ドイツ「フォクトレンダー」社のカメラ「ベッサマチック・ウルトラマチック」用の交換レンズ「スコパレックス 35ミリＦ3.4」に付いていた、おまけの革製レンズケースですが、今まで見た事のない面白いギミックが仕込まれていました。
ケースからレンズを取りだすため、金具を押してその蓋をあけると、中からレンズが「びっくり箱」のような仕掛けで上に持ち上がり、まるで素朴な民芸玩具のような姿で、「プルプル」と震えています。
見た目に楽しい仕掛けでは在りますが、勿論単に見た目の面白さを追求したのではなく、レンズを取り出し易くするのが目的で、このレンズは鏡胴が小さめなためか、どうしてもケースから取り出し難くいので、この仕掛けのおかげで取り出しも楽です。
たかがレンズ収納用の小さなケースに過ぎませんが、その造りは厚めのしっかりした革で出来ており、見た目にも大きな傷やカビは無く、現在も綺麗な姿を留めているので、恐らく使用されている皮の質も良く、縫製もしっかりしているのでしょう。
レンズだけでなく、こう云った所まで高品質を追及していた、ドイツでの光学製品に対する、当時の高品質が伺えるような、そんな製品でした。
「スコパレックス 35ミリＦ3.4」の撮影画像です。
＊開放
＊Ｆ8
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＊Ｆ8
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注意・「スコパレックス 35ミリＦ3.4」に関しては、撮影時に問題が特に無かったので、そのまま使っていましたが、インターネットの情報では、アダプターによっては、ＥＯＳ５Ｄ等のフルサイズ機の場合にミラー干渉するため、カメラ本体が損傷する恐れがあり、使用が出来ないレンズに指定されています。
＊このレンズケースに関しては、「アローカメラ」さんのホームページ内ブログでも、記事に取り上げられていますので、そちらもご覧になってみて下さい。