🎵2017年4月からの新企画🎵

出場者の素顔に迫ります!不定期に更新して参りますのでどうぞご覧下さい♪


音輪

~主催者による過去出場者インタビュー~

 

【第1回】2017年4月4日

 

堀内 久則様

(大阪外国語大学卒業) 


《コンクールご出場》

第2回 ピアノレイトスタート部門 第1位

第3回 ピアノレイトスタート部門 第3位

第4回 アマチュアSectionピアノレイトスタート部門 第2位

将棋2段、奈良県川西町在住

奥様とお2人のご子息、可愛い柴犬まるこちゃん9歳のご家族。中村紘子さんのDVDを拝聴させて頂きながらまるこちゃんにリンゴをあげさせて頂きインタビュースタートです♪

 

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奥谷:本日はお忙しい中お時間をどうも有難うございます。堀内さんはコンクールはどうしてお知りになって頂いたのでしょうか?

堀内様:第1回は知らなかったのですが、第2回を川西町のホールでちらしを見つけて知りました。2012年7月14日大和高田さざんかホールジョイフルピアノフェスタのことを今でもよく覚えています。

奥谷:大和高田さざんかホールのジョイフルピアノフェスタは、スタインウェイを広く一般に開放される素敵なイベントですよね。こちらのホールで今年は受賞者披露演奏会、予選会、本選大会でもお世話になります。ジョイフルピアノフェスタは毎年応募がとても多くて抽選で。私も2回ベートヴェンを弾かせて頂きました。この時は確か『熱情』でした。この時堀内様と同じ集合写真に写っていたとはコンクールにご出演頂いた後知りましたが、有難いご縁です。

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堀内様:そうでしたね。この日は私は午前中で弾き終え、集合写真撮影が夕方とのことで一旦外へ出ていまして、またホールに戻った時ちょうど奥谷さんが弾く前で。司会者の紹介が長くてトリだったし招待演奏かと思いました。(笑)赤いドレスで最後も決まりましたね。

奥谷:ありがとうございます。懐かしいです。まさか過去にご一緒させて頂いていたとは!私もこの頃コンクールに出たり色々探して出演していました。最初はホームコンサートの延長が、気づけばこのようにコンクールを開いていました。このジョイフルピアノフェスタでご一緒させて頂いた方の中には他にもコンクールに出場して下さった方やスタッフとしてお手伝いをして下さった方などおられます。この時は何を弾かれましたか?

堀内様:日曜劇場JIN~仁~のテーマ曲でした。

奥谷:あっ!大沢たかおさん主演のドラマでしたね。ありましたね。

堀内様:幕末が好きなんです。この本棚は全て坂本龍馬の本です!外国人向けの英語の本もあります。

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奥谷:これはすごいですね。本もとてもお好きなのですね。

堀内様:本は好きですね。音楽評論とかも読みますが、音楽を言葉で語るというのは難しいですね。中村紘子さんが好きで本も一通り読みました。青柳いづみこさんのショパンコンクールもコンクールの裏側が分かり良かったです。音楽は感じるものなので、演奏の時に言葉ではなくても雰囲気が出たら良いかなとも思っています。

奥谷:堀内さんの演奏は音楽がお好きなお気持ちとかが伝わって来ますね。

賞状もお部屋に飾って頂いてどうもありがとうございます。嬉しいです。

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堀内様:1位だった時はすごく嬉しかったですね。

奥谷:あちらの堀内先生・・・というのは?昨年の受賞者披露演奏会にも生徒さんか斑鳩に沢山聴きにいらして下さいましたよね?

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堀内様:高校教員時代の同僚が聴きに来てくれました。

奥谷:先生方も演奏に驚かれたでしょうね!大阪外大をご卒業されて40年高校の英語の先生をなさってリタイアされたのですか?

堀内様:大学は今は阪大の一学部になりましたが、先輩には司馬遼太郎さんがおられます。彼はモンゴル語専攻、私はインドネシア語専攻でした。大正生まれの父がインドネシア隣のニューギニアに戦争に行き生き延びて帰りました。そんなことからインドネシア語に興味を持って。若いころバリ島に一人旅もしました。

奥谷:高校は県内色々お勤めされたのですね。

堀内様:県内添上、片桐、斑鳩、二階堂色々行きましたね。

奥谷:英語の先生をされながら趣味でピアノも奏でられたら素敵ですね。

堀内様:高校勤務の頃は、普段音楽室は吹奏楽部が使っていますが、中間期末前やテスト期間中は練習が休みで音楽室を使用していなくて、その間音楽室のグランドピアノを借りて弾かせてもらったのは有難かったです。文化祭でも弾いたりもしました。今は毎日1日30分ぐらい弾いています。

奥谷:すごいですね!毎日すこしずつでも継続は力ですね。

堀内様:40歳からピアノは本気で始めました。小中の音楽の先生が良くて学校の授業で楽譜は読めるようになりました。この電子ピアノは3台目なんです。20年で3台目。ホールのピアノは違いますね。ホールという空間もありますが。調律師さんって憧れがあります。学校のピアノ調律を最後まで立会いしたりしていて、音楽の先生以外で最後まで立会いは初めてのようでした。

奥谷:分かります。調律師さんはピアノの専門的な話をして下さり楽しいですね。私も一人で孤独に弾いていた頃調律師さんが良い話し相手で色々質問したりしました。東京のべヒシュタインさんでもついつい調律師さんのお話が興味深く色々ピアノのことを教えて頂き1時間があっと言う間でした。40歳から本気になられここまでなられるとは、私は先日40になりましたが今から始めてまだまだいけるということですね!

堀内様:まだまだ上手くなれますよ!1999年44歳の時の大和高田さざんかホール第1回ジョイフルフェスタ出演が初めてのホールでの舞台演奏で、その時にラフマニノフ「鐘」を弾きました。すごく緊張しましたが、日本のピアノプレーヤーの層の厚さを改めて思い知りました。

奥谷:40歳からのきっかけは何だったのですか?

堀内様:映画「シャイン」を観て、「ラフマニノフ3番がすごい!」と思ってからです。20歳頃に流行った「ポールモーリア涙のトッカータ」は特に大好きな曲で、これはいつか弾けたらな~と思っていましたが、2004年やまと郡山城ホールで弾きましたが、20歳の夢が叶いました。

奥谷:ラフマニノフがお好きなのですか?コンクール初回は「運命と絆」翌年はベートーヴェン「月光」昨年はショパンをコンクールで弾いて下さいましたね。

堀内様:当初からショパンが弾きたいというのはずっとありました。「運命と絆」はTVドキュメンタリーテーマ曲です。コンクールを知る2,3年前楽譜を目にして弾きたいなと思っていて、ちょうど5分ぐらいの曲でコンクール応募条件にぴったりでチャレンジしました。

奥谷:コンクールの時より毎回さらに受賞者披露演奏会では上達されていて年々すごいなと理事も話しておりました。普段どんな曲を他は弾かれますか?

堀内様:加古隆さんが好きです。コンクールに出るとその曲ばかり弾いてこれまで弾いてた曲を忘れたりしますが、今回奥谷さんの家庭訪問でそれらをさらい良い機会になりました。(笑)」

奥谷:JIN~仁~、パリは燃えているか、黄昏のワルツ、シューベルトOp.142-2、ショパンノクターンにワルツ、ラフマニノフ「鐘」、お気に入りの「ポールモリア涙のトッカータ」色々聴かせて頂いて嬉しいです。レパートリーが多くていらっしゃいますね。コンクールにご出場頂き何かプラスになったことはありましたでしょうか?

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堀内様:コンクールに出てから1曲に深く向き合うようになりました。コンクールに出なかったら1曲をそこまで何度も弾かないですし、1回目は「運命と絆」で出演しましたが、翌年からベートーヴェンやショパンを選曲したり、コンクールがなかったらポピュラー的なもので終わっていました。

奥谷:それは良かったです。

堀内様:ピアノはスケートと似たところがあり、ミスタッチをしてもまた演奏中それを修正していく力が要りますね。過去を捨て前へ行く。

奥谷:演奏には強い精神力を要しますね。プロは凄いなって思います。ピアノはホールにより楽器を持ち運べないですし。ピアノによってペダルとか鍵盤とか全然違いますし。

堀内様:プロは本当に凄いと思います。そういうことが分かったのもコンクールでホールでの演奏経験を積んでこそです。ありがとうございます。

奥谷:なかなか本番がないと1曲を仕上げる気になれなくて、好きな箇所ばかり弾いてしまったり。1曲を掘り下げて突き詰める大切さを私も本番により学びました。本番をいかにMAXに持ってくるかも課題ですね。1つ良くなったと思えば別の箇所が気になりだして。オリンピックじゃないですが、本番に向け調整して行く勉強になりますね。毎回本番で気付くことは多くて大事だなと思います。堀内さんにとってピアノはどんな存在ですか?

堀内様:教員時代は仕事が大変な時良い音楽を聴くのは癒しでしたね。また聴くだけでなくて自分で演奏していたらピアニストハイみたいな全能感みたいなものが生まれて。

奥谷:それ分かります。なんだか脳が開花するみたいな弾いていると脳が活性化して音楽以外のことも上手く行ったり生活に張り合いがでますね。エンドルフィンが出て幸せを感じます。

ところでこの川西町で今年第5回本選大会1日目を開催させて頂きますが、川西町在住の堀内さんから川西町のPRをお願いします!

堀内様:私は奈良県庁近くで生まれ鹿に囲まれ育ちました。川西町に引っ越しもう40年になります。川西は結崎ねぶかというネギが特殊な品種で地元の特産品ですね。

奥谷:貝ボタンも有名なのですよね。バーバリーなどブランドに使われる貝ボタンも川西町のものだと竹村町長様より伺いました。

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堀内様:そうですね。川西町はあと土地が低く昔は川がよく氾濫し洪水被害に遭いました。みんな舟を用意していて今も図書館に当時の舟が展示されています。

奥谷:なるほど。海のない奈良県ですが、川を渡り貝が運ばれ川西町で加工されたのでしょうか。

堀内様:あとは良いホールですね。駅から真っ直ぐ徒歩10分くらいです。

奥谷:今後の抱負をお聞かせください。

堀内様:レパートリーを増やしたいです。CDを聴いたりいろんな曲を見つけて題名が分かれば楽譜を手に入れ色々チャレンジしたいですね。

奥谷:これからまたレパートリーが増えて演奏会とかができれば素敵ですね。

堀内様:何人かで楽しむものであれば参加してみたいですね。

奥谷:最後にこれから出場される方へ何かメッセージをお願いします。

堀内様:コンクールは一つのチャンスなので、チャレンジだと思って臆せずに参加して下さい!どうしようと思わずに!貴コンクールのさらなる発展と充実をお祈りしています。

奥谷:本日は貴重なお時間をどうもありがとうございました!4月8日の受賞者披露演奏会での演奏も楽しみにお待ちしています♪