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2015-08-26 19:30:16

テブクロを探した一週間【4日目※後半】

テーマ:ブログ

愛猫・テブクロは、'15/04/11(土)に発見済みです


この日は本当に沢山の事件が起きたため前後編でお届けします


4/7(火)後半



メールを開いて驚いた。


…怒りを通り越して、呆れた…というか、なんていうか。



呆然というのはこういう事をいうのだろう。



営業メールだったのだ。



猫探し探偵からの。



問題はその差し出し先だ。



初日に書いた、低料金・確実捜査、達成率85%、24時間対応と書かれたペット探偵。
犬にサングラスを掛けさせたHPでいかにもポップでしっかりしたHPに見せかけたページ。
「え~そのうち出てくんじゃないっすかぁ?」とロレツの回らない声で応対した会社だった。

内容はコピペなのだろう。

心中お察しします、などととても親身になっているような文面であったが、結局はプロに任せてお金を使わなきゃ絶対に見つからない、というような内容だった。

完全に人の弱みに漬け込んだ商売。



塩谷さんが怒って色々と言っていたのがわかった。

馬鹿にするのもいい加減にしろ、と思った。

塩谷さんによれば、こういった業者は20万ほどの料金を取り、ポスターを作成。
捜索には「プロのやり方があるから」といって、同行や口出しは一切させないそうだ。
捜索の真似事だけしているフリをして、実際は捜索は行われない。
2000枚ほどのポスターを作って一週間放置。
見つかりませんでした、と料金だけ受け取っていくのだそうだ。


HPに書かれている料金は非常に低料金に見せかけているが一日料金である。


たったの一日で見つけるのは塩谷さんでも至難の業だそう。

自分でやってみてもそれは本当に心底思った。

それでもプロなら出来るんじゃないか、と思ってしまうのだ。

もう詐欺である。



それでも頼む人が後を絶たないのだ。

悲しいから。

苦しいから。

どうしていいかわからないから。

自ら頼んで、絶望しながらも納得して料金を支払うのだから合法なんだろう。


それでもこんな商売をしている人間がいるのが信じられなかった。


怒りに打ち震えるが、そんな事をしている場合ではない。

とにかくこういう詐欺商売に引っかかる人がいなくなる事を望むばかり。


漠然とこの時、もしこの一件が落ち着いたら誰かにこういう内容を伝えなきゃ…みたいな事を考えてた気がする。


そんなタイミングで塩谷さんからの電話。



様子を聞くために電話をくれたのだ。


捜索に進展がないこと、それでも情報が増えてきたこと、雨で中々捜査できないこと、それから営業メールの件も一気に話した。



捜索はとにかく数をこなすこと、でも雨の中で無理して体力を奪われるのは効率的ではないのでしっかり休むように。


情報は塩谷さんのアドバイス通りやっていればドンドン増えてくるから安心しろとのこと。

そして営業メールについては…

「あ~、はいはい。知ってますよ。あいつね。酒好きなヤツで大方、酔っ払って電話に出たんでしょう。きっと覚えてもいないと思いますよ。だからそんなメールしてくんだ。とにかく、そんなのは無視。コツコツ頑張っていきましょう。」


ホントにネコを探している間、こういう言葉に何度救われたか。

もちろん有益な情報が一番欲しいんだけど、実は各種SNSやメールや電話でただ励ましてもらえる事が、凄く心折れずに頑張れるモチベーションに繋がった。

まだ4日目なのにもう本当に心身ボロボロで何度も心折れかけたけど、そのおかげで何とか頑張ってこれた。

一番最初に詐欺探偵に電話をしてしまい、その後躊躇したんだけど本当に塩谷さんに電話して良かった。


塩谷さんに電話して、色々なアドバイスをもらって、色々な素材を作ったりしたからこそ、各種SNSに何度もUP出来たし、色々拡散もしてもらえた。

きっと一人ならもう心が折れまくって、情報を拡散してもらうにしても何をしていいかわかんなくて黙っちゃってたかもしれない。


連日の雨と寒さ、直接の手がかり無し、最低の営業メールで気分も落ちていたけど少しだけまたやる気が出て、今日は夜の捜索だけをしてゆっくり休むことにした。


もし今夜手がかりがなくても大丈夫。
きっとどこかでテブクロに声は届いてるはず。

安心させてあげるだけでも意味があるはずだ、と夜中の捜索の時間まで他の猫探しをしていた人のブログなんかを読んで時間を潰していた。


そして夜中の捜索時間。22時になり、外に出かける。


いつもの通り、いつものルートをカラカラ音を鳴らしながら名前を呼ぶ。

雨は若干弱くなったものの、やはり小雨程度には降っている。

この寒さだ。今日はきっとテブクロは出てこない。

安心させるためだけの声がけ、と割りきってひたすら呼びかけて回る。






丁度、2時間が経過。

深夜12時。日が変わる時の事だった。




何度も何度も同じルートを歩いていた所で、突然音が聞こえた。



「フギャアアアアアアアアアアア!!」



?!



明らかにネコのケンカである!

急いで声のする方に走る!



幸い、ケンカはまだ収まっていない!

おかげで場所はすぐに特定できた。


腰の高さまでの垣根のような壁の上にいるネコを見上げて、声を荒げているネコを見つけた。



この辺でよく見かける茶トラの猫だった。


近隣の方のお話によると、この辺のボス猫らしい。



とにかく彼の存在はいい!

問題はその相手だ!!


ケンカしている相手が、テブクロなのかどうなのか?!



運が悪いことにボス猫が見上げている姿は見えるのだが、垣根の植物で相手の姿が見えない!



鳴きながら膠着状態が続いているが、もし戦闘になってしまったら(テブクロかもしれない)その相手は逃げてしまうかもしれない。



慎重に、そして急いで、懐中電灯の明かりをボス猫に当て続け声をかける!



「ゴメン!あの…ちょっと勘弁してやってくれないか?!」



ボス猫がこちらに気を取られている最中に、相手が姿を翻し、来た道を引き返した姿が見えた!




テブクロだっ!!!




顔は一切確認する事ができなかったが、顔以外の部分を全て視認する事ができた。


模様や尻尾の感じ…


間違いなくテブクロだと確信できた。



逃走する先もここ数日の探索でわかっている。


急いで走ってテブクロが消えた裏道に行く。



…そこに一匹のネコがいた。



こちらを振り向くその姿は…


紛れも無くテブクロだった。



一瞬、動きを止めこちらを振り返ったテブクロに必死で声をかける!



手にしたお気に入りのオヤツを鳴らしながら、「テブクロ~ 大丈夫だから。こっちにおいで」



しかし…興奮していたのか、一瞥をしただけですぐに走り去ってしまった…




どうやら探索中に睨んでいた無人の一軒家に逃げ込んだみたいだ。




逃げ出した当初に考えていた想いが頭をよぎる。


「やっぱりテブクロはオレと生活していたのが嫌だったんじゃないか?」


しかし、そんなことを考えている場合じゃない!


もう決めたのだ。もう一度家で生活して、キチンと確かめる。そう決めていたからそんな考えは一瞬で振り切り、しばらく道路でテブクロを呼びつづけた。



数分後、塩谷さんに電話をして今後のアドバイスを受ける事にする。



テブクロの発見を伝えた時、塩谷さんは自分のことのように喜んでくれた。

しかし、捕獲には至らなかったこと。それから一連の流れを話したところ、こんなアドバイスをくれた。


「ケンカした後は興奮状態なのでなかなか出てこないけど、場所を移動する事はない。一時間そっとしておいて、またその場所で呼び続ければきっと出てくるはず。」



テブクロと再会した興奮があったが、塩谷さんのアドバイスに従い一時帰宅する事にした。



一時間の待機が待ち遠しい。



さっきの不安もあったが、それよりも…



テブクロが無事だった!生きていて、近所にやっぱりいた!!



この事実が一気にモチベーションをあげてくれた。


その喜びを抱えて一時間待機。



午前一時、再度テブクロがいなくなった場所に出向きひたすら名前を呼び続け、大好きなオヤツをカラカラ鳴らしていた。



10分経過…20分経過…



テブクロが出てくる様子はない。



そこに突然、携帯へ連絡があった。


近所に住んでいる友人である。



こんな深夜に連絡してくる友人ではない。


なんだか胸騒ぎがして携帯に出てみる。



「野口さん、テブクロいたよ。」



なんと終電間際の帰路でテブクロを見かけたというのだ!


先ほどの件もあり、その目撃証言は非常に信憑性が高い!



しかし…場所を聞いてみると…



どうもさっきの家周辺ではないのだ。



それどころか、今まで捜索していたブロックから一ブロック先に移動する姿を見かけたという。



…一体どういう事なんだろうか?


とにかくその友人と合流して、目撃現場を教えてもらう。


…確かに。


今まで捜索していたブロックと次のブロックの間の道である。

ここを横断する姿を目撃したというのだ。



嫌な予感が胸をよぎる。



「さっきのケンカで興奮したテブクロは、行動範囲を広げてしまったのではないか。」



今捜索しているだけでも手がかりゼロ、ものすごい労力なのにこれ以上捜索範囲が広がってしまうという絶望感をどうにか振りきりたくて、友人に何度も確認した。


本当にテブクロだったのか?特徴は?尻尾はカギ尻尾だったか?模様は?大きさは?


不安を振りきりたくて、せっかく情報をくれた友人を疑うような尋問めいた事をしてしまっていた。


友人からの返答は、どう聞いてもテブクロじゃないか…と思える答だった。


ただ一つ、大きさについてだけは疑問が残った。


「ん~、普通?普通の猫の大きさ。こんぐらい?」



テブクロは6kg超。手足の太さとオスという事でデブ、というわけでは無いのだが贔屓目にみても大きいのだ。獣医に言わせても、「小さくはないですね…普通でも…ないですね…デブ…というわけでもないんですが…」と言われるほど。



ここだけが引っかかったポイントだが、せっかく教えてくれてしばらく一緒に探してくれた友人を疑うような行為が急に後ろめたく感じてしまい、素直にその情報を受け入れることにした。


友人もしばらくその目撃した周辺を一緒に捜索してくれた。


30分ほど捜索した所で丁重にお礼を言って別れる。



一度、先ほどの無人の家の前に戻りテブクロの名を呼びながら座り込んでしまった。



わけがわからない。


ケンカしたあとは興奮状態だが、あまり動かないんじゃなかったのか?


この無人の家の周辺にいるのではないか?


友人が見かけたのは本当にテブクロだったのか?


もしそうなら、テブクロが逃走範囲を広げてしまったのか?


やはり、オレとの生活を嫌悪して必死で逃げた結果だったのか?



色々な考えがグルグルグルグル頭をよぎり、冷静な判断ができなくなっていた。



もう一度塩谷さんに電話をしてアドバイスを聞くことにした。



一連の流れを説明すると塩谷さんはとても申し訳無さそうにこう言った。



「私のアドバイスが悪かったのかもしれません…一時間待機なんて言わなければ良かったのかも…。そのお友達の目撃証言を非常に信憑性が高い気がします。」


その友人とボクが仲がいい事。

ネコを見かけて連絡くれるぐらいだから、確信があった事。

そしてケンカで興奮したネコが移動する可能性は十二分にあるという事。


その辺の説明をしてくれました。


そして申し訳無さそうに何度も何度も謝ってくれました。



もちろん今までお世話になっている塩谷さんに恨み言が思い浮かぶわけもなく、むしろそのアドバイスのおかげで緩やかに事実を受け入れられるようになってきた。


「テブクロの捜索範囲は広がった。」


何だか放心状態になってしまったが、それでも一筋の可能性を諦めきれず、無人の家の前でしばらく名前を呼びつづけた。


1時間、2時間…それぐらいだっただろうか?


一切の反応はなく、さっきの事実を少しずつ少しずつ受け入れ始めるようになっていた。



諦めて帰ろうと思った時。



無人の家の雨ドイの下の穴から何か生き物が出てきた!!



テブクロか?!



体の模様は似ていた。


哺乳類だった。



だがとんでもない動きをしているのだ。


ヌルヌルと逆さまの体制で雨ドイの上に登っていく。



「テブクロ?」



声をかけて振り返ったその顔を見て、本当に驚いた。




ハクビシンだったのだ。



こんな都会に。


中野区にハクビシン。



何だか、この日は事件が多すぎて考えることが多すぎてどうしていいかわからなかった所にハクビシン。


すっかり頭はパンクだ。


雨の寒い中、深夜に外にいすぎたおかげで体もボロボロ。



限界を迎えて思わず笑ってしまった。



もう帰ろう。


ダメ押しのハクビシンのおかげで帰って休むことにした。



どうやらテブクロの捜索範囲は広がってしまったらしい。


それでも!


テブクロは無事だったのだ!元気で近所にいる!それがわかっただけでも今日はすごい進展だったじゃないか!


絶望感は増えたけど、それだけで十二分にやってきた価値はある!


明日から頑張ろう!!



そんな事を考えながら床についた。



それにしてもハクビシン…



本当にこの日は色々な事件が起こりすぎた。

テブクロを探した一週間の中で間違いなくこの日がターニングポイントになるのは間違いなかった。

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2015-08-26 18:20:37

テブクロを探した一週間【4日目※前半】

テーマ:テブクロを探した一週間

愛猫・テブクロは、'15/04/11(土)に発見済みです


この日は本当に沢山の事件が起きたため前後編でお届けします


4/7(火)前半


テブクロの夢を見る。


毎日驚いたりしていたが、考えてみれば当然なのかもしれない。


起きて作業している時は全てテブクロの事。

ご飯食べたり、休んでる時もテブクロの事を考えて、寝るときもテブクロの事を考えてるんだから。



携帯電話の着信で飛び起きました。



知らない番号。


ポスティングや張り紙の効果が出るのは二日目から、というアドバイス通りで新情報かと飛びつく。



「もしもし?迷い猫の張り紙見たんですけど~」



意気揚々とお話を聞いてみるが…



どうやら、アドバイスをしてくれるみたい。


捕獲機の存在を知っているか?動物病院やボランティアで借りられますよ?

といった内容のアドバイスだった。


その頃にはモチロン知っていたし、どの辺にいるのか目星がついていない今は適当に仕掛けることは出来ない。

丁重にお礼を言って電話を切ると、体の力が抜ける。


テブクロ自体の情報ではなかった…。



でも一つハッキリとわかった事がある。



チラシやポスターを見てくれている人がいる。


気にかけてくれてる人がいる。


電話してまでアドバイスしてくれる人がいる。



ポスティングや張り紙をした効果はゼロじゃぁ無いんだ、という事が理解できた。


無駄じゃない、と思えるのは少しでもやる気につながるのだ。



はりきって今日の捜索へ。



…出ようと思ったら雨。


弱くなったり止んだりしたら出ようと様子を伺うが…


そうこうしている内に朝のゴールデンタイム(普段テブクロが活発になるご飯タイム)が終わってしまった。


これじゃあ今まで出てこなかったテブクロが出てくるのは難しいだろうと判断する。



もう4日め。

正直、心身共にボロボロだ。


今すぐにでも倒れこみたい。


こうやって後日談を書いているのは見つかったからであり、当時は本当に大変だった。


書いてはいないが、当然のように毎日自己嫌悪はドンドン膨らんでいくし、気がヘンになりそうだった。


実際、このままこうやって気がヘンになっていくんだろうな…とか思った。



家飼いのネコは逃げ出した場所から2.3日動かないことが多い。

4日目あたりからお腹が空いて本格的に動き出すのだそうだ。


人見知りなネコはそれが、一週間動かずに10日目から…という場合もあるみたいだけど…


とにかく一区切りでも無ければ途方もなくて、心が折れそうだったし

実際に4日目になって手がかりなし。


正直テブクロの場合は後者の可能性が高いと思うけど、限界に近くギリギリな気持ちでもあった。



「今日なにも無ければ何としても塩谷さんに来てもらおう」



そうでもしないと持たないな…と思っていたのだ。


でも前述のとおり、塩谷さんは非常に個性の強い人。

電話で話しててもマシンガントークでなかなか話が挟めない。


経験してみるとわかるけど、あの合間に本当に困ってて何とかして是非ともきてほしい!という気持ちを伝えるのは至難の業なのだ。


思いの丈をメールで伝えてみるか…その後、電話で粘ってみよう。



それも今日一日頑張ってみて、手がかりが無かったら…と決め、

今からでも出来る作業をはじめていた。


まず、中野区・新宿区への保健所へ電話。

届出なし。


警察署への届け出チェック。

届出なし。


清掃局へ電話。

届出なし。


愛護センターへの届け出チェック。

似たようなネコの届け出があるが、場所があきる野市や江東区なのでテブクロである可能性は低そう。

それでも電話。

やはり違った。オスだけど去勢してなかった。


ホッとしたような気持ちもあったけれど、結局は手がかりなしなわけで。


だけど、残念がってるヒマはない。


相変わらずリツイートの数はうなぎのぼり。

ひっきりなしに皆さんが拡散してくれている。


が、4日目ともなると朝のポスター効果のように友人・知人・フォロワーさんからリツイートだけでなく、アドバイスや情報がきはじめる。


まずネット上にある迷子猫掲示板の存在を教えてもらう。

調べてみたが、やはりこういうのを見るのは「いなくなってしまった飼い主」が主であり、

「見かけた人」がみる事は稀らしい。それでも非常に珍しいけど、犬猫好きで保護した人がみていたりするし、絶対にやらないよりやった方がいい!との事で各種掲示板に書き込む。


ここに書き込んだ事で、ひとつの出来事がおこるがそれは後述する。


それから各地域の地域猫ボランティア団体の存在。

野良猫が増えすぎないように去勢したり、避妊したり、餌をあげたりして地域のネコとして愛護する団体だ。


中野区にも幾つかあり、地域が近そうな所を各所調べて丁重にメールをしておいた。


それからアドバイスも沢山もらった。

動物病院の院長をやってる友達、ネコ好きの友達、ボランティアに知り合いがいる友だち、テブクロを愛してくれた友達。


ボランティア団体の代表の方を紹介してもらったり、捕獲機をいつでも貸せる用意をしてもらっていたり、励ましてくれたり…。


リツイートで知ってくれた東中野住民の方からも二件の情報。

「似たネコを見かけたと思います。」


これには心躍ったけども、二箇所とも逃走場所より大分離れている。

かなり可能性は低そうだ。


特に一箇所は、昔テブクロによく似た子がいた所。

夜中に大分懐いていたので、家に連れて帰り飼うことにした事があったのだ。

動物病院に連れて行き、検査をしてもらい、手術の日程を決めたまでは良かったのだが

先住していた前の猫(ドルバッキー)と相性が悪く、また外を恋しがって三日三晩鳴き続けた。


雑種というところから、ザッシュ1号と名付けてなんとか慣れてもらおうとしてたのだが

当時、マンションの外壁工事をしていた外の足場から夜中に逃走。3日目の夜のこと。


完全に外を恋しがって脱走したものだし、3日間のことだったのでスッパリとその時は諦め動物病院に手術のキャンセルを告げた。


数日後、うちの前でネコにハーネスとヒモをつけて散歩させられているザッシュを見かける。


思わず、「ザッシュ?!」と声をかけたら、特徴である足の裏の大きなホクロを見せて寝っ転がった。

その瞬間に飼い主さんが焦ったようにそのネコを抱いて走って行ってしまったので、きっとザッシュ本猫だったんだろう。

うちに来た時と同じように愛嬌をふりまいて飼われたんだろうなぁ、なんて思いながら無事なら全く構わないのにあんなに慌てて連れて行った飼い主さんがちょっと滑稽でもあった。

気持ちはメチャクチャわかるけど。

そしてまた脱走してお気に入りのあの辺で愛嬌をふりまいているのかもしれない。

そんな懐かしい気持ちにもなった。

あの時のザッシュの脱走にもちょっと心を痛めたけど、やっぱり3日と4年じゃ思い入れも全く違う。



そんな事を考えながら、それでも藁をも掴む思いで少しの手がかりを探ることにした。



家で出来る作業をひと通り終え、夕方のゴールデンタイムの捜索に出かける。
雨。ドシャ降りというほどでも無ければ小雨というほどでもない。

これでは望みはかなり薄いだろう…それでも朝のゴールデンタイムを外してしまった上には、夕方を逃すわけにはいかない。

片手にカサ、片手にテブクロのお気に入りのオヤツを入れたお皿を持ってひたすら声をかけていつものルートを回るが、やはり効果なし。

そのまま、頂いた二件の手がかりの場所へ向かってみる。

すっかり日も落ちてしまい、懐中電灯で照らさないとわからなくなってしまいカサを置いて再度出かける。

雨は止まず、とても寒かった。
先週は花見ができるような陽気な春の気候だったのに。

なんで、テブクロがいなくなった途端こんなに冬のような気候になっちゃうのか。

それも恨めしかったし、気分的にも沈んでいて、カサをささずに濡れて探すのが逆に正しいような気分だった。

雨というのもあるのだろう。



手がかりの場所にはネコ自体が一匹もいなかった。



望みは薄いと思っていたけど、一匹も見つからずズブ濡れで暗い中歩いていると益々気分が滅入ってくる。



手がかりの場所にはもう一度来ることにして、気分転換に食事を取ることにした。



一度、帰宅し着替えてタオルで頭を拭いて再度出かける。

この頃になると、ある試みをする事にしていた。



「食事を自宅では取らない。」



近所の行ったことある店、ない店、関わらずに必ず違う店で食事をするのだ。

そして張り紙のお願いをしてみる。

何を食べても特に味もわからないんだから、食べたいものとかは特にない。

それならば少しでも情報を広げるために、食事もテブクロ探しに利用してみよう!と思ったのだ。

昨日、スーパーや近所の居酒屋さんが協力的だったのを受けて思いついていたのだ。

そんなわけで、いつも夜中に行っていたちゃんぽん屋に行きお願いをしてみた。

顔なじみの親父さんは、ポスターを貼るのは全然構わないと言ってくれたが、同時に…



「ん~、店の中に貼っても意味ないし、うちに貼っても意味あるかなぁ?」

「なんか道端にある掲示板に貼った方がいいんじゃない?」

「うわぁ…これわかんないよ。ネコ好きなら違いわかるかもしんないけど、この写真じゃどのネコも同じに見えちゃうからなぁ…オレ見かけてもわかんないよ。」



といった意見もくれた。



今見返すと結構ネガティブな意見だったけど、この時はなぜかとても貴重な意見に聞こえた。

お店の中に貼ってしまうと、訪れるお客さんの目にしかつかない。

もちろん食事中、ずっと見てるわけでも無いし、目につくのは入店時と退店時のみ。

入店からしばらくは見るかもだけど、退店時にじっくり見てくれる人は少ないはず。

むしろ店の外に貼らせてもらえれば、入店しないお客さんにも目につくし、気になった人がじっくり見れるチャンスにもなる。

で。

迷子猫掲示板と同じく、ポスターやチラシに興味を示してくれるのは「ネコがいなくなったことを親身に考えてくれる人」以外にはいないのだ。

ネコに興味が無い人は、いくらチラシやポスターを目にしても記憶には残らない。

逆に興味を持ってくれるぐらいの人は、違いがわかるのだ。

だから外に貼らせてもらえるのは逆にありがたい事だったし、大通り沿いのこのお店だったら効果は高いはず、と思ったのだ。

そうだ、これからは出来るだけ外に貼らせてもらおう。

掲示板も今まで見たものは全て区のもので「区に許可を取るように」と書かれていたはずで、今まで一切考えて無かったがもう一度調べてみることにした。

おやじさんにお礼を行って、再度頂いた手がかりの場所へ。

一匹、白黒のネコを見つけたがどうやらこの辺に馴染んでいるネコみたいで手作りのベッドを転々としていた。

またしてもズブ濡れになってしまったので一時帰宅して、22時~2時にいつものルートを捜索して休むことにした。

心身共に疲れきってはいたのだが…落ち着かず、仮眠も取れない。

22時を待つまでの間に、パソコンで猫探しをしていた人のブログや、迷子猫探し掲示板を何とはなしに眺めていたりした。





…?!

迷子猫探し掲示板にメッセージが来ている?!

先ほどの管理人さんからのアドバイスとは別にメッセージが来ていた!

何かの手がかりかと思い、急いで開けてみる。


その内容が…とんでもない内容だったのである…


後半へ。

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2015-04-21 22:08:18

テブクロを探した一週間【3日目】

テーマ:テブクロを探した一週間

愛猫・テブクロは、'15/04/11(土)に発見済みです


4/6(月)


テブクロの夢を見る。

思い出とかじゃなくて、出てきた夢と出てこなかった夢。


ここまで影響されるんだ、と驚く。



明け方、塩谷さんからの電話。



電話があると何かの情報提供か!と飛び起きるんだけど知っている人からだと期待が薄れてしまう。



それでもこんな状況だから、どんな時間でも連絡があると嬉しい。


そもそも塩谷さんの活動時間は夜から明け方なのでこの時間が一番連絡とりやすいみたい。

電話の向こうから依頼人の人が呼びかける声をICレコーダーに撮ってリピートしてる声が聞こえた。

「まりお~ まりお~」


まりおちゃんがいなくなっちゃったのか…


同じ想いを抱えてる人を想像して、いたたまれなくなった。


塩谷さんからは進捗状況の確認と改めてのアドバイスだった。

でもそろそろ新しいアドバイスは無いみたいで、今までの繰り返しをひたすらする事を勧められた。


単純に言えば、ひたすら呼びかけて回ってるのは猫には伝わっている。

「あ、また来たな~」って思わせて、すこぉ~しずつ出てくるのを辛抱強く待つしか無いそうだ。




平日。この日は一刻も早くやらなくちゃいけない事があった。


土日で滞ってた、各公共機関への届け出だ。


でもテブクロの朝のゴールデンタイムもあり、とりあえず一回り呼びかけ。

成果なし。でもきっと聞こえてるんだ、と強く思う。


保健所が空く時間になったので、まずは中野保健所へ。


保健所っていうと犬・猫の殺処分ってイメージばっかりだったけど各種伝染病とか食品衛生とか結構幅広く、迷い猫の担当に辿り着くまで時間がかかった。


チラシと共に届け出を終える。


これでもしテブクロを保護した人が警察へ連絡を取れば、すぐボクの所へ連絡が来る。

保健所へ連絡があれば、殺処分の前にボクへ連絡がくる。

そして両方共、現在のところ該当する猫はいなかったそうでホッとする。


保健所は区ごとの管理になっていて、警察署と違い他の区との連携は取れていない事を知る。

テブクロがいなくなった地域は新宿区と隣合わせなのでもし橋を渡ってしまっていたら、新宿区の管轄になる。つまり、新宿区への届けもしなきゃいけないわけだ。


自転車を走らせ新宿の保健所へ。


でかい!


二舎に分かれていて、迷い猫の届け出場所まで難儀する。さすが新宿。



どうも新宿の保健所ではこういった届け出をする人は珍しいみたいで、なんだか特別扱いされた。

昨日までやってた(塩谷さんのアドバイス)ことをアドバイスしてもらったり、すごく説明を受けたり。

随分と親切だな、と思いつつも知っている話だったので早く捜索に移りたくてウズウズしてた。



その後、動物病院の範囲を一つ広げて計4箇所増やす。



保護した人や、飼おうと決めた人(考えたくはないけど要は連れ去り)が来た時に教えてもらうためだ。


昨日配りきってしまったためチラシをホームセンターで印刷するが一枚60円。

しかも色がヘン。やっぱり本職の出力センターは凄い事を知る。


爬虫類専門の店にも張り紙をしてもらう。効果はわからないけどとにかくやらないと。


三日目になって気づいたけど、昼間は人通りも多くテブクロどころか他のネコもなかなか見かけないので他の作業をした方が良さそう。夜中は二、三匹見かけることもあったがとにかく視界が悪くて見つけにくい。


やっぱり朝・夕のゴールデンタイムを狙ったほうが良さそうなんだけど、どうしてもやることが無いと捜索に出たくなってしまう。


そこを抑えながら昼食を取ることにした。立ち食いでサッと。


自宅へ帰り、夕方まで友人から教えてもらったネット関連を攻めてみることにした。


迷子猫関係の掲示板にひと通り情報提供を呼びかける。

だけどこういうのは、いなくなっちゃった人か保護した人がみるのがメインでなかなか難しいみたい。

でも、やれる事は一通りやらないと。



それから動物愛護センターへの連絡。


これはHPもあるんだけど、怪我をしたりした動物を保護するところ。

HPには毎日1匹から2匹くらいの情報が出ていて、やはり連絡がなければ3日くらいで殺処分。

HP情報はラグがあるから、出来るだけこまめに直接連絡した方がいいみたい。


今のところHPにはテブクロらしきネコはいない。

電話もしてみるが、該当するネコはいないそうでホッとする。


反面…結局、手がかりは一切ないという事を改めて認識する。



最後。


とても考えたくないし、出来ればやりたくないけれど…


清掃局への連絡をする。



中野清掃局。折り返し連絡をもらい、該当なし。


新宿清掃局。折り返し連絡をもらい、該当なし。



ホッとするが、気になることを新宿の方から聞く。


「私達の方では、自宅や私有地で死んでいる動物の清掃を依頼されるだけで、一般の路上での場合は清掃局じゃなくて道路課になるんですよね。」



…新宿区だけだろうか?中野区もだろうか?



テブクロが三日目にして、どこかの家の庭で行き倒れてたりするのは考えにくい。

塩谷さんのアドバイスからも6kgあれば一月以上ピンピンしているそうだし。


もし事故にあっていたら…


なんかそれ以上考えるのが嫌になって、本当は確認を取らなきゃいけないんだけどやめた。


各種SNSでの拡散がドンドン増えていってありがたい。


が、情報は特に無い。



ひと通り自宅作業も終わってしまったので、昨日入れこぼしたポスティングの再開をするために再度アクセアへ。今度はちゃんとセルフでコピーをした。800円くらい。あらたに300枚ほど刷って、ポスティング。これで捜索範囲をひと通り入れ終える。



余談だけれど、詐欺まがいのペット探偵がやってくれる事はポスティングとポスター貼りだけだそうだ。捜索方法に口出し無用、全面的に任せるしかなくて実際やってなかったりする。それで見つからなければ打ち切り。20万以上。本当に塩谷さんに連絡をとって良かった。


塩谷さんに依頼を何度かお願いしたけど、やはり難しくて「ポスター貼りとポスティングは私がやっても自分でやっても同じ」というのを聞いて、頑張る気にはなれた。


日も高いんだけど、やれる事はと再度捜索に出る。


三日目になると時々声をかけてくれる人もいる。

モチロン怪しげに思う人も多いみたいだが、連日派出所へ挨拶行ったり夜のパトロール中にもお巡りさんと話しているので通報はされていない。


それにしても昨日、一昨日と打って変わって暑い。


これじゃテブクロはとてもじゃないが出てこないだろう。あの子、暑いの苦手だし。


3時間くらいの捜索で夕方のゴールデンタイムに備えることにした。



SNSをチェックしたり、他の人の体験談を読んでいると荷物が届いた。


昨日注文したこれだ。




随分と本格的なもので、電池を入れてスイッチを入れてみると驚いた。

眩しすぎて目が開けていられない。

昨日まで使っていた自宅用の懐中電灯がバカみたい。さすが250ルーメン。

今夜の捜索で威力を発揮しそうだ。


夕方のゴールデンタイムに再度捜索。成果なし。

続々と増えていくリツイート数の中でアドバイスを見つける。

近所のスーパーがポスターを貼らせてくれるらしい。


この時気がついたが、ポスターを貼るのは何も捜索範囲内に限る必要はない。

捜索範囲内に帰ってくる人が見やすい、人が集まる所に貼ってもいいんだ!

特にスーパーなんかは日中地元にいる主婦も多く来るので効果的なはず。

早速出かけると、いつも行く居酒屋が開店準備を外でしていた。

難しいだろうな…と思いつつ、チラシを渡すと「じゃぁこの辺にはっとこ!」と心よく貼ってくれた。

一番近いスーパーでお願いすると、店長を呼び出される。

難しいかな…と思ったら二つ返事で貼ってくれた。


不安に思っていたのにここまで快くしてくれて、なんだか心のタガが外れて外で泣く。


と同時に自信もついてきて、他のスーパーへ。

一軒だけ断られてしまったけど、リニューアルで出来たばっかりのスーパーも快く貼ってくれた。


そこで今度は近所の色々なお店にお願いをしてみた。

どこもみんな快く貼ってくれた。


ダメだろう…と思ってたのに、こんな快く貼ってくれるのに驚いた。

そういえばここ数日、地元をグルグル回って色んな人とお話したりした。

なんかこのご時世…しかもこんなヒゲヅラの男が「テブクロ~」と独り言を言いながらお椀をカラカラさせて歩いてたら関わりたくないだろうなぁ…とか思ってたけど、結局地域の人たちの協力が無いとネコなんて探せない。そしてちゃんとお話すれば協力してくれる人がいっぱいいて、この地元付き合いがなんだか昭和に戻ったみたいだ、と思った。

捜索中に何度も出くわす人たちに挨拶したり声かけてもらったり。

商店街の人に「見つかった~?」って聞かれたり。

不謹慎かもしれないけど、なんだかちょっぴり嬉しく感じたりもしていた。


モチロン結局のところ、手がかりゼロなわけで1ミリも笑えはしなかったんだけど。


それを踏まえて今後の食事は出来るだけ近所のお店を回ることにした。
食事のついでに張り紙をお願いするのだ。


早速、いつも行ってるちゃんぽん屋へ。


事情を話すとやはり快く貼らせてくれた。

そして一言。

「ん~でも飼い主ならわかるかもしんないけど、ネコの顔なんて全部一緒だからなぁ。わかんないよなぁ。」


あぁきっとこの人はネコ飼ってないんだろうな。

ネコ好きなら違いはすぐわかるし、同じ顔の子なんて一人もいない。

実はテブクロはとても珍しい柄なのだ。塩谷さんはひと目でそう言ってくれた。

そしてきっとこういうポスターに関心をもってくれるのはそういうのがわかる人だけなのだ。

いや、全然嫌な気持ちにはなってないんだよ?

そういう事なんだ、って勉強になった気がしたのだ。

だからいっぱいポスティングしてポスター貼らないといけないんだ。

そういうのがわかる人に数多く知ってもらうために。

このお店は地元の人も沢山くる。

きっと何かの情報がもらえるはずだ、と期待して家に帰った。


雨。


ネコは体が濡れるのを嫌う。

雨の中ではジッとして出てこないことがほとんどらしい。


そういえばここ数日ロクに寝ていない。

一回り呼びかけだけして、今日は帰ろう。


新しい懐中電灯の効果はすごかった。

雨の中でも二、三匹見つけることができた。

コツは車の下や軒下、路地裏に一瞬だけ明かりを入れるのだ。

ネコがいれば眼が光る。

その後、照らし続けるとネコの方も嫌がって逃げてしまうので光を弱め(なんと光量も光の幅も変えられるのだ)直接顔に当たらないようにして柄を双眼鏡で確認する。

でもテブクロはいなかった。返事もなし。


毎日、テブクロの鳴き声が聞こえるかもと窓を開けて寝ていたがそれらしき声は聞こえなかった。

今日も成果はなし。

明日は晴れてくれればいいな、と願いながらすぐに眠りについた。
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