本日2回目の更新です。

 

今日は、みのおてならい主催 第1回 みのおてならいコンサート

右手のピアニスト 樋上眞生さん演奏会「Rise」に伺いました。

場所は勝手知ったる 箕面市のメイプルホール小ホールです。

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樋上さんは京都市立芸術大学卒業後、海外でも音楽を学ばれ、

2009年にはウィーンで自身初のソロリサイタルを開催されました。

帰国後、日本でも数々の賞を受賞され順風満帆に思えたのですが、

2013年ジストニアを発症し、左手の自由を失います。

そして2016年からは「右手のピアニスト」として活動を再開されたのでした。

 

たまに「左手のピアニスト」という言葉は聞きますが、

私は実際の演奏を聴いたことがありませんでした。

どんな音を奏でてくださるのか、期待しておりました。

 

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プログラム前半は

 

スクリャービン/左手のための2つの小品『プレリュード』『ノクターン』

ゴドフスキー/ショパンの練習曲より 左手のための革命エチュード

ラフマニノフ(樋上眞生 編)/右手のためのエレジー

ラフマニノフ(樋上眞生 編)/右手のためのヴォカリーズ

 

最初はわりとゆったりした曲だったのですが、

革命エチュードが始まると、皆さんハッとした様子で、

思わず樋上さんの手元を確認しておられるのがわかりました。

そうです。

「本当に右手だけで弾いてるの?」

と思っておられたのだと思います。

私は革命エチュードが大好きなので一層エキサイトしましたよ。

革命エチュードの演奏が終わった瞬間、客席はザワザワしました。

最高の見せ場に客席がざわめく、

歌舞伎で言えば「ジワが来る」状態です。

 

そうなるともう、お客様の心は樋上さんのもの。

あっという間に第一部が終わった感じでした。

 

休憩を挟んで、樋上さんのお話と解説。

この時間は撮影OKということで、私も撮らせていただきました。

ピントが合っていませんね、ごめんなさい。

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樋上さんがジストニアを発症したのは2013年春。

ちょうど、デビューアルバムを収録されていた頃だったそうです。

収録に入るころから左手に違和感を覚えておられたそうですが、

そのまま決行。

アルバムに収録されているのは全部で22曲。

二日間、無理をして弾き続けたそうで、

「それが悪かったのでしょうか、ジストニアになってしまって…。

 つまりアルバムのせいでこうなったとも言えるので、

 できたら皆さんにお買い上げいただきたいなと(笑)」

さすがに関西人、本当は笑う話じゃないのに、

笑に変えて客席を和ませてくださるのでした。

 

私は偶然にも10年前、箕面市在住でジストニアを克服された

難波教行さんにインタビューさせていただいたことがありました。

それに先立って難波さんのご著書も読ませていただいたので、

ほんの少しだけですが、どのようなご病気かは存じていました。

(→旧 茶々吉24時「難波教行『たとえば、人は空を飛びたいと思う』」

 

ジストニアは脳の指令がうまく筋肉に伝達されず、

意図しない動きをしてしまう病気です。

人によって症状は違いますが、

樋上さんの場合は、左手の人差し指が意図せず内側に曲がってしまうのだとか。

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はじめは、残り9本の指で弾くことも考えたそうですが、

結局「右手のピアニスト」として活動する決意をされたのだそう。

 

世界的に見て「左手のピアニスト」は少なくなく、

そのための曲も作曲されているそうですが、

「右手のピアニスト」は数少ないため、

独自に編曲せねばならない場合が多いそうです。

 

それにしても、手元を拝見しないで聞いていると、

右手だけで弾いておられるとはわからないほどでした。

実際に、ピアノの陰になって手元が見えない上手側の客席からは

「本当に右手だけで弾いていらっしゃるのですか?」と

質問が出たほどでした。

 

樋上さんは笑いながら

「本当に(右手だけで)弾いています」

 

場が和んだところで、第二部の演奏に。

 

尾上和彦(樋上眞生 編)/オペラ『源氏物語』より 右手のための3つのアリア

   《世の中》《泣く泣くも》《氷とじ》

カッチーニ(樋上眞生 編)/右手のためのアヴェマリア

 

終演後も鳴り止まない拍手に応えて、アンコールは

ラフマニノフ プレリュード

 

アンコールの演奏の前に、樋上さんから嬉しいご提案が。

「上手側のかたは右手がご覧になれなかったのでしょう?

 もしよかったら見えるところに移動してお聞きください」

なんて素敵な配慮なんでしょう。

 

本当に素晴らしい演奏会でした。

私は、最初こそ樋上さんの右手を意識していましたが、

徐々に、右手だろうが左手だろうか、両手だろうが、

それは問題ではなくて、

今ここにいて、樋上さんの奏でるピアノを聞いていて、

心地よいことが全てじゃないだろうかと思いました。

 

同時に、もし私がある日突然、

自分の能力の一つを封印されたとしたら、

どんなふうに向き合うことができるだろうか……

そんなことも考えました。

 

私には音楽の良し悪しはわかりません。

ただ好きか、そうでもないか しか基準がありません。

そして樋上さんの音は間違いなく好きでした!!

ですので、終演後はもちろん、CDを買い求める列に並びましたとも。

 

さて、演奏会の後は会場を移して

ポットラックパーティーが開催されました。

 

ポットラックパーティーとは

参加メンバーがそれぞれ食べ物を持ち寄って食べる、

気楽なパーティのことなのですって。

私は初めての体験でした。

行ってみると、サプライズでおいしいワインやお料理も用意されていて、

真昼間から 機嫌よくいただいちゃいました。

お昼に飲むお酒はなぜこんなにもおいしいのか?!

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パーティーではさまざまなジャンルのお客様がおられ、

興味深いお話もいっぱいでした。

 

フィナーレとして、

アマービレフィルハーモニー管弦楽団 楽団長 主席チェロ奏者でいらっしゃる

山岸孝教さんのサプライズ演奏も!

弾いてくださったのはサンサーンス『白鳥』。

なんて贅沢なことでしょう。

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第2回みのおてならいコンサートは11月4日(土)

チェロで聴く日本の歌曲、童謡、唱歌ですって。

ご出演は、まさに山岸孝教さん。

ということで、これは予告編と言えるかもしれません。

期待大です。

 

みのおてならいでは、今後

興味深い体験会がいっぱいですよ。

「てならい」を始めるのに遅すぎることはないとのこと。

ぜひチェックなさってください。

箕面で学ぼう!みのおてならい

 

さて、パーティのおひらきには、

本日の主役 樋上眞生さんに花束が贈られました。

いい笑顔をなさっていますね〜。

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