「フォン!」

もう一度アクセルが鳴ったので、
俺は何かあったのかと
あわてて家を出て
階段を駆け下りた。

アカシに
何かあったのかもれない…

一気に心拍数が上がった。

「アカシに何かあったの!?」

「ん?何もねーよ」

「ビックリさせないでよ…」

そう言って
眉を寄せてため息をついた。

「なんだよ達也ぁ!来ちゃダメなんかよ!?」

「そんなことないけど…」

「っていうかリーゼント流しちゃったんだ?」

「うん…」

どういう反応があるか
少し怖かった。
美咲は優しい目で言った。

「達也は達也の道を見つけたらいいよ」

何だか肩の荷が
少し下りた気がした。

「それはそうと秀樹はどこだ?」

「今帰ったよ。エロ本抱えて(笑)」

「秀樹も鉄矢も似てるな(笑)
達也は今日は休みなんだろ?」

「そうだけど…
どうしてここがわかったの?」

「鉄矢に電話して聞いたんだよ。
お前等鉄矢の部屋
掃除したらしーじゃねーか(笑)」

「ああ…。最悪だった」

「だろうな(笑)」

「で…何故俺んちに来たの?」

「俺も一回帰ったんだけどよぉ…
今日はバイトも休みだし
遊び相手探してたんだよ」

「仲間一杯いるんじゃないの?」

「達也と遊びたくなったから来たんだよ」


次回
へ続く