生の才能を地域を挙げて育てるためにの紹介サイト
http://www.jst.go.jp/pr/info/info816/index.html
実際の報告書リンク先
http://rikashien.jst.go.jp/highschool/cpse_report_008.pdf
http://rikashien.jst.go.jp/secondary/cpse_report_012.pdf

そのレポートの中では、才能教育を推進するための環境整備や才能教育を推進する指導者の
育成が必要との結論に至っています。

日本能率協会でも、2009年度の提言として、
「潜在能力の組織的発揮~『働く人の喜び』を生み出す経営~」
をまとめています。

報告書リンク
http://www.jma.or.jp/keikakusin/innovation/data/pdf/innovation_2009_01.pdf

一人ひとりがもつ、才能が引き出され、社会の中で存在意義が発揮される世界への扉が1つひとつ明らかになってきています^^

ピースでも引き続き、才能開発について進めていきたいと思っています。

感謝とともに、
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